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橘朔也

たちばなさくや

『仮面ライダー剣』の登場人物。仮面ライダーギャレンに変身する。
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「その純粋さを、利用されないようにしろ」

演:天野浩成

概要

人類基盤史研究所、通称「BOARD」が開発したライダーシステム第一号、仮面ライダーギャレンに変身する男性。年齢25歳。BOARDでは主人公剣崎一真の先輩にあたる。
一人称は「俺」(目上には「私」を使用)。

人物像

かなり生真面目で厳しい部分があるものの優しさや思いやりも兼ね備えており、自分の身よりも仲間の身を案じるような好人物。しかし不器用で頑固かつ愚直な面もある為、戦うことへの恐怖心に苛まれたり、他人に騙され利用される事などが多い。
彼は同作の他のライダーたちに比べ、他人の意見を無碍にせず真摯に耳を傾け、現代で突如始まったバトルファイトの裏側を探って情報を求めており、ちょくちょく所属が変わるマクロな立ち位置にいる。逆に他のライダー達は我が道を貫くと言えば聞こえはいいが、はっきり言えば他人の意見に耳を傾けない傾向が強い。
その生来の実直な面につけ込まれて利用され、虚偽の情報に翻弄されたりと情けない醜態が多かったのは事実だが、中盤以降物語の焦点として扱われた剣崎と達の割を食ったのも否めない部分も散見される。

このように主人公勢の中ではやや不遇といった感が拭えない人物だが、ライダーや人生の先輩として剣崎や睦月を導こうと奮闘したりするなど、自分の立場から来る責任を果たそうとする気持ちは人一倍強い。
また、ライダーとして戦うだけでなくBOARDやライダーシステムの謎、バトルファイトの秘密を深く研究していた。成果も得ており、それぞれについておおよその真相を掴んで剣崎たちに警告していた。
そして何よりも、決めるべき時には誰よりも格好良く決める漢である。泥臭い苦戦と敗北を繰り返しながらも、物語を左右する強敵たちを次々と倒してきたのも他ならぬ橘である。

劇中での動向

ライダーとしては剣崎の先輩にあたり優れた戦闘技術を持っているが、アンデッドとの戦いにおいて潜在的な恐怖心に苛まれ、体の不調を訴える。
それをライダーシステムのせいだと考えた橘は、物語序盤にしてBOARDに不信感を抱き、結果的に剣崎達を裏切る立場になってしまう。この頃は大学時代からの友人である深沢小夜子の診療所に寝泊りする日々を送っていた。

その後も体調は思わしくなくむしろさらに悪化していき、身体を治すためには全てのアンデッドを封印してバトルファイトを終結させればいいと思い込んだ彼は、ボロボロの体で無謀な戦いを挑んでは敗北してゆく。
さらにその後、帰国した烏丸啓からライダーシステムが恐怖心を増幅して肉体に不調を与える事実を知らされ、打ちのめされてしまう。結局、急遽作ったライダーシステムのせいで体がボロボロになったことには変わりはないのだが、そのきっかけが自分の恐怖心にあったという真相は、生真面目な橘にとって己を許せることではなかった。仮面ライダーの資格を返上した橘はその直後伊坂に誘拐され、シュルトケスナー藻の効果によって目覚ましい回復を遂げたかに思われた。だがそれは麻薬の快楽のような一時的な回復に過ぎず、その事実を明かされて激高し伊坂に挑むも敢えなく敗北してしまう。
しかし、独自の調査でシュルトケスナー藻の真実を知り、彼を止めようとしていた小夜子を伊坂に殺された事により、その怒りで恐怖心を克服。再び伊坂と激突し、あれほど苦しめられた相手をほぼ完封するという人間離れした戦闘能力を発揮、ピーコックアンデッドの封印に成功した。この時に発した亡き愛する人への魂の叫びが必殺技と合わさり、後に伝説の一つに数えられることとなったあのバーニングザヨゴが爆誕したことは既によく知られている通りである。

こうして劇中初の上級アンデッド封印成功者になった彼だったが、小夜子の死により戦いに虚しさを覚え、一時ライダーの資格を返上。しかしギャレンの最初の適合者であり先輩であった桐生豪仮面ライダーレンゲルとして暴走したことを知り、彼を止めるため再びギャレンに変身。見事彼を撃破する。
以後、レンゲルの適合者となった上城睦月の成長をサポートしつつ、剣崎達と共にアンデッドと戦い続ける。

アンデッドとの融合係数の高さなどシステムへの適性を見込まれてスカウトされた剣崎とは異なり、元々は研究員として「BOARD」に所属しており、上記の通りギャレンの正式な候補者である桐生豪が事故でリタイアしてしまった為に(その現場に研究員として立ち会っていた為、システムの安全性が盤石の物でない事を目の当たりにしている)急遽決まった代替要員である。最初からライダーになるべくしてなったわけではないのだ。逆にその研究能力を生かすことで、先述の通り戦いの真相に誰よりも迫ることができている。

桐生との一件の後、剣崎との関係は良好だったが、相川始ジョーカーがバトルファイトで勝ち残れば世界が滅びることを知り、始を封印しようと奔走する。
同時に、キングフォームの力を手にした剣崎がアンデッドになりつつある危険を広瀬義人に知らされ、剣崎を止めようとするが、始の人間らしさに触れ続けたことで封印を拒んだ彼と対立してしまう。その後、広瀬の真の目的と自身が(また)騙されていたことを知り、剣崎と和解。アンデッドを封印するため共に戦うことを再び誓うのだった。またこの頃、ジョーカーとしての自身を押さえ込めなくなっていた始を何とかしようとしていた剣崎のために、広瀬が保管していたスートハートのカテゴリーキングを持ち出し、彼に譲渡している。

劇中終盤、「BOARD」の首魁にしてバトルファイトを開戦させた男、天王路=ケルベロスⅡをライダー全員で協力し撃破。これによってアンデッドが残り2体になったことを受け、世界の滅びを回避するべく始を封印しようとするも、負傷した彼が電話越しに栗原天音に対して優しく話しかける様を目撃したことで思いとどまる。
始と彼の想い、そして彼を信じる剣崎を信じることを決めた彼は、最後の上級アンデッドであるギラファアンデッドとの決戦にたった一人で挑んだ。ジャックフォームの飛行能力も物ともせず、強力なバリアを使用する敵に大苦戦するが、マスク割れをともなった後述の戦法で見事にギラファアンデッドを撃破。ギラファの最後の抵抗で封印カードを崖下の海に弾き飛ばされてしまうがそのままギラファを巻き添えに崖下へと落下。

この距離なら、バリアは張れないな!


そして諸共に海へと消えていった…。

仮面ライダーギャレン





かに思われたが、最終回で烏丸所長に救助され無事生還。(変身ベルトは破損してしまったが)
烏丸所長から剣崎の真意を聞かされ、彼を止めるためにレッドランバスを走らせて決戦の場に向かうも、既に剣崎はどこかへ去っていた。

「剣崎ぃぃぃっ!!」

彼の悲しい叫びが、海にこだましたのだった。
その後、剣崎の写真を見ながら彼の行方を案じていた。
「剣崎がどこへ行ったのか、それは分からない。やつは人であることを捨てることにより、人を、世界を守った…。だが彼は、今も戦い続けている…。どこかで。運命と…」

時系列的にはパラレルワールドになる数年後の世界である『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』では、バトルファイトの研究に取り組んでいる。そして新世代ライダーたちを率いる指揮官を兼任しつつ自らもギャレンとして戦いを続けていた。

本編の後日談である「たそがれ」では、睦月や虎太郎たちが寿命で死去する中で(天音の状態から、本編から数十年以上は経過していると思われる)、彼だけは元気に生きていることが発覚。
これは會川昇曰く、「剣崎を元に戻そうと自分の体を実験台にした影響で、寿命が延びてしまった」とのことである。

ファンからの扱い

その頑固で真っ直ぐな人を疑わない性格の為に、懲りずに何度も他人に騙されて利用されることに加え、激情家な性分からか戦闘中に仲間を襲ったり、興奮のあまり周りが見えなくなってしまったりなど、大人と思えぬ失態を犯すことも多い。また、端々の言動がエキセントリックなのも特徴で、オンドゥル語抜きでもネタとして成立すると言われているとかいないとか。
こういった真面目さ・激情家の面とどこか抜けた立ち居振る舞いが垣間見える二面性、どこまでも人間臭く、その必死の奮闘に親近感も覚えてしまう様な未完成のヒーローっぷりもあり、ネタとガチどちらもいけるそのキャラクターを古参新参問わず多くのファンにこよなく愛されている。
仮面ライダーギャレンとしての活躍はそちらの項目を参照の事。

今なお揺るがぬ、平成ライダーネタキャラの筆頭にして創始者。
彼がいなければ、平成ライダー史にネタ枠が誕生するのはさらに後のことだったのは間違いないと思われる。
この評価は、劇中序盤での迷走ぶりや数々の奇行による部分が大きい(まあ、序盤だけではないのだが)。しかし本人にしてみれば、他の候補もいない中で戦闘要員としての覚悟もないままに、自分が負ければ後がない状況下で信頼性に不安の残るシステムを使い、誰も経験した事のない不死の怪物との戦闘を強いられ続けてきたわけであり、その重圧からTV第1話の時点で心身共に消耗しきっていたが故の言動であったと考えれば、無理もないところであろう。
更に言えば、「剣」という作品は当初特撮番組初挑戦の脚本家が執筆していたため、ところどころ不自然さが目立つという意見がある。その反響を受けて中盤で脚本家が交代し、軌道修正が為されるまでの一時、本当の意味で脚本が迷走していた時期があった。その序盤でスポットが当たってしまったことも、彼が王道の先輩キャラから外れていった一つの要因ではあったのかもしれない。
ただし、主役である剣崎の人物像の掘り下げが薄くキャラクター像がいまいち固まりきっていなかった序盤からレンゲル登場に至るまでの間のエピソードはほとんど橘を主体としたストーリーがメインであったと言っても過言ではない(要するに他のキャラのエピソードがまともに描けていなかった)。
2020年、CSMギャレンバックルの発売記念インタビューにおいては、遂に「何を言っているのかよく分からないまま、演技していた場面も多々あった」と証言されている。

こうした序盤の迷走や数々の名言と迷言、さらには銃ライダーであることなどから戦闘となると弱いイメージを持たれがちだが、実際のところそんなことはまったくない。そもそも第1話までに彼が単独で封印したアンデッドは相当数いることは想像に難くないし、上級アンデッドの撃破回数も劇中第2位を誇る(剣崎との同時撃破を含めて3回。一位の剣崎は5回)。

銃使いのライダーでありながら接近戦に非常に強く、また敗北が他のライダーに比肩して多く感じられるのは致し方ないが、彼の特筆すべき点として「一度負けた相手には絶対に負けない」「敵が強いほど強くなる」という二点があり、

  • ピーコックアンデッド戦では相手の攻撃を物ともせず逆に武器を奪い取って圧倒、回避困難な高速の羽ミサイルを後方に飛びながら全弾撃ち落とし本体にも命中させる
  • 桐生戦ではギャレンよりスペックの高いレンゲルをインファイトで逆に圧倒、相手の反撃手段であるリモートの発動を銃撃で阻止、ひるんだ隙にカードをラウズして撃破
  • ギラファアンデッド戦では突破口がまったく見えないバリアに相手が近距離では銃を持った手を振り払っているのを見極め捨て身の接射を敢行して撃破(相打ち)
など、強敵との戦いではとにかく見せ場に事欠かない。まさに「ギャレン華麗に」
その反動なのかは不明だが、何故か実力の低い敵には妙に苦戦したり手こずりがち。一人でペッカーアンデッドに手間取ったり、初期の剣崎が封印できたディアーアンデッドにボコボコにされたりしている。
誰が呼んだか「強敵にしか勝てない男」「肝心な時にしか頼りにならない男」「ここ一番でしか活躍できない男」。

人物像では、元々海外留学を経て研究員として「BOARD」に採用された経緯から情報収集・分析や機械類についての知識や技能を持っており、劇中では設定上「文武両道」とされている剣崎よりも「文武両道」と呼ばれるに相応しい活躍をしていたりもする。パラレル設定の劇場版では新しいライダーシステムを製作するなど、その能力は確か。

ちなみに上記の通り人間人外問わず幾度となく騙され続けている彼だが、劇中で悪意をもって彼を騙した存在は全て例外なく死亡または封印されている。そのことから「橘さんを騙す=死亡フラグ」と一部でネタにされている。

なお、シュルトケスナー藻はファンの間でもずくと呼ばれてきたが、小夜子役の粟田麗と共に出演した天野のインタビューによれば、本当に「もずく」であり、しかも出演者向けの賄いメニューにも「もずくスープ」があったとのこと。

名言

  • 「カテゴリー8(エイト)か、面白い」(1話)
  • 「烏丸!? あんな悪人、なぜ庇う?!」(3話)
  • 「急遽作ったライダーシステムのせいで、俺の体はボロボロだ!」(3話)
  • 「俺の体はボロボロだ!俺の体を治すには、アンデッドを封印するしかないんだぁっ!!」(5話)
  • 「恐怖心…俺の心に、恐怖心…」(6話)
  • 「人をおちょくってるとぶっ飛ばすぞ!」(7話)
  • 「カテゴリーエースは俺のものだ!」(12話)
  • 「伊坂!貴様だけは…貴様だけはおれの手で倒す!!」(15話)
  • 「小夜子…君との思い出は、数えるほどしかないけど…君を思い出させるものは、数え切れないぐらいある。そして…なにより君の笑顔が忘れられない。遅いかな?今頃になって言うのも…俺は…俺は…俺は君が好きだった!君の事を大切に思っていた!」(15話)
  • 「やはりそういうことか!」(17話)
  • 3!(21話)
  • これ食ってもいいかな?(22話)
  • 「スリップストリームだ。その一点に賭けろ」(25話)
  • 「俺は全てを失った…信じるべき正義も、組織も、愛する者も、何もかも…。だから最後に残ったものだけは、失いたくない!信じられる、仲間だけは!!」(47話)
  • この距離ならバリアは張れないな!(47話)


その他情報

天野浩成が歌う第二期ED「rebirth」のサビ「Got to be strong」辛味噌と聞こえてしまう事からネット上でネタにされ、さらには剣のDVD内のインタビューや他作品のやり取りでもネタにされている(天野自身はそれを公認しているようである)。しかし歌詞自体はとてもカッコよく熱くなる内容なので聴く価値は(色んな意味で)ある。

某ゲーム同姓同名の女性(朔也)がいるが全くの偶然。ちなみにCVはガンマイザー

「仮面ライダーケタック(ガタック)」や「仮面ライダー竜王(電王)」など新仮面ライダーの誤植がある毎に「これはダディが変身するに違いない」というネタが数年間ほど流行っていた。

2011年放送の『仮面ライダーフォーゼ』では、彼を演じた天野浩成が天ノ川学園高校校長「速水公平」役として出演している。
だがその正体はリブラ・ゾディアーツであり、話が進むにつれメキメキとヘタレてきている。
さらにその人物とは別にタチバナというキャラクターも存在しており、橘さんタチバナさんの対面に期待がかかる。
そしてネット版スピンオフで、ついに橘さん(ギャレン)とタチバナさんが対面した。同時に、橘朔也・タチバナさん・速水公平は全員別人と明言される。詳しくは配信動画、および仮面ライダーギャレンの記事を参照。

そして2015年公開の『スーパーヒーロー大戦GP』になんと橘さんが登場。予告映像にて一瞬だけ変身ポーズを披露した。
作中ではショッカーの手に落ちた仮面ライダーカリス仮面ライダーレンゲルから追われていた所で仮面ライダーゼロノス/桜井侑斗と出会い、「ショッカーブレイドが捕獲された」と進言するが…。
また、ショッカー基地でブレイドを発見した際には「剣崎!!」と言っているが、脚本上は「ブレイド!!」と書かれていた台詞をあえて変えたことを演者である天野氏が語っている(パンフレット参照)。
クライマックスシーンではブレイドとの息の合ったコンビプレイで、ショッカー幹部のン・ガミオ・ゼダマシーン大元帥を撃破した。

ちなみに名字が『橘』でクワガタモチーフの先輩にビーファイタークワガーがいるが、ギャレンの人気が強すぎてあんまり知られていない。

関連タグ

仮面ライダー剣 仮面ライダーギャレン
橘さん 謎の男 
剣崎一真 相川始 上城睦月 深沢小夜子
橘六花ドキドキ!プリキュア菱川六花とのコラボネタ 
我妻善逸:鬼滅の刃に登場するキャラクターで、「騙されやすくヘタレな面があるが、強敵に対しては戦績が良い」という共通点がある。この為、橘を『平成の善逸』と呼ぶネタはこのキャラクターに由来する。

草加雅人相川始or橘朔也 → イブキ(和泉伊織)
三原修二相川始or橘朔也 → トドロキ

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