「それに、あの人の目…似てるの、純一に」
演:三津谷葉子
概要
「ディエンドの世界」の住人にして、仮面ライダーラルクの変身者である女性。
他のディエンドの世界のライダー達と同様に、彼女も映画『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』を原典とするリ・イマジネーションライダーであるが、元になった三輪夏美とは演者を同じくしつつも、既に本作のレギュラーキャラクターとしてヒロインの光夏海がいたこともあってか、下の名前が「春香」へと改められている。
性格の面でも、勝ち気かつ部外者への軽視・敵視的な姿勢が目立っていた原典での夏美に対し、彼女の場合は初対面の門矢士達に対しても敵意を示すことなく、この世界の現況を丁寧に説明してみせたり、後述の理由から海東大樹に食って掛かろうとする禍木慎を制するなど、比較的落ち着きや良識のある人物として描かれているのが特徴である。
かつての仲間であった海東純一に対しての思い入れは強く、記事冒頭にも示した台詞からも窺えるように士や大樹に対しても、純一の面影を垣間見るような素振りを見せている。
作中での動向
ディエンドの世界における「ルール」を破ったがために、ローチに襲われていた少年を慎と共に助けたのが作中での初出であり、戦闘終了後にはその場に居合わせた士に対し、自分達仮面ライダーが「社会の敵」と看做されていること、そして逃亡を続けながらもこの世界を支配する「フォーティーン」へのレジスタンス活動を続けていることを明かした。
その後、士と前後してこの世界に帰ってきた大樹とも再会し、何時の間にやら彼がライダーとしての力を得ていたことに驚きながらも、再び襲いかかってきたローチ達を前にディケイドやディエンドと共に応戦。さらに純一が敵に回る原因となった大樹に対し、敵愾心を露わに挑みかかった慎に対しても、その攻撃の手を止めさせている。
なおも大樹への不信感を拭いきれない慎に対し、春香は大樹の「変化」を感じ取ってか、彼が兄である純一を元に戻したいという気持ちに賭けたいと主張。最終的にその主張に折れる形となった慎と共に、フォーティーンとの対決に挑もうとする士や大樹に助力を申し出るに至った。
フォーティーンとの対決では、慎と共にローチ達の相手を引き受けこれを一掃してみせた。しかしフォーティーンが倒された直後、元に戻ったはずの純一からは思わぬ一撃を受けるだけに留まらず、彼女達でさえ知らなかった純一の真の思惑に触れた際には、信じがたい事実を受け入れられずに大声で叫ぶ一幕も見られた。
結果として、純一を取り戻すという目的は果たせずに終わったものの、無惨な最期を遂げた原典とは異なり慎ともども生き残る形となった。
関連タグ
麻野瞳子:『ケータイ捜査官7』の登場人物の一人。春香とは演者を同じくするとともに、(性格は異なるものの)主人公の協力者という点でも共通項が見られる