概要
勝負服(競馬)
レースで競走馬に乗る騎手が着用する服。
イギリス発祥の、誰の所有馬かを示すための仕組みで、色や柄など馬主がデザインしている。
使える色や柄は主催者によって指定されていて、自由度が高いところから、制限が多いところまで様々。
貸服
勝負服の管理は調教師の業務で、レース時に勝負服を用意できなかった場合、調教師には罰金が科される。
騎手は貸服(斜縞)を着用する。
また地方競馬所属の馬が中央競馬のレースに出走する場合、馬主が中央に馬主登録をしていない場合、枠番と同じ色の貸服を着用する。
地方競馬
日本の中央競馬(JRA)を含めて、世界的に見てもほとんどの場合馬主の服だが、日本の地方競馬は騎手が誰かを示す騎手服というシステムになっている。ただし近年は主に交流重賞競走においてはJRA所属馬については中央競馬の馬主勝負服の使用が認められている競馬場もある。
また地方競馬にJRA所属騎手が出場する場合、中央競馬に馬主登録がない馬主の地方競馬所属馬が出走する場合は枠番色をベースにした貸服を着用することが多い。
騎手服のデザインは騎手が決める。一部の例外を除いて地区単位で被らなければデザインは自由。そのため他地区の有力騎手と同じデザインにしたり、中央競馬の有力馬主の勝負服と同じデザインにしたりと様々。大井競馬場に所属していた楢崎功祐の勝負服がディープインパクトなどの馬主の金子真人の勝負服と同じデザインだったのは有名な話。
永久欠番のような制度があり、佐々木竹見(日本競馬通算最多勝記録保持者)の使用していた「赤・黄山形一文字」は全国の地方競馬場全体で新たに使用することが出来ない。各競馬場単位でもそういった騎手服デザインの永久保存が行われていることがある。
勝負鉄
レース用の蹄鉄。昔は普段使いの厚くて丈夫な稽古鉄とレースで使う軽くて薄い勝負鉄を使い分けていた。
現在は兼用鉄。レースでも調教でも同じ蹄鉄を使っている。
稽古服というものは公式には無い。調教時の服装は自由だが、一部の厩舎が揃いのジャンパーなどを着用している。
pixivでは実在する勝負服を描いたものや勝負服風アレンジしたものなどにタグとしてつけられていたのだが…
勝負服(ウマ娘)
ウマ娘の晴れ着ともいえる特別な衣装。レースではGIなどの大舞台で着用する。一見走りにくそうに見えたりもするが、ウマ娘にとっては不思議な力がみなぎるすごい服。
ウマ娘の勝負服はモデルとなった馬の勝負服をアレンジしたデザインとなっている。
アニメではG1では勝負服、それ以外は体操服という原則が徹底されていた。
ゲームではプレイヤーの担当ウマ娘は☆2以下はウイニングライブ衣装、☆3以上は勝負服を常に着用。
☆2以下の育成ウマ娘も才能開花で☆3にすると勝負服になる。
詳細は勝負服(ウマ娘)を参照。
勝負服(ファッション)
失敗のできない本気で挑む場面や「ここぞ」と言う時に着ていく服。
一般的にはデートや合コンなどで異性に好感を持ってもらえる服を指す場合が多い。
商談などの仕事関連で失敗できない場面に着る服をさす場合もある。
漫画やアニメなどの場合だと、本当に「勝負する(戦う)」時の為の服――「戦装束」的意味合いのことも多い。
勝負服の下着版として「勝負下着」「勝負パンツ」などと言う言葉も存在する。
関連イラスト
勝負服(競馬)
勝負服風アレンジ