データ
身長 | 50m |
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体重 | 204t |
特色/力 | 50mにも及ぶ巨体、胸部の口から放つ火炎弾 |
初登場話 | 『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』 |
(出典:『仮面ライダー剣 超全集』p.106、東映公式『仮面ライダー図鑑』より。)
概要
映画『仮面ライダー剣 MISSING ACE』に登場する54番目のアンデッド・アルビノジョーカーが復活を企む、超太古から絶対的な最強の力の象徴として伝えられて来た『アンデッド同士の戦い=バトルファイトに勝利することで得られる“万能の力”』の正体である巨大な姿をした邪神。1万年前のバトルファイトの勝者であるヒューマンアンデッドがこれを拒んだため、谷川連峰山中の洞窟にあるレリーフに封印されていた。
物語終盤で剣崎一真がTV版とは異なる選択をしたIFの世界が舞台のため、テレビ本編には登場しない。
頭部に巨大な一本角を備え、腕が四本あり、大蛇のような下半身を持つ異形の姿をしており、身体は強固な甲冑で覆われている。出現と同時に黒雲が湧き上がり、激しい豪雨と雷を呼ぶ。
トランプを象徴するスペード型の巨大な剣、雷を発生させるハート型の聖杯を有し(デザイン画のみで劇中未使用であるが、ダイヤ(金貨)型の盾とクラブ型の棍棒も持っている)、更に雷、炎、風、氷などの自然現象を操れる能力のほか、胸部の口からあらゆるものを焼き尽くす火球を吐き出し、その長い尾は大地を容易く割ってしまうほどの破壊力を秘めている。
この邪神を目覚めさせるには、4枚のカテゴリーKと、この邪神を封印したレリーフに触れ、封印を解く切っ掛けとなった者の血族を生贄に捧げる必要がある。栗原晋がそうとは知らず石板に触れてしまったため、今は亡き彼の血を引く者=栗原天音がその生贄。
これが、アルビノジョーカーが天音を執拗に狙う理由である。
アルビノジョーカーの暗躍により、4枚のキングのカードから出現した鍵穴へ天音を封印した『バニティカード』を捧げることにより復活、召喚され、更にアルビノジョーカーが融合することにより圧倒的な力を発揮して猛威を奮い、ライダー達を窮地に追いやった。
しかし、ジョーカーこと相川始が『バニティカード』の生贄となった天音の代わりとなり剣崎に自身諸共カードを破壊させることを望み、彼の頼みを聞いた剣崎によりカードが破壊されてしまい(始も命を失った)、力の源を失ったことにより大幅に弱体化。
最後はブレイドキングフォームのロイヤルストレートフラッシュにより体を真っ二つに両断され、アルビノジョーカーもろとも大爆発、消滅した。
フォーティーン(仮面ライダーディケイド)
「愚かな人間共!私は、この世界に平和をもたらしてやったのに!」
登場作品:『仮面ライダーディケイド』第23話『エンド・オブ・ディエンド』
演(人間態)/伊藤高史
『ディエンドの世界』に君臨するローチたちを統率するディストピアの支配者である巨大邪神。
原典との怪人体の違いは、頭部へのアルビノジョーカーの融合の有無のみ。
原典では見せなかった人間態として、恰幅の良い白スーツ姿の眼鏡を掛けた男性の姿を持ち、普段はこちらの姿で人間として振る舞っている。
海東純一を主な部下としてエリア管理委員会を率いて『ディエンドの世界』の人間たちを統制する。
『ディエンドの世界』の住人の中で自分に反対する人間や凶暴な人間達に対して、脳内に小型ローチを注入することで攻撃性・凶暴性・無駄な思考力を失わせ、優しさのルールの中で生きることを強要している(フォーティーンの敵対者には攻撃性を示す)。
結果的にこの世界は、一見誰もが他の人に対して優しくふるまう牧歌的な世界となっているが…。
嘗ては海東大樹も彼の部下だったが、フォーティーンの支配体制・洗脳の事実を知り離反されている。
自分の世界に現れた反逆者である仮面ライダーの門矢士や大樹を抹殺するため、彼らの前に上記の巨大な怪人態となって襲い掛かる。
自分が平和を作り出したことを語りながら戦うが、士達からは人間の意思を奪っているだけだと反論される。最後はディケイドコンプリートフォームが召喚した装甲響鬼とコンプリートフォームの鬼神覚声により、体を縦に一刀両断され滅び去った。
本性は自分に逆らう者を容赦なく洗脳、排除する圧政者であったものの、(やり方はどうであれ)一応は『平和』を築こうとした理由・経緯は不明。
ひょっとしたら邪神として破壊や戦いの中で生きるのに疲れ、争いのない世界で穏やかに生きてみたかったのかもしれない。
余談
名称はトランプのK=13を越える存在であることに由来する。巨大で人型ではないというオーダーの下、4本腕の蛇竜をイメージした体で、アルビノジョーカーに合わせて白を基調とした体色で、それにゴールドを配している。デザイン段階ではトランプのスートに合わせて4つの武器を持っており、右上腕用のスペードの剣「スペードヴレイド」、右下腕用のハートの聖杯(雷撃)「ハートサンダー」に加え、左下腕用のダイヤのコイン(盾)「ダイヤシールド」と左上腕用の杖(デザイン画では「こん棒」表記)「クローバークラブ」を装備している想定だった(『UNDEAD GREEN BLOOD』pp.96-99)。
関連タグ
ショッカー(原作漫画版):ディケイド版の独裁者一人により平和をつくるという考え自体は同じ。
仮面ライダーフィフティーン:14の次の数字を冠したダークライダー。こちらも仮面ライダー映画限定の敵役。
エラスモテリウムオルフェノク:前作の劇場版における巨大な姿を持つラスボス繋がり。
???:『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』登場怪人。白を基調とした巨躯を持つ仮面ライダー映画のラスボス繋がり。