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演:滝裕可里

概要編集

フリージャーナリストをしている女性。27歳。

第1話冒頭でパンドラボックス仮面ライダービルドの取材を行っていた最中、スマッシュに襲われたところをビルドに救われる。


その際、変身を解いた桐生戦兎うっかり喫茶店nascitaのマッチを落とし、さらに、nascitaを訪れると、石動惣一うっかり地下秘密基地への入り口を閉め忘れるのを目撃したため、秘密基地の存在とビルドの正体が戦兎であることを知ってしまう。

自分達の落ち度であるため、戦兎も惣一も彼女を追い出すわけにもいかず、戦兎や万丈龍我の記憶の調査協力と引き換えに仮面ライダーの取材を許可された。


ビルドの戦いをはしゃぎながら実況して、ビルドに「うるさいよ!」と怒られるなど、メンタルは割とお子様。

その一方、西都に渡る密航船の手配をしたり、ガーディアンを振り切るために車で海にダイブするなどの度胸もあり、フリージャーナリストとしてのそれなりの人脈や経験も持ち合わせている。 また、格闘能力も意外に高く、第12話では自身を取り押さえようとした氷室泰山ボディガード数名を蹴り飛ばして、泰山のいた病室から自力で脱出している。


実は、難波重工の難波会長と通じており、密かにビルドの情報を重三郎に報告していた。しかし、第10話で地下秘密基地に密かに設置していた盗聴器石動美空に発見されたことで諜報活動を行っていたことがバレてしまい、難波会長に用済みと見なされ、トカゲの尻尾切りとしてストレッチスマッシュへと改造されてしまう。

スマッシュにされたことで街中で無差別に人を襲っていたが、最後は仮面ライダークローズによって撃破され、戦兎によってスマッシュの成分を抜き取られたことで元の姿に戻ることができた。

その際に自分がスパイ活動を行っていたことを戦兎と龍我に告白した。


第12話でスパイになった理由は、東都政府とファウストが繋がっている証拠をつかむ為であり、父親が難波重工の研究員で無念の死を遂げた事が背景にあった事が明かされた(また、冒頭でも書かれたビルドを知ったきっかけもすべて彼女のでっち上げであり、実際にはもっと早い段階からビルドの存在を知っていたことも語られた)。

この騒動に負い目を感じ、一度は戦兎たちの元を去ることも考えたが、彼女の境遇を鑑みた戦兎たちに引き留められ、今後も情報提供者として戦兎たちに協力することになった。


劇中での活躍編集

  • 第13話

スパイをしていた時に入手していた難波重工の保管庫の情報を図面に書きおこし、戦兎に提供する。但し、保管庫の扉を開ける為のパスワードが短時間で切り替わる事までは知らなかった(保管庫の扉は、中にいたブラッドスタークが自ら開けた)。


  • 第14話

龍我と共に戦兎からブラッドスタークの正体が、石動惣一である事を知らされショックを受けるが、娘である石動美空に知られるとパニックを起こす可能性が高いので、美空には秘密にする事を3人で決める。戦兎に頼まれて石動惣一の過去を調べ、マスターが美空と同じ病院に入院していた事等の情報を提供。その病院をすぐに脱走し、7年後に突然パンドラボックスの特別顧問に就任しファウストがパンドラボックスのパネルを奪った後に辞職していた事も伝える。そして、パネルが奪われたと同時に石動は美空を病院から連れ出していた事から、石動惣一がかなり前からファウストのメンバーだった事が判明した


  • 第17話~第22話(北都編)

戦兎ら3人より出演シーンは少ないが、第19話で東都に攻めてきた仮面ライダーグリス/猿渡一海北都三羽ガラスの身辺調査結果を報告したり、第20話では自分の治癒能力を使って、戦争に反対している元首相の氷室泰山を回復させたい美空をサポートしたりしていた。


第22話で、首相に復帰した氷室泰山の提案で、戦争を終わらせる為に戦兎と一海のライダー代表戦が行われる。その際に美空から戦兎から自我がなくなるハザードフォームに変身して暴走してしまったら、変身アイテムのハザードトリガーを破壊し自分を消滅させるスイッチを渡された事を知る。

急いで龍我の元に向かったが、自分が戦兎のために出る予定だった龍我は自分ではどうしようも出来ないと目を背ける。しかし、紗羽の「戦兎くんが死んでもいいの!?」という言葉を聞いて龍我は戦兎の元へ向かう。

代表戦はハザードフォームに変身した戦兎が一海に勝利し、暴走した戦兎が生身の一海にトドメをさそうとした瞬間にクローズチャージに変身した龍我が間に入る。最初は変身の副作用に苦しむ龍我だったが、戦いの最中に克服し戦兎を変身解除させる事に成功する。その光景を見た美空と紗羽の目には涙が溢れていた。


彼女の正体、その後(第26話以降ネタバレ注意!!)編集

  • 第26話~第27話

西都にパンドラボックスのありかを知らせた内通者がいると一海が探り出す。しかしその直後に西都との代表戦が決まり、スパイ探しは後回しとなる。

その後、強化アイテムを開発していた戦兎の手伝いを行う。この際、当時の事故の犠牲者に「滝川」という名前がなかった事を戦兎から言われるが、「滝川」は母親の姓だからと返答した。


しかし代表戦に戦兎を先に行かせた後に、彼女は驚くべき行動を取る。

なんと戦兎と共に開発した強化アイテムのデータをコピーし、難波会長に電話で報告。その後に難波達と合流し、ラビットラビットのデータを渡してしまった。

実は彼女も鷲尾兄弟内海同様、第25話で惣一が語っていた難波チルドレンの一人だったのだ。

難波チルドレンは特殊な訓練を受けているため、前述の格闘能力の高さにも説明がつく。


一度の裏切りを許した仲間達に罪悪感は持っていなかったのか、暴走した戦兎を止めるよう必死に龍我へ進言したのも難波会長の指示だったのかは今後明らかになるだろう。


※この裏切りに関しては「二度も裏切るなんてありえないし、第22話で流した涙と矛盾している」と述べる視聴者もいたが、内海成彰役の越智友己氏が「紗羽さんも難波チルドレンだった」と放送前にインタビューで語っていた為、それを読んだ視聴者からは放送前から裏切り者は紗羽だろうと予想されていた。


  • 第28話

上述の行動は、難波会長に鍋島の家族が人質に取られた為に、美空たちに黙って起こしたものであった。

と同時に、第11話でストレッチスマッシュにされたのは「ここまですれば『難波からは切られた』と見なされ戦兎達から疑われることはないだろう」という難波からの指示によるもの、第12話で語った父親の話も戦兎達の同情を買ってスパイを続けるための嘘であることが明かされた。同話で泰山のボディーガード数名に襲われた件については、「難波とファウストの繋がりを暴こうとした紗羽に難波が見切りをつけ、東都政府に捕まえさせようとしたのだろう」との見解が示されている。

しかし既に紗羽が難波チルドレンだと気づいていた戦兎は、西都側に「ビルドのもう一つの強化フォーム」を隠す為、逆にこの作戦を利用した。


この際、難波会長が用済みとなった者は容赦なく切り捨てること、一度スマッシュになった際に助けてくれた時に自分の求めていた「家族の温もり」を戦兎たちを通じて知った事、それでも難波会長には逆らえずに命令を遂行しようとした際、それを知りつつも仲間を信じると看破してくれた戦兎の言葉から自身に罪悪感を感じていたことを告白し、彼の作戦に協力する。


その後、事前に一海に鍋島の家族を助け出すように要請し、彼が人質の安全を確保した後、戦兎に人質の無事を伝えた。

代表戦の終了後、西都の監視カメラを通じて難波会長に決別の言葉を告げ、美空たちにも謝罪。改めて戦兎たちの仲間に加わったのだった。


次回の第29話より使用されている新OP映像に一海と共に加わったため、もう裏切ることは無いと思われる(逆に言うと28話まではOPに登場していなかったため、それを理由に彼女を疑う視聴者もいた)。


  • 第30、31話

戦兎の依頼により万丈の出生について調査し、彼が人間ではない可能性があることを美空に告げる。なお、調査の方法について美空に聞かれた際は「知らないほうがいい」と回答。おそらくハッキングなどの違法行為を行ったと思われる。


  • 第41話

nascitaの面々とともにエボルトのここまでの動きを振り返るうち、第1話でスマッシュにされていた志水恭一について調査することとなり、その素性を調べ上げてきた…のだが、龍我に「どうやってこんな短期間で…」と驚かれていた。

なお、本人曰く、やはり「知らないほうがいい」らしい。コワい。


  • 第44話

一海と幻徳が北都のファウストの施設に潜入したことを、あらかじめ仕込んでいた発信機によって察知し、戦兎・龍我にこれを伝えた。これにより戦兎たちが救援に向かったことで、二人はどうにか救出された(二人が潜入したのは自分たちのハザードレベルを上げるための策だったのだが、この時はネビュラガスを投与されたばかりでうまく力を使えておらず、まともに戦える状態ではなかった)。ちなみにこの発信機はのちに戦兎にも仕掛けられ、一人エボルトとの戦いに挑もうとした戦兎を引き留める一助となった。このおかげで、戦兎たちは全員の力を合わせ、ついにエボルトを倒すことに成功したのだが


  • 第46話~最終話

当初はパンドラタワーには行かず美空ともども留守番をしていたが、死亡したはずの難波会長の携帯からの突然の着信に驚き、恐る恐る電話に出る。しかし電話をかけてきたのは内海であり、エボルトへの復讐を目論む彼からの連絡を受け、パンドラボックスを手にタワーに向かった。内海の指示通りフルボトルを渡し、彼と幻徳はその力で擬態ヘルブロスの撃破に成功。だが直後に現れたエボルトを前に内海の計画は失敗に終わってしまい彼は死亡。紗羽は幻徳とともに戦線を離脱し、どうにかタワーの頂上に到達する。その後は美空とともに戦いの一部始終を見守っていた。


新世界にて(最終話ネタバレ注意)編集

戦兎達の尽力の果てに創造されたエボルトが存在しない新世界では、難波チルドレンとしての人生を送る事も無く極普通のジャーナリストとして活動しており、首相秘書となった幻徳に対し取材を行っていた。奇しくも物語の始まりと似た様な状況であったが、例のホテル発言等が出る事も無い普通の取材だった様である。

…かと思ったら今度は本当に例のホテル発言の内容を密かに行っていた事が最後の最後に明かされた


本編後の客演編集

第2話より登場。また、初の客演となる。

元々、『ビルド』の本編後の世界観が独自性が強過ぎる為、次回作である『仮面ライダージオウ』への客演以外は客演自体に恵まれていなかった事もあり、まさかの登場に驚いたファンは多い。


他のライダー達と同一の世界にいる事から、新世界で記憶が戻った後の状態と思われる。そして初の戦闘シーンを披露、元スパイでなのもあって悪の組織の兵士相手に渡り合う程の戦闘力を見せた。


余談編集

演者の滝史は、過去にも平成ライダーシリーズではVシネマ『仮面ライダーアクセル』の葛木葵役、『仮面ライダーゴースト』第3話ゲストの白瀬マリ役で出演している。更に上記の『ガールズリミックス』で亜樹子と共演した際には『アクセル』に関する小ネタが仕込まれている。

また、他の特撮作品では、『宇宙刑事ギャバンTHEMOVIE』の河井衣月役や『ウルトラマンギンガS』の杉田アリサ役などでも出演歴がある。


前作でも20話中盤辺りでヒロインが洗脳されて裏切ったが、今回はストーリーが始まる前から洗脳されて裏切っていたパターンとなる。


ちなみに第23話でのあらすじ紹介によると、普段の生活費はかなりカツカツらしく、隙あらば戦兎達にお金を要求している描写が多い。特に一海に対しては、第23話でみーたん=美空との握手券と引き換えに5万ドルクを要求した他、第30話でベルナージュの憑依が解けた美空に寄り掛かられて動揺した一海から「い、いくら払えば良いですか?」と聞かれた際はさらっと20万ドルクも要求している(実際に払ったかどうかは不明)。また、第44話では一海を引き留めるべく前話で作っていた「みーたんの抱き枕」を、用が済んだからと売りに出そうとしており、案の定食いついてきた一海には200万ドルクというトンデモな額を要求したが、逆に抱き枕の裏面に自身の水着姿をプリントされそうになり慌てていた(結局抱き枕は美空と二人で使っている)。


第1話での氷室幻徳からの「では隣のホテルでそのヒーローについて朝まで語り明かそうか」発言は当然ながら忘れていないようで、第36話で久々に顔を合わせた際、「ってか、なんで幻徳……」と悲鳴とともに身を竦める一幕もあった。万丈役の赤楚衛二氏のツイートによると、演ずる滝氏は「幻徳への反応をゴキブリ見たときの反応みたいにしたんだ〜」とのこと。

なお彼女は後の第39話で、内海=仮面ライダーマッドローグとの戦いで負傷した幻徳を介抱し、内海に対する責任感から傷ついた身体に鞭打って戦場に出ようとする彼を懸命に制止していた。また、第48話にて、戦兎同様彼を「幻さん」と呼んでいたことも判明している。光落ち後の幻徳の真摯な姿勢に触れて、彼との「和解」は成ったと見て良いだろう。


当初はもっと悪い人間になる予定だったが、第13話での食事シーンを見た脚本の武藤将吾氏がこれ以上悪くする事は出来ないと思い、ライダー側の仲間に変更したと『仮面ライダービルド ファイナルステージ』内で滝史が語っている。


因みに滝氏は番組終了の翌年、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』にて小学校の教師役でゲスト出演しており、こちらでも敵組織によって怪人を生み出すのに利用される役回りとなった。


関連タグ編集

仮面ライダービルド

難波重工 難波チルドレン


滝川空:平成ライダーにおける同姓キャラ。


湊耀子:スパイだった過去を持つサブヒロイン。外道な上司にこき使われていたが、最終的には離反したも同じ。


マヤ・ヤング:同じくジャーナリストで主人公の協力者。

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