プロフィール
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CV | 羊宮妃那 |
概要
デアリングタクトは、クロスメディアコンテンツ『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘。モチーフとなったのは、史上初の無敗牝馬三冠(トリプルティアラ)を達成し、発表当時(2022年7月時点)は現役だった競走馬「デアリングタクト」号。
2022年7月発表時点では同じくトリプルティアラ達成馬であるメジロラモーヌは作中での存在は示唆されてはいるがビジュアルまでは明かされていなかったため(その後2022年11月に発表)、ビジュアル公開まで含めればトリプルティアラ達成馬をモチーフとした史上初のウマ娘となる。
また、デアリングタクト号は2023年10月まで現役だった競走馬をモチーフとした史上初のウマ娘でもある。
2022年7月27日にキャラクターデザインと名前が発表。
2023年9月16日に担当声優が発表。
2023年10月5日放送のアニメ『ウマ娘プリティーダービーSeason3』第1話にて初めて動く彼女が登場した。
容姿・デザイン
明るい青鹿毛のボリュームのある髪を金色の髪留めでまとめてポニーテールにしている。前髪には星型の流星がある。右耳の付け根に金色の三ツ星の耳飾り(=牝馬三冠?)、デアリングタクト号の馬主であるノルマンディーサラブレッドレーシングの勝負服(水色、白山形二本輪)を模したデザインのリボンを両耳から垂れ下がるようにつけている。
また2023年2月更新のアプリゲーム版2周年キービジュアルでは、奥にいて小さいが勝負服で走る姿が見える。2023年10月現在、キャラページには反映されていないが、いつか勝負服の全容を拝める日は来るのだろうか。
アニメ版
Season3
セリフこそないが、本作にて初のアニメ出演を果たす。本作では東条ハナやシンボリルドルフらと並んでいたことから、明言こそないがチームリギルに新たに在籍していると思われる。
当たり前だがSeason1時点ではリギルのメンバーにタクトは加入していないことから、少なくともSeason2の時期からキタサトコンビが入学する前の時点で同じくトレセンに入学後リギルの一員になったと考えられる。
ゲーム版
アプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』
メインストーリー第一部最終章後編の一枚絵にて姿のみ初披露。
3Dモデルは2023年10月19日実装のメジロラモーヌの育成シナリオ内で初登場。ジャパンカップにて実現した三冠馬対決を観戦し、「いつか私も」と刺激を受ける場面がある。
ラインクラフトの育成ストーリーではラストに史実での祖母に当たるデアリングハートと遂に対面。「ラインクラフトみたいな子」と評され、ハートとタッグを組んだことを明かされている。
シーザリオの育成ストーリーでも、デアリングハートと共に登場。クラスの宿題でハートにアンケートを取っている。
メインストーリー
2024年3月22日に公開されたラインクラフト主人公の第2部 前編の冒頭、シーザリオの回想する「あの伝説のレース」にてゴール板を目指し駆ける姿が写されている。
競走馬『デアリングタクト』
「夢はきっと叶う」
誰がここまでの活躍を予想しただろうか。
大きな夢をひたむきな走りで実現させる。
夢はきっと叶う。彼女がそれを教えてくれた。
JRAヒーロー列伝No.86「デアリングタクト」より
2017年4月15日生まれの青鹿毛の牝馬(20世代)。父エピファネイア、母デアリングバード、母父キングカメハメハ。
馬主はノルマンディーサラブレッドレーシング。マツリダゴッホやスマートファルコンを輩出した競走馬生産牧場・岡田スタッドグループに属する一口馬主クラブで、2011年に設立された比較的新しいクラブである。
担当調教師は杉山晴紀(栗東トレセン所属)、主戦騎手は松山弘平。
中央競馬史上初の無敗で牝馬三冠を達成した馬であり、そこに至るまでもわずか5戦の史上最短キャリアでの三冠達成という記録も持つ。
また、この年はクラシック三冠もコントレイルが無敗で達成しており、これまた初めての牡馬・牝馬の両方で無敗三冠馬が出るという史上初ずくめの年でもあった。
詳細は『デアリングタクト』を参照。
余談
ウマ娘化発表前
公式発表以前の当タグはウマ娘プリティーダービーに関する二次創作のひとつで、史実馬デアリングタクトを想像でオリジナルウマ娘化したイラストに付けられていた。
史上初の無敗トリプルティアラを達成したデアリングタクトだが、故障で1年にわたり戦線離脱していたため、同期で同じく無敗三冠馬のコントレイルに比べて投稿数は少なめ。
発表まで
初めて姿が確認されたのは、2022年7月20日公開のアプリゲーム版メインストーリー最終章後編最後のスチルイラスト。右側にチームシリウスのメンバーが映りつつ、勝負服を纏った最終章主人公・スペシャルウィークが桜舞う中駆け出すというものだが、その左端にデアリングタクトと思しきウマ娘(メイン画像)がいたことで一躍話題となった。
しかし、公式に名前が発表されるまではあくまで推測の域を出ていなかった。というのも
- 髪色が似ていないこと。デアリングタクト号は青鹿毛なのだが、このウマ娘の髪色は同じく青鹿毛の馬をモチーフとしたフジキセキやマンハッタンカフェと違って茶髪だった(フジキセキとカフェは黒髪)
- ウマ耳が似ていないこと。デアリングタクト号はシンボリクリスエスの孫であり、シンボリクリスエスの子孫に引き継がれる「ボリクリ耳」の持ち主だが、このウマ娘はそれをあんまり反映していない
- 発表時点で実装されたウマ娘の中でクラブ法人の所有馬をモチーフとしたウマ娘が2人(もしくは3人)と非常に少ないこと(注1)
- 何より今まで現役の競走馬がウマ娘化になった例がないこと(注2)
などの理由があったためである。特に最後については、ただでさえ前例がない上に「キャラクター像や育成ストーリーに現役生活が特に大きく関わる」という、キャラクターを作るのに大きく関わる不安要素があったため、この説は証拠こそあっても誰もが「本当にくるのか…?」と疑問視していた。
そして2022年7月27日、「ウマ娘 プリティーダービー」ぱかライブTV Vol.19内にて正式にウマ娘化が発表された。
発表を任されたマルゼンスキー役のLynn氏(デアリングタクトはスペシャルウィークが父母父に当たるということは、マルゼンスキーが父母父母父に当たるということである。もう現代には呼び方がないほど遠い血縁だが)は、普段から競馬を嗜んでいることもあり、(事前に知らされたのか)ぱかライブの前週からTwitterで興奮気味のツイートをし、実際に発表するときもかなり慌て気味だった。
デアリングタクト号の主戦騎手を務める松山弘平氏も、ウマ娘化には好意的に反応しているようである。
なお、前述のようにSeason3にてアニメ出演しているが、引退発表はSeason3の放送開始後であったため、「現役馬をモチーフとしたウマ娘が、モチーフ元の馬の引退前にコンテンツに登場した」事例ともなった。
- 注1:2022年11月現在、デアリングタクト以外ではタイキシャトル(大樹レーシングクラブ)とゴールドシチー(友駿ホースクラブ)のみ。なお、共同所有も含めればシンボリルドルフ(シンボリ牧場とシンボリホースメイト(現在はシンボリ牧場の経営を離れて広尾サラブレッド倶楽部)の共同所有)も該当する。
- 注2:2022年11月現在ウマ娘にいるキャラとしてハッピーミークやビターグラッセがデビューしており、ウマ娘のオリジナルキャラの名前が現役馬につけられた例はあった。
ウマ娘化の予兆?
繋靱帯炎を発症し、復帰を目指して温泉治療の最中のデアリングタクト陣営にインタビューを行った動画が発掘されているのだが、そこでは笑顔にも見える表情で温泉に浸かるデアリングタクト号の上に今後の予定を語る字幕が被せられた場面があった。
それがまるで温泉に浸かりながらデアリングタクト号自身がインタビューに答えているように見えることから「無敗の三冠牝馬ともなれば自分でインタビューに答えることもできる」「ウマ娘への登場を見越して喋る練習をしていた」などとネタ交じりに言われている。
なお、同期の無敗三冠馬コントレイルも引退後にメディアに掲載された写真には「写真は本人提供」の注釈がつけられており、「コントレイルは自撮りをするしデアリングタクトはインタビューに答える」と合わせてネタにされることもある。
クラブ馬の権利者論争について
ウマ娘にはこれまでクラブ馬をモデルに持つウマ娘が極端に少なかったことから、馬名使用許可を貰うのは「一口馬主クラブの『オーナー』からなのか、はたまた『一口馬主全員』からなのか」という論争がファンの間であった。
ここで「最近のクラブ馬である彼女がウマ娘化されたこと」、また「出資者である一口馬主の方が、この件で『何も連絡がなかった』と溢したこと」などから、許可を貰うべきは「クラブオーナー」の方である可能性が濃厚になった。
性格について
オーナーの岡田によると、モデル馬は「人間相手には従順でおとなしい一方で、同じ馬同士だと当たりがキツくなるタイプ」であるとの情報が明らかとなっているが。
このような「人間に『は』従順」なタイプの競走馬をモデルに持ったウマ娘の過去事例としてはカレンチャンがいるが、彼女の場合「トレーナー相手には優しい」一方で「片手を上げて合図するだけでギャラリーを黙らせられる」「彼女のことを気に食わないと思って校舎裏に呼び出した上級生を『カワイイカレンチャン』としか言えない廃人状態にしてしまう」などのどこか恐ろしい性格に仕上がっていたこともあり、果たしてタクトがどのようなキャラ付けがされるものか今後の展開に期待が高まるところである。
「みんなも知ってる、あの伝説のレース」
メインストーリー第二部冒頭で語られるレース。左回り、デアリングタクトが出走している、ゴール板前の各馬の位置関係から、モチーフは間違いなく三冠馬3頭対決となった2020年ジャパンカップと断定できる。
第二部主要登場人物のうち二人の血を継ぐデアリングタクトと、チーム<アスケラ>トレーナーに色濃く反映されている福永祐一騎手が鞍上を務めたコントレイルという、該当レースに続く流れが第二部の主軸になっている。
また、史実では現4歳時に引退したメジロラモーヌ(ウマ娘)の育成シナリオでは、シニア期ジャパンカップにてあり得ざる三冠馬三強対決が実現する(観客席にはデアリングタクトも居る)ほか、シニア期の目標レースがデアリングタクトの国内GⅠローテを再現したものになっている。「三冠牝馬」という共通点しかなさそうなメジロラモーヌだが、20年JCにて3着争いに加わったグローリーヴェイズ号が彼女の血を継いでいる。
第二部にて色濃く描写されていることや、3周年でノースヒルズ出身の馬が実装されたりしていることから、同期の三冠馬コントレイルについては実装の期待感が大きく膨らむこととなった。
注意事項
現役時代にウマ娘化が決定されたためか、「ウマ娘化された時のストーリーのために」という理由で実馬を応援する者が出たが、実馬の馬生はあくまで実馬のものであることを忘れてはならない。
彼女以外にも馬主がウマ娘化に意欲的なとある元現役馬についても同様なことが見られたが、ウマ娘ストーリーは「実馬が一生懸命に生き抜いたアスリート人生(馬生?)」を擬人化して昇華させたものであり、誰かの物語になるために生きているわけではないことを留意しなければならない。
また、純粋な競馬ファンへの弊害として「レース前の状態を調べたいのにウマ娘イラストが出てくる」といった意見も現役時には見られたため、今後も現役競走馬の追加の際には配慮が必要になる可能性がある。
関連イラスト
関連項目
血縁繋がり
スペシャルウィーク(ウマ娘):史実では曽祖父(父母父)。ゲーム版メインストーリー第1部最終章の主人公であり、最終章後編の最後の一枚絵が(結果論だが)ウマ娘のデアリングタクトのお披露目となった。
シンボリクリスエス(ウマ娘):史実では祖父(父父)。眼の色が同系統で父系直系としては初の祖父と孫になる。
シーザリオ(ウマ娘):史実では祖母(父母)。プロフィールが先に公開されており、どういった所が彼女に引き継がれているのかが注目される。
デアリングハート(ウマ娘):シーザリオの同期で、こちらは母方の祖母(母母)。名前も彼女の母のデアリングダンジグから娘のデアリングバードを通じて継承されている。
トリプルティアラ(三冠牝馬)繋がり
史実では三冠牝馬としての先輩。なおラモーヌの達成時、トリプルティアラの三冠目はエリザベス女王杯だったので、現行制度でトリプルティアラを達成したウマ娘はスティルインラブ・ジェンティルドンナ発表まではデアリングタクトのみだった。
無敗三冠馬繋がり
シンボリルドルフ(ウマ娘):史実では牡牝の違いこそあれど、同じ史上初の無敗三冠を達成。また、同じく繋靱帯炎を発症した馬でもあるが、ルドルフの場合はそのまま引退したのに対し、デアリングタクトの場合は1年間の治療・療養を受けて現役続行したという相違点がある。
現役馬繋がり
ビターグラッセ、ハッピーミーク:同じく2023年時点で現役。ただし、こちらはデアリングタクトとは違いウマ娘のキャラクターの名前が現役馬の名前に付けられたため、因果関係は逆である。
リトルココン:ビターグラッセやハッピーミークと同じ世代。