概要
『仮面ライダーディケイド』の第16・17話に登場する世界。
士たちの視点から見れば映画『鬼ヶ島の戦艦』のすぐ後に行った世界、ということになる。
原典との差異
原典では隠れて活動していたZECTの存在が世間に公表されており、ワーム駆除に尽力している。しかしながら、それとは別に最強の仮面ライダーであるカブトはさらに危険であるという報道や、「クロックダウンシステム」なるシステムの開発など、何やら怪しげな活動も行っている。また、ドレイクとサソードの有資格者はまだ存在していないようで、ゼクターが研究施設で開発されているようだ。
なお、本作のオリジナル怪人であるフィロキセラワームは『仮面ライダーG』で本編に先駆けて登場している(ただし設定は異なる)。
また、原作では存在のみが示されていたおばあちゃんが登場しており、「天堂屋」というおでん屋を経営している。
要点をまとめると原典から抽出された主な要素は「おばあちゃん」、「ZECTに狙われるカブト」、「主人公に擬態したワーム」、「妹の正体が怪人」、「東京タワー決戦」の5つ。
この世界の人物
- ソウジ/仮面ライダーカブト(演:川岡大次郎)※原典の天道総司に相当。
- 弟切ソウ/仮面ライダーザビー(演:同上)※原典の矢車想、三島正人、擬態天道に相当。
- アラタ/仮面ライダーガタック(演:牧田哲也)※原典の加賀美新に相当。
- 天堂屋の女主人(演:佐々木すみ江)※原典のおばあちゃんに相当。
- マユ(演:菅野莉央)※原典の天道樹花、日下部ひよりに相当。
- アナウンサー(演:前田有紀(テレ朝アナ))
登場怪人
サナギ体は省略。
小説版におけるカブトの世界
原作である『仮面ライダーカブト』を完璧なまでに再現している(なぜか加賀美や矢車は登場しない)。また、本世界におけるラスボスは、テレビ版では成虫になる前にカブトに秒殺された「偽門矢士」である。
余談
シナリオの原案は、『カブト』の元ネタである『サイボーグ009』のエピソード「結晶時間」ではないかと思われる。
009こと島村ジョーが加速装置の暴走で、現実とは異なる体感時間の世界に閉じ込められるという話で周囲の物体に干渉すれば摩擦で燃え尽きてしまうので孤独に過ごすしかなくなるという回である。
なお、平成版アニメ『サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER』では第33話として製作され、脚本は小林靖子氏が担当している。
マユ役の菅野氏は『カブト』と同期の『轟轟戦隊ボウケンジャー』に出演経験がある。といっても、菅野氏が出演した時期には既に『仮面ライダー電王』の放送がスタートしていたが。
関連項目
仮面ライダーディケイド 仮面ライダーカブト リ・イマジネーションライダー