「みんなのアイドル〜!みーたんだよっ♡」
「あなたは人間なの!自分よりも他人の幸せを優先する、馬鹿でどうしようもない人間なの!!!」
概要
本作のヒロイン。カフェ「nascita」のマスターである石動惣一の娘。19歳。
常にダウナー気味なテンションで、語尾には「~し」とつけることが多い。「疲れたし、眠いし、寝るし…」といったように、「~し」と言う言葉を3つ並べる癖もある。
訳あって「nascita」の地下の秘密基地に引きこもり、スマッシュの研究をしている。
みーたん名義でネットアイドル活動をしており、この時だけは明るくハイテンションになる。みーたんは東都のみならず全国に数十万のファンがいるため、そのネットワークを生かしてスマッシュの目撃情報等、情報収集でも戦兎に貢献している。仮面ライダーグリス=猿渡一海もファンの1人である。
戦兎が発明したボトル生成機の中で、ビルドがスマッシュから採取した成分を浄化し、フルボトルに変換するという特殊能力を持っている。
ちなみに、この行為での戦兎からのバイト代は出ていない模様(第2話では龍我、第3話では紗羽から請求しようとしていた)。
思い描くイメージによってフルボトルの能力が決まる重要な役目だが、ボトルの浄化には多大な集中力を要し、そのために体力と精神力を激しく消耗するため、常に疲れ気味でテンションが低い。フルボトルを作った後は、すぐにベッドに倒れ込んで寝てしまう。睡眠を邪魔されるのは大嫌いで、寝ている時に近くで戦兎や龍我が騒ぐとノコギリを投げつけてアイマスクをねじりながら「刻むよ?」と不気味に笑ったりする。怖い。
戦兎や龍我との会話が常にダウナーかつ大ざっぱなため、彼らへの興味は薄いかと思われていたが、実は「一つ屋根の下に暮らす異性」としてそれなりの興味は持っていることが、第6話の紗羽との会話で判明。「彼氏はいるか」「戦兎と龍我に興味はあるか」という紗羽の問いにはブルブル震えて激しく動揺しながらも一応否定していた(おまけに飲んでいる紅茶のカップを取り落として割ってしまっている。いくらなんでもうろたえすぎである)。
そして中盤以降は某果実ライダーの主人公とヒロインの如く、抱えた想いを打ち明け合う中で戦兎との距離が急速に縮まっていくが、戦兎が贖罪でいっぱいいっぱいだからか、恋愛フラグが立つ様子は今のところない。
先述の通り大ファンである一海からは熱い視線を送られ続けているが、こちらは華麗にスルーし続けている。というか、基本的に「グリス」と呼んでいて名前や愛称(カズミン)で呼びかけることすら皆無である。たまには呼んであげて、という声もあったのだが……。
第43話では落ち込む戦兎を助ける為自らエボルトに会いに行くが、それを利用されCDロストスマッシュにされてしまう。撃破されると同時に消滅してしまうリスクを抱えこみ、ベルナージュの力の影響でジーニアスフォームでも救う事が出来ない事態になってしまった。しかし戦兎が一計を案じ、暴走する龍我のエボルトの力とベルナージュの力をぶつけた事で二つの力が中和され、龍我の暴走が解決。同時に美空も無事元の姿に戻った。
正体と事実
かつてスマッシュの成分を浄化できる美空の力を求めたファウストに捕まったことがあった。その時は惣一に助け出されたが、現在もファウストに狙われている身である為、研究所に引き籠もっている(なお、惣一はこの時にファウストからパネルとフルボトルを奪ったとの事だが…)。
また、スカイウォールの惨劇から約7年も眠っていたらしく、眠っている間に何者かによって着けられていたバングルでボトルを浄化できる能力を身に付けた模様。戦兎が変換装置を発明するまでは、ボトル1本を浄化するたびに後遺症で1週間も眠っていたらしい。それだけに、普通の女の子の生活に憧れていた事を龍我に語っている。
第9話では龍我に連れ出される形で本編で初めて外出したものの、ナイトローグに見つかり拉致されそうになる。そこへ現れたブラッドスタークがローグの動きを阻止し、その隙に龍我に助け出され何とか秘密基地に帰還できた。
第14話で紗羽の調査により、スカイウォールの惨劇が起きたセレモニーの直前にパンドラボックスが保管されていた部屋で倒れていたことが判明。その時には既に上記のバングルが着けられていた。
惣一の正体が判明して以降、その事は戦兎達によって美空には知られないようにしていたが、美空自身も惣一が何か悪い事をしているのは薄々気付いていた模様。
第16話で遂にその真実を知ってしまうが、それでも今まで事実を隠していた戦兎達に怒るような事はせず、自分の過去を知ってショックを受けた戦兎に対しては、彼の事を「ナルシストで自信過剰な正義のヒーロー」と称して背中を後押しした。
逆に第17話では、自分の浄化能力が原因で戦争が起き、多くの人々が涙していると感じ取り乱したが、戦兎の説得により立ち直る。
第19話でクローズチャージに変身した事による負担で龍我がボロボロになった際、彼女がバングルを嵌めた方の手で触れる事で治癒能力が発動し、龍我のダメージを回復させた。しかしこの能力も使用する際に体に負担がかかるのか、直後に美空自身が一時的に倒れてしまった。
また、第20話では治癒の力を使用した事でスタークの猛毒に倒れ入院していた氷室泰山も無事に回復し、東都政府首相の座に復帰できるようになった。
第24話では、ライダーバトルの現場に突然倒れ、ローグ達と戦闘中だったビルド達の前に姿を現す。
しかし、この時の美空は普段とは雰囲気が全く違い、両目が緑色に光っており、続く第25話では腕のバングルを光らせると共になんとスカイウォールに大きな穴を開け、宙に浮遊させたローグやブロス達を強制的に西都へ送り返すという凄まじいパワーを見せつけた(このスカイウォールに開いた穴は、ローグ達が送り返された後に再び閉じている)。その後、謎の声で「エボルト」という単語を発するも、美空は再び意識を失いその場に倒れてしまった。
これの出来事について美空は何も覚えておらず、戦兎が惣一から聞き出した情報によると、彼女の腕のバングルは元々惣一が火星から持ち帰った物であり、美空の腕に勝手に巻きついて取れなくなってしまったとの事。
それを聞いた戦兎が、人間の思考と連動させて脳内の映像を映し出す装置を美空に使って調べてみた結果、映像に映し出されたのは何らかの強大なエネルギーによって、火星の文明が滅亡していく光景だった。この映像は美空がボトルの浄化するたびに頭に浮かび上がってくるらしく、彼女が「こんな風になりたくない」と祈る事でボトルを浄化できていた事が判明。
これらの情報から戦兎は、火星の文明が滅んだのにはパンドラボックスのエネルギーが関係していると推測し、美空のバングル自体に人工知能のような意思が存在しており、日本を火星の二の舞にさせないために、美空を介して上述の光景を見せ、パンドラボックスを開けさせないようにしているのではないかと仮説を立てている。
第29話では鷲尾雷によって人質にされてしまうが、その直後に再び上述の謎の人格に変化し、雷を吹き飛ばす。そして両目を緑色に光らせた彼女は、ビルド達の前で「我が名はベルナージュ。火星の王妃」と名乗る。
ベルナージュについては該当ページで。
嗜好
物語後半部にて30本の有機物のフルボトルの選定基準は美空が幼い頃に読んでいた書籍に登場する生物や職業に由来すると明かされた(恐らくはぬいぐるみなどからもかつ、無機物も幾つかは美空が好きなものの一部だった)。
彼女が小さい頃に読んでいた本で劇中で確認できるのは動物が描かれた英語の絵本、『小学館の図鑑NEO』(※1)、海賊の登場する絵本(※2)、狼とシマウマがバディを組む探偵ものの本。
哺乳類のフルボトルのうち、ラビット、ヘッジホッグ、サイ、ライオン、パンダ、ゴリラは英語の本からの影響である事が示唆されている。
それにしても、おばけや蜘蛛、ハチのような子供の嫌悪や恐怖の対象になりかねないものや、ドラゴンのようなやたら強そうな幻獣がいるのはどういうわけなのだろうか…。
蔵書から察するに、蜘蛛は「昆虫」図鑑あるいは探偵もの(副題が「白蜘蛛の謎」となっている)、ドラゴン/ユニコーン/フェニックスは「星と星座」図鑑の影響から推察できるが、ここまで来るとやはり考察の域を出ない。
脚注
(※1)確認できるのは「星と星座」、「昆虫」、「動物」、「鳥」、「植物」(下敷きになっている図鑑は詳細不明)、「きのこ」、「水の生物」、「地球」、「宇宙」と実際に刊行されたものである。宇宙関係の図鑑が多いのは父の影響なのだろうか?
(※2)海賊と何かが共演する本のようだが、詳細不明。
余談
第5話で遊んでいた牛のパズルは有識者により「一頭買い!!特選 焼肉パズル-ウシ-」であると判明している。
当初はギャル口調で厨二病的な発言をする設定だったが、演者の高田女史の雰囲気を見て、変更したとのこと。
関連イラスト
関連タグ
コヨミ:メインヒロイン、不思議な力を持っている、主人公をサポートする、父親が暗躍している共通点がある。
外部リンク
石動美空(ZI-O・平ジェネFOREVER) | 仮面ライダー図鑑 | 東映
最終回と後日譚では……(ネタバレ注意)
戦兎達の活躍によって誕生した「スカイウォールのない新世界」では、父・惣一と共にnascitaを経営している姿が確認された。当然ベルナージュに憑依されたこともなく、7年間眠り続けていたこともないだろう。(それ故に精神面も順当に成長していったらしく、前世界の時と比べると幾らか大人びた雰囲気となっている)
こちらの世界ではネットアイドルはやってない模様(事実上、エボルトがやらせていたようなものなのである意味当然か)。しかし三羽ガラスとともに来店した猿渡一海はやはりというか、一目見るなり心火を燃やしてフォーリンラブ。グリスにならなくても彼の本質はまったく変わっていない。
その後nascitaを訪れた戦兎に対して、「どこかで会ったことがありました?」と見覚えがあるかのような様子を見せる。この世界に彼のことを知るものがいるのか……と思いきや、
「佐藤太郎だ!」
と惣一が反応。
どうやら、この世界ではメジャーデビューを果たして有名になっているバンドマン・佐藤太郎が来店したものと思ったらしい。
しかもその後、彼女は例のポーズも真似して見せている。
後日譚にて記憶を取り戻してからは、ベルナージュはもういないが、戦兎達に店から持ち出したであろうパンなどの食料を援助する様子も書かれている。
まさかの
猿渡一海の「新たなる、そして最後の戦い」の項目をご参照あれ
仮面ライダーアウトサイダーズ
「少しは助けになれたかな・・・。」
約5年ぶりの登場。蔓延していた仮面ライダークロニクルのプレイを阻止するため、「みーたんチャンネル」で世間に仮面ライダークロニクルを起動しないように呼びかけた。
彼女の影響力は今もなお絶大なようで、仮面ライダークロニクルのプレイヤーを減らすことに成功した。