pixivにはライダー少女のタグもあるが、これは仮面ライダーの外観を擬人化・少女化した二次創作であり、全く別物なので要注意。
概要
『仮面ライダーシリーズ』における女戦士で、『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』の仮面ライダーファムから始まった事で知られる。
変身ヒロインでもある事もあって主役ライダーに引けを取らない人気を持ち、pixivでもファンアートが多く投稿されている。
尚、仮面ライダー史上初の女戦士は電波人間タックルな事はかなり有名な話だが、彼女はストーリーの中で仮面ライダーとしての扱いはされず、現在も公式には例外扱いなので本項でもそれに準ずる。
女性ライダーの一覧
- メイン変身者が女性であるライダーを表に示す。
- かっこ内は別作品でそのライダーに変身出来る女性を示す。
- 太字は作中におけるメインヒロインあるいは「仮面ライダー図鑑」の絞り込み検索機能でヒロインとして扱われている人物
映像作品に登場
※1:一般人の少女にコウガネが乗り移って変身している。変身後は男声。
※2:デザインは男性ライダーの仮面ライダー威吹鬼とほぼ同じ。
※3:劇場版『最強ケミー★ガッチャ大作戦』で先行登場。
映像作品以外の公式媒体に登場
「小説 仮面ライダーシリーズ」等に登場するキャラクターを掲載する。媒体としての性質上正式名称が不明なキャラ・仮面ライダー扱いなのかどうか不明なキャラもいるが、映像作品に登場する仮面ライダーと同様の特徴を有するキャラについてはすべて仮面ライダー扱いとして掲載する。
ライダー名 | 変身者 | 登場作品 |
---|---|---|
もう一人のクウガ | 夏目実加 | 小説 仮面ライダークウガ |
佐鬼 | サキ | 小説 仮面ライダー響鬼 |
仮面ライダーイカロス | ツバサ | 小説 仮面ライダーフォーゼ ~天・高・卒・業~ |
仮面ライダーニコスナイプ※1 | 西馬ニコ | 仮面ライダーエグゼイド ファイナルステージ |
仮面ライダーアークゼロワン※2 | アズ | 仮面ライダーゼロワン ファイナルステージ |
※1:明言されてはいないがライドプレイヤーニコが個別の扱いであることを考えると仮面ライダースナイプとは別のライダーと考えるのが自然。
※2:変身後は男声。
非公式作品に登場
※『響鬼』本編に設定のみ存在する「吹雪鬼」を、S.I.C.の独自アレンジで女性ライダーとして立体化。
女性が変身した事のあるライダー
- 量産型若しくはメイン変身者が男性だが、女性が変身した事があるライダーを示す。便宜上、擬似ライダーも掲載する。
- 太字はその作品のメインヒロイン。
公式の映像作品
ライダー名 | 変身者 | 登場作品 |
---|---|---|
仮面ライダーカイザ | 影山冴子 | 仮面ライダー555 |
仮面ライダーデルタ | 阿部里奈、??? | 仮面ライダー555、仮面ライダーアウトサイダーズ |
仮面ライダーイクサ | 麻生恵、麻生ゆり | 仮面ライダーキバ |
仮面ライダー電王 ロッド・アックス・ガンフォーム | 光夏海 | 仮面ライダーディケイド |
仮面ライダープリティ電王 | アンナ | 仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう! |
仮面ライダーW(なにわの美少女仮面) | 鳴海亜樹子(※1) | 仮面ライダーW |
仮面ライダーバース | 里中エリカ | ネット版仮面ライダーオーズ/OOO |
仮面ライダーオーズ ラトラーターコンボ | ゴーカイイエロー(※2) | スーパーヒーロー大戦 |
仮面ライダーオーズ プトティラコンボ | ゴーカイピンク(※2) | スーパーヒーロー大戦 |
仮面ライダーオーズ | 泉比奈 | バースX誕生秘話 |
仮面ライダーバース | ??? | バースX誕生秘話 |
仮面ライダーメイジ | 稲森真由 | 仮面ライダーウィザード |
〃 | 大門凛子 | 劇場版 仮面ライダーウィザード in Magic Land |
仮面ライダーワイズマン | コヨミ | 仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦 |
モモライダー | 湊耀子 | 仮面戦隊ゴライダー |
仮面ライダーゼロツー | イズ | 劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME |
仮面ライダーカリバー | ソフィア | 仮面ライダーセイバー |
仮面ライダー剣斬 | 鏡天祢 | ソードオブロゴスサーガ |
仮面ライダーファルシオンアメイジングセイレーン | ??? | 仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏 |
仮面ライダーグレア2 | ベロバ | 仮面ライダーギーツ |
仮面ライダードレッド | 冥黒の三姉妹(※3) | 仮面ライダーガッチャード |
仮面ライダーグレア(ハンドレッド) | ミメイ | 仮面ライダーガッチャード |
ヴァルバラド(※4) | ラケシス | 仮面ライダーガッチャード |
※1:夢の世界の中での事であり、本当に変身出来た訳では無い。
※2:正規の変身アイテムでは無く、劇場版限定の特殊なレンジャーキーを使っての変身(但し、レンジャーキーの性質上オリジナルとほぼ同質であると考えられる)。
※3:最初の変身者(実験体)であった鶴原錆丸が変身しなくなった後、主にクロトーが変身していたが、本編において「メインの変身者」が定義されないまま、変身者不用の量産型ライダーへと移行された為こちらに記載。
※4:厳密には擬似ライダー。
量産型ライダーの専用デザイン
ライダー名 | 変身者 | 登場作品 |
---|---|---|
仮面ライダーダークネクロムP | アリア | 仮面ライダーゴースト |
仮面ライダーダークネクロムY | ジェイ | 劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間 |
ライドプレイヤーニコ※ | 西馬ニコ | 仮面ライダーエグゼイド |
仮面ライダーアバドン | ムーア | 劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME |
※厳密には擬似ライダー。
ファイナルステージ
ライダー名 | 変身者 | 登場作品 |
---|---|---|
仮面ライダードライブ | メディック | 仮面ライダードライブファイナルステージ |
仮面ライダーゴースト | 月村アカリ | 仮面ライダーゴーストファイナルステージ |
仮面ライダーゴースト | アリア | 仮面ライダーゴーストファイナルステージ |
非映像作品
ライダー名 | 変身者 | 登場作品 |
---|---|---|
仮面ライダーカイザ | 棟宮のぞみ | 仮面ライダー913 |
仮面ライダーデルタ | 野々村桔梗 | 仮面ライダー913 |
仮面ライダーファイズ | 天羽奏 | 戦姫絶唱シンフォギアXD |
非公式作品
女性ライダーの歴史
スーパー戦隊には女戦士(戦隊ヒロイン)が完全に定着していたのと比べ、女性ライダーは全く存在しなかった。
2001年の『仮面ライダーアギト』で漸く女性が変身するAGITΩが現れたが、外見は主役ライダーと全く同じであり、戦闘描写も無かった。その為か、公式サイトのライダー図鑑には一応個別ページが用意されているが「仮面ライダーじゃない」扱いとされており番外戦士的ポジションを出ていない。
2002年に公開の『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』にて仮面ライダーファムが登場して以降、2~4年に1回程のペースで劇場版に女性ライダーが登場し続けていた。また『仮面ライダーウィザード』以降はテレビシリーズにも関わる様になり、令和ライダーでは作品ひとつに必ず一人以上は登場するようになっている。
仮面ライダーポッピーは元号改元前最後に登場した女性ライダー※2で、仮面ライダーツクヨミは平成ライダーシリーズ最後の女性ライダー兼、改元後初の女性ライダー、そして仮面ライダーバルキリーはシリーズが令和ライダーにシフトしてから初めて登場・変身したライダーとなる。
また、仮面ライダーマリカの変身アイテムであるピーチエナジーロックシードは(店舗限定販売等を除き)女性ライダーの変身アイテムでは初の一般販売のアイテムであり、ガンバライジングへの参戦を果たした事でデータカードダスに参戦した初の女性ライダーとなった(但し、この時点ではライダーの多さ故かレアリティはSR止まりで、女性ライダー初の最高レアリティはポッピーまで待つ事になる)。
そしてバルキリーは史上初の変身者の登場、初変身共に初期メンバーとしての登場、且つ初の量産型では無い女性ライダー※3、女性ライダーで初の3号ライダーである。更に女性ライダーとしては初のフォームチェンジや専用の最強フォームへの変身を行っている。
更に、ジャンヌとナーゴは本編中で強化フォームを獲得、マジェードは史上初の女性2号ライダーになる等、年々女性ライダーの扱いも良くなっている。
一方でライダーマシンに乗る機会は非常に少ない。
変身後に乗った事があるのは2024年8月現在、仮面ライダーファム、仮面ライダーラルク(ディケイド版)、仮面ライダーバルキリー、仮面ライダーマジェードの4人だけである。
(※2)変身者に限って言えばツクヨミが改元前最後となるが、そちらは初変身が改元後(一応、改元前に公開された『ジオウ補完計画』Ep15.5で変身してはいるのだが、そちらはジオウを番組と言い切る等、メタ・ネタてんこ盛りなギャグ時空で、尚且つ使用したアイテムも正式なお披露目を果たした時とは別物な上、変身後の姿も出ておらず、待機音声は鳴ったが変身音声も鳴っていない為、正式な変身シーンに計上すべきでは無いだろう)。
(※3)変身者に限って言えば、初期から登場する女性レギュラーが変身するライダーは他にも存在するのだが、どれも追加戦士枠だったり、量産型だったりする。
玩具展開
仮面ライダーシリーズが男児向け作品である都合上、女性ライダーの玩具展開はされ辛く、されたとしても限定商品となる事が多かった。劇中プロップも汎用の変身アイテムか、他のライダーの物をリデコした物が殆どであった。近年で割と積極的に商品化されているのは仮面ライダーが好きな女児に向けて商品の意味もあると思われる。
専用の変身アイテムが玩具化された例は以下の通り。
- 仮面ライダーファムのカードデッキ(限定の13人のライダーセットとして)
- 仮面ライダーキバーラのキバーラ(プレミアムバンダイ限定商品)
- 仮面ライダーなでしこのなでしこドライバー(プレバン限定商品)
- 仮面ライダー邪武の黒のリンゴロックシード(プレバン限定商品)
- 仮面ライダーカノンスペクターのカノンスペクターゴーストアイコン(プレバン限定商品)
- 仮面ライダーポッピーのときめきクライシスガシャット
- 仮面ライダーツクヨミのツクヨミライドウォッチ(プレバン限定商品)
- 仮面ライダーバルキリーのラッシングチータープログライズキーとライトニングホーネットプログライズキー(どちらも一般販売)とサーバルタイガーゼツメライズキー(Vシネマ特別版に付属)※
- 仮面ライダーアークゼロワンのアークゼロワンプログライズキー(ファイナルステージ&番組キャストトークショー初回生産限定Blu-rayに付属)
- 仮面ライダーサーベラの煙叡剣狼煙と昆虫大百科ワンダーライドブック(プレバン限定商品)
- 仮面ライダージャンヌのリベラドライバーとコブラバイスタンプ、キングコブラバイスタンプ、その他の装備用バイスタンプ(プレバン限定商品)
- 仮面ライダーアギレラのウィークエンドライバーとクイーンビーバイスタンプ、バッファローバイスタンプ(プレバン限定商品)
- 仮面ライダーナーゴの仮面ライダーナーゴコアID(ビートレイズバックルとセット)
- 仮面ライダーロポの仮面ライダーロポコアID(仮面ライダーナッジスパロウコアIDとともにムック本に付属)
- 仮面ライダーベロバのベロバレイズライザーカード(レーザーレイズライザーに付属)
※ゼロワンが変身したIFの設定画が存在するが、女性ライダー専用の変身アイテムが2種類が一般販売だったのはこの時が唯一で現状では数少ない女性ライダー専用の強化フォームを持っている為、それを差し置いても女性ライダーとしては破格の商品展開である(変身者関連のファイティングジャッカルプログライズキーも加えないとしても)。
バルキリーまでは大半が変身ベルトは汎用であった(キバーラはベルトを用いない)為、ベルト丸ごと、武器丸毎の商品化例は無かった…が、『セイバー』に登場した煙叡剣狼煙が単独アイテムとして登場。劇中9番目のライダーであった事もあり一般販売はされなかったが、初のアイテム丸毎の商品化となった(尚、サーベラはベルトを変身に用いない為、ベルトの商品化とはならなかった)。
その後、『フォーゼ』の10周年記念及び「未商品化アイテムの商品化プロジェクト」の一環としてなでしこドライバーがプレバン限定商品として販売され、史上初の「女性ライダー専用の変身ベルト」の商品化となった(開発者ブログにもその旨が記載されている)。
ファン創作の女性ライダー
ファン創作としては、2ちゃんねる特撮!板の仮面ライダーダルダが嚆矢である。考案された2002年2月には『龍騎』が放映されていたが、ファムの存在はまだ未公開であった。即ち公式に先駆けたアイデアだった。
タグとしては、オリジナルライダーの中で女性型のものに付けられる事も多い。詳細は「pixiv」の世界の仮面ライダーの記事を参照されたい。
他の用法
「仮面」を付けず単純に「ライダー」と表記する場合、『Fate』シリーズにおける騎乗兵クラスのサーヴァントを表す事がある。
公式作品における女性は『stay night』他のメドゥーサと『EXTRA』のフランシスの2名だけ。だったが、『FGO』の配信開始により多数追加された。
『Apocrypha』にも一見どこぞの魔法少女風のライダーが登場するが、…ついてますので。
余談
- 女性が仮面ライダーに変身する案は、昭和ライダー3作目『X』の第4クールの構想として練られていたのだが、第3クール(35話)で終了してしまったため実現しなかった。
- 『HEROSAGA』ではパーフェクターを付けたタックルとディケイドたちが「五人の仮面ライダー」と表現されている。
- 『ゼロワン』に登場する仮面ライダー亡は設定上「性別は存在しない」仮面ライダーであり、無性ライダーとも言える存在である為、女性ライダーとして扱われていない。
- 女性ライダー中心のスピンオフ作品『ガールズリミックス』では電波人間タックルをモチーフとした悪の戦士が登場している。
- 近年女性ライダーが頻繁に登場する傾向になっているのは趣味や職業の多様化や許容性が理由ではないかと考えられている。
- 平成ライダーのほとんどに関わる白倉伸一郎プロデューサーはこの理由について、「時代の変化で、男性だろうと女性だろうと同じという感覚が作り手に根付いてきた」「上にプリキュアって番組がありまして、そこから少しでもお客さんを取れないかなという邪な思いもちょっとある(笑)」と語っている。