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全知全能の書

ぜんちぜんのうのしょ

特撮番組『仮面ライダーセイバー』に登場するキーアイテムにして本作の鍵を握っていた存在。
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曖昧さ回避編集

ファントム・キングダムに登場する同名の書物については→魔王ゼタ


概要編集

はるか昔、世界を創造し、森羅万象を司ってきたという書物。

神話物語生物科学技術の源など、ありとあらゆるものが刻まれており、そこに記された知識と力によって人類は進化し、文明は発展してきた。本は“聖剣”と“選ばれし剣士”によって守られ、世界の均衡は保たれていた。


物語の序盤では「大いなる本」という呼び名だった。


始まりの物語編集

数千年前、かつて1人の女性が2つの世界をつなげ、5人の人間がワンダーワールドに降り立った。

その「始まりの5人」――初代マスターロゴスビクトールストリウスレジエルズオス――の内、マスターロゴスは後にソードオブロゴスを創り、ビクトールは残ってワンダーワールドを守る事になった。


しかし残り3人は力に魅入られ、全知全能の書の力の一部を取り込んだ。彼らはメギドになって書物の残りを奪おうとする者達として現れ、ソードオブロゴスと争うようになる。

その戦いの際、バラバラになった全知全能の書のページ1枚1枚が変化したものが複数のワンダーライドブックとなって、世界に散らばり消滅。


メギドはワンダーライドブックの模造品・アルターライドブックを作る事で全知全能の書の復活を目論み、初代の末裔である現在のマスターロゴスも全知全能の書の力を狙い、世界を作り変えようと企んでいる。

そして、ユーリによれば絶対に復活させてはいけないものらしく、ソードオブロゴスも本来、それを守ると同時に復活させないようにする使命も持っている。


儀式編集

全知全能の書を蘇らせるには11本の聖剣と19冊の本を揃える必要がある。

闇黒剣月闇の能力で全知全能の書が復活する未来を見た賢人は先に聖剣を封印することで未来を変えようとしたが失敗に終わる。


聖剣の総数編集

11本の聖剣を揃えるのは確実に目次録に至る場合であり、15章で聖剣6本でも目次録に至る道が開いた為ある程度不確定要素を無視するならいくらかハードルが下がる模様。

もっとも単に6本だけでも問題なかったというわけではなく、メギドによるバックアップがあったことが大きく影響していたと考えられる。

公式サイトでは15章で上條大地が目次録に至ればその時点でのマスターロゴスを越える力を手に入れていたとされている。


本の総数編集

19冊の本は聖剣との相性と力が最も強いとされている本であり、分割された全知全能の書の一部とされる。

その力が集まることで無数のワンダー・アルターライドブックを引き寄せる事ができる。


生成に使われたワンダーライドブック


キングオブアーサーを除き第35章時点で仮面ライダーセイバーに登場している11人のライダーの基本フォーム及び強化フォームに変身するためのワンダーライドブックであることが共通している。

ブレイズキングライオン大戦記カリバージャオウドラゴンは強化フォーム用のワンダーライドブックにもかかわらず使われていないが、これはこの2冊が全知全能の書から分離したものではない、新たに作り出されたワンダーライドブックであったためであると公式サイトに記述されている。

一方でエレメンタルドラゴンは新規のワンダーライドブックであるにもかかわらず選出されているが、こちらはプリミティブドラゴンの続編として作られたため、全知全能の書を復活させるためのワンダーライドブックとして使用することができた模様。

これにマスターロゴスが所有する全知全能の書の一部であるサウザンベースの本を加えることで19冊となる。

ちなみに、この19冊はあくまで無数のワンダー・アルターライドブックを引き寄せるための一部分にすぎず、全知全能の書へ組み込む本の総数ではない。


考察編集

劇中では、大いなる本が目次録を残し散逸したのは、「始まりの5人」が巫女によって初めてワンダーワールドに降り立った2000年前であると語られている。

また、ユーリが参戦したのは1000年前(大いなる本の散逸から1000年後)であるため、聖剣より先にワンダーライドブックが存在していたことが窺える(ユーリの出身国であるキエフ大公国は2021年現在から見て1000年ほど昔の国である)。


ワンダーライドブックが聖剣より先に存在したことを考えると、「聖剣と剣士によって大いなる本が守られていた」という前提は成立しない事となる(上記の伝承だと聖剣の方が先にあったことになるが、その場合ワンダーライドブックを読み込む「シンガンリーダー」の存在理由がなくなる。その時点では、有りもしない物を読むための機能が何故か備わっているという矛盾が起きる為)。


本当の歴史編集

第41章でタッセルが語ったところによれば、上記の伝承はおおむね正しいものである。

ただし時系列が間違っており、「物語」の「オープニング」の部分が欠けた状態で伝承が伝わっていて、まず「始まりの5人」からことが始まっている。

ビクトールら5人は、人の持つ知識や直感、啓示というべきものの根源を求め、それを突き止めることで世の中をよりよく出来ないかと模索する旅を続けていた。


その中で彼らが出会ったのが「世界を繋ぐ存在」たる女性であり、彼女の持つ知識を「守護者」として選ばれたビクトールが授けられた際に、それは「全知全能の書」という形となって顕現。その本によって開かれた異世界こそがワンダーワールドである。

だが、ストリウスと彼に扇動されたズオスとレジエルの3人がこれをビクトールから奪い、その力の一部を取り込んでメギド化。それを良しとしないビクトールともう一人の青年は3人を止めようと戦い始めたが、これを憂えた女性は自身の存在を代償として全知全能の書を分割、無数のワンダーライドブックに変えて世界中にバラ撒いた。


しかしそれでも争いは終わらず、ビクトールと青年は書の残された部分を二分割。

ビクトールはタッセルと名乗りワンダーワールドに残り、青年はリアルワールドを守護することで二つの世界の均衡を保つことを約束した。


その後、改名したタッセルは闇黒剣月闇(と、恐らく光剛剣最光も)を鍛造。

二つの聖剣はキエフ大公国の騎士・ユーリの手に渡り、参戦した彼によってメギド勢力は一時的に退けられた。


全てを記した本編集

その本質は、「セイバー」の世界における過去から未来、はじまりから終焉までの全てを記したアカシックレコードと言える存在であった。

人類の発展や発見、発明といった「技術」や小説や詩といった「物語」ですらこの書物に記された情報にしか過ぎない(実は「全ての叡智は全知全能の書に由来する」こと自体は序盤の方で語られている)。

つまり「セイバー」の世界において本当の意味で人間が生み出したものは何一つ存在しない。

アイキャッチで表示されるライドブックの朗読の続きも、いかにもその後の動向や想定される使用者に渡るのかを反映していたのも「全知全能の書」に最初から記されていたものであり、それがライドブックとなった際に分割して記された、ただそれだけのことであった。


始まりの巫女やルナのような「世界を繋ぐ存在」の正体は、全知全能の書の断片が「主人公」である飛羽真を導くために使わされた「物語の導き手」、つまりは狂言回しに当たる存在。

Wonder_storyは「遣わされた」時にルナが持ってきたものであり、過去作で言うと逢魔降臨暦に近い。これは飛羽真を示唆する「龍の剣士」を主人公とした絵本の体裁を取り、過去の出来事と、これから飛羽真の身に起きることを暗示する内容を記すものとなっている。


ストリウスは2000年前、当時の「主人公」であるビクトールを利用してこの本を読み、本の結末部分=英雄の死による世界の終焉が不可避であること、なにより自らの生み出した詩が内容からその成立まで含めて全てこの本に書かれており、何かを創り出すあらゆる行為が無意味であることを知ってしまった。そして全てに絶望した彼は、その「終焉」に従い剣士たちの戦い全てを無意味と化して世界を終わらせる、物語の「悪役」を演じる道を選ぶこととなった。


ある意味全ての元凶と言える存在で、作中でも絶対に復活させてはいけない、とユーリが説明していたのは全知全能の力の源である以上にこの本を手にした者が第2、第3のストリウスとなる危険があったからかもしれない。すなわち本作における悲劇の元にもなったとも言えよう。


ただし、飛羽真がプリミティブドラゴンの伝承に続ける形でエレメンタルドラゴンワンダーライドブックを新たに創造したことを考えると、記述の内容を書き換えることは不可能であっても新たな記述を書き加えることは可能だと思われる。


なお、スーパーヒーロー戦記の時点で「全ての物語は実在する=全知全能の書に記された物事は実在する=全ての創造は全知全能の書によって定められている」ことは示唆されており、アガスティアベースの禁書の中には「仮面ライダーセイバーの物語」が本として実際に存在していた。

ただしこの「セイバー」の本自体が全知全能の書という訳ではなく、あくまで「セイバー」の脚本が記された全知全能の書の一部のようなものに過ぎないと思われる。


ちなみにセイバーと共演した「ゼンカイジャー」の世界にも類似した存在が登場しているがゼンカイジャーの設定的にセイバー世界にも干渉出来る可能性は高く少なくとも2者の神的存在が存在していたことになる。


その結末編集

最終的に飛羽真たちはストリウスを倒したものの、世界の終焉そのものを覆すことはついに出来なかった。

だが、エターナルストーリーを通じて人々から届いた「忘れえぬ物語」の数々が、ワンダーワールドの消失に伴い物語と共に消えていく世界を支え、リアルワールドはギリギリで消滅を回避。


一方で虚無と化したワンダーワールドに一人残された飛羽真は、ワンダーオールマイティワンダーライドブックをベースに物語「ワンダーストーリー」を執筆。


プリミティブドラゴンに対してエレメンタルドラゴンの伝承を追加したように、全知全能の書に記された「世界の終焉」という結末に「これから紡がれていく歴史」という未完の続編を追加するという形で新しい全知全能の書=未知なるアカシックレコードを再定義、ワンダーワールド自体を新たに創造することで世界を安定させたのである。


この結果「旧版」の概略であるWonder_storyの最終ページに新たなギミックが追加され、「剣士が見守る世界で戯れる子供たち」のページが誕生。

さらに新たなワンダーワールドで書き記した「かつての世界に取り残された人々」の物語を一つ残らず書き上げ、文字通り全てを元に戻し自身は再結集した「始まりの5人」とバハトに後を任せてリアルワールドに帰還。無事に仲間たちとの再会を果たした。


かくして「仮面ライダーセイバー」の物語は、定められた結末を超えて大団円を迎えたのである。


関連タグ編集

仮面ライダーセイバー 目次録

ソードオブロゴス ワンダーライドブック アカシックレコード

オムニフォースワンダーライドブック:全知全能の書復活の過程で誕生した不完全なアイテム。

グリモワールワンダーライドブック:上記のオムニフォースを含めた全知全能の書の一部を統合して完成した最も全知全能に近い滅びのアイテム。

ワンダーオールマイティワンダーライドブック:新たに創造された全知全能の書。


地球の本棚:あらかじめすべてを記した全知全能の書に対しこちらは地球の記録=起きた出来事がしるされている。風都探偵では「本の量は一定ではなく、人がその歴史を重ねる限り無限に増えていく」と明言されており、全知全能の書とは似て非なるものと言える。


世界のあらゆる情報が集約した場所・『バックヤード』へアクセスするツールが一冊の本であると言う設定が、最新作の『ギルティギアストライヴ』のストーリーモードで判明した。

奇しくも全知全能の書の力を使って変身する仮面ライダーソロモンの初登場回と同日に、YouTubeで配信された『教えて!説メイちゃん 第6回』でその情報が先行開示されている(ちなみに、奇しくもギルティギアシリーズの主人公と仮面ライダーセイバーの主人公は双方とも火属性の剣を使う)。


過去未来あらゆる事象が書かれている他、新たに書き込んだ内容を実現化させる本として登場。主人公ゼタは諸事情からこの本と融合してしまうことになる。


音楽グループSoundHorizonの自主制作時代のアルバム。物語のキーアイテム「黒の預言者」は全知全能の書と同じく「世界の始まりから終焉までを全て網羅している」。ルナに当たる本の化身とも言うべき人物も登場している(此方はルナと違い終焉を歓迎しているような振る舞いを示唆している)他、ストリウスのように「終焉を現実化するために暗躍する教団」も存在するなど共通点の多いストーリー。

ただしこちらは「預言にないハジマリ」をもたらす人物の存在が作中で登場し、物語は希望を予感させる終わりになっている。


元始から終わりまでのすべての事象、想念、感情が記録されているという「世界記憶」という概念。

エーテル(アストラル光)に過去のあらゆる出来事の痕跡が永久に刻まれているという考えに基づく。

これに過去だけでなく終末までも含んだ未来も刻まれているとモノと思われる。

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