『ロボットゼリー!』
「変身」
『潰れる! 流れる! 溢れ出る!』
『ロボットイングリス!』
『ブラァ!』
「心火を燃やしてぶっ潰す!」
「これが俺の求めていた祭りだ…!」
CV:武田航平
スーツアクター:藤田慧/神前元 (平ジェネForever)
変身者
・猿渡一海
概要
『仮面ライダービルド』に登場する3号ライダー。変身者は猿渡一海。
スクラッシュドライバーにロボットスクラッシュゼリーをセットして変身する。本編では第16話ラストで初登場し、第18話から本格参戦。
北都の仮面ライダーであり、ビルドやクローズとは異なり政府に所属している。第16話ラストから北都による東都侵攻の尖兵として送り込まれ、境界のゲートと警備しているガーディアン達をツインブレイカーで殲滅した。
ドライバーは惣一が戦兎の下から盗み出したデータを難波重工に持ち込み開発されたもの。龍我と異なり変身時の負荷は見られず、戦闘能力は同じドライバーで変身しているクローズチャージを圧倒した。
それでも第20話では毒ガスで弱っていたとは言え、スクラップフィニッシュとツインブレイクを発動した際に変身が解除されてしまった。
名前の元ネタは恐らく、機械等の潤滑剤として使われるゲル状の潤滑油「グリース」と思われる。
使用するスクラッシュゼリーも機械の一種であるロボットの成分を元にしている。
公式人気投票 | 10位(3,189票) |
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スペック
パンチ力 | 31.3t |
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キック力 | 34.3t |
ジャンプ力 | 54.0m(ひと跳び) |
走力 | 2.5秒(100m) |
これは初期値であり変身者のハザードレベルに応じて変動する。
パンチ力はクローズチャージがわずかに上回り、キック力はこちらの方がわずかに上。
機能は全てクローズチャージと同じで、やはり(設定上)戦う度に強くなるシステムである。
それでも龍我を圧倒していたのは、一海のハザードレベルが高い・戦闘経験が豊富という差による物と言えるだろう。
第19話時点ではレベルは4.2。
第36話ではこれまで勝つことができなかったローグ(敵意はないとはいえ)のクラックアップフィニッシュを正面から受け止め弾き返し、そこからスクラップフィニッシュで変身解除させるほどにハザードレベルが上昇した模様。一海曰く「場数は俺の方が踏んでる。俺は故郷を思う気持ちでハザードレベルを上げる」とのこと。
容姿
カラーリングは金と黒を基調としている。
素体はかなりシンプルで、頭部はゼリー飲料の飲み口を象っている(装甲となるゲルが頭部から噴き出すのはこの形のため)。そして大部分はクローズチャージと共通ながら色違いになっており、こちらが金でむこうが銀。
噴き出すゲルはロボットフルボトルと同じ黒で、色も相まってゼリーよりも名前通りグリースに似ている。頭部・胸部はクリアブラックでより機械的な装甲になっている。
テレビマガジン2018年2月号の解説によれば掌の穴からゲルを発射し、拘束や破壊に使用するとされているが、劇中での描写はない。
使用アイテム、ツール
グリスに変身するための変身ベルト。クローズチャージのものと同型。
ドライバーにセットして変身する。
スクラップドライバーやツインブレイカーなどで使用し、多彩な技を繰り出すことができる。
専用武器。詳細はリンク先を参照。
第39話にてローグの物を借用。煙幕を巻いて逃走した。
第46話にて戦兎から渡された武器。
強化変身にも使えるが、一海の身体に多大な負担をかけるため変身への使用は避けるよう戦兎に言われた。しかし…
必殺技
- スクラップフィニッシュ
ドライバーのレンチを下ろして発動する。
肩や背中からヴァリアブルゼリーを勢いよく噴出して加速、ライダーキックを食らわせる。
前腕部にヴァリアブルゼリーでロボットハンド(フェニックスロボフォームの「デモリションワン」に酷似している)を形成して、強烈なパンチを繰り出すバージョンも存在する。
ガンバライジングでは、両肩と両手からヴァリアブルゼリーで作り出した小型ロボットを発射し敵の四肢に纏わりつかせて爆破するバージョンになっている。シティウォーズでは肩に装備されたマシンパックショルダーから巨大なロボット型のヴァリアブルゼリーを勢いよく発射するタイプも披露した。
- ディスチャージクラッシュ
ドライバーに無機物のボトルを装填して発動する。
○ヘリコプターボトル
右手の掌から噴出したゲルでヘリコプターのプロペラを形成し、飛行能力を付与する。
○消しゴムボトル
掌から噴出したゲルで消しゴムを形成し、自身や対象の姿を消しゴムで消すかのように瞬間移動する。
○ロックボトル
掌から噴出したゲルで鎖を形成し、敵に巻きつけて拘束してから薙ぎ払う。
○キャッスルボトル
掌から噴出したゲルで盾を形成し、敵の攻撃を防ぐ。
○ロケットボトル
ガンバライジングで使用。両肩と両手の掌から噴出したゲルで小型のロケットを形成し、敵に向けて発射する。なお、先述のガンバライジング版スクラップフィニッシュとモーションはほぼ同じである。
- チャージクラッシュ
ドライバーに有機物のボトルを装填して発動する。
○クマボトル
両腕に巨大なクマの鉤爪を出現させ、敵を挟み込む。
- スクラップフィニッシュ+ツインブレイク
変身状態でドライバーのレンチを下ろしてスクラップフィニッシュを発動した後、すぐにロボットゼリーを抜き、ロボットフルボトルと共にツインブレイカーに装填して放つ。
Wで言うところの「ツインマキシマム」に当たる技と思われ、一海曰く「一撃必殺」だが消耗も激しい模様。
第20話にて、東都の策略で三羽ガラスと共に閉所に閉じ込められて毒ガスを浴びせられた際、キャッスルハザードスマッシュに「カシラだけでも逃げろ」と言われたにもかかわらず、部屋の壁を破るために使用。
攻撃ではなく仲間を逃がすために使うあたり、彼の愛情深さが窺える。
- スクラップフィニッシュ+ツインフィニッシュ
第26話にて上記と同じ手段で使用。大量のヴァリアブルゼリーを出して足場を作り、その上を滑走しながら対象にツインブレイカーの両モードで怒涛の攻撃を加えた後高く打ち上げ、キック版スクラップフィニッシュで地面に叩き落とすというド派手なコンボを繰り出し、エンジンブロスに勝利した。
- ディスチャージクラッシュ+ツインブレイク
第29話で上記と同じ手段で使用。ツインブレイカーにクワガタとフクロウ、ドライバーにキャッスルのボトルを装填し、ツインブレイカーに赤、青、黄の三色に点滅する光の刃を発生させて敵を斬る。
この時、北都三羽ガラスの3人がグリスとビルドの背中を後押しするかのような幻影が映っており、2人は彼等の力もあって見事ヘルブロスの攻撃を押し返してみせた。
第37話でも使用しツインブレイカーで攻撃してから回し蹴りを叩き込んだ。その後本命を放とうとするもエボルトによって阻止される。
ただし第29話にてよく見るとクワガタ・フクロウのボトルを差し込んでいる瞬間のブレイカーはビームモード、なおかつ同時にボトルを差し込んでいることでよく聴くと「Ready Go!」と鳴っており(描写はないが途中でアタックモードにしたと思われる)、玩具版でこの手順で再現しようとすると「レッツブレイク」になってしまうためボトルを別々に装填すると本編再現が可能。
仮面ライダーグリス(パワーアップ)
ドラゴンスクラッシュゼリーを使用した、グリスの強化形態。第40話より登場。
ツインブレイカーを2つ同時に召喚、使用できるようになった。
必殺技
- ツインブレイク+ツインフィニッシュ
劇場版で使用。
右手のツインブレイカー(アタックモード)にロックボトルとローズボトルを、
左手のツインブレイカー(ビームモード)にガトリングと消防車ボトルをセットに発動。
放水(消防車)で態勢を崩し鎖(ロック)と茨(ローズ)で拘束。無数のエネルギー弾を連射する(ガトリング)。
ゼブラロストスマッシュを粉砕した。
強化フォーム
いずれもビルドドライバーを使用。
先行登場
TV本編に先駆け、『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』のED後に先行登場。
ガーディアンと戦闘中のビルドから、北都のフルボトルであるフェニックスボトルとロボットボトルを奪って回収、いずれ起こる戦乱を予言するような言葉を残した。
ちなみにこの時、視認もできないほどの超スピードで一瞬で奪い去って行ったため、ビルドとクローズはグリスのことを全く認識していない。
ライドウォッチ
心火を燃やす、ロボットゼリーのライダーは…グリスだ!
ロボットゼリー!グ・リ・スー!
プレバン限定で「DXグリスライドウォッチ」として発売。
必殺技は「スクラップ」。
余談
- 本格参戦となる第18話が放送されたのは一海を演じる武田航平氏の誕生日(1月14日)だった。
- モチーフの1つはカラス。舎弟に北都三羽ガラスがいるあたり、一海とカラスは切っても切り離せない関係といえる。
- ミリタリーな雰囲気と仮面ライダーらしいヒロイックさを両立したデザイン、そしてコメディとシリアス両方で魅せる変身者のキャラクター性や活躍も相俟って視聴者からの人気は非常に高く、2021年の全仮面ライダー総選挙の仮面ライダー部門で第10位にランクインを果たした。
- これは主人公である仮面ライダーを除くと最高順位という快挙である。(万丈龍我/仮面ライダークローズは11位)
- 一海を演じた武田氏は過去に『仮面ライダーキバ』で紅音也/仮面ライダーイクサ/仮面ライダーダークキバと紅正夫/仮面ライダーキバを演じていた。
- 『ガンバライジング』では中の人繋がりから、仮面ライダーダークキバ(音也)や仮面ライダーキバ(正夫)との掛け合いが見られた。音也からは「全身金ピカシャチホコ」と称され、また正夫にはその金ピカ姿がオシャレに映っている様子。
- キバとの絡みは『シティウォーズ』でも見られ、キバット曰く、よく似ている音也はもっとクネクネした感じと評する一方で、渡はグリスの音楽は激しいが暖かいと語っており、グリスはそんな人の心を「音楽」に喩える渡のあり方を興味深いものだと感じているようで、意外と相性は悪くない。
- 無論、音也とは別人だが、「自分の信じるモノを突き通す事こそ重要」だという彼の信念は紛れもなく、音也を連想させるには十分であった。
- 3号ライダーでは珍しく強化フォームが二段階存在する。現時点では他に該当するのは仮面ライダーヴァルバラドのみ。
- 頭部のツノのような形状の部分は強度が低く、『劇場版仮面ライダービルド Be The One』のゼブラロストスマッシュ戦ではエスカレーターを転げ落ちたことが原因で折れていたらしい。(オーディオコメンタリーより)
関連タグ
○号ライダー