詳細
紅渡がキバットバットⅢ世に左の掌を噛んでもらい、アクティブフォースというエネルギーを体内に注入して自身の魔皇力を活性化させキバの鎧を纏い変身した姿。常人の数十倍から数百倍もの身体能力を有する(『アドベンチャーバトルDVD』での解説)。鎧はダイヤモンドに匹敵する"ルシファーメタル"製。
キバの最終形態・エンペラーフォームの強大な力を拘束具・カテナで程良く抑え込んでおり、特に右脚は拘束が厳重に成されている。
変身直後の決めポーズや走る際のポーズは両腕を斜めに大きく広げ、足を屈めるというもの。
外見
身体のメインカラーは赤で、つり上がった複眼は黄色。頭部にはジャック・オ・ランタンもモチーフに使用されているらしい。
一番の特徴として、両肩と非対称な右脚部分には上記の拘束を表すように鎖が繫がれている。
スペック
身長 | 200㎝ |
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体重 | 98㎏ |
パンチ力 | 6t |
キック力 | 8t |
ジャンプ力 | ひと跳び85m |
走力 | 100mを6.5秒 |
手持ちの武器は使用せず、至近距離まで迫ったボウガンの矢を打ち払えるほどの小回りを活かした徒手空拳で闘う。劇中での連続パンチの奇襲は後のゲーム作品でもばっちり再現されている。モチーフがコウモリの為か身体の上下が逆さまになった状態での戦闘も行える(鉄棒のようなぶら下がりアクションも行う)。カテナで重いせいか、平成ライダー基本フォームの中では最も走力が遅い設定であるが、劇中では逃げた敵を追う等でとにかく走るシーンが多かった。
顔面部のキバ・ペルソナは理論上は120tの衝撃に耐える。嗅覚は常人の100万倍、聴力は3km先の針の落下音を聞き取る事が出来、ガウ・クラッシャーが生み出す顎の力は1.2tと常人を大きく凌駕している。コウモリさながらのエコロケーション能力で周囲5000mの情報も探る事が可能。
しかも、真空の状態であってもその空間にある物質を呼吸に必要な物質に変換して呼吸が可能という凄まじい生存力を持ち、内蔵された大気清浄装置の働きにより、毒ガスの類も効かないようだ。
黒いアンダースーツ部分「ドランメイル」にはドラン族のモンスター「ガオーラ・ドラン」の革が利用されている。ドラン族の皮膚が「キバ」世界のライダーの装甲に使われるだけあって、加工もかなり困難な代物らしく、ドラン族の牙で加工を行っている。設定ではこの世のあらゆる銃弾や刀剣の類でダメージを与えるのは難しいという。
必殺技を放つ時は右脚のカテナが解除され、赤い翼と緑の魔皇石(翼も含めた通称は「ヘルズゲート」と呼ばれる)が出現する。魔皇石にはそれぞれ名前が存在し、上から順に宙の魔皇石、地の魔皇石、水の魔皇石と呼ばれ、精霊の力が備わっているとされる。これによりキバのキックのエネルギーは通常の8倍となっている(このおかげでダークネスムーンブレイクは全ての物質を無に帰すほどの威力を持つとされている)。
「ダークネス・チョーカー」(首飾り)や「デモンズ・マウント」(右足の赤い部分)は伝説の悪魔や魔王の顔を模したという設定を持つが、この魔王が一体何を指すかは不明である。
設定だけ見たら(パンチ力やキック力を除いて)歴代基本フォームの中で突き抜けたスペックを持っていると言える。
技
ダークネスムーンブレイク
キバットが「ウェイクアップ!」とコールしてウェイクアップフエッスルを吹き、右脚のカテナを解除する事で空高く跳び上がり、飛び蹴りを放つ。この時、空は三日月の夜になる。敵に当たるとその場所にキバの紋章が刻まれる。
また、『仮面ライダー大戦』では使用時には変身待機音が鳴り、カテナの解放を行わないまだキックしているが、ダークネスムーンブレイクと同一の技かは不明。
鎖の攻撃(正式名称不明)
『平成ジェネレーションズ FOREVER』で使用。その名の通り、鎖状のエフェクトを出現させて周囲の敵を攻撃する。
児童雑誌&ゲーム作品オリジナル技
- ドランバレットムーンブレイク
『ガンバライジング』限定技。キャッスルドランから火炎弾とミサイルを連続で発射し、ラストに放たれた火炎放射に包まれながらダークネスムーンブレイクを決める技。
- ブラッディーチョップ
腕を赤く発光させて放つライダーチョップ。
- ブラッディーブロー
腕を赤く発光させて放つライダーパンチ。
- バキバキボイスタイフーン
キバッテフエッスルで発動。キバットの息吹が破壊音波となって飛んでいく。テレビマガジンのオリジナル設定として存在する。
テーマ曲
キバフォーム
劇伴音楽。変身から戦闘の流れで使用されることが多い。
「CSMキバットベルト」にも収録されている。
Destiny's Play
挿入歌。
「CSMキバットベルト」にも収録されている。
仮面ライダーディケイド
リ・イマジネーションライダー
「キバの世界」の住人であるファンガイアの王子・ワタルが変身。
こちらは「ライダー大戦の世界」で仮面ライダーブレイドとの戦闘時にザンバットソードを使用していた。
カメンライド
各ライダーの姿に変身できるディケイドは「龍騎の世界」でディケイドキバに変身。同じコウモリモチーフの仮面ライダーナイトと戦った。
余談
- 「最終形態が本来の姿で、その力を抑制した状態が基本形態になっている」という平成ライダーでは珍しい立ち位置にいる。
- 『キバ』TV本編では中盤を過ぎた辺りから直接エンペラーフォームで戦うことが多くなり、キバフォームの出番が激減していた(第40~43話では変身してない、本編で最後に変身したのは第44話)。これは次回作の『ディケイド』の制作発表会や撮影などで当フォームのスーツが出払うことが多くなったためである。
- 主役ライダーの基本形態という「そのライダー作品の顔」と言うべき存在ながら、キバフォームには唯一「S.H.Figuarts」のフィギュアが存在していなかった(エンペラーフォームのフィギュアーツは2010年に出ている)。主な理由としては肩アーマー・右足のカテナの鎖の造形や絶妙な頭部の大きさを始めとするキバ系ライダー特有の芸術的造形が裏目に出たらしく、長い間見送られていたらしい(他のライダーも寸法を少しでも間違うと一気にバランスが悪くなるのだが、キバは特にその影響が大きい)。
- 待望の高クオリティフィギュアは2019年の平成ライダー20作品記念。その第3弾と仮面ライダーキバ10周年記念を兼ねてS.H.フィギュアーツ"真骨彫製法"・キバフォームがようやくの発売となった(因みに第1弾は仮面ライダージオウのS.H.フィギュアーツ。第2弾はその2人を除いた主役ライダー18人の再販)。これにより平成主役ライダー20人の基本フォームフィギュアーツが勢揃いした。
- カテナの造形は固定でパーツ差し替えでダークネスムーンブレイクを再現。更にフエッスルやキバットと言った細部も作り込まれている。大きさと関節以外はスーツにしか見えない、平成ライダーの大トリとして相応しい非常に高い完成度になっている。その後にイクサやダークキバ、サガも"真骨彫製法"で発売された。
関連タグ
ガルルフォーム バッシャーフォーム ドッガフォーム ドガバキフォーム エンペラーフォーム キバアロー ディケイドキバ
スペシウムゼペリオン:本来の姿が最強タイプなウルトラマンの基本タイプ。尤も本来の姿を制御している訳ではない。
キバフォーム(仮面ライダーギーツ):ギーツ版はこちらを参照。
キバフォーム(仮面ライダーガヴ):ガヴ版はこちらを参照。
ソードフォーム → キバフォーム → サイクロンジョーカー
外部リンク
仮面ライダーキバ キバフォーム | 仮面ライダー図鑑 | 東映