「我が一族に…!!最後の力をぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
変身者
・杉村隆
概要
『劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』に登場する劇場版限定ライダーの1人。変身者はレジェンドルガのロード。劇中では杉村隆が変身する姿を見せたが、ロードに肉体を乗っ取られており杉村の自我は無くなっている。アークキバットが乗っ取った杉村の腰に出現したベルトに取り付く事で変身する。変身時に即座に巨大化し、その全高は3.2mとキバ系ライダーは勿論、特殊な事情で巨大化したライダーを除けば史上最大である。
変身時は杉村が巨大化するのではなく、アークキバットが装着されると同時に宙に浮き、そこから巨大な鎧が装着されると言う変わったプロセス。鎧が巨大なサイズなのは元々ロード自身が巨大な体格の持ち主で、それに合わせて作られたものだかららしい。
スペック
身長 | 3.2m |
---|---|
体重 | 350kg |
パンチ力 | 25t |
キック力 | 60t |
ジャンプ力 | ∞ |
走力 | 100mを2秒 |
各部の甲冑「デモンアーマー」はキバの鎧に使われている「ルシファーメタル」より強靭とされるアークメタルで作られていて、太陽と同じ温度や絶対零度の環境下でも形状を保つ事が可能。刻まれた模様「アークトライバル」は一種のバリアフィールドを発生させる能力がある。
インナースーツ部分は「デモンスキン」といい、素材はキバの鎧と同じだが幾重にも重ねることでより高い防御力を獲得している。
手首や足首にはパワーを増幅させる「デモンブレス」「デモンアンクレット」を装備。肩から伸びる「ショルダーホーン」はショルダータックルの際の武器になるが、あまり使われない。位置を考えると用途は対個人戦用ではないか。
「キバの鎧を凌ぐ事」を大前提に作られているためその性能は圧巻の一言。
コンセプト通り未知なる脅威を迎え撃つ戦士や黄金のキバを全ての面で、走力以外でファンガイアの王が纏う闇のキバを上回っておりキバ系ライダーでは文句なしに最高スペックである。
劇中でも、キバフォームの攻撃を物ともせずにカウンターを決め、ダークネスムーンブレイクをパンチのみで打ち破り、当時のライダー映画としては珍しく最強フォームのエンペラーフォームすらもかなり苦戦する程の強さだった(当時の最強フォームは先行登場の側面が強く、ラスボスを瞬殺したりと勝ち確の演出だった)。
他作品と比較すると仮面ライダーアギト シャイニングフォームの倍速く、パンチやキックが10t以上強力。というか"3.2m"の巨体が"時速180km"で走ってくるだけでお手上げで脅威である。
ジャンプ力「∞」も唯一無二(ゴールドエクストリームもカードではジャンプ力∞だったが公式設定かどうか曖昧なので除外)であり、歴代最強クラスのオーマジオウでさえも、素のジャンプ力が∞ではない事からもそのジャンプ力の高さが分かるだろう(そこまでのジャンプ力となると最早、飛行か浮遊だと思うが……)。
ジャンプ力で彼と並ぶのは重力制御装置のリミッターを解除したスーパー1と「自由に設定可能」というチート中のチート設定を持つゴッドマキシマムゲーマー位である。
使用ツール
杉村をアークに変身させる際に現れたキバット族型メカニカルモンスター。
アークのコントロールを行う制御マシンでしかなく自我は無いに等しいとされるが、一方で「弱々しいがバックルに装着されると残忍な性格に変る」といったキャラ付けがされている。
誰が・どうやって・何時・何故作ったのか。その全てが謎に包まれた詳細不明の存在。
- ウエイクアップフエッスル(アーク)
金色の鍵が掘られた銀色のフエッスル。
アークキバットが吹き、アーク胸部のカテナを外す役割を持つ。
胸には「デッドクラッシャー」という『巨大な口』があり、その中には闇の無限空間に繋がる「ウルティマブラックホール」が存在する。
しかしこのブラックホールは周囲の空間は愚か、アーク自身すら飲み込む吸引力をある為に安易な使用はできない。
- アークトライデント
アーク自身の身長を上回る、4m近い長さと金色の穂先を持つ三叉槍。
勿論こちらもライダーウェポン史上最長。
外側2本はアークの角のような造詣がされており、下側に鎖が付いている。
構造も材質も不明だが一振りすれば山をも分断するほど威力を秘め、地面に突き刺せばさまざまな天変地異をも引き起こすとさえ言われ、ここまでくると槍の形をした天災である。
使用したのはディレクターズカット版のみだが、設定上だけで劇中で全く出ないよりかは遥かにマシだろう。
さしものレジェンドルガのロードも、キバ個人相手に天変地異を起こしたくは無かったのだろうか。
月の眼
レジェンドルガの影響で月に出現した謎の目。ツールではないが便宜上記載。
当初は模様のようにただ月に浮かび上がっていただけだったが、劣勢になったアークがウェイクアップを発動して彼に吸収され、彼をレジェンドアークへとパワーアップさせた。
その時アークはもがき苦しんでおり、強化完了と共に体の中心に同様の眼が開眼する等、むしろアークを乗っ取っている様にも見える。
「中央に巨大な1つ目が存在する蔦植物のようなナニか」が月に浮かんだその姿はバックベアードを彷彿とさせる。
レジェンドアーク
ウエイクアップにより月の眼の力を取り込んだ強化形態。
背中から蔓植物と炎で構成されたような"禍々しい巨大な翼と腕"が形作られている。飛行能力は勿論、肩部から火球を発射したり、巨大な拳で攻撃する等パワフルな戦法を使う。
形態変化と同時にアークキバットのフェイスパーツが外れ、本来の姿・メカキバットになり「Go to hell!」と叫ぶ。
キバ飛翔体と大空中戦を繰り広げるも、最後はキャッスルドランと合体し巨大化したキバのジャイアントムーンブレイクで月面に叩きつけられ、完全に粉砕されて消滅した。
ゲムデウスクロノスとは異なり、公式でも明確にアークの最強形態という扱いの模様。
必殺技
ウルティマデッドエンド
額からは翡翠色の光弾を放つ(なんとその威力120t)……が劇中では命中せず。ビームを体から出すライダーは平成以降数あれど、その光線が最大の必殺技と言うのはライダー界ではそうそうなかろう。
レジェンドアークの状態では「胸部の目から放つ巨大な光弾」だとされている。
客演
『超・電王トリロジー EPISODE YELLOW』にも登場。仮面ライダーディエンド コンプリートフォームに召喚され、原典では使わなかったライダーキックを放っていた。
このライダーキックは公式で名称不明となっている。
因みに今作で共演した仮面ライダーオーガとは脚本家が同じ作品の黒い劇場版限定ボスライダーで白いダークライダーの副官がいる繋がりがある。
余談
- 牙や戦、性等、キバのライダーたちの名前はよく見ると、皆漢字一文字で表せるものになっている事が分かる。アークの名前の由来は恐らく、そのものずばり「悪」であろう。
- 子供にも分かり易いモチーフとして、虫歯菌の意匠が取り入れられている。
- 実際にアクション用に撮影で使われたアークのスーツは3.2mではなく、一般のライダースーツサイズであり、劇中ではクロマキーによって巨大化を再現している。その為、実際はキバとのバトルは別録りを合成したもの。『超・電王トリロジー』で他のライダーと集合した時は比較の為等身大スーツを用意したが、その時は微動だにしなかった。
- アークトライデントは後に『キバ』本編に登場するシルクモスファンガイアの武器であるミラージュトライデントにリペイントされている。
関連タグ
劇場版限定ライダー 仮面ライダーディエンド コンプリートフォーム
アークオルフェノク:脚本家が同じ作品の「アーク」の名を持つ怪人の王、幹部怪人から忠誠を誓われている、人間に憑依している、主役ライダーの最強形態を上回る強さを持つ、最終的には主役ライダーの最強形態のライダーキックを受けて敗北・消滅するという共通点がある。
仮面ライダーコア:巨大な姿をしている劇場版限定ダークライダー。
仮面ライダーフィフティーン、仮面ライダールパン、仮面ライダーメリー、仮面ライダークロスギーツ:芸人が演じるダークライダー。
仮面ライダーベロバ、仮面ライダーケケラ:変身から巨大化するダークライダー達。
劇場版限定ライダー
単独劇場版ボスライダー