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競走馬時代

2001年3月に誕生。
父は数多くの活躍馬を輩出し、日本でもエルコンドルパサーの父として有名な名種牡馬キングマンボ。母はマンファス、母の父がBCマイルなどを制したラストタイクーンという血統だった。
ちなみに、彼はいわゆる「持ち込み馬」である。
馬主はディープインパクトなどでお馴染みの金子真人氏。
その後順調に成長し、栗東の松田国英厩舎に入厩した。
馬名の由来は、ハワイのカメハメハ大王
2003年11月16日に、京都競馬場の新馬戦でデビュー。
見事デビュー勝ちを収め、次走の500万下特別のエリカ賞でも勝利した。

そして年が明け、3歳となったキングカメハメハはGⅢ京成杯へと出走。
1番人気に推されたものの3着に敗れてしまい、生涯唯一の敗北を喫してしまう。

その後は調子を取り戻したか、オープン特別のすみれステークス、
NHKマイルカップの前哨戦であるGⅢ毎日杯と連勝した。
そして、初GⅠとして挑んだのが、3歳マイル王決定戦のNHKマイルカップ。
キングカメハメハはここで見事な走りを見せ、5馬身差をつけての圧勝。
ついでにレコードも更新し、見事GⅠのタイトルを手に入れた。

が、ここからが「クラッシャー」の異名を持つ松田調教師の本領発揮であった。
キングカメハメハは、中2週で日本ダービーに参戦する事が決定
確かにNHKマイルカップはダービーの前哨戦とも言われているが、当時は「馬を壊しかねない」として批判されがちなローテーションであった。距離が800mも違うし。
現在では、このようにNHKマイルカップからダービーへ向かうローテーションには、「英」の名前からとって「マツクニローテ」という通称がついている。

という訳で迎えた日本ダービー。キングカメハメハは単勝オッズ2.6倍の1番人気だった。
レースでは、最内のマイネルマクロスが大逃げを敢行。3コーナーで先頭に立ったコスモバルクが失速すると、その好機を逃さず一気に先頭へ躍り出た。
そして、2着のハーツクライに1馬身半の差をつけ、優勝。
それまでのレコードタイムを2秒も更新するとんでもないタイムで勝利した。
実況の三宅アナウンサーが「今、最強の「大王」が降臨した!!」と叫んだのも頷ける。
こうして、キングカメハメハはダービー馬の称号を手に入れると同時に、
松田調教師の夢でもあったNHKマイルカップとの変則2冠を達成した。

その後、秋初戦のGⅡ神戸新聞杯もでも1着。
目標としていた天皇賞(秋)へ意気揚々と参戦・・・と思ったのも束の間、キングカメハメハに悲劇が訪れる。
右前脚に屈腱炎を発症してしまったのだ。
屈腱炎は、競走馬にとっては致命的な故障である。
基本的に屈腱炎を発症した競走馬は、再発防止のために引退する事となる。
よってキングカメハメハも、この屈腱炎によって引退する事となった。
その後変則2冠の実績が評価され、2004年のJRA最優秀3歳牡馬に選出された。

種牡馬生活

繁殖入りしたキングカメハメハには総額21億円という、巨額のシンジケートが組まれた。
種牡馬として第2の馬生をスタートさせたキングカメハメハは、初年度産駒から早くも重賞ウィナーを誕生させるなど、上々の滑り出し。
さらに、2007年産の産駒は牝馬3冠を達成したアパパネ、GⅠ朝日杯フューチュリティステークスを制したローズキングダムなど、かなりの粒揃い。
さらには2010年と2011年のリーディングサイアーにも輝くなど、既に種牡馬としてはかなりの実績を残している。
サンデーサイレンス系の牝馬が多い現在の日本競馬において、サンデーサイレンスの血を持たないキングカメハメハは強い近親配合の心配なく種付けができるため、生産者からも人気は高かった。

しかし近年は体調が優れず、2019年シーズンは体調不良を理由に種付けは行わなかった。
そして今年限りで種牡馬引退が発表されたが、その矢先の8月10日に息を引き取った。

競走成績

R=レコード更新

2歳時

2歳新馬 1着
エリカ賞 1着

3歳時

京成杯(GⅢ) 3着
すみれステークス 1着
毎日杯(GⅢ) 1着
NHKマイルカップ(GⅠ) 1着R
東京優駿(GⅠ) 1着R
神戸新聞杯(GⅡ) 1着

種牡馬成績

太字はGⅠorJpnⅠ、斜体字はGⅡorJpnⅡ競走
ローズキングダム(ジャパンカップ※・朝日杯フューチュリティステークス神戸新聞杯京都大賞典・東京スポーツ杯2歳ステークス)
アパパネ(阪神ジュベナイルフィリーズ桜花賞オークス秋華賞ヴィクトリアマイル)
ルーラーシップ(クイーンエリザベス2世カップアメリカジョッキークラブカップ日経新春杯金鯱賞・鳴尾記念)
ロードカナロア(香港スプリント高松宮記念スプリンターズステークス・京阪杯・シルクロードステークス)
タイセイレジェンド(JBCスプリント・クラスターカップ)
ハタノヴァンクール(ジャパンダートダービー)

※ローズキングダムのジャパンカップは2着入線だったものの、1着のブエナビスタが審議降着となったため繰上げでの1着。

余談

上記の松田調教師の無茶なローテには、「距離の全然違うレースで優勝すれば種牡馬になってから有利じゃね?」という持論が根底にある。
彼はキングカメハメハ以前にもクロフネタニノギムレットなどでこのローテーションを敢行しているが、その理由も繁殖生活を考えての事である。
「クラッシャー」として批判される事が多い松田氏だが、
クロフネ等も種牡馬として成功しているのを見るに、彼の考え自体は間違ってはいないのだろう。

キングカメハメハが出走した2004年のダービーは、後に出走馬が軒並み故障したため、「死のダービー」と呼ばれている。具体的には、出走馬18頭のうち

馬名 着順故障の詳細
キングカメハメハ1着屈腱炎で引退
ハーツクライ2着後にノド鳴りで引退
ハイアーゲーム3着屈腱炎で長期休養
キョウワスプレンダ4着骨折で長期休養
スズカマンボ5着後に左後繋靭帯不全断裂で引退
ダイワメジャー6着後にノド鳴りを発症
ピサノクウカイ7着成績不振で地方移籍、移籍初戦のレース後急性心不全で死亡
フォーカルポイント11着骨折で長期休養
コスモサンビーム12着骨折で長期休養、後レース中に急性心不全で死亡
マイネルデュプレ13着靭帯炎で長期休養
マイネルマクロス16着屈腱炎で引退
マイネルブルック中止レース中に左第一指関節脱臼を発症し、競走中止(予後不良)
と、半分近くの馬が故障している。マイネルブルックに至っては、ダービーの最中の故障だった。

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競馬 競走馬
ディープインパクト ほぼ同時期に他界した、「日本競馬史上最強候補」と呼ばれた名馬。

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