「変身」
『Change』
「全てが俺の敵だ!貴様もな!」
CV:森本亮治
スーツアクター:伊藤慎
変身者
・相川始
概要
喫茶店「ハカランダ」の居候である相川始が腹部に出現したカリスラウザーに♥A「チェンジマンティス」のラウズカードをラウズすることで「CHANGE」の音声と共に変身する。
人間の姿に戻る際は♥2「スピリット」のカードをラウズする。
作中の他のライダーとは変身のシステムが異なり(変身だけでなく変身解除の際にもラウズカードをラウズする等)、始自身の能力(ネタバレ注意!)で変身している。
BOARD製のライダーシステムは(後発のレンゲルや新世代ライダーを含め)、その能力をモデルに開発されたものである。
そういった特殊な経緯故か、『剣』本編では変身中は声にエフェクトが掛かっていた。
全仮面ライダー大投票 | 33位(449票) |
---|---|
ライドケミートレカ投票 | 6位 |
2024年4月26日、レジェンドライドケミートレカ投票では第6位に。『仮面ライダーギーツ』や『仮面ライダーOOO』などの人気作品キャラクターが登場する中、平成一期の仮面ライダーでは唯一のランクインとなった。
外見
モチーフはハート+カマキリ。
カラーリングはスーツが黒に金のライン、アーマーは銀、ハート型の複眼は赤。
ボディはシャドウクリスタルと呼ばれる金属で作られており、頭部には2本の鋭い触角がある。
その姿は、ベルトの部分以外マンティスアンデッドそのものである(他のアンデッドとデザインの系統が違うのは、マンティスアンデッドがカリスベイルと呼ばれる特殊な装甲を纏っている為)。
放送前に製作されたCGには、ハート型の複眼の中に鋭い2つの目が見えているものも存在しているが、実際のスーツには反映されていない。
しかしスーツの除き穴もそのような形状をしているため、シーンによっては2つの目が見える場面もある。
スペック
身長 | 204cm |
---|---|
体重 | 109kg |
パンチ力 | 320AP(3.2t) |
キック力 | 520AP(5.2t) |
ジャンプ力 | ひと跳び45m |
走力 | 100mを4.8秒 |
「オリハルコン〇〇」という金属が材質になっているBOARDのライダーシステムとは異なり、古代鉱石「シャドウクリスタル」で身体の装甲が構成されている。黒い皮膚に相当する「ブラックスキン」には「シャドウタール」という物質も含有しており、45口径マグナムを受けても無傷であり、腕の「スケイルアーマー」は機関銃の攻撃も効かない。おまけに自己修復機能まで有している。
五感も非常に優れており、触角部「ウイングフィーラー」には10km四方のアンデッドの居場所を探知でき、聴力は100万ヘルツの音を聞き分けるほど。
複眼部「インセクト・ファインダー」によって発揮される視力は5km先の米粒を視認できる上、厚さ10mの鉛板も透視でき、劇中でも活用してブレイドたちの戦いを偵察していた。
背中の赤いハートのようなあるいはカマキリの羽にも似た部分は「インセクトアーマー」と呼ばれ、ジャンプ時にエネルギーを放出して高い跳躍力を実現させる為の器官である。
また、口からは超音波を発射する能力があるようだが、劇中では未使用。
ツール
カリスラウザー
始の意思に呼応して腹部に出現するベルト。カリスへの変身に使用される。
その機能の本質は「ラウズしたカードに封印されているアンデッドの姿・能力をコピーする」というものであり、カリスの姿はマンティスアンデッド、始の姿はヒューマンアンデッドに変身したもの。
♥A「チェンジマンティス」のカードを奪われた際にはドラゴンフライアンデッドやウルフアンデッドに変身した。
カリスアロー
カリスの脳波を受けて出現する弓型の武器。左右のソードボウを展開することで剣としても使える。
カリスラウザーのラウザーユニットを装着することができ、その状態でラウズカードをラウズすることでカードの効果のみを発動できる。
ラウズカード
アンデッドが封印されたカード。ここではカリスが使用するハートスートのカードを扱う。
カテゴリー | カード名称 | アンデッド名称 | 備考 | 入手回 |
---|---|---|---|---|
♥A | チェンジマンティス | マンティスアンデッド | 効果不明。カリス(マンティスアンデッド)への変身に使用。 | 初期所持 |
♥2 | スピリット | ヒューマンアンデッド | 効果不明。相川始(ヒューマンアンデッド)への変身に使用。 | 初期所持 |
♥3 | チョップヘッド | ハンマーヘッドアンデッド(未登場) | 手刀の威力を高める。 | 初期所持 |
♥4 | フロートドラゴンフライ | ドラゴンフライアンデッド | 使用者を浮遊させる。ドラゴンフライアンデッドへの変身に使用。 | 第16話 |
♥5 | ドリルシェル | シェルアンデッド | きりもみ回転キックの威力を高める。 | 第12話 |
♥6 | トルネードホーク | ホークアンデッド(未登場) | 風を発生させる。 | 初期所持 |
♥7 | バイオプラント | プラントアンデッド | 触手を伸ばし敵を拘束する。 | 第2話 |
♥8 | リフレクトモス | モスアンデッド | 周囲に攻撃を反射するバリアを張る(未使用)。 | 第4話 |
♥9 | リカバーキャメル | キャメルアンデッド(未登場) | 体力を回復する(未使用)。 | 初期所持 |
♥10 | シャッフルセンチピード | センチピードアンデッド | 敵と自分のカードを総取り替えする(未使用)。 | 第6話 |
♥J | フュージョンウルフ | ウルフアンデッド | ラウザーのAPを2400チャージする(未使用)。ウルフアンデッドへの変身に使用。 | 第33話 |
♥Q | アブソーブオーキッド | オーキッドアンデッド | ラウザーのAPを2000チャージする(未使用)。 | 第25話 |
♥K | エボリューションパラドキサ | パラドキサアンデッド(未登場※) | ラウザーのAPを2800チャージする(未使用)。ハートのカード13枚が揃った状態でカリスラウザーにラウズすることでワイルドカリスへと進化する。 | 第37話 |
※『仮面ライダーディケイド』には登場する。
必殺技
ここではカードを複数使用する物について扱う。
カテゴリー | 技名称 | 備考 |
---|---|---|
♥3+♥7 | 名称無し | ツタで相手を捕らえ、強化チョップを放つ。 |
♥3+♥6 | スピニングウェーブ | 竜巻を発生させ、その勢いに合わせて強化チョップを放つ。 |
♥5+♥6 | スピニングアタック | 竜巻で回転しながら上昇し、きりもみ回転キックを放つ。 |
♥4+♥5+♥6 | スピニングダンス | 一度空高く舞い上がり、竜巻で回転しながらきりもみ回転キックを放つスピニングアタックの強化版。 |
専用バイク
シャドーチェイサー
始のバイクがカリスへの変身と同時に変化したもの。
ラウズカード覚醒機能を持つ。作中では♥6「トルネードホーク」のカードをラウズすることで、竜巻を起こしながら突進する「トルネードチェイサー」を使用。
ワイルドカリス
♥K「エボリューションパラドキサ」を使ってフォームチェンジする強化形態。当該項目参照。
客演
『仮面ライダーディケイド』
「ブレイドの世界」の住民で大企業「BOARD」社長・四条ハジメが変身する。
「伝説のライダー」とされているが、原典と異なり変身者は人間。カリスラウザーは変身者の意思に応じて出現するのではなく装着して変身するベルトになっており、歴としたBOARD製ライダーシステムの一つの様である。
さらには、人工的に生み出した「ジョーカー」のカードをカリスラウザーにラウズしてジョーカーに変身するという原典とは逆の変身を行った。
原典にはない緑色の波動を放つ能力を使用している。
『スーパーヒーロー大戦GP』
ショッカーによって改変された世界にてショッカーライダーの一員として登場。同じくショッカーライダーとなったレンゲルと共に敵として立ち塞がった。レジスタンスライダーとの戦闘では、レンゲルとタッグを組み、仮面ライダーマッハと対決するが、レンゲル共々翻弄され敗北した。
後に洗脳が解けたのか、ショッカーライダー達に囲まれ窮地に陥っていた仮面ライダーゼロノスを救っている。
『仮面ライダージオウ』
「その子に手を出すな。」
第29~30話に登場。
変身者は原典と同じく相川始。
第29話では栗原天音が変身したアナザーブレイドを守るべく始が変身。
仮面ライダージオウ(常磐ソウゴ)が突然の状況を読み込めなかったとは言え、ジオウ 鎧武アーマーと対決しスピニングダンスでアーマーを解除させてしまう程の強さを見せつけた。
ちなみに、カリスラウザーの出現音は『剣』劇中のものではなく、当時の玩具の起動音になっている。
また、スピニングダンスは映像技術の進歩もあって、当時よりもエフェクトが紫色の竜巻に黒い稲妻が混じる、少し禍々しく派手なものになっている。
なおアナザーブレイド戦で他作品のライダー同様オーバーダメージで変身するという描写ミスがあった。
スーツアクターを担当したのは縄田雄哉。
ガンバライジング
ガンバライジングでは5弾から参戦し、SRを習得した。
宿命の相手がLR枠でキングフォーム、ガンバライド未参戦だったジャックフォームと一緒に本人ボイスが収録された。
カードの収録枚数は少ないが、アビリティは強力なもの多い。
ナイスドライブ5弾で6弾ぶりに再びSRを獲得した。
余談
- 史上初のカマキリモチーフのライダーである。
- モチーフが♡マークなので女性に見えないようデザインするのに苦労したという。それも相まってファンの間では「世界一かっこいいハート」等、今もなお高い評価を受けている。
- 平成ライダーでは1番変身にかかる時間が短い(約3秒)らしい。
- 当初、『剣』に登場する他の仮面ライダーとは設定が異なるカリスのみ、変身する際に「変身」と言わない予定であったが、相川始役の森本亮治が「変身って言いたいです!」と監督の石田秀範に伝え、承諾を得たことで変身の掛け声を入れることとなった。(「CSMカリスラウザー&カリスアロー」発売記念 スペシャルインタビューより)
- デザインの裏モチーフは『アクマイザー3』のザビタン。身体の色や複眼の形状が類似している。
- 何気に可動フィギュアの食玩において全フォーム一般販売しているという珍しいケースである。
- レンジャーズストライクの「ラウズカード」ではジョーカー、通常カリス、ワイルドカリスの特徴を併せ持つ怪物じみた姿で描かれている。
- ゲイツマジェスティライドウォッチなどでは仮面ライダーギャレンが2号ライダーとして扱われているが、OPにおける「相川始/森本亮治」のクレジットが「剣崎一真/椿隆之」に次ぐ二番目であること、カリスのスーツアクターは多数の他作品で2号ライダーを担当している伊藤慎であることなどから、カリスを2号とする主張も存在する。基本的にはバンダイがギャレン2号論、東映がカリス2号論のようである。
- 一方で、近年では東映のグッズでもギャレンを2号ライダーとして扱う事が増えており、「仮面ライダーストア」にて2023年7月1日から発売された「2号ライダーのグッズ」にはギャレンが採用されている。
関連タグ
カリスラウザー カリスアロー スピニングダンス ワイルドカリス
○号ライダー