アークキバット
あーくきばっと
「じゃあ行きますか~、ドロン・ドロン~」
「へ~んし~ん」
キバット族を模したメカニクルモンスター。
仮面ライダーアークへの変身機能のみを担う存在であり、そのため一応自我は存在するものの、明確な意思は持っておらず、喋り方もぎこちない。
タレ目にひそめた眉のような小さなスリットと、意外と愛嬌のある顔をしている。
しかし、バックルに装着され逆さになると、タレ目は吊り目に、眉は鼻孔に、耳は犬歯に、とまるで悪魔のような形相に姿を変える。
ウェイクアップフエッスルを吹くことにより、本来の姿であるメカキバットへと姿を変えることが出来る。
「Go to hell!!」
アークキバットの正体。アークキバットがウエイクアップフエッスルを吹き鳴らすと、内圧により一次装甲である銀色の仮面が外れ、この姿へと変形する。
機械的な内部構造が剥き出しになった、見様によってはグロテスクな姿をしている。
この状態ではアーク共々暴走に陥っており、言動も支離滅裂。
最後はレジェンドアークもろとも、キャッスルドランと合体した仮面ライダーキバに月面に叩きつけられ、粉砕されたと思われる。
玩具版では「Go to hell!!」は聞くことはできない。
実はこのアークキバット、何もかもが謎だらけの存在である。
誰が作ったのか?
普通に考えればレジェンドルガ族……と言いたいところであるが、全く同じ技術=2008年のテクノロジーで作られたレイキバットがネックとなる。
そもそも、レジェンドルガと先代キングが戦争をしていた15世紀当時にこんなメカメカしたものを作る技術はなく、あったのはそれこそキバの鎧のような呪術的要素である。
とすればレイキバットを作った3WAが製造元と考えられる(レイキバットと翼の形や声が同じことを指摘する書籍もある)が……?
逆に出所不明なアークキバットを模したのがレイキバットとも言えるし、偶然の一致という可能性も捨てきれないが。
何のために作ったのか?
その場合浮上する疑問がこれである。ファンガイア=侵略者に対抗する組織である3WAが、レジェンドルガという明確な敵のために何故アークキバットなど作るのか、という疑問が浮かぶ(アークの鎧は人間には絶対に使えない)。これについてはレイキバットを持つ白峰天斗がレジェンドルガに寝返っていた(とみられる)ことがヒントになりそうだが、正確なところは分かっていない。
何より、過去の戦で失われた「アークの鎧」をどうやってアークキバットに移植したのかも不明である。
何故キバット族を模しているのか?
ある意味最大の謎。
普通に考えれば、「洗礼」で従わせたキバット族を当時のロードが従えていたことになる。
単純に強力なキバット族、及びキバの鎧を模して作られ魔改造された偽物とでも言うのだろうか。
若本氏は後に『仮面ライダービルド』でスクラッシュドライバー、クローズマグマナックル、グリスブリザードナックルを演じている。