「私、聞いてない…!」
「さぁ…これからも私達3人で、あらゆる事件を“ハーフボイルド”に解決しちゃうわよ〜〜〜!!」
「私の依頼人に…指一本触れるな!!」
演:山本ひかる、生駒里奈(舞台『風都探偵TheSTAGE』)、植田紗帆(幼少期)
CV:小松未可子(ゲーム『KAMEN RIDER memory of heroez』、アニメ『風都探偵』)
概要
大阪から物語の舞台・風都へとやって来た、鳴海探偵事務所の所長。
二人の探偵・左翔太郎とフィリップの纏め役であり、コメディリリーフ兼序盤のトラブルメーカーでもある。
翔太郎が「おやっさん」と呼び慕っていた鳴海荘吉の娘に当たる。そうは見えないが本編開始時点で20歳。
元々風都に来た目的は、父・荘吉の行方を追ってのことだったが、その荘吉がもうこの世にいないことを、当初翔太郎は話せないでいた。
人物
「私、聞いてない!」が口癖。
風都に来た当初は視聴者目線で、Wやドーパントの存在に驚きの連続だった。
普段は標準語で話すものの、強烈に驚いたり納得のいかない事態が発生したりして興奮状態になると「何やて!?」等、大阪出身ゆえの大阪弁がポロッと出て来たりする。
良くも悪くも好奇心旺盛で、行動力に溢れるパワフルガールで図々しく目立ちたがり。所謂うざかわいい。
例を挙げれば探偵業務の際は潜入捜査と称してメイドに扮したり、夢の世界で仮面ライダーダブル"なにわの美少女仮面"に変身した事もある(なお、夢の中で被っていたたこ焼きの被り物は実は幼少期に彼女が被っていたものだという事が『MOVIE大戦CORE』で判明している)。
初めは翔太郎達を事務所から追い出そうとしていたが、仮面ライダーの存在に興味を持ち、探偵事務所の権利書を振りかざして所長に就任してしまった。
が、威厳は殆ど無く、二人からは娘、妹、或いは友達のように扱われている。翔太郎には、その子供っぽい言動と童顔を指して「女子中学生」呼ばわりされる始末。成人なのに。とある回の囮捜査にて自分がいるにもかかわらずフィリップが女装(しかも自分は男装)した際には嘆いていた。
こんなキャラクターだが、一応は本作のヒロインである(といっても、本作の仮面ライダーにはそれぞれ異なるヒロインが充てがわれている事を考えると照井とゴールインした彼女も充分にヒロインの要素を満たしていると言える)。
そのぶっ飛んだ言動や一般人が故の何気ない疑問が事件解決の糸口になる事も多々ある。フィリップ曰く、「バカではないが知能が独特過ぎる」とのこと。(『風都探偵』より)
物語当初は依頼人への情と図々しさが災いして、事件に首を突っ込んでWに助けられる羽目になったり翔太郎の調査に同行して妨害行為に及んでしまう事もあった(しかも「大人しくしてろ」とあしらわれると所長の肩書きを盾に逆上)。
しかし第10話にて、翔太郎から依頼人を危険な目に合わせた事を手厳しく咎められた際には流石に素直に謝罪し、自分が荘吉と会えていなかった間彼と過ごしていた翔太郎が羨ましかったのかもしれない事を打ち明けた。以降は身勝手さも鳴りを潜る様になっていく。
所長としての威厳はないが、翔太郎が自分の美学に拘るせいで破綻寸前となっていた鳴海探偵事務所の経営を立て直す程の商才も兼ね備えている。
この実績や、依頼人への正式な報告書を製作し提出している(小説版及び風都探偵より)点を踏まえると、探偵事務所の所長としての実務能力は意外と高い事が窺える。(商談等の応対も積極的に行っている描写がある)
その分お金に目がなく依頼料をがめつく事がある。
一方で、父親譲りの強い正義感と情の厚さを持ち合わせており、上述の依頼人を危険にさらした件の反省や事務所所長としての責任感・意地もあってか依頼人の為なら、たとえ殺気立ったドーパントと直接相対しても依頼人を庇って敢然と立ち向かうだけのガッツは持ち合わせている。
また、長い間父親と過ごせなかったためか家族(特に父親)絡みの事件の依頼を請け負って事件の犯人または依頼者が家族に微塵も愛が無い者だった場合は激昂し、たとえ相手が高額な探偵料を支払う資産家であろうと絶対に報酬は受け取らない。
それに加えて、作中では翔太郎とフィリップの仲を取り持つ役目も度々担っており、スタッフ曰く「本当に大事な場面では、日頃のやかましさからは考えられない位ちゃんと場の空気を読むことのできる娘」。
また数々の事件の中でドーパントとの戦闘に巻き込まれることも多々あったこともあってか、風都探偵劇中においてはフィリップからリボルギャリーを操縦する専用のリモコン(翔太郎&フィリップのスタッグフォンのそれと同等の機能)を渡されており、敵ドーパントの戦闘員の群れ程度ならリボルギャリーに乗り込んだり操作したりで応戦することも可能になっている…が、戦闘に関しては完全に普通の人間で非戦闘員であるため、生身の翔太郎やフィリップや照井に比して(そして後述のときめを含めても)からっきしと言わざるを得ない。
何だかんだで女子力もそれなりにはあるが、料理の腕前に関してはお世辞にも良いとは言い難く、捜査の一環で園咲家にメイドとして潜り込んだ際にミックに出した手製の猫まんまは食べたミックがしばらく元気を無くしてしまう程であり、DVD特典の『左翔太郎 ハードボイルド妄想日記』のあるエピソードのオチで亜樹子が作った味噌汁(と称するタコ入りの汁物らしき料理)は、それを振舞われた翔太郎・フィリップ・照井を微妙な表情で絶句させる代物だった(尚、この時翔太郎もモノローグで、あの世の荘吉に亜樹子の料理の腕前を嘆いている)。
まともに作れたのはWのてれびくん特典のハイパーバトルDVD作中で披露した「W丼」(料理の分類の中でもキャラ弁の類だったが)位であろうか。
お菓子作りの腕さえアレな事が手伝ってスイーツ・ドーパントの事件を解決したぐらいなので、メシマズ属性が一概に悪い事とは限らないのかも…?
Vシネマ『仮面ライダーアクセル』では旦那(照井)が朝食を作ってその間彼女は爆睡している様子が描かれ本編中の微妙な腕前から食事は旦那任せかと思われていたが、ゲーム『KAMEN RIDER memory of heroez』では照井に「晩御飯を作り過ぎたから今すぐ帰って来て!」と発言している事から料理を全くしない(させて貰えない)と訳では無いらしい。
最も同作では旦那の留守中に勝手に作っているので普段は分からないが。
そこから更に後の話となる続編漫画『風都探偵』では、新マシン開発で事務所のガレージに籠り切りになったフィリップに、ガレージ出入口ドアの前に汁物・ご飯もの・丼等をお盆にのせて出していたりしており、そこからメシマズ騒ぎにもなっていない為、(その料理が亜樹子が作った品だとするなら)徐々にではあるが料理の腕も上達して来ているのかもしれない。
スリッパ
彼女の代名詞とも呼べるツッコミ道具。
翔太郎から美学を説かれたり蔑ろにされたり、フィリップの天然ボケに遭遇すると、緑の生地に金色のプリントで"なんでやねん!"等と書かれたmyスリッパで激しいツッコミを入れるのがお約束。たとえそれが敵幹部怪人が相手だろうとこれでどつく。
一見ギャグのお約束に見えるが救いようのないクズやウジウジ悩んでる人間に対して喝を入れる際にも使われる。
尚、スリッパの文字には膨大なバリエーションがあり、状況に応じてそれに合う文句(大半が大阪弁)の書かれた物を取り出して相手を引っぱたいている。
因みにこのスリッパ、劇中で使用した相手全員にリアクションをとらせている最強装備(?)である。風都探偵第13集収録の「gが死へ招く」作中や、アニメ版風都探偵のミニコーナーにてそれを自作しているシーンが登場した(スリッパたちの足の甲に踊る数々の個性的な文言は亜樹子直筆の模様)。
ちなみにこのスリッパはガンバライドにてWの必殺技に使用されていたりもする。
人間関係
鳴海探偵事務所
TV本編の「鳴海探偵事務所」は亜樹子(所長)、翔太郎(探偵)、フィリップ(探偵)の3人で構成されている。
亜樹子がまだ若く、また作中最初期のフィリップはそれに加えて変人であった為、事務所の中心となっているのは翔太郎であった。
物語初期の翔太郎は、(書類上の)所長である亜樹子の事を鬱陶しく感じ、また、荘吉の死を言い出せない事に後ろめたさを抱えていた為、亜樹子の事は子供扱いしてあしらい、マトモに向き合うのを避けていた。
亜樹子もまた、何かにつけてハードボイルドを気取る翔太郎に呆れており、言い争いの絶えない仲であった。
しかし幾重の事件を解決するにつれ、翔太郎も亜樹子もそれぞれの仕事や依頼人に対するひたむきさ、真摯さを互いに認め合い、兄妹分のような信頼関係を持つに至っており、映画『MOVIE大戦CORE』で亜樹子が照井竜と結婚する際、結婚式で本来父親である荘吉が一緒に歩くはずだったバージンロードを歩く相手を、翔太郎に頼む程だった。
また、フィリップが人間の心理を読む事を苦手としている為、翔太郎が心底落ち込んでいる時に助け船を出すのは大体亜樹子だったりする。わかりやすい例は本編32話や風都探偵43話。
対照的に、亜樹子が「超天才」と呼ぶ程頼りにしているのが、フィリップである。
フィリップもフィリップで、予測不能な亜樹子と言う存在に興味を持ち、早い段階で親しくなった。
先述の様に亜樹子の言動が解決の糸口になった際には、フィリップから「亜樹ちゃん、やっぱ君天才かも!」と言われるのがお決まり。
只、フィリップその人が食えない人物である為、流石の亜樹子も翻弄される事が多い。
しかしながら、会って数週間後には、フィリップから"家族の代わり"と認識される程溶け込んでおり、事務所の人間関係は円満だったと言えるだろう。
W変身時にフィリップの身体を回収する役目は殆ど亜樹子が担当している。
亜樹子が荘吉の死を知ったのは、劇場版『ビギンズナイト』で、TVシリーズの時間では第12話、第13話に当たる。
ショックも大きかったが、翔太郎たちと築いて来た信頼関係もあり、少しずつ受け入れていった。
『MOVIE大戦CORE』ではこれまでに仮面ライダーが街のために戦う様を間近で見ていたのにもかかわらず、人生の節目ともいえる結婚式間近だというのに男性連中が仮面ライダーとして戦わざるを得ない状況に嫌気が指し、「仮面ライダーアレルギー」を発症するが、メモリーメモリで仮面ライダーに関する記憶を集めていたプテラノドンヤミーに攫われ、スカルの戦いの軌跡や荘吉が帰ってこれなくなった本当の理由を理解している。
照井竜
彼は風都警察署に配属された刑事であり、仮面ライダーアクセルとしての顔を持つ。
当初は仮面ライダーWといがみ合っていたが、幾度かの事件を経て仲間となり、鳴海探偵事務所に出入りする様になった。
照井は亜樹子のことを「所長」と呼ぶ唯一の人間である。
翔太郎の様にあしらうでも、フィリップの様に翻弄するでも無く、クールにエスコートする。そんな照井を亜樹子は「竜くん」と呼んで慕っている。
そうで無くても照井は女性全般に紳士的なのだが、共に多くの事件を乗り越えたのが縁となったのか、劇場版『AtoZ/運命のガイアメモリ』では一緒に花火大会へ行く約束をするまでに親しくなっている。
この2人のカップリングは、ファンの間では「てりやき」と呼ばれている。
2010年12月18日から公開された『仮面ライダー オーズ&ダブル featスカル MOVIE大戦CORE』で本当に結婚し正真正銘の公式カップリング、もとい夫婦となった。
……のだが、放送終了後に展開されたVシネマ『仮面ライダーW RETURNS』の一編『仮面ライダーアクセル』にて早速離婚の危機に陥っている。
なお、この『仮面ライダーアクセル』より名字が照井姓に変わりクレジットが照井亜樹子表記になった。只「“鳴海”探偵事務所の」所長をしている事もあり、探偵業の仕事上では「鳴海亜樹子」のままで通している(『風都探偵』より)。
因みに上述の照井からの「所長」呼ばわりは結婚してからの夫婦生活でも変わっておらず(但し夫婦仲は円満その物)、結婚後の初めのころは「亜樹子」と名前で呼んで貰えない事で不満や不安を募らせており、そこら辺がVシネ『アクセル』で火種の1つになっていくのだが……。
続編の風都探偵で照井が警察内に作ったガイアメモリ専門の部署の所員が全員女性と翔太郎経由で知ったときにはその夜の食卓でまた嫉妬の炎が燃えるもきちんとフォローされており、別の事件では照井が家族を失った日のことを夢で見て起きたときにはハグをして元気付けており、それらをのろけ話として翔太郎達に自慢している。
尚、後年、照井が『仮面ライダードライブ』の外伝Vシネマ『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー』で泊進ノ介達と出会う頃には、照井との間に娘の春奈が生まれており、順調に母親として育児にも勤しんでいる模様である。
料理の方面でちょっと不安が残るが…
照井パパがんばれ、超がんばれ。
ときめ
TV本編終了後の正統続編コミック『風都探偵』から加わった探偵事務所の新しいメンバー。
第1集『tに気をつけろ』事件で翔太郎が関わり合いになり、事件終了後、記憶喪失という事情を鑑み、担当刑事である照井竜の判断で身柄が探偵事務所預かりとなってから、翔太郎の探偵助手として事務所で正式に雇用(給料や休暇もちゃんと出している)。
亜樹子との仲は若い女性同士ということもあり良好。また、翔太郎・フィリップ・照井といった一癖も二癖もある仲間たちの仲を本編から取り持ってきた事務所のオカンとして、ときめと仲間たちの間のぎこちない部分や仕事についても的確にサポートやメンタルケアなどしており、ときめからも「所長さん」として信頼を得ている。
探偵仕事用として渡した「ひみつ手帳」には、事務所のメンバーとして知っておくべき、Wやアクセルに関する情報を亜樹子なりにまとめて書き込んである(ただしあくまで「亜樹子なりに」なので、あらかじめ読んだ手帳の情報と実情のギャップにときめが困惑することも)。
『tに気をつけろ』事件から翔太郎がときめに惹かれ、ときめも翔太郎のことを憎からず思っていることから、二人の絆が深まり恋仲として進展するよう陰でちょこちょこ応援している模様。
正統続編『風都探偵』
時系列的にはVシネマ『アクセル』以降かつ春奈の誕生前なので『ドライブサーガ』よりも前。本編よりかは落ち着いたとはいえテンション自体は相変わらずのようで、結婚しても全く落ち着いていないと翔太郎にぼやかれている。
今作では探偵事務所に新たに仲間入りした「ときめ」がメインキャラとなっているが、要所要所で仲間にアドバイスしたりツッコミを兼任したりと存在感は維持されている。本編ではエリザベスやクイーンを除くとあまり女性陣が事務所にいなかったこともあり、ときめとは当初から仲良くなっている。
第13集ではフィリップが借用するかたちでスクーターを所有していたことを明かされる(つまり、原付以上の免許を持っている)。
おそらく、通勤と別行動時の移動手段として結婚後に購入したと考えられる(本編ではハードボイルダーの後席がほぼ定位置だったがときめに譲っている)。
W本編ではあまり描写のなかった所長としての業務シーンも多めに出てきており、初見の依頼人(特に女性)との商談に出たり、関係者を集めた会議に事務所代表として翔太郎と出たりしている。
特に翔太郎が戦闘による負傷等で動けなくなり、フィリップが出向くことになった際には依頼人とその関係者への紹介のためにほぼ同行している。
本編後の出番(客演)
『ガールズリミックス』
「ココにも検索する人居た~!しかも情報が早くて正確…ウチの探偵事務所にも欲しいわぁ…!」
意外な事に事実上の初客演。この客演まで、Vシネマ及びTVシリーズ終了直後のMOVIE大戦(MOVIE大戦CORE)を除く本編後の山本女史の出演は『天下分け目の戦国MOVIE大合戦』で「亜樹子にそっくりなだけの別人」であるチャチャとしての出演のみだった。
一応、今回までで『風都探偵』や『memory of heroez』で亜樹子の出番自体はあったが、声無しだったり別のキャストが担当していたりした為、山本氏演じる亜樹子としては11年ぶりの登場となる。
因みに、夫である照井は『The_Mystery』の方に登場した為、夫婦揃って『リバイス』の登場を果たした事になる。
尚、今作は時系列上『The_Mystery』よりも後の為さくらが兄達を助けて貰った礼を亜樹子にする場面もある。以前よりは落ち着いたとは言えお茶を服に溢したりとちょこちょこドジな性分は健在。
地球の本棚の様なワード検索抜きでもヒューマギアの機能で即座に照井が仮面ライダーアクセルだと見抜いたイズには舌を巻いて驚いていた。
今回は登場人物の中では唯一の非戦闘員だが、巷で噂となっている電波人間の手掛かりを掴むべく衛生省、飛電インテリジェンス、ソードオブロゴス、ウィークエンドとそれぞれ仮面ライダーに変身出来る面々を独力で集める重要な役割を果たしている(言及は無いが一応翔太郎やフィリップの力も借りたとは思われる)。
なお、ツクヨミの事も知っていたらしいが、恐らくは『ゲイツマジェスティ、』で照井が明光院ゲイツと共闘していた為、何らかの形で伝え聞いた可能性がある。
しかし、偶然とは言え家族がほとんどおらず悪魔教に利用されていた過去のある花に対して家族構成を聞いてしまい、さくらに止められる場面もあったが…?(以下、ネタバレ注意!)
実は、花に対してデリカシーの無い質問をしていた亜樹子は亜樹子本人では無く花をブラックサタンへと引き込もうとしていた女怪人「ミスタイタン」。服を汚してしまいしあわせ湯の風呂場を借りた本物の亜樹子と入れ替わる形で花を誘い込もうとしていたのだ(只、本物の亜樹子の服はお茶をこぼした事で汚れていたがタイタンの化けた偽物は服が綺麗なままだった事が玲花にバレてしまい、結局花を引き込む事は叶わなかった)。
尚、仮面ライダーの面々を集めたのはちゃんと本物の亜樹子その人であり、本人はお風呂を借りたタイミングでのぼせてダウンしていた。
「風…フィリップくんかなぁ…??」
救出された後は再度合流し、本拠地に乗り込む際にさくらに「危ないから待ってて」と言われたにも拘らず、「探偵の好奇心」と自称「ガールズリミックスのリーダー」としてのムダなリーダー意識から久々に独断専行(しかも、年長者、下手すれば最年長の癖して最年少からのお願いを破った事になる)をして赤外線トラップに引っ掛かり、敵に負われてピンチに陥るが深海カノンと滝川紗羽に救出される。紗羽と話している中で、『アクセル』に登場した葛木葵を思い出しかけていたが深くは追及しなかった(※)。
ご存じの人も多いだろうが、今作のメインキャラの中ではブッチギリで弱い上に戦闘経験も皆無に等しい(本編時代になにわの美少女仮面もあったが、ソレも怪人が作り出した夢の中の世界での事な上、現実・夢の中のどちらでも犯人にパンチ一発で返り討ちにされている)ので、仲間の攻撃で弱った戦闘員にスリッパでひっぱたいて気絶させる程度に留めている。
なお、「ガールズリミックス」の名付け親は彼女である。なお、この時の台詞は「ライダーは助け合いでしょ」のオマージュとなっている(奇しくも『オーズ』代表はガールズリミックスには存在しない)。
(※)紗羽・葵の演者が同じ滝裕可里氏である事からの中の人ネタ、或いはある種のファンサービスの様な物だと思われる。
スリッパには旦那の決め台詞がデザインされており劇中で背負ってるカバンもTV本編撮影当時使われた物が使われている。
尚、この出来事は花にとってもそれなりに大きい影響を残したのか、後に『リバイスForward』にて彼女は新しい組織で「夏木探偵事務所」を立ち上げている。
余談
- 上述した通り、作中の亜樹子は20歳ながら翔太郎に「女子中学生」と言われる容姿と言動だが、演じた山本ひかる女史は放送開始当時18歳。
- 山本女史は大阪出身であり、時折発したり、前述の夢の世界で話したりした大阪弁はネイティブの物である。
- 上記の口癖「私、聞いてない…!」は『探偵物語』の登場人物・宝石商の山崎の口癖である「あたしゃ、な〜んも知らないの。」のオマージュとされている。
- ゲーム・アニメ版の亜樹子を演じる小松氏はニチアサキッズタイムだとスター☆トゥインクルプリキュアの香久矢まどか/キュアセレーネが記憶に新しい。
- 舞台版の亜樹子を演じる生駒氏は2019年公開の映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』にてタイムジャッカー・フィーニス/アナザー1号を演じており、仮面ライダー関連作品の参加は本作で2度目である。