富加宮隼人
ふかみやはやと
富加宮賢人/仮面ライダーエスパーダの父にして、仮面ライダーカリバーの正体とされる人物。
かつて剣士としてソードオブロゴスに所属していたが、15年前のとある事件をきっかけに組織を裏切り、尾上亮/仮面ライダーバスターとは親友だった事が作中にて明示されている。
だが、その一方で、
- 飛羽真達の前で変身した際(第7章)や、先代の炎の剣士やソフィア、隼人の3人が写る写真を眺める際(第8章)の、何故か不自然なまでに顔を映さないカメラワーク
- ノーザンベースを離れたソフィアと邂逅し、彼女がしばしその言動を観察した末に投げかけられた、「貴方は誰ですか?」との問いかけ(第9章)
などの要因から、一部の視聴者からは「彼が本当にカリバーなのか?」と、早くもミスリードを疑う声も挙がっていた。
第10章で飛羽真たち3剣士との戦いの末、変身を解除したカリバーの変身者は、正体とされていたはずの富加宮隼人では無く、何と先代の炎の剣士こと上條大地だった。
上條は「確かに富加宮隼人は裏切った」と語っており、回想から見ても15年前のカリバーの変身者が隼人である事が明示されているが、これにより如何なる経緯でカリバーの変身者が変わったのか謎が生じる結果となった。
隼人の行方について、上條は「裏切り者だから斬った」と語っており、後にその内容が明らかになった。
第15章にて、上條は飛羽真に15年前の真実や自身の裏切りの理由について語っており、「隼人は世界を救うべく、ルナを利用して大いなる本=目次録の真理に至ろうとしたこと」が明かされた。
つまり、隼人がソードオブロゴスを裏切ったのは本当のことであり、隼人自身はそれを世界を救うための行動だと信じていた。また、15年前の事件にはメギドの侵攻も重なっており、隼人も上條同様にメギドと結託していた可能性も浮上している。
一方で、隼人がなぜ自身の行動が世界を救うことになると思ったかは、依然として謎のままである。
「あのお方」と呼ぶ何者かに唆されて行動を起こしたことが示唆されており、これにより上條は「隼人が裏切りに至ったのは、15年前の事件に関わるソードオブロゴスに潜む真の敵が原因」と考察している。また第26章で発覚した闇黒剣月闇の能力もあり、隼人も未来に起こる最悪な事態を見てしまった可能性が示されている。
上條に斬られて死亡したが、魂がタッセルに救われており、作中で度々登場していた光の鳥の正体である事が第38章で判明した。
富加宮賢人「父さん…俺はもうどうすれば良いか分からない…俺にはもうなんにも出来る事が無いんだ…」
「自分の気持ちに素直になれば良い。今どうしたいか、心ではもう分かってるんだろ?」
賢人の心象世界の中で人の姿を取り戻し、自分の背を追い越すほどの成長を喜び久しぶりの親子の会話を行う。賢人に重荷を背負わせてしまったことを謝罪して、迷える息子の背中を押した。
刃王剣十聖刃生成の折には現世で人間の姿に戻り、息子から闇黒剣月闇を受け取った。
第33章にて隼人が言った「あのお方」とはマスターロゴスであり、彼に唆されて15年前の事件を引き起こしたことが判明しているものの、現在では本来の心優しい人物に戻った模様。
第45話では事実上の後継者であった上條大地と共に、無理をするソフィアに力を貸した。
TV本編の19年前にあたる本作では、15年前の事件を引き起こす前である、本来の隼人の姿が描かれている。土豪剣激土を受け継ぐために修行する尾上亮の元に現れると、「半端な覚悟ならここで斬る」と闇黒剣月闇を突きつけ、激土の危険性を告げた。しかしそれは尾上の覚悟を試すためのものであり、それが本物だと確信すると穏やかな笑みを浮かべ、 『もし君が本当に剣士になった時は俺の息子の力になってくれるとうれしい』、『まだ5歳だが剣士になりたいと言ってね』と、父親としての一面を覗かせている。
また激土の使用により体を痛めている亀巳川寿和のことは気にかけており、修行に行き詰まる尾上の前にゴブリンメギドを誘導し、その覚醒を促した。
演者の唐橋氏は『仮面ライダー555』にて海堂直也/スネークオルフェノクを演じたのを皮切りに、役者としてのみならずイラストレーターとしても、『仮面ライダーカブト(日下部ひよりのイラスト)』『特命戦隊ゴーバスターズ(桜田リカのイラスト)』『宇宙戦隊キュウレンジャー(変身時の星座イラスト)』などに参加している。
東映特撮シリーズへの出演は『仮面ライダーゴースト』の宮本武蔵役以来となる。
また、『侍戦隊シンケンジャー』にて腑破十臓役で出演していた。本作でマスターロゴス/イザクを演じる相馬圭祐氏も同じく『シンケンジャー』で梅盛源太/シンケンゴールド役で出演しており、劇中でも両者の共演シーンがある。
時系列的には本編前に活動していた人物であり実質的には本編を退場していたキャラクターであったが、節目節目で重要な役割を担っており結果、演者の唐橋充氏のオールアップは第45章となった。
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