紅渡「9つの世界に9人の仮面ライダーが生まれました。それは独立した別々の物語…」
概要
『仮面ライダーディケイド』に登場する、門矢士が世界の崩壊を防ぐために旅した数々の世界に住む仮面ライダー達の通称。
いずれも原典の主人公達とは別の存在、つまり一種のパラレルワールド上の存在だが、『仮面ライダー電王』のみ原典とほぼ同一の世界観となっている。
特徴として、原典の主人公達とは、下の名前は同じだが苗字が異なっている場合が多い。加えてほとんどの人物が、名前が漢字ではなくカタカナ表記となっている。
苗字は原点の人物に関連したものが多い(辰巳→龍から連想、芦河→葦原+氷川など)。
ほとんどの人物の性格が原典とは異なっているため、一部のファンからは「こんなの○○(原典の主人公の名前)じゃない!」と不評を買うこともあったが、皆胸に秘めた正義感や信念は原典の主人公達に負けないほど強い人物ばかりである(一部のダークライダーやサブライダー除く)。
個性的な人物が多いため彼らのファンも多い…はず。
仮面ライダー以外の人物にも原典を基にしたものが多い。
中には複数の人物を基にしたと思われるものもいる。例として「クウガの世界」の八代藍は一条薫と沢渡桜子の二人がモデルではと言われている。
イブキや南光太郎のように、原典と同じ名前であり、オリジナルキャストでありながら、並行世界の別人とされるパターンもある。
各世界の住人
テレビ本編
各世界の仮面ライダーと、ライダー以外の主要な人物を、士達が旅した順番に記載する。
※人1…原典と同名で俳優(もしくは声優)も同じだが別人。
※人2…元ネタと同じ俳優(もしくは声優)だが別人。
※人3…『超電王』シリーズが、原典『電王』と矛盾する点も存在するが、もし『電王』と同一世界であれば原典と同一の存在。
※人4…原典と同名で俳優(もしくは声優)も同じだが、描写・判断材料が少ないため、同一の存在か別人か不明。
※人5…原典と完全に同名だが、別人。通称や愛称のみのキャラクターなど。
※世1…「電王の世界」は、他の世界と違い、原典のメンバーを起用しているため、また『超電王』シリーズともリンクしているため、原典『電王』と同一の世界の可能性がある。ただし、『電王』との間に矛盾も存在している箇所もある。
※世2…原典たる『シンケンジャー』と同一の世界。
※世3…世界の融合により発生した世界。以下に挙げるキャラクターは第30~31話に登場したが、住人ではない。
TVシリーズ以外で『ディケイド』がメインの作品
『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』
ディケイドの世界(士の故郷)
リ・イマジ | 元ネタ | 備考 |
---|---|---|
月影ノブヒコ/シャドームーン | 秋月信彦 | |
結城丈二 | 結城丈二 | 原典と同名だが別人。ライダーマンに変身する描写は無く、ブラスターアームのみ使用。最終決戦では彼とは別に昭和版ライダーマンが登場する。 |
門矢小夜/大神官ビシュム | ビシュム | |
大ショッカー怪人軍団 | - |
『仮面ライダーディケイド 超アドベンチャーDVD 守れ!〈てれびくんの世界〉』
- てれびバエくん
- ショッカー戦闘員
『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』
『仮面ライダーディケイド 完結編』の登場人物
『仮面ライダーW』の登場人物
いつの間にか『ディケイド』の世界へと迷い込んでしまった。原典と同一人物である。
他のTVシリーズおよびその映画のうち、『ディケイド』のキャラクターが登場した作品
『仮面ライダーG』
『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ』
『仮面ライダーウィザード』第52話・第53話(魔宝石の世界)
登場人物 | 備考 |
---|---|
操真晴人/仮面ライダーウィザード | 本来の時間軸から迷い込んでしまった。 |
アマダム | |
ハルト(魔法使いのドライバーを持つ少年) | |
こよみ(ドライバーの少年に守られている少女) |
『仮面ライダージオウ』(パラレルワールドではない、番組の原典世界)
- 常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ
- 明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツ
- ツクヨミ/仮面ライダーツクヨミ
- ウォズ/仮面ライダーウォズ
- ウール
- オーラ
- スウォルツ/アナザーディケイド
- アナザーライダーほか
- 白ウォズ/仮面ライダーウォズ
『仮面ライダーガッチャードVS仮面ライダーレジェンド』(回想にて登場)
- 鳳桜・カグヤ・クォーツ(幼少期)
『ザ・フューチャー・デイブレイク』
春の大戦映画
作品としての性質上、原典との同一性はあまり深く考慮されていない。
『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』
登場人物 | 元ネタ |
---|---|
鳴滝/ドクトルG/カニレーザー | ドクトルG/カニレーザー |
ビッグマシン | - |
ライダーハンター・シルバ | バイオハンター・シルバ |
海賊戦隊ゴーカイジャー | - |
特命戦隊ゴーバスターズ | - |
仮面ライダーフォーゼ | - |
『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
登場人物 | 備考 |
---|---|
葛葉紘汰/仮面ライダー鎧武 | |
乾巧/仮面ライダーファイズ | 劇中での言動から、これ以前に会っている可能性が高い。 |
葵連/仮面ライダーフィフティーン | |
ヤマアラシロイド | |
骸骨恐竜 | |
モグラロイド | |
烈車戦隊トッキュウジャーの面々 | |
シュバルツ将軍 | |
キョウリュウレッド |
MV
OPテーマ「Journey through the Decade」
登場人物 | 備考 |
---|---|
GACKT | 劇場版に登場する結城丈二とは衣装が異なる。「カメンライド GACKT」のライダーカードを士に託す。 |
パラドキサアンデッド |
『S.I.C. HEROSAGA』
雑誌『月刊ホビージャパン』掲載中の、早瀬マサトによる二次創作小説。
リ・イマジ | 元ネタ | 備考 |
---|---|---|
ストロンガーの世界 | 『仮面ライダーストロンガー』 | |
城茂/仮面ライダーストロンガー | 城茂 | 原典と同名。なお、リ・イマジネーションとしての城茂と、原典に近い世界からやってきた城茂の2人がいる。 |
岬ユリ子/電波人間タックル | 岬ユリ子 | 原典と同名。 |
オーズの世界 | 『仮面ライダーオーズ/OOO』 | |
火野映司/仮面ライダーオーズ | 火野映司 | 原典と同名。 |
泉比奈 | 泉比奈 | 〃 |
鴻上光生 | 鴻上光生 | 〃 |
里中エリカ | 里中エリカ | 〃 |
ショッカーグリード | - | |
鎧武の世界 | 『仮面ライダー鎧武/ガイム』 | |
葛葉ナツミ/仮面ライダー鎧武 ナツミカンアームズ | 葛葉紘汰 | |
呉島貴虎/仮面ライダー斬月 | 呉島貴虎 | 原典と同名。 |
呉島光実/仮面ライダー龍玄 | 呉島光実 | 〃 |
映像作品以外の公式媒体
テレビ本編とは異なるパラレル設定の場合もあるが、便宜上まとめて掲載する。
『仮面ライダー クライマックスヒーローズ』
『小説 仮面ライダーディケイド レンズの中の箱庭』
『小説 仮面ライダー鎧武』(虚無の世界)
A.R.WORLD
ディケイド達が旅する世界の総称。ちなみに名前は「Another.rider.WORLD」の略。
各世界それぞれに仮面ライダーが存在し、ディケイド達は世界の終わりを防ぐためにこれらの世界で悪事を働く怪人達をバッタバッタと倒すわけである。士達はこの世界を旅する毎に役割を与えられ、これをクリアして次の世界へ旅する方式を取っている。その際には写真館のロール絵がその世界を象徴する物に入れ替わる。(ただし役割を理解していないと他の世界との混在が起こってしまう)
設定は概ね原典を踏襲しているものの、やはり並行世界という事もあり、設定に差異がある。これに関しては、当時子供だった視聴者が大人になっていく中で時間と共に仮面ライダーの記憶が曖昧となり、やがて忘れ去られていくというメタ的な理由が関係しているのかもしれない。
紅渡の「あなたは、全ての仮面ライダーを破壊しなければならなかった。だが仲間にしてしまった。それは、大きな過ちでした。今から僕の仲間が、あなたの旅を終わらせます」という台詞から察するに、並行世界のライダーと仲間になるのはご法度だったようである。この発言の真意についてはライダー大戦の頂を参照。
この渡の台詞を受けてか、『S.I.C. HERO SAGA』では、並行世界には秩序が存在し、この世界に過干渉したり、秩序を破ってしまうと様々な異変が起こってしまうという独自の解釈が為されている(復活するはずのない怪人が復活するなど)。
なお、A.R.WORLDのARとは並行世界の仮面ライダーを指すが、『仮面ライダージオウ』では敵怪人としてのアナザーライダーが登場。なおやっている事は世界の秩序を乱して世界を崩壊(というより物語を破壊)させるに等しい。
ディケイドが巡った世界の内、クウガからキバまでの平成ライダーの世界の順番には何らかの共通点や接点、対になる点がある。
前の世界 | 次の世界 | 繋がり? |
---|---|---|
クウガ | キバ | 基本4フォームの色と役割が同じ。『ディケイド』以前の平成ライダーの中で最古と最新。 |
キバ | 龍騎 | ドラゴン型のモンスターを使役。 |
龍騎 | ブレイド | 怪人の力を使うカードライダーズ。 |
ブレイド | ファイズ | アンデッドが不死生命体で、オルフェノクが死から蘇った人間。 |
ファイズ | アギト | 人類の進化系の物語。 |
アギト | 電王 | 秋山莉奈が出演した作品。 |
電王 | カブト | 時間に関係する。連続する2作品。 |
カブト | 響鬼 | 連続する2作品。 |
一覧
TVシリーズおよび『ディケイド』がメインの映画
世界 | 背景ロールの絵 | 士の役割 |
---|---|---|
夏海の世界 | 不明 | 光写真館のカメラマン |
クウガの世界 | 灯溶山へ向かうパトカーの列 | 巡査 |
キバの世界 | 満月とビルに擬態するキャッスルドラン | バイオリニスト |
龍騎の世界 | 天翔けるドラグレッダー | 弁護士 |
ブレイドの世界 | ラウズカード | BOARD社員食堂チーフ |
ファイズの世界 | オートバジンの周りを飛ぶモルフォチョウ | スマートブレイン・ハイスクールの男子生徒 |
アギトの世界 | アギトOPのイコン画 | 郵便局の配達員 |
電王の世界 | 時の砂漠を走るデンライナー | 桜井さん |
カブトの世界 | 東京タワーと天を指す手 | ZECT隊員 |
響鬼の世界 | 森林に設置され太鼓 | 音撃道伝説の師匠 |
ネガの世界 | 爆炎の中を逃げ惑う人々 | 大金持ち |
ディエンドの世界 | ディエンドの指名手配書 | セールスマン |
シンケンジャーの世界 | シンケンジャーEDの動物達 | 黒子 |
RXの世界 | クライス要塞 | 霞のジョー |
BLACKの世界 | なし | なし |
Xライダーの世界 | 言及のみ | 言及のみ |
アマゾンの世界 | 密林に佇むアマゾン | 草野球の選手 |
ディケイドの世界 | 門矢家の屋敷 | 大ショッカーの首領 |
ライダー大戦の世界 | ディケイドに立ち向かう歴代ライダー達 | 世界の破壊者 |
Wの世界 | なし | 門矢士 |
客演
客演の回数こそあるものの、以下の作品以外は、世界の名前すら不明。また、『ジオウ』や『レッツゴー仮面ライダー』や『スーパーヒーロー大戦』など、「オールライダー」が存在する世界が同一の世界かどうかも不明となっている。
ゲーム作品以外での客演では、『バトライド・ウォー』やその続編などにも登場。こちらも、オールライダー系の作品と同一世界かは不明。
世界 | 背景ロールの絵 | 士の役割 | |
---|---|---|---|
魔宝石の世界 | なし | ライダーリングに呼び出された仮面ライダー(原典の本人) |
HERO SAGA
HERO SAGAで登場した世界は、以下の通り、この他、『ロスト・トレイン』にも登場しているが、『ジオウ』などのオールライダー系作品と同じ世界なのかや、元からこの世界の住人(様々な世界を旅をした経験はあるようではあるが…)なのか旅をしてその世界に着ているなども不明となっている。
また、『鎧武』の世界には、『小説仮面ライダー鎧武』でも訪れているが、これが下の「鎧武の世界」と同一世界かは不明。
世界 | 背景ロールの絵 | 士の役割 |
---|---|---|
ストロンガーの世界 | 不明 | 城茂 |
オーズの世界 | ライオン!トラ!チーター!他多種多様な動物達 | アンク |
鎧武の世界 | ヘルヘイムの森に侵食された街 | 葛葉紘汰(光夏海の役割) |
5色の世界 | 五色の虹が掛かった空 | 仮面ライダー戦隊のリーダー |
余談
『555』で正史の主人公・乾巧を演じた半田健人氏曰く、「制作スタッフ側からそういった話自体無かった」らしく、「全く別の人が変身してたのを後に知ってびっくりした、呼んでくれたら出たのに!!」と語っている。
そのため、オリジナル変身者の演者に対して制作スタッフ側からのアナウンスが充分に行き届いていなかったことがうかがえる。
ディケイドの放送が終了してからは彼らの世界や人物像に行間を読もうとするファンや平成二期や令和ライダーでリ・イマジネーションを妄想する者も徐々に増えている。
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- ショウマ・ストマック/井上生真:こちらは人外の実家の都合上、日本人名でない本名を持つ本編主人公。