「初めてだ。人のために鯖味噌作ったの」
「大丈夫…僕が側にいる」
概要
レストラン「Bistro la Salle」のアルバイト店員で、加賀美新の同僚。年齢18歳。ミステリアスな美少女で絵を描くのが趣味。ボクっ娘。
無愛想かつ乱暴な言葉遣いが目立つが、性格は優しい。7年前の渋谷隕石落下で両親を失い天涯孤独の身となってしまった。
この過去もあって他人とのコミュニケーションは不得手であり、Salleの店長である竹宮弓子からは気にかけられている。また、人混みも苦手。
絵の腕も料理の腕も一流。得意料理は鯖味噌。しかし、誰か他人のために絵を描いたり料理をすることはほとんどない。
料理は温かいものが好き。
無機物と会話が出来る、ライダーベルトを触れるだけで修復するといった特殊能力の持ち主でもある。
余談
作中でひよりが描いている妖精のイラストは仮面ライダー555で海堂直也を、仮面ライダーセイバーで富加宮隼人を演じた唐橋充氏が手掛けている。
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ネタバレ
以下、「仮面ライダーカブト」の重大なネタバレを含みます。
実は人間ではなく、その正体はネイティブの一体・シシーラワーム。
また、天道総司の"妹"でもある。
天道総司(当時は日下部姓)が3歳の頃、父親・日下部総一と身籠もっていた母親・日下部さとみがネイティブによって殺害・擬態された際に胎児までコピーされ、その胎児が生まれ、人間「日下部ひより」として育てられた。
そのため、ひより本人にネイティブである自覚はなく、実際に変貌を遂げるまで自分が人間だと信じ続けていた。
自らの正体を知ったひよりは、次元の彼方に飛ばされた後、思い悩んだ末に現実世界での生活を諦めて擬態天道と共に別次元で暮らそうと考えていた。
しかし、天道の説得により人間として暮らす決意を固め、現実世界に帰還する。
最終決戦後、Salleで自作のメニュー「ひよりみランチ」を振る舞っており、性格も嘗てより明るいものとなっている。
「小説 仮面ライダーカブト」に収録されたTV本編の後日談「祭りのあと」では、加賀美と相思相愛になったようだ。
オリジナルのひより(に当たる存在)は生まれることがなかったためコピー元の人格も存在せず、人間として生きてきたため人間に対する悪意や破壊本能なども有していない。ネイティブとしては極めてイレギュラーな存在である。
なお、彼女の正体に関しては企画当初からの決定事項だったとのこと。東映公式によれば種類まで決定しており、本作OPに登場する羽や妖精のイラストもその伏線とのことである。
更に上記にもある無機物と会話ができる(第1話)、ライダーベルトを触れるだけで修復する(第9話)といった特殊能力や、間宮麗奈ことウカワームのひよりに対する「お前を調べさせてもらう」という発言(第26話)もその伏線であると考えることができる。
客演
劇場版『GOD SPEED LOVE』
TV本編の並行世界が舞台の本作では、天道とは兄妹として共に過ごしていたが、地球に落下した隕石によって生き別れになってしまっている。
そしてTV本編では同僚止まりだった加賀美とは仲が良い…というか結婚しそうな雰囲気になっていること。
性格もこちらの方が明るい。
だが……隕石落下の影響で不治の病に侵されており、余命幾ばくもない状態だった。
そのため、周囲に事情を話さず、加賀美からのプロポーズも断っていた。
後に天道と加賀美に病気を知られてしまうが、それでも受け入れてくれた加賀美との結婚を決意する。
その矢先、ひよりの容態が急変してしまう。
急遽病室で結婚式を挙げたが、ウエディングドレスを纏ったまま息を引き取った……。
この世界でもシシーラワームだったのかは不明だが、話の流れ的にはこちらのひよりは普通の人間だったと解釈した方が妥当だろう。
小説『仮面ライダーディケイド 門矢士の世界~レンズの中の箱庭~』
本作におけるカブトの世界では、Salleで働いているひよりが門矢士と海東大樹を食い逃げ犯と疑ったことから、天道と2人の縁が始まった。
因みに、Salleで食い逃げをしたのは士と海東に擬態したワームだった。