始「俺とお前は…戦うことでしか分かり合えない!!」
CV:森本亮治
スーツアクター:伊藤慎、福沢博文(代役)、森本亮治(一部)、縄田雄哉(ジオウ)
概要
『仮面ライダー剣』に登場する仮面ライダー。
喫茶店「ハカランダ」の店員である相川始が腹部から出現したカリスラウザーにハートのA「チェンジマンティス」のラウズカードをラウズし、「CHANGE」の音声で変身する。
属性は風。
外見
モチーフはハート+カマキリ。
カラーリングはスーツが黒に金のライン、アーマーは銀、ハート型の複眼は赤。
ボディはシャドウクリスタルと呼ばれる金属で作られており、頭部には2本の鋭い触角がある。
放送前に製作されたCGには、ハート型の複眼の中に鋭い2つの目が見えているものも存在しているが、実際のスーツには反映されていない。
しかしスーツの除き穴もそのような形状をしているため、シーンによっては2つの目が見える場面もある。
その姿はベルトの部分以外はマンティスアンデッドそのものである(他のアンデッドと姿が違うのは、マンティスアンデッドがカリスベイルと呼ばれる特殊な鎧を纏っている為)。作中では他のライダーと変身方法(変身だけでなく変身解除の際にもラウズカードをラウザーに読み込ませる等)やデザインが異なり、始自身のジョーカーとしての力で変身している。そのため設定だけ見れば「もっとも平成ライダーらしからぬ仮面ライダー」と言えるかもしれない。
しかし平成ライダー以降多く見られる様になった「変身してバトルスーツを装着するタイプ」ではなく、昭和ライダー恒例の「変身者が純粋な人間ではなく肉体を変化させて変身するタイプ」という点を考えればある意味最も仮面ライダーらしいとも言える。
BOARD製のライダーシステムを使用していないが、この変身方法が全てのライダーシステムの元となっている。
ツール
カリスラウザー
カリスに変身する時に始の腹部から出現する。
カリス以外にも他のカードをラウズする事で、そのアンデッドの姿になる。
実態はジョーカーアンデッドが変身に使うアンデッドラウザーであり、カリス(=マンティスアンデッド)や始(=ヒューマンアンデッド)の姿は、始の正体であるジョーカーが持つ擬態化能力による物であり、他にもドラゴンフライアンデッドとウルフアンデッドに変身した事もある。
醒弓カリスアロー
カリスの姿で使用する弓型の武器であり、弧の部分は剣としても使える。
ラウザーを装着し、カードをラウズする事で必殺技も使える。
(この武器との連動がカリスの力なのか、ジョーカーの力なのかは不明)
ラウズカード
ジョーカーの能力でアンデッドを封印したカード。
ここではカリスが使用するスート・ハートのカードを扱う。
カテゴリー | カード名称 | アンデッド名称 | 備考 | 入手回 |
---|---|---|---|---|
❤︎A | チェンジマンティス | マンティスアンデッド | カリス/マンティスアンデッドに変身する。 | 初期所持 |
❤︎2 | スピリット | ヒューマンアンデッド | 相川始に変身する。カリスラウザーで読み込んだときの能力は不明。 | 初期所持 |
❤︎3 | チョップヘッド | ハンマーヘッドアンデッド(未登場) | チョップ力を強化する。 | 初期所持 |
❤︎4 | フロートドラゴンフライ | ドラゴンフライアンデッド | 浮遊能力を発動する。 | 第16話 |
❤︎5 | ドリルシェル | シェルアンデッド | きりもみ回転キックを放つ。 | 第12話 |
❤︎6 | トルネードホーク | ホークアンデッド(未登場) | アローから風の矢を発射する。 | 初期所持 |
❤︎7 | バイオプラント | プラントアンデッド | アローから触手を伸ばし敵を拘束する。 | 第2話 |
❤︎8 | リフレクトモス | モスアンデッド | バリアで敵の攻撃をはね返す(未使用)。 | 第4話 |
❤︎9 | リカバーキャメル | キャメルアンデッド(未登場) | 体力を回復する(未使用)。 | 初期所持 |
❤︎10 | シャッフルセンチピード | センチピードアンデッド | 敵と自分のカードを混ぜ、敵のコンボを崩す(未使用)。 | 第6話 |
❤︎J | フュージョンウルフ | ウルフアンデッド | ウルフアンデッドに変身する。ジャックフォームに相当する形態が存在するかは不明。 | 第33話 |
❤︎Q | アブソーブオーキッド | オーキッドアンデッド | ラウザーのAPをチャージする(未使用)。 | 第25話 |
❤︎K | エボリューションパラドキサ | パラドキサアンデッド(ディケイドで登場) | ハートスートのラウズカードが全て揃った状態でラウズすることで、13体全てと融合しワイルドカリスへと進化する。 | 第37話 |
必殺技
ここではカードを複数使用する物について扱う。
カテゴリー | 技名称 | 備考 |
---|---|---|
❤︎3+❤︎7 | 名称無し | ツタで相手を捕らえ、チョップで切り裂く。 |
❤︎3+❤︎6 | スピニングウェーブ | 風を纏ったチョップで敵を切り裂く。 |
❤︎5+❤︎6 | スピニングアタック | 竜巻で上昇し、きりもみ回転キックを放つ。 |
❤︎4+❤︎5+❤︎6 | スピニングダンス | 浮遊して激しい竜巻で上昇して放つ、スピニングアタックの強化版。 |
スペック
身長 | 204cm |
---|---|
体重 | 109kg |
パンチ力 | 3.2t |
キック力 | 5.2t |
ジャンプ力 | ひと跳び45m |
走力 | 100mを4.8秒 |
「オリハルコン〇〇」という金属が材質になっているBOARDのライダーシステムとは異なり、古代鉱石「シャドウクリスタル」で身体の装甲が構成されている。黒い皮膚に相当する「ブラックスキン」には「シャドウタール」という物質も含有しており、45口径マグナムを受けても無傷であり、腕の「スケイルアーマー」は機関銃の攻撃も効かない。おまけに自己修復機能まで有している。
五感も非常に優れており、触角部「ウイングフィーラー」には10km四方のアンデッドの居場所を探知でき、聴力は100万ヘルツの音を聞き分けるほど。
複眼部「インセクト・ファインダー」によって発揮される視力は5km先の米粒を視認できる上、厚さ10mの鉛板も透視でき、劇中でも活用してブレイドたちの戦いを偵察していた。
背中の赤いハートのようなあるいはカマキリの羽にも似た部分は「インセクトアーマー」と呼ばれ、ジャンプ時にエネルギーを放出して高い跳躍力を実現させる為の器官である。
また、口からは超音波を発射する能力があるようだが、劇中では未使用。
専用バイク
シャドーチェイサー
始のバイクがカリスへの変身に呼応して変化した姿であり、カードをラウズして効果を発動できる。
作中では、「トルネード」のカードをラウズして竜巻を起こし敵に体当たりする「トルネードチェイサー」を使用。
これはカリスの元となったマンティスアンデッドの能力である可能性が高い。
客演
仮面ライダーディケイド
「ブレイドの世界」の住民で大企業「BOARD」社長・四条ハジメが変身する。
「伝説のライダー」とされているが、原典と異なり、変身者は人間で、歴としたBOARD製ライダーシステムの一環の様である。加えてジョーカーも人工アンデッドという設定なので、カリスラウザーは変身者の意思に応じて出現するのではなく、装着して変身するベルトという設定になっている。
さらにはカリスラウザーを利用して本来とは逆のジョーカーへの変身をおこなった。
原典にはない緑色の波動を放つ能力を使用している。
スーパーヒーロー大戦GP
ショッカーによって改変された世界にてショッカーライダーの一員として登場。同じくショッカーライダーとなったレンゲルと共に敵として立ち塞がった。
後に洗脳が解けたのか、ショッカーライダー達に囲まれ窮地に陥っていたゼロノスを救っている。
仮面ライダージオウ
第29~30話に登場。
「その子に手を出すな!!」
変身者は原典と同じく相川始。
第29話では栗原天音が変身したアナザーブレイドを守るべく始が変身。
ソウゴが突然の状況を読み込めなかったとは言えジオウ・鎧武アーマーと対決し攻撃を回避すると反撃に放ったスピニングダンスでアーマーを解除させてしまう程の強さを見せつけた。
なお、カリスラウザーの装着音が『剣』本編放送当時と微妙に変わっている(当時の玩具の起動音を流用している)。
また、スピニングダンスは映像技術の進歩もあって、以前よりもエフェクトがド派手になっている。
ガンバライジング
ガンバライジングでは5弾から参戦し、SRを習得した。
宿命の相手がLR枠でキングフォーム、ガンバライド未参戦だったジャックフォームと一緒に本人ボイスが収録された。
カードの収録枚数は少ないが、アビリティは強力なもの多い。
ナイスドライブ5弾で6弾ぶりに再びSRを獲得した。
余談
- モチーフが♡マークなので女性に見えないようデザインするのに苦労したという。それも相まってファンの間では「世界一かっこいいハート」等、今もなお高い評価を受けている。
- 平成ライダーでは1番変身にかかる時間が短い(約3秒)らしい。
- 本来「変身」と言う予定はなかったが、始を演じる森本氏の直談判があって掛け声を入れることとなった。「Change」という変身音声とやや意味がダブるからだろうか?
- デザインの裏モチーフはアクマイザー3のザビタン。身体の色や複眼の形状が類似している。
- 何気に可動フィギュアの食玩において全フォーム一般販売しているという珍しいケースである。
- レンジャーズストライクの「ラウズカード」ではジョーカー、通常カリス、ワイルドカリスの特徴を併せ持つ怪物じみた姿で描かれている。
- NHKにて2021年9月19日(金)〜10月17日(日)に行われた全仮面ライダー投票の仮面ライダー部門では第33位に選ばれている。放送から15年以上経ってもなお人気が高い仮面ライダーであることがわかる。
関連タグ
仮面ライダー剣 相川始
カリスラウザー カリスアロー スピニングダンス ワイルドカリス
カリス (<::V::>) ムッコロ 敵裸体
マンティスアンデッド ジョーカーアンデッド
四条ハジメ ブレイドの世界
サブライダー 怪人ライダー 社長ライダー ラスボスライダー
平成ライダーシリーズの仮面ライダー一覧
関連・類似キャラクター
- 仮面ライダーブレイド、仮面ライダーグレイブ:同じくジョーカーが変身する仮面ライダー。
- 仮面ライダーナイト:2作前のサブライダー、「黒のカラーリング」「風属性」「カードを使用する」「主役ライダーよりも前に活躍しており、当初は対立していた」「愛する人を守る為に戦っている」「必殺技が回転攻撃」「スーツアクターが同じ」といった共通点を持つ。
- 仮面ライダーサガ、仮面ライダーチェイサー:怪人が変身する3号ライダー。サガとは0号ライダーでもある点も類似。
- 仮面ライダー斬月:他のライダーよりも前に活躍していたサブライダー。当初は敵対していた点や遠近両用武器を使用する点も同じ。
- 仮面ライダークロノス:こちらも作中で伝説(の戦士)と呼ばれた仮面ライダー。
- 仮面ライダーグリス:一文字違いの3号ライダー、「主役ライダーと2号ライダーとは使用するライダーシステムの構造が若干異なる」「遠近両用武器を使用する」「愛する人を守る為に戦っている」「当初は主人公達と対立していた」「物語終盤で強化形態を入手する」といった点が共通。
- キュアハート:9年後のニチアサ作品に登場する同じトランプのハートがモチーフの戦士。しかしこちらは主役。
- リュウジンオー:2年後の特撮ヒーローの黒い戦士、「3人目の戦士」「弓型武器を使用する」「弓型武器にキーアイテムを読み込ませて必殺技を発動」「初期は主人公達と対立する」「変身システムの機能が主人公達と少し異なる」「中間形態は存在しないが、終盤で最強形態を入手する」など共通点が多い。
3号ライダー
デルタ → カリス → 轟鬼
0号ライダー
デルタ → 仮面ライダーギャレン・カリス → ダークカブト
○号ライダー
ギャレン(2号) → カリス(3号) → レンゲル(4号)