概要
『仮面ライダーディケイド』第8・9話の舞台となった世界。
光写真館の背景ロールは「無数のラウズカードが散らばる中、唯一表を向いているスペードのエース」。
士の役割はBOARD社員食堂のコック。
終盤でキバの世界と抗争を起こした際には世界ごと消滅し、その直後に謎の人物が現れる。
作中の時期は2009年3月頃(第9話の売り上げグラフ表に記載されている)。
原典との差異
なんといってもBOARDが潰れない。
この世界におけるBOARDは52匹のアンデッドを全て封印するために活動を続けており、社員のランクはトランプのナンバーで格付けされている。トランプのAに選ばれたエリート社員はそれぞれブレイド、ギャレン、レンゲルに変身する権利を得て、アンデッドと現場で交戦し封印する。社員の階級ごとに明らかに待遇も異なっている。
社長は四条ハジメと名乗る中年男性で、社員の生殺与奪の権利を握っているワンマン経営っぷりを見せている。加えてカリスはBOARDが作り出した純粋な仮面ライダーであり、カリスラウザーも外付けの変身ベルトである。
ハジメ失脚後はブレイドの適合者である剣立カズマが会社を纏めていたのだが、物語終盤でキバの世界との抗争を起こし、あろうことかアンデッドを再解放してキバの世界のライダーやファンガイアを討伐しようとしていた。
結局光写真館一行のとりなしもありキバと和解したが、世界の融合に巻き込まれ、ブレイドの世界は遂に消滅してしまう。しかし…。
登場怪人
本編
第2部以降
余談
原典から抽出された要素は「職業ライダー」や「生存競争」だと思われる。
バトルファイトはアンデッドが生物種の覇権を握るために行うものになっていたが、本作ではそれを社員同士の生存競争に置き換えたものとなっている。これにより、原典で薄れていった「職業ライダー」の要素を全面に押し出す事にも成功したと言えよう。
ブレイドの世界が描かれた第8・9話のメインライターは、それまでの世界のストーリーを手掛けていた會川昇ではなく米村正二。
これは、會川が『剣』原典において後半のメインライターを務めていたため、あえて外そうとする采配の結果と思われる。
そのため、士の説教も米村節になっている。