「俺がエンジンブロスで、兄貴がリモコンブロス。どっちと相手したい?」
「そうか! 二人まとめてか!」
「ヘッ!!!」
演 - 奈須田雄大、幼少期 - 渡辺虎雅(ローグのスーツアクター・渡辺淳の次男)
概要
エンジンブロスの変身者で、鷲尾兄弟の弟。一人称が「俺」で風の呼称は「兄貴」。
首に、エンジンブロスと同じカラーリングのチェック柄のスカーフを巻いている。
兄の風と比べると坊主頭のやや強面な風貌で、寡黙な兄とは逆によく喋り、挑発も積極的に行う(というよりも挑発行動が多すぎる)など好戦的。ただし、想定外の事に対しても取り乱したりせずに対処したり、戦闘中変身解除になっても単純な戦力以外でも人質作戦で猛威を振るい任務も忠実に遂行すると言った冷静な面もある。
その経歴やエンジンブロスになった経緯などについては今のところ謎に包まれている。
第25話によれば、難波チルドレンという難波重三郎が洗脳教育を施した子どもの1人であるとのことで、難波重工には絶対の忠誠を誓っている。
第26話から始まった東都と西都の代表戦では、最初の1回戦で猿渡一海/仮面ライダーグリスと対決。
「一人で戦う事で存在を証明してきた」という安いプライドを掲げ(兄とタッグで戦ってきた事と矛盾している)、仲間を連れて戦ってきたグリスを侮辱しながら猛攻を加えたが、西都に仲間を虐殺された怒りもあって「仲間のありがたみを知らない奴の気持ちなんて知りたくもない」と本気を出したグリスの猛攻に耐えきれず敗北。背負っている物の重みの差が決定的に出た戦いとなった。
しかし第27話で行われた2回戦では、「弟が西都政府に拘束されている」という風が語ったガセ情報に便乗。それに騙され敗北した万丈龍我/仮面ライダークローズチャージを嘲笑う行動に出たが、敗北した龍我が「騙された自分が悪い」と素直に引き下がった為、兄共々意外そうな表情を浮かべていた。
その後、西都が代表戦に敗北してからはブラッドスタークの傘下に入り活動を続行。
戦闘中に風にギアエンジンを渡してヘルブロスに変身させて自身は変身解除した後、草むらに飛び込んで隠れて美空を人質に取るという行動に出るが、美空が覚醒した際に放たれた衝撃波で吹き飛ばされるという醜態を曝した。
第30話で美空(ベルナージュ)の力により東都勢を逃した後、パンドラタワーにライダーキックで突入してきたビルドら3ライダーを迎え撃つ。
ブラッドスタークのタワーを自在に操る地形攻撃と共に3ライダーを苦戦させるが、どんどん強力になってゆくクローズに圧倒されタカフルボトルを使った必殺技「ボルケニックナックル」により吹き飛ばされた。
第37話にて、スターク改めエボルトを危険視した重三郎の命を受け、兄ともども護衛兼監視役として久々に登場。エボルトの援護を受けつつ兄弟でグリスを追い詰めるも、乱入したローグに一蹴され、ギアエンジンを風に渡して退却した。
第38話では重三郎の命によりエボルトを抹殺するべく消滅のリスクのある強化手術を風と共に受け、万全の状態でエボルに挑むがなすすべもなく惨敗。更に一番の手負いであったという理由からエボルが放ったブラックホールにより攻撃される。変身も解除され風前の灯火の命の中、風に対しギアエンジンを投げ渡し後を託すと「全ては難波重工の為に!」と最後まで難波重工への揺るがない忠誠を叫びながら、ブラックホールに飲まれて消滅した。
自身が消滅して間もなく、風もまたエボルの前に力及ばず、雷の後を追う形で敗北・消滅し、そして兄弟の主だった重三郎もエボルの手にかかり死亡(消滅)した事で、難波重工は事実上壊滅した。
余談
初登場時は黄羽を倒すなどの活躍が多々あったが、作中のパワーインフレの激しさもあり中盤以降の扱いはといえば、代表戦でグリスに負け、クローズに倒され、ローグに蹴散らされ、さらには覚醒した美空の放った衝撃波に吹き飛ばされる始末。
第26話の発言を見るに、風との兄弟関係は「たまたま二人いたから二人で変身しているだけで、どちらかが死んでも残った方がヘルブロスになれば良いだけであり、いてもいなくても変わらない」という無情なものと考える視聴者もいた。
しかし、第38話では自分の死を悟るとためらう事なく自身のギアエンジンを兄に投げ渡す事で後の事を託し、風も弟の消滅を目の当たりにした際には哀しみ、そして仇であるエボルに対して激しい怒りを顕にしていた事から、実際にはそれなりに兄弟としての情や絆があった事も窺える。
ヘルブロスには全て風が雷のギアエンジンを受け取る形で変身しており、雷が変身できるかは最期まで不明のままとなってしまった。上記のように考えると一応どちらでも良いのかもしれない。
関連タグ
仮面ライダービルド 西都(仮面ライダービルド) 仮面ライダーローグ 鷲尾風