「どうしてもやるのか・・・!」
「俺はお前達の戦いになど興味はない!ライダーもアンデッドも勝手に潰し合え。そして全てが死に絶えた後、俺がこの戦いの覇者となる」
データ
(出典:『仮面ライダー剣 超全集』p.50、東映公式『仮面ライダー図鑑』より。)
概要
スート・クラブのカテゴリーJに属する、劇中における象の始祖にあたる上級アンデッド。普段は大地という名前の屈強な男性に変身している。
他のカテゴリーJと異なり怪力が自慢でブレイドのマスクを叩き割る程の威力を持つ戦鎚「アースクェーク」と光弾を放つ事も出来る鎖分銅「アイアンボム」を武器としている。
加えてシールドバリアを張る能力も併せ持つ。また、右胸から生えているゾウの鼻「ノーズストライカー」は伸縮自在で、旋風を巻き起こして敵を吹き飛ばす他、先端についた刃で敵を切り裂く。
加えてギャレンの銃弾にも怯まない程の屈強な肉体を持つ他、歩くと地面に振動が走る。
「戦いは嫌いだ」と公言し面倒臭がりな素振りを見せるが、実際には相手を分析し、相手を確実に倒せると判断しない限りは本気で戦いを仕掛けない戦略家。その用心深い姿勢は「最大の武器」と嶋昇から評されており、一度怒らせると手をつけられない。
交戦していた同じ上級アンデッドであるウルフアンデッドとオーキッドアンデッドが自身の縄張りであるプールサイドに侵入してきた為、姿を現す。
2人は怯えていたが大地は戦うように促していた。
その後、駆けつけたブレイド・ギャレン・レンゲルのうちギャレンを人間の姿で相手した。
ウルフとオーキッドが逃亡しライダー3人の相手を押し付けられた際に初めて怪人態に変身。『ぱおーんッ!』という鳴き声と共に水飛沫を発生させて姿を消した。
その後、吉永みゆきの策略で仮面ライダーカリスである相川始と食い合われられるが、始との会話からみゆきの策略と気付き、逃げた彼女を追跡し痛めつける。
その後、ブレイド&ギャレンとウルフアンデッドの戦闘を高みの見物していた。2人がウルフを封印した直後に姿を見せ、「もっともっとそうやって、アンデッドを倒してくれ。俺は戦いが嫌いだからな。」と言って去ろうとするが、2人が戦いを挑んできた為応戦し圧倒。ブレイドのマスクを破壊するなどのダメージを与え、2人を撤退に追い込んだ
(尚このシーン、2人がどうやって撤退したのかが全然分からない描写になっている)。
後にカリスの実力を測る為に街にいた始に対決を挑む。彼を追いつめ、トドメを刺そうと接近した際にカリスのカリスラウザーが赤く発光。カリスの正体に気付いたかのような発言を残し姿を消した。
そしてライダー四人の力量を見切り、一網打尽にすべく行動を開始(因みにプールでライダー四人を倒すイメージを浮かべるシーンでも『ぱおーんッ!』という鳴き声を上げた。また、レンゲルとは一切戦っていない為、大した事ないと思った可能性あり)。
ライダーを呼び寄せるため街で暴れ、駆けつけたギャレンとレンゲルを返り討ちにする。更に遅れてきたブレイドと交戦し一度は追い込むものの、嶋昇によって与えられたラウズアブゾーバーでブレイドはジャックフォームに変身。それからは手も足も出ずに圧倒され、強化された「ライトニングスラッシュ」を受けて封印された。
第38話「運命を掴む者」では広瀬義人が解放したアンデッドのうちの一体として登場した他、第41話「強くなりたい」では城光/タイガーアンデッドの回想にも登場している。ウルフアンデッドにドロップキックされていた。
第45話「新たなカード」では剣崎一真が所持し続けていたエレファントアンデッドが封印されているラウズカード「フュージョンエレファント」を譲渡された上城睦月/レンゲルが、ケルベロスとの戦闘中に「リモート」で解放される形で復活。レンゲルと共にケルベロスに挑むが、ケルベロスの攻撃によって封印・吸収された。
劇中で2回披露していた『ぱおーんッ!』という鳴き声(しかも他のアンデッドみたいな実在の動物の鳴き声に近いような唸り声では無く、人間が日常的に使っている擬音そのもの)だが、成田氏のアドリブなのか脚本に書いてあったセリフかは不明。
リモートでレンゲルに使役された唯一の上級アンデッドで、『クライマックスヒーローズ』でも召喚する事ができる。
ワイルドベスタは第26話「俺を動かす力」、プライムベスタは第45話「新たなカード」のエンドカードに選ばれている。
仮面ライダーディケイド
「ブレイドの世界」で登場。下級アンデッドと同等の扱いで原典ほどの強さは感じられない。
ディケイド龍騎のストライクベントによって封印される事なく倒された。
「オールライダー対大ショッカー」にも登場。サブストワームやバッファローロード・タウルス・バリスタと共に結城丈二と門矢司を廃墟で発見し、襲いかかろうとしていたが結城丈二に倒されてしまったのか最終決戦にはサブストワームやタウルスバリスタ共に登場しなかった。
余談
人間態の名前は恐らくモチーフである象からの連想かブレイドと同じトランプのスートがモチーフのヒーローである『ジャッカー電撃隊』のメンバー・大地文太/クローバーキング(スートのみでなく鎖分銅が武器で怪力の戦士という点も共通)から取られたと思われる。
声と大地を演じた成田浬氏は前作でも一般怪人・コーラルオルフェノクの声と人間態役で出演している。
『ドキドキ!プリキュア』の敵幹部の強化形態でイーラが象をモチーフとした怪物に変身したため、ネタにされた。
また、ラウズカードのイラストではアフリカゾウに近い姿で描かれているものの、アンデッド自体のモチーフは耳の大きさや頭頂部が盛り上がっているところからアジアゾウを思わせる。
またラウズ効果であるAP回復量についてだが、2800はカテゴリーJの中でも最大であり、カテゴリーKである「エボリューションパラドキサ」と同等である。
ちなみに上級アンデッドの中で、ライダーの強化フォームに敗れて封印された唯一のアンデッドでもある。
デザイン担当の韮沢靖氏曰く、『仮面ライダー555』のエレファントオルフェノクがあまりにカッコいいのでプレッシャーのかかった一体とのこと。ゾウは好きだが怪人モチーフだとカワいく見えるので、鼻をオフセットにして右肩にマウントすることで魔人的な威圧感を漂わせるフォルムを目指し、装備もヘビー感漂う分銅、ハンマー、鎖の髪の毛としている。デザイン画には、好物としてヘタの付け根がクローバー型になった青紫色のリンゴ「クローバーアップル」なるものが描かれている(『UNDEAD GREEN BLOOD』pp.46-47)。
関連タグ
東映特撮 仮面ライダー剣 アンデッド(仮面ライダー剣) 上級アンデッド カテゴリーJ 大地(仮面ライダー剣)
関連怪人
ミミンガー、ゾゾンガー、エレファントオルフェノク、エレファント・デッドマン:ゾウをモチーフとするライダー怪人つながり。
テイピアアンデッド(10) → エレファントアンデッド(J) → タイガーアンデッド(Q)