始さん!
演:梶原ひかり(剣, ジオウ)/石田未来(MISSING ACE)
概要
喫茶店「ハカランダ」の主人・栗原遥香の娘で、白井虎太郎の姪(虎太郎は遥香の弟で、天音から見て叔父にあたる)。年齢9歳→10歳(第13話にて誕生日を迎えた)。
居候の身となった相川始に亡き父・晋を重ねて懐いており、彼のことを家族同然に慕っているため彼が行方を晦ました際には非常に不機嫌になり、誘拐されて意図しない形で山中望美を待たせてしまった上城睦月に対して 「この恋は終わり。すごく怒ってたもん」 と八つ当たり気味に言うなど中々に鬼畜な面があり、こうした面を拗らせた結果、劇場版ではグレてしまった。
始のような頼れるクールな男性がタイプなのか、始そっくりの陽気な青年・三上了と出会った時は、始の性格が急変したと思い込んだのか終始困惑気味であり、遂には卒倒してしまった。
性格は素直で純粋なのだが、年頃故か少々生意気。
叔父の虎太郎に対する扱いは冷たいものの決して嫌っている訳ではない。
また、彼女の行動がトラブルのきっかけになることもあり、亡くなった父親の声が聞けるという「呼子の洞窟」に無断で侵入し、センチピードアンデッドの毒に侵されて入院沙汰になった他、アンデッドに始の弱点だと見抜かれて狙われたことが何度もあった。
とはいえ、テレビ本編の終盤では仮面ライダーギャレン/橘朔也によって始が封印されようとしていた時、帰って来ない始を案じて掛けた電話によって意図せずに彼を救った善行もある。
ちなみに小学生ながら画力は高く、始と自分の特徴をよく捉えた似顔絵を描き上げたことも。
始の正体および仮面ライダーの事情を知らない(始も知られることを恐れている節がある)が彼女と遥香の存在が始にとっての戦う理由である。
天音も剣崎と同様、始が人から優しさや愛を知り、大切なものを守るため、自身の正体と本能に苦悩しつつも、剣崎達と共に立ち向かうなど彼に大きな変化をもたらした一人と言えるだろう。
劇場版『MISSING ACE』
バトルファイト終了から4年後を描いた並行世界を描いた本作では始が剣崎との死闘の末に封印されたため、彼が突如いなくなったことにショックを受け、それがきっかけで心を閉ざしてしまった。
その結果、万引きなどの非行を繰り返し、警察に補導される身にもなってしまっていた。
しかし、とある理由からバトルファイト再開の真犯人に命を狙われることになり……。
【CAUTION】以下、映画のネタバレ注意!!
映画終盤、邪神フォーティーンを復活させる鍵として志村純一=アルビノジョーカーに狙われ、4枚のカテゴリーKのカードによって生み出されたバニティカードに封印されてしまう。
しかし、復活した始が自分の身を犠牲にして天音を救い出したため、一命を取り留めた。
バニティカードに封印されていた時、天音は気を失っていながらも始が自分を守るために戦っていたことを感じ取っており、戦いが終わった後にこれまでのことを反省。始のために前を向いて生きていくことを決意した。
『たそがれ』
剣本編終了から数十年後の世界を書いた本作では、老婆となった天音が登場する。
作中の描写から既に鬼籍に入っている虎太郎の小説の印税で建てられた屋敷で暮らしているらしいが、現在は投薬治療を必要とするほどの重い病気を患っているらしい。
しかし、老婆になってもかつてのお茶目な面は健在であった。
また、本作にて孫と思わしき少年「一(はじめ)」との会話で4人の仮面ライダー(剣崎達)について語る際、母親共々当時から始の正体には薄々気付いていたらしい(TV本編の終盤でも、ハカランダからダークローチを引き離したジョーカーの姿を見て何かに気づいたような描写がある)ことが判明した。
本作の始は老境に入った天音を最期まで看取るために訪れたようだが、天音は更に老いてしまう自分をこれ以上始に見られたくないとその申し出を拒む。
それでも二人の心はどこか通じ合っているようだと一には見えた模様。
『仮面ライダージオウ』
EP29・30に登場。
当初は『仮面ライダーディケイド』の海東大樹のみが出演をアナウンスされ、ブレイド編の存在自体が伏せられていたことと、栗原天音のまさかの客演により視聴者を大変驚かせた。
梶原女史が栗原天音を演じるのは『剣』本編終了から実に14年ぶりとなる。
24歳となった2019年現在は母親から引き継いだハカランダで働いている。
姿を消した始のことを今なお想い続けていたが、そこに現れた白ウォズによって、アナザーブレイドとなってしまう。
始と一緒にいたいという想いから、始からアンデッドの力を奪い、人間にすればそれが叶うと考え、始と剣崎の2人からアンデッドの力を奪う。
だが、2人の力が自身に集約され、一つとなったことで、「ジョーカーが1体のみ存在」=「バトルファイトがジョーカーの勝利で決着した」ということになり、14年前同様、世界の滅びが起こってしまう。
あわやと思われたが、そこに現れたジオウたちの活躍により、アナザーブレイドの力が消滅したため、世界の滅びは食い止められた。
仮面ライダー剣20th Anniversary STAGE & TALK
2024年、放送20周年を記念したステージイベントにて登場。
なお、初演(兵庫公演)では登場しておらず、再演となる愛知公演にてシナリオが若干変更され、登場シーンが追加された。
『ジオウ』の出来事によって人間になった始が、黒幕の力によってジョーカーに戻ってしまい、意識がジョーカーの本能に呑み込まれそうになった瞬間に、始の脳裏に、彼の記憶から生まれた存在として、彼の名を呼ぶ。
それは幻聴ではあるが、始の人間としての心を呼び覚まし、我に帰らせた。
備考
梶原女史は『剣』と『ジオウ』の間にも、『仮面ライダーW』と『仮面ライダーフォーゼ』に出演。
『W』の時はバイラス・ドーパントの被害者役という単なるゲストであったが、『フォーゼ』では怪人であると同時に主要人物の関係者である鵜坂律子/アルター・ゾディアーツを担当し熱演。
自らを「魔女」と称するなどオカルトへの傾倒ぶりから、劇場版『剣』の視聴者から「別の方向にグレた」とネタにされることも少なくなかった。
一方、劇場版『剣』で天音を演じた石田女史は、2007年10月27日に公開された『仮面ライダー THE NEXT』でヒロインの1人・菊間琴美を演じている。
関連タグ
カップリング・コンビタグ
類似人物
彼女は現実の法律的な問題は当人が母親と面識がある人物であるため、護衛としてクリアしていると思われる。