「マジないわ!下っ端か!」
「強さの果てを…!」
演:富樫慧士
変身する仮面ライダー
概要
ソードオブロゴスに所属する剣士の一人で、風の剣士・剣斬(ケンザン)に変身する。年齢18歳。
「風」の聖剣・風双剣翠風に選ばれた剣士で、ロゴスきっての剣士である富加宮賢人に憧れている。
師の教えである「強さこそ正義」を信条としており、それだけに剣の腕も確かであるが、精神的にはまだまだ未熟。
人物像
明朗快活で無邪気な言動が多く、やや子供っぽい部分が目立つ。
「強さ」が価値基準の指標になっているため、それと異なる考えを主張する相手は、妙に明るい表情のままで「マジないわ」の一言で切り捨てる。
これらの言動は、後述の師の薫陶を遵守していると同時に、ソードオブロゴスがある種の軍事組織であるが故の「強くなければ役目を果たせない」と言う考えに起因していると思われ、相手の考えを理解さえすれば渋々ながら受け入れるだけの柔軟性はある。
強くなる事そのものにも本人なりの考え方を持っており、デザストの「強さの果てを見たくないか?」という問いかけに対し「そんなもんがあったら、これ以上強くならないだろ」と返している他、「無限の強さを求める道を突き進む」と語っている。
実際、まだまだ若輩の身でありながら(加齢による衰え等もあるだろうが)「最強の剣士」とされる尾上ですら苦戦したデザストを相手に優位に立ち回り、最終的に撃破する事に成功する程の高い実力を持つ。
剣士としてのキャリアは飛羽真よりも長いものの、本体が存在する限り再生・復活するメギド魔人の特性を知らなかったようで、自身が倒したデザストが復活した際は驚く等、座学に関しては疎かな部分が目立つ。
また、賢人への憧れから彼を「賢人くん」と呼び慕い、彼の凄さを顕示しようとする等、憧れとは別に執着めいたものを持っている(ただし飛羽真から指摘されると全力で否定している)。賢人が消滅した際には彼を「俺の賢人くん」と呼んでいる事からも、その執着心の強さが窺える。
上司であるソフィアに対しても「ちゃん」付けする程、風のように自由気ままな彼であるが、大秦寺哲雄に対しては唯一敬語で接し、聖剣を有無を言わさずメンテナンスしようとする彼の態度に振り回される事もある。
反面、尊敬する賢人の幼馴染である事に加え、『小説家』という強さとは無縁な職業に就いていたにもかかわらず炎の剣士に選ばれた飛羽真に対しては、初対面時から対抗意識が強く、「下っ端」と嘲る等、露骨に見下す態度を示していた。
総じて「若さ故に純粋で、良くも悪くも発展途上」と言える。そしてその純粋さと、力にこだわる姿勢は紙一重の危うさも孕んでおり、デザストからは「間違いなくこっち側」と評されている。
元々はサウザンベース所属の剣士であり、風の剣士・剣斬の継承に伴ってノーザンベースに移籍した経歴を持つ。
迷走、そして暴走
そんな快活な彼は、第13章で賢人が上條大地=カリバーに敗れて消滅した事で一変する。
第16章では、「真の敵は組織の中にいる」と言う上條の最期の言葉を信じる飛羽真に対して、「あんな奴の話を信じるならお前も裏切り者だ」と真っ先に斬りかかる。更にセイバーを庇いに入った芽依をも躊躇なく諸共に斬り捨てようとしたが、ユーリが止めに入ったことで最悪の事態は免れた。
ユーリの変身した最光に変身解除に追い込まれても、「まだ終わってない!」と完全に頭に血が上り、戦闘を続行しようとしたため、撤退を判断した尾上と大秦寺に無理矢理引きずられていった。
神代玲花の暗躍もあって、それ以降は完全に飛羽真を敵視し、これまでの明るい笑顔はめっきり減ってしまい、賢人を斬った憎きカリバーに対して並々ならぬ憎悪を露わにするようになる。
以降も、倫太郎のような「組織の言う事は絶対であり、常に正しい」という考えと異なり「賢人の仇である上條の言葉を信じた」と言う理由から、メギド同様の怨敵になってしまっており、他のメンバーが飛羽真の行動の真意を探ろうとしたり、組織と飛羽真双方へ信頼に思い悩んでいる中、一人躊躇う事なくセイバー打倒に躍起になっていた。
後に大秦寺も組織を離れるが、第22章で鉢合わせた際は敵意らしきものは見せておらず、あくまで私怨は飛羽真一人に向けられている模様。
しかし、傍目からは賢人の喪失をまだ受け入れられない上に、刻一刻と変化する事態に理解が追い付かず、数少ない「間違いのない事実(賢人の死、カリバーの正体である上條の裏切り等)」にすがり、思考を停止している風にも見える。
そして、そのような状況に追い詰められていく内、第20章では玲花から雷鳴剣黄雷がまだセイバーの手にある事を聞かされると、レジエルとセイバーの戦闘に乱入し、「雷鳴剣を返せ!あれは賢人くんの剣だ!!」と襲い掛かる。傍で暴れている王様メギドなど全く目に入らない有り様で、因縁を持つデザストも加わった乱戦となり、偶然にも共闘めいた形でセイバーとレジエルを斬り倒しては、改めてデザストから「やっぱりお前はこっち側だ」と断言される始末。必死に否定したものの、その暴走ぶりはもはや「正義の剣士」と呼べるものではなく、より荒んでいくのだった。
更に第22章では、カリュブディスに一般人が取り込まれる光景を目の当たりにしながら、尾上が「あれが小説家が助けたいと言ってた人か」と言うのを聞くや、「俺が倒す!」と猛然と斬りかかる。もはや飛羽真の言動は全て否定せずにはいられない有様であった。
ただし、飛羽真が烈火を覚醒させて満身創痍になりながらも囚われた人を救った様子を見て、苛立ちつつも剣を収めており、まだ己の正義の基準を保てる理性は残っていた模様。
組織に回収を命じられている光の聖剣であり、飛羽真の協力者であるユーリに対しても敵意を剥き出しにしている。第23章ではズオスと交戦中だったにもかかわらず、最光が視界に入った途端に(加勢して助けてくれたのに)ズオスを無視して、最光に斬り掛かり回収を試みる等、その行動は徐々に歯止めが利かなくなりつつある。
大秦寺に続いて尾上も飛羽真サイドに就いた事で、流石に迷いが生じているようではあったが、第24章で尾上からの離反の勧誘の可否を決められず、「自分で考えろ」と言われたにもかかわらず「こんな時賢人君だったら……」と行く先を決めあぐねていた。
一連の暴走は、彼が「組織」「賢人」「強さ」「正義」を不可分のものとして捉えている故に、「組織に背き」「賢人の仇の肩を持ち」「自分との戦いで実力を出せない半端な弱者」であると同時に「強敵を葬る強さを持ち」「人を救う正義」でもある飛羽真を判断しきれない混乱に起因していると推察できる。
そんな危ういバランスの上で彼の価値観は成り立っていたが、憧れの剣士が突如復活を遂げた事で、その均衡はさらに揺らぐ事になる。
憧れの剣士との再会、そして
賢人の復活を知った蓮は、自分なりの熟慮に熟慮を重ねた上で、倫太郎に「賢人君の所へ行く」と告げた。
今の賢人を知る倫太郎から「君の聖剣も封印されるかも知れない」と警告されるも、蓮は聞く耳も持たず「賢人君だぞっ!?」と激昂する風に遮った後、足早にサウザンベースを後にした。
そして、遂に賢人と再会した蓮だった……が、
「蓮……悪いが、お前の聖剣を封印する」
倫太郎が危惧した通り、賢人は蓮の聖剣をも封印せんとカリバー・ジャオウドラゴンに変身、自身へ攻撃を開始した為に蓮は応戦せざるを得なかった。
だが、覚悟の差から蓮は実力を発揮出来ずに追い込まれた挙げ句、自身の聖剣の片割れを封印されてしまい、ここに来て蓮は賢人が相容れない存在と化した事実を我が身をもって痛感した。
飛羽真の救援で事なきを得たが、今まで築き上げたものが崩壊し、憎き怨敵である飛羽真に救われるという二重の屈辱に苛まれた蓮は、怒りと悲痛が入り雑じった慟哭を上げた後、まるでそれにすがるかのように、更なる強さを求めて残った聖剣を手にその場を去っていった。
力を求めた忍の選択
第30章ではデザストに纏わり憑かれる形で登場。
蓮の現状を察してか、デザストが「オレの許に来ないか?」と誘わられていたが、ほぼ無視に徹していた時に尾上と再会。
尾上から「ノーザンベースに戻って共に戦ってくれ」と頼まれるも、自身の聖剣で尾上に斬り掛かる(だが、尾上は瞬時に聖剣を構えた為、鍔迫り合いに近い形で防いだ)や「尾上のおっさんが『自分で考えろ』って言ったよな?」と、半ば八つ当たり気味に尾上の誘いを一蹴、彼を背に再び足を動かした。
その後もしつこく付きまとうデザストに辟易していたが、その矢先に玲花と遭遇。剣斬に変身して立ち向かう(この時は封印の影響か、双刀分断をせずトリガーを引いて変身している)。
単純な剣術勝負では辛うじて渡り合えたものの、風の力を失った上に精神状態も最悪の蓮ではサーベラの特殊能力に敵わず、一方的に叩き潰される。
その一方、面白がって乱入してきたデザストはサーベラの動きを完全に見切って、的確にダメージを与える(更にデザストとタイミングを合わせた攻撃は、ある程度の有効打になった)が、サーベラの『昆虫黙々斬り』により自身を庇ったデザストが撃破され再度追い詰められてしまう。だが、駆け付けた倫太郎により間一髪で助かり、倫太郎がタテガミ氷獣戦記の力でサーベラを撤退に追い込んだ。
この一件で周囲との力の差を痛感した蓮は、遂にデザストの誘いに乗って新たな力を得る事を決意し、彼を連れて姿を消した。闇堕ちとも見える危うい行動だが、目標はまず「デザストを倒す」に据えている辺り、固定観念に囚われず「自分の正義と強さ」を模索し出せるようになった、前向きな兆候とも言えなくもない。
その後は、デザさんぽにてデザストと修行をしている。その光景だけ見たら完全に仲の良い間柄である。
デザストとの軌跡
第35章ではあまりにも変わってしまった賢人に失望したのか、彼を最早「自らの目標ではない」と見なし、「その場の剣士を全て討伐」する事が自らの力の証明になるとして、全知全能の書の力を得る儀式の場に乱入するが、力が半減した剣斬の力では叶うはずもなく返り討ちに遭い、更にはファルシオンにも為す術無く敗れた挙げ句、猿飛忍者伝ワンダーライドブックと風双剣翠風の両方をマスターロゴス(イザク)に奪われてしまい、図らずも状況を悪化させる事態に陥ってしまう(この件は後にデザストに軽く触れられた)。
その後、封印が解除された風双剣とライドブックが手元に戻った際には柔かな表情を見せるが、マスターロゴスを倒そうとする剣士達に加わる事無く、デザストと共に姿を消した。
賢人に対し「失望した」とは言うものの、己の中の光を捨てきれない賢人に庇われた時の激昂ぶりから、実際は未だに吹っ切れていない事が窺え、これには影から様子を見守っていたデザストも呆れていた。
続く第36章、不意に走馬灯のように飛羽真の強さや、彼の強さの根幹を語る賢人とのやり取り、そして自身の師匠(演:富永研司)と交わした「正義とは強さ、強さのみを求めよ」と言う問答を思い出していた。
そんな自分の回想にちょっかいを掛けるデザストに、少々不愉快に思う蓮だったが、尾上と大秦寺の気配を察するや否や、デザストを隠すようにその身を潜めた。
今まで『自分に纏わりつく鬱陶しい存在』だったデザストを尾上達から匿ったのは、デザストに情が移った故か、あるいはデザストの全ての強さを習得し切るまでは倒させるわけにはいかないと思ったか、単にデザスト経由で自分まで見つかることを億劫に思ったか……いずれにせよ、現在の蓮にとってデザストは自身と不可分な要素となっている様子が窺える。
蓮の言い分によるとノーザンベースとの共闘に応じたくないようだが、肝心のデザストは「そのつもりはないのか」と意外そうに返していた。
第37章では自分の中の「モヤモヤ」を晴らさんと飛羽真に勝負を挑み、飛羽真も「それが蓮の為になるならば」とこれを承諾した事で開戦……したが、数々の剣士達の決闘から「本当の強さ」を学んだ飛羽真には敵わず、結果は大敗。
逆に「強さだけが正義ではない」と諭され、賢人の「俺は一番強くなくたっていい。大事な時に大事なものを守れる力……それだけでいい」と言う言葉を思い出す。それは「ただ強くなる事が“正義”である」と言う、「“守るべきもの”が存在しない」自身の空虚さを指摘されたも同然であり、心の中に巣食う虚しさ、そして剣の腕とは別なる自分の“弱さ”を思い知らされる結果となった。
そんな蓮に対し、飛羽真は彼の強さ自体は認めており、また共に戦える日を夢見ながら、去っていく蓮の姿を見守るのであった。
しかし、この戦いをきっかけに飛羽真や賢人が語る「剣の腕前だけではない、“本当の強さ”」について考えを巡らせる様になり、少しずつ彼らの考えに理解を示すまでになるも、素直に受け入れる事を許さない葛藤に苛まれ、独り燻り続ける蓮であったが、第41章にて行方を眩ましていたデザストが戻って来るや否や、「オレと戦え、本気でな」と宣戦布告を告げられる。
続く第42章ではデザストの宣戦布告に従い、幾度目となる剣戟を行うも、前述の「本当の強さ」を解し始めた為か、蓮自身から剣を納め戦いを放棄、デザストの「メギドの特性から得た強さ」と、蓮が「自分の根幹と成す正義としての強さ」の相違を口にした。
その後、相変わらずデザストとカップラーメンを食べていたが、紅生姜の有無を契機にデザストと口論に至り、そのままデザストと別れてしまった。
第43章では満身創痍と化したデザストを発見し、今までのどっち付かずの関係や「己の本懐=デザストを倒す」等に決着を付けるべく、今度は蓮自らが決闘を申し込む。そして、飛羽真に諭されたのを思い出したのかデザスト自体が自身が抱える本当の迷いの元であると認識する。
決闘では『自分が成長した』意味合いでかブレイズの構えを再現するも、それがデザストの不興を買って猛攻を受けてしまい、変身解除に追い込まれる。
自らの不甲斐なさに思わず喚く蓮に失望したのか、デザストはそのままトドメを刺そうと剣を振るい、それに恐れるようにもがく蓮。
だが、デザストは動きを止めずに蓮を柱に追い込み、遂に彼を介錯するようにその首へと剣を振るった刹那、蓮は過去にデザストが口にした「強さの果てを見たくないか?」の言葉を思い出すや、それを軸に「強さの果てを見るまでは死ねない」と言う意志に目覚め、その剣戟を咄嗟に回避した。
その後、今までデザストから「お前」呼ばわりされていた蓮は「お前じゃない! 俺は……緋道蓮だっ!!」と声高に名乗るや否や、デザストもそれに応え名乗った為に蓮は再び変身。己の全存在を掛けてデザストと切り結び、遂にトドメを刺す。
その死に様を見届けた蓮は、デザストとの初戦でも投げ掛けた「楽しかったよ、ありがとう」の言葉を、当時と比べ物にならない程の万感の思いを込めた称賛として口にした。彼は自分の手で迷いの元を作った張本人との決別そのものだった。
そして決闘を終え、ベンチで食べるカップラーメンにはデザストお墨付きの紅生姜。傍らには自身の風翠剣とデザストの形見でもある無銘剣が、交差するように立てかけてあるのだった。
「しょっぺえ……」
その時感じた塩味は、きっと紅生姜の所為だけではないだろう……。
その後、仮面ライダーストリウスによる世界の終焉を防ぐべく、ノーザンベースの剣士達が行動する中、蓮の許に賢人が現れ幾度目ともなる協力を頼んだ。
最初こそ「俺は俺の道を行く」とぞんざいに返す蓮だったが、デザストのやり取りを思い出しながら、「けど……世界を終わらせちゃいけない理由が出来たんだ」とデザストが遺した無銘剣虚無に触れた後、デザストアルターブックを手にし、遠回しに受け入れた。
続く第45話、ソフィアとユーリを除く剣士達と終焉の塔に進入すると、ロード・オブ・ワイズ スパルタンが出現し道を阻んだので大秦寺と共闘を開始する。
開戦直後はやはり劣勢に陥ったものの、大秦寺の捨て身の突撃を契機に逆転劇を開始、最後は蓮(とデザストの意識の残滓)のカラミティ・ストライクにより辛くも勝利する……が、それによりデザストアルターライドブックは完全に消滅し、蓮は本当にデザストと離別してしまう。
しかし、状況が状況故に『悪友との別れの感傷』や『激闘の末の勝利の余韻』を浸る事すら許されぬままに、大秦寺に背中を押された蓮は、その脚を進めるしかなかった。
そして第46章と第47章ではロード・オブ・ワイズ クオンとの戦いでは賢人と共闘し、相討ちに持ち込むが、連戦の影響が祟って倒れてしまう。そこへユーリが現れて回復を施され、一命を取り留める。
最終回後の世界では己の強さを追求するべく武者修行の旅に出たようである。
『深罪の三重奏』
本編『セイバー』から8年後という舞台設定のため、現在と比べると髪もやや伸び服装も大分様変わりしている。
ひたすら鍛練を積むストイックさも変わっておらず、この頃は生身でも大岩を叩き斬る程の実力を伸ばしている。しかしある異変を感じ取っており…?
『仮面ライダーサーベラ&デュランダル』
凌牙に電話するシーンにて再登場し、玲花の結婚を祝福すると凌牙から「お前も大人になったな」と言われている。
蓮が凌牙に連絡した理由に関しては、連絡する前に自分が倒したメギドが落としたものを見て不可解に思い、その情報を凌牙に伝えるためと思われる。
『仮面ライダーアウトサイダーズ』
「何かの手違いで蘇ったなら、あの世に送り返すのは俺の役目だ…!」
ep.2のメインキャラとして登場。すっかり平和になった修行することしない世界で暇を持て余していた。この頃は飛羽真らと守った平和に喜ぶ自分とまだ戦いで強さの果てを求めたいという鬱屈を抱えた自分の間で苦悩していたが、ゼインを倒すために財団Xが計画した「プロジェクト・アウトサイダーズ」で復活したデザストと再び相対することになる。
しかし、仮面ライダー滅が乱入したことで一時休戦し共闘。仮面ライダー滅を変身解除に追い込んだが、今度は仮面ライダー滅の変身者である滅を乗っ取ったアークが仮面ライダーアークゼロに変身して襲撃。蓮/剣斬を圧倒し変身解除に追い込み、深手を負ってしまう。
絶体絶命の状況の中、デザストが「蓮を倒すのは俺だ!」と宣言したことでデザストアルターライドブックと猿飛忍者伝ワンダーライドブックが共鳴。デザストが仮面ライダーデザストへの変身を遂げ、アークゼロを圧倒したことで難を逃れた。
その後、デザストと改めて決着をつけようとしたが当のデザストはその場を去っていった。
尚、作品上の都合なのかep.2の主演扱いだが、実際の主人公はデザストである。
『ギーツエクストラ』
終始剣斬の姿で登場。声も富樫氏が担当。
シノビの世界に飛ばされ、天草四郎時貞により仮面ライダー風魔共々洗脳されて手駒にされてしまう。桜井景和や神蔵蓮太郎に襲いかかるが、助太刀に現れた仮面ライダーZXと相手になる。
その後桜井沙羅の奮闘により洗脳が解かれた後は虹蛇と戦った。
戦いを終えた後は、元の世界へと帰って行った。
余談
- 蓮が飛羽真に嫉妬する展開は、コロナ禍前の初期設定にあった「剣士たちのギスギスとした関係性」の名残りらしい。
- 公式の見解によると、「ただ本を読んでただけの奴が修行を重ねた自分に勝てる筈がない、聖騎士の資格がある筈はない。」というのが蓮の言い分とのこと。確かに、小説家として活動していたただの一般人が突然剣士として採用されたことに関して困惑すると同時に嫉妬心が芽生えてしまうのも当然だと言えよう(メタ的にも、飛羽真の強さの理由の一端が「主人公補正」なので納得できるはずがない)。
- 上記のように戦ってる最中もはしゃいでるかのような態度を崩さず、変身する寸前まで微笑を浮かべる、敵に止めを刺す際には「楽しかったよ~!ありがとう~!」とまで言っている為、先述の物言いと合わせて、一部視聴者からサイコパス呼ばわりされていた。
- 「第16章での蓮の行動も分からなくない」と言う意見はあるが、一度頭に血が上ると、冷静さを忘れて感情的に戦おうとしたり、第16・22章では一般人に被害が及びそうになっても、何ら躊躇しない姿勢に関しては、一部の視聴者からは本当に危ないと言う印象を持たれている。
- だが、デザストとの交流を通じて『剣士』として心身共に成長していくエピソードは、『セイバー』の物語の中でも特に高い人気を得ており、未熟故に暴走していた序・中盤から一転して大躍進とも言える評価を成されるようになった事も。
- 先代剣斬である鏡天祢とは服装に共通点が見られるものの、彼女は蓮が剣士としての修行を始める前にデザストに殺されており接触は無かったと思われる為、風双剣翠風が鏡から蓮に渡った経緯の詳細は未だ語られていない(ただし『萬画 仮面ライダーバスター』にてサウザンベースから鏡以来の資格者が現れたと語られたことから、風の剣士は長らく不在だったと想定される)。
- 制作発表の際に名前が「蓮」である事や富樫氏の顔と髪型などにより、秋山蓮と明光院ゲイツとカップやきそば現象が起こっていると話題になった。ただし、この件については両者との(やや強引な)結び付けを良しとしない声もあるので注意願いたい。
- 毒舌な一面や主人公と競っていたり、幼さから来る自信や強さを求める姿勢、若さ故に良くも悪くも発展途上な人物像は同じプロデューサーが参加した『騎士竜戦隊リュウソウジャー』のトワを連想する人も多く、戦闘スタイルや属性、カラーリングも一致している。だが、トワの方はコウとはかなり早い段階で打ち解けていると言う違いがある。