尾上「お前だったのか!?丁度いい…聞きたい事が山のようにある!」
「私にはありません。あなた達を粛清します」
昆虫大百科!
「変身」
狼煙開戦!
FLYING! SMOG! STING! STEAM! 昆虫CHU大百科!
『揺蕩う、切っ先!』
概要
昆虫大百科ワンダーライドブックを煙叡剣狼煙に装填することで変身する、仮面ライダーサーベラの基本形態。生物「昆虫大百科」の力を宿す。
バスターや剣斬、スラッシュと同じく、聖剣に本を直接装填して変身するタイプで、変身音声はジャアクドラゴンに近い。
変身時は煙に包まれた後に衣類が弾け飛ぶような演出がなされ、そのままサーベラの姿に変わる。
外見は煙の要素が強く、スチームパンクを思わせる容姿が特徴。ワンダーライドブック由来の虫の要素は胸部の甲虫、腰の蜂の羽のような装飾、背中の蝶々飾りとアクセント程度に抑えられている。
スペック
身長 | 196.7cm |
---|---|
体重 | 82.9kg |
パンチ力 | 41.5t |
キック力 | 75.4t |
ジャンプ力 | 84.1m(ひと跳び) |
走力 | 2.2秒(100m) |
プリミティブドラゴンとエックスソードマンを走力以外で上回っており(但し、エックスソードマンはパワフルの場合はパンチ力、ワンダフルの場合はキック力がサーベラを上回っている)、登場時点でのスペックは『セイバー』のライダーの中では最強クラス。
また、歴代の女性ライダーの中でもハイスペックなポッピーやツクヨミをキック力とジャンプ力では完全に上回っている。
公式サイトの記述によると、煙叡剣狼煙とは昆虫大百科が一番シンクロ率が高いとされる。
聖剣の力で自身を煙と化す事で物理的な攻撃を透過し、無敵状態のまま攻撃や移動を行うことが可能。この特性により、最光シャドーのように敵対する相手は自分の攻撃をサーベラに当てる事が出来ない。そこに変身者である玲花自身の非常に高い戦闘能力も加わっている為、攻守共にかなり手強い実力を発揮している。
ただし、煙化は自動発動ではなく自身の意志で行う必要があり、実体化している時に煙化が間に合わない攻撃をされるとそのまま受けてしまう。玲花自身もその事を理解しており、状況に応じて的確に通常形態と透過形態を使い分ける戦闘スタイルを取っている。
また、煙に変化した状態でも無敵というわけではなく、密閉かつ狭い空間に閉じ込められると煙の状態でもその場から脱出出来なくなり、実体化せざるを得なくなる。煙という非実体にも干渉できる能力も弱点で、タテガミ氷獣戦記には極低温で煙自体を凍結させられて煙化を強制解除されているが、『レオ・ブリザード・グランド』の一撃を喰らう直前に再度煙に変化して回避しており、多少の低温程度であれば煙に変化する事は可能な様子。
更に、必殺技以外では遠距離攻撃の手段を持たない事から攻撃の際には接近して煙化を解く必要がある為、第33章ではデザストに攻撃する為に煙化を解除する瞬間を完全に見切られ、ダメージ受けている。この辺りはエレメンタルプリミティブドラゴンと似通っている。
第39章では能力の応用としてデコイとして煙で出来た分身を生み出して相手を翻弄するパターンや、第43章では分身を攻撃させた隙を狙って攻撃する戦法も見せた。第40章では煙で作り出した分身をファンタジック本屋かみやまに送り込んでサウザンベースに危機が迫った事を伝えている。
頭部は繭のような装甲「ソワイユコクーン」で何層にも覆われていて、眼部「オンフュメルバイザー」は昆虫と同様の複眼構造になっており、広範囲の敵を視認可能。また、口部「アンセクトマスク」から放つ吐息で煙に昆虫の能力を付加することが出来る。
胸部装甲「フュメルビスチェ」は昆虫の外骨格のように非常に強固な硬度を誇り、ジャオウドラゴン状態のカリバーの「ジャオウ必殺撃」を直撃しても変身解除には至らない程。
肩の拡散器「アンセクトシュミネ」からは、ハチのように警戒や集合に使われるフェロモンや、カメムシのような刺激臭を放って敵の嗅覚を潰す事も可能。
脚部「ライドアンセクトヒール」には昆虫と同じ微小な凹凸が生えており、これで天井や壁面に張り付くことができる。
腰のスカート状の翅「ブリアンエール」の働きにより、宙を舞うようなアクションを可能としている。
必殺技
- ショットインセクト
『狼煙霧虫!』
『インセクトショット!』
聖剣のスイッチ「デフュージョンプッシュ」を1回押して発動する虫技必殺技。
自身を煙に変換して敵の死角に回り、片足蹴りを衝撃波と共に放つ。
第36章では蝶の羽を生やして飛び上がり、6本の昆虫の足と聖剣から斬撃を放つ技を使用した。
ガンバライジングでは刀身を赤く輝かせ連続で突き刺す。
『ビヨンド・ジェネレーションズ』では同じく蜘蛛の糸の生成及び巣での捕縛が能力のひとつにある仮面ライダーデモンズの「デモンズフィニッシュ」と同時発動し、互いに糸を大量生成して巨大な蜘蛛の巣を作り出し、大勢のギフジュニアを捕縛した。
『ガールズリミックス』ではタートルゲノムのスタンピングスマッシュと同時に発動しビームの様な煙を放った。
『サーベラ&デュランダル』では発動後にデュランダルに抱えられ、聖剣から斬撃を放ちながら背中から鋭い虫の足を展開し「一時一閃」との合体技を披露した。
- 永煙の一刺し
「狼煙霧虫!」
「煙幕幻想撃!」
デフュージョンプッシュを2回押して発動する煙技必殺技。
背中に煙で蝶の羽を形成し、赤い煙の刃を飛ばす。
第40章では操られたデュランダルに対し、煙幕を出してそのまま蜘蛛の巣にさせて動きを封じる技を使用した。
第43章では煙幕で複数体の分身を作り出して撹乱。敵の背後に回り込んで斬撃を見舞う技を使用した。
『ガールズリミックス』では煙の羽を生やし飛び蹴りを放った。
- 昆虫黙々斬り
『超狼煙霧虫!」
『昆虫煙舞一閃!」
デフュージョンプッシュを押しながらトリガーを引いて発動する超必殺技。
縄状の煙で相手を捕縛し、背中から展開した鋭い虫の足を一斉に突き刺す。
第46章では煙幕で敵を撹乱した後、複数体の分身で貫く技を披露した。
ガンバライジングでは煙を噴き出しながら、刀身に赤いエネルギーを込めて一息に貫く。
別冊モード(玩具版)
「狼煙別冊!」
ワンワンダー!ワンダーライダー!モクモクドロン!ドロン!(変身音声)
必殺技
- スモークストライク
別冊モード状態で聖剣のスイッチ「デフュージョンプッシュ」を1回押して発動する必殺技。
- 永煙の一刺し
別冊モード状態でデフュージョンプッシュを2回押して発動する必殺技。上記の必殺技と全く同じ技名だが、音声としては「煙幕幻想撃」が「永煙の一刺し」に代わっている為、差別化はされている。
- 狼煙読冊撃
別冊モード状態でデフュージョンプッシュを押しながらトリガーを引いて発動する超必殺技。
映像作品で披露した『サーベラ&デュランダル』ではオーシャンヒストリーワンダーライドブックを装填し発動。水流を発生させ、デュランダルの「界時一冊突き」と螺旋状に交わった合体技を放った。
昆虫大百科ワンダーライドブック
『この薄命の群が舞う、幻想の一節…』
大いなる本から分割された『昆虫大百科』の伝承を封じ込めているワンダーライドブック。
ブックの朗読の続きは、『生物は他と交わることなく、煙の中を舞う』とあり、ジャアクドラゴン同様に相性の良いライドブックが存在しない事が示唆されている。
1ページのストーリーページには『蝶、カナブン、ハチ』が描かれている。
2ページの右端のテキストには『儚き虫達が聖剣と交わり身に宿る』と記載されている。
最終章では新たなるセイバーが火炎剣烈火の刀身にワンダーライドブックをスキャンすることで技を学習させることで発動し召喚している。能力としては発動していない。
余談
- ワンダーライドブックの元ネタはジャン・アンリ・ファーブルの自伝『ファーブル昆虫記』であると思われる。
- 初登場回のアイキャッチでは一節が一撃、公式サイトでは物語属性の力と誤表記されている。
- 変身に使用する昆虫大百科ワンダーライドブックはレジェンドライダーワンダーライドブックを除くと、キングライオン大戦記以来の数少ない生物ジャンルのワンダーライドブックとなる。
- 尚、サーベラ登場時点での生物ジャンルのワンダーライドブックは、第21章で僅かに登場したワンダーワールド物語を含めても6冊と非常に少ない(神獣ジャンルと物語ジャンルは共に12冊)。
- 他の生物ジャンルのワンダーライドブックが特定の「種」をモチーフにしていたのに対して、昆虫大百科ワンダーライドブックは「昆虫」という「綱」でカテゴライズされている。また、生物ジャンルでは初めての無脊椎動物モチーフである。
- 因みに害虫などの駆逐に煙が使われる為、煙と虫の組み合わせは一般的には相性が悪い組み合わせとされる。
- ワンダーライドブックのジャンルは「生物」だが、公式の解説には物語「昆虫大百科」とも記載されており、生物と物語どちらのジャンルにも該当しているとも取れる。これはオーシャンヒストリーも同様の仕様になっており、恐らく特定の一生物を指すものではないためだと思われる。
- 但し、朗読の読み上げや変身後のページの絵、ソードライバーで使用した場合等の音声は生物の要素が優先される為、やはり昆虫大百科及びオーシャンヒストリーは生物ジャンルとしての側面が強いと思われる。
関連タグ
インセクト眼魔:ファーブルが元ネタ繫がり。
エレメンタルプリミティブドラゴン、最光シャドー、ムテキゲーマー、グランドジオウ、リジェ・バロ:原理は違うが、「相手の攻撃を一方的に無効化しつつ、逆に自分は一方的に相手を攻撃出来る能力を持つ」という意味では同類。
キングライオン大戦記、キングライオン大戦記ワンダーライドブック:「大」と付く形態とブック。
ライトニングホーネット、仮面ライダーアークゼロワン、イズゼロツー:前作に登場した女性ライダー達で、同じく昆虫モチーフ。昆虫モチーフの女性ライダーがサーベラで4人目とここまで続いて登場する事自体が非常に珍しい。
フータロス:「真紅」「金」「白」「黒」と全ての配色が一致している。
虫属性:サーベラは「煙属性」だが、ブック自体はこの属性へ当てはまると思われる。
蝶のように舞い、蜂のように刺す:恐らく変身音の「FLYING!」と「STING!」の部分の元ネタ。