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ドゥラメンテ

どぅらめんて

日本の競走馬・種牡馬(2012~2021)。主な勝ち鞍は2015年のクラシック二冠(皐月賞・東京優駿(日本ダービー))(以上GⅠ)で、その他にも2016年の中山記念(GⅡ)を制した。2015年JRA賞最優秀3歳牡馬。
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果てなき物語

負けん気の強い彼女の子は
男まさりの女帝となり
その娘もまた
優美な女王として名を馳せた。

そして女王の遺児は
気鋭の勇将として
荒々しく世を統べる。

子らに伝わる野性と
孫たちに受け継がれる品格。
血の物語は果てなく続く。
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プロフィール

生年月日2012年3月22日
死没日2021年8月31日
英字表記Duramente
性別
毛色鹿毛
キングカメハメハ
アドマイヤグルーヴ
母の父サンデーサイレンス
主戦騎手ミルコ・デムーロ
競走成績9戦5勝


2012年3月22日、ノーザンファーム生まれの鹿毛牡馬15世代)。馬名はイタリア語「荒々しく、はっきりと」を意味する音楽用語。
同期には現役時代2年連続でJRA賞年度代表馬を受賞するなど活躍して顕彰馬にも選出され、種牡馬としてもイクイノックスを筆頭に好調なスタートを切っているキタサンブラック(父ブラックタイド、2015年菊花賞などGⅠ7勝)などがいる。

父は2004年に史上初めてNHKマイルカップ日本ダービーの変則二冠を達成し、種牡馬としても2010年・2011年と2年連続で日本のリーディングサイアーに輝くなど大成功を収めた「大王」キングカメハメハ。その父系をたどれば、一大父系を築いたミスタープロスペクターや、さらにアメリカで大活躍して「grayghost(灰色の幽霊)」「grayphantom(灰色の幻影)」の異名で呼ばれ、そして種牡馬としても大活躍したネイティヴダンサーにたどり着く。

また母父サンデーサイレンス、母母父トニービン、母母母父ノーザンテーストと、父を含め4頭のリーディングサイアーの血が入っている筋金入りの良血馬であり、文字通りのサラブレッドである。

母系を見ても、母アドマイヤグルーヴ2003年2004年エリザベス女王杯を連覇。アドマイヤグルーヴはドゥラメンテを出産した年の10月に亡くなっており、ドゥラメンテはその最後の仔である。祖母は「女帝」エアグルーヴ、曾祖母は1983年オークスダイナカールと、歴戦の猛者が血統に入っている。

戦歴

2014年、美浦・堀宣行厩舎からデビュー。デビュー戦は敗れるものの、未勝利戦を圧勝する。

2015年は共同通信杯で2着、皐月賞では4コーナーで大きく外に膨れたが圧勝。

日本ダービーでは最終コーナーで勢い余って斜行しながらも、父キングカメハメハのレコードを更新して2冠達成。
ミルコ・デムーロ騎手は2003年にも日本ダービーを勝っているが(ネオユニヴァース)、海外騎手ではなくJRA騎手となってから初のダービー制覇となった。

しかしダービー後に骨折が判明。 これにより、菊花賞凱旋門賞を回避し、年内は休養にあてた。クラシック2冠という実績が評価され2015年JRA賞最優秀3歳牡馬受賞。

2016年は2月の中山記念で重賞3勝目。その後UAEへ遠征し、ドバイシーマクラシックは落鉄の影響もあったが、それでも2着をとった。
帰国後、宝塚記念に出走。ここでは牝馬のマリアライトに敗れ2着となる。さらにゴール直前に故障を発し競走能力喪失の診断が下り、引退。

曾祖母ダイナカールから、⇒ エアグルーヴアドマイヤグルーヴ ⇒ ドゥラメンテで親子4代GI制覇達成を果たした(正確にはダイナカールはグレード制導入前ではあるが)。

引退後

引退後は種牡馬入りした。
父キングカメハメハ、母父サンデーサイレンス、母母父トニービンと、大種牡馬3頭の血を引いているため、配合相手がかなり限られてしまうという懸念もあったが、それでも2020年に第一世代産駒がデビュー。
その第一世代から、2021年3月にタイトルホルダー弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ)を制し、産駒の重賞初勝利を挙げた。

しかし2021年8月31日19時頃、急性大腸炎で死亡。わずか9歳という若さだった。死の前日から症状の兆候が見え始め、急激に体調が悪化していったという。
共に皐月賞・ダービーを制したミルコ・デムーロはドゥラメンテの早逝の報に「僕が乗った中で一番強い馬で間違いない。半端ない瞬発力、すごかった」とその死を惜しんだ。その直後の日曜、デムーロは新潟記念(GⅢ)でマイネルファンロンステイゴールド産駒。オークス馬ユーバーレーベンの半兄)を12番人気から重賞初制覇に導き、ドゥラメンテへの手向けの勝ち星を挙げた。

そしてドゥメランテの死から約2ヶ月後の2021年10月24日、父が骨折により走ることすら叶わず三冠馬への夢を絶たれた菊花賞の舞台で、初年度産駒タイトルホルダーが横山武史を鞍上に逃げ切り勝利を達成。ドゥラメンテ産駒初のGⅠ制覇を挙げ、父への弔い星を捧げることとなった。
さらにタイトルホルダーは翌2022年に天皇賞(春)宝塚記念をも制し、上半期の現役最強馬の座を手に入れた。

第二世代産駒からもスターズオンアースが2022年の桜花賞優駿牝馬を制して牝馬二冠を達成。さらにヴァレーデラルナJBCレディスクラシックを勝利し、ダートでもGI級の馬を輩出。

第三世代からはリバティアイランド阪神JFを制して2歳女王に君臨し、さらにドゥラエレーデホープフルステークスを14番人気から勝利したことで2歳GI馬が2頭も誕生。これにより2022年のG1はドゥラメンテ産駒4頭で累計6勝(Jpn1を含めれば7勝)するというとんでもない結果を叩き出した。
さらに翌2023年にはリバティアイランドが桜花賞と優駿牝馬を制し、3年連続でクラシックホース(及び2年連続で二冠牝馬)を輩出。加えてシャンパンカラーが9番人気からNHKマイルカップを勝利し、牡馬マイルGIまでも制した。

このように種牡馬としてのドゥラメンテは、初年度産駒デビューから4年でGⅠ級競走優勝馬を6頭輩出・GⅠ勝利馬のうち3頭がJRA賞受賞という、当初の期待に合った驚異的な成績を叩き出している。ライバルであるキタサンブラックイクイノックスラヴェルソールオリエンスなど多くの有力馬を既に輩出しつつあり、前述の産駒たちの活躍やキタサンブラックとのリーディング争いへの期待などから、競馬ファンには産駒が活躍する度にその早逝を惜しまれることが半ば比喩抜きでテンプレートとなりつつある。
本当に早逝が惜しまれる馬であるが、タイトルホルダーら数少ない産駒たちが必ずやその血を後世に繋いでくれると信じたい。

主な産駒(GⅠ級競走優勝馬のみ、順不同)

初年度産駒

2年目産駒

3年目産駒


関連タグ

競走馬 15世代 天国へ競走しに行った馬
リアルスティール:同期にして故郷ノーザンファーム時代に同じ放牧地で過ごした幼馴染。他にはレーヴミストラル(ダービー9着)やブリクストもいた。現役時代は共にドバイ遠征にも参加。対戦成績はドゥラメンテの4戦3勝1敗。
シュヴァルグラン:同期にして共にノーザンファーム早来牧場林厩舎で育成された同窓。現役時代も調整で同時期に林厩舎に滞在することも。対戦成績はドゥラメンテの1戦1勝。
サトノクラウン:同期にして同じ堀厩舎所属として調教で切磋琢磨する関係であり、調教師曰く「一番のライバル」。ドゥラメンテ引退の翌年の宝塚記念をドゥラメンテのリベンジに燃えるデムーロ騎手を背に制覇した。対戦成績はドゥラメンテの3戦3勝。
キタサンブラック:同期。対戦成績はドゥラメンテの3戦3勝。
ネオユニヴァース:同じくデムーロ騎手で二冠達成。彼は「ネオユニヴァースに似てるね。本当に強い馬」「馬体がそっくり。それから頭、考え方みたいなものもよく似ている」と評している。
タイトルホルダー:産駒。先述した通り2021年の菊花賞を制覇し、父への弔い星と最後の一冠を同時に勝ち取った。翌年には天皇賞(春)・さらには父が生前獲れなかった宝塚記念も優勝し、こちらも父への悲願達成となり現時点での最高傑作との呼び声も高い。
スターズオンアース:産駒。先述した通り2022年の桜花賞・優駿牝馬を制覇し、牡馬牝馬の違いこそあれど父と同じ二冠馬に輝いた。一方で優駿牝馬後に骨折が判明するという父と同じいばらの道を歩むこととなったが、こちらは幸いにも軽症で直行ながら最後の一冠・秋華賞に参戦。三冠は逃したが休養明けで3着と健闘した。

ウマ娘プリティーダービー:2022年3月現在、ドゥラメンテはウマ娘化されていない。
しかし2022年2月のアプリ版1周年を記念して育成実装されたキタサンブラックのシナリオにて、ブリュスクマンという名前のモブウマ娘が登場。名前はフランス語で「荒々しく、はっきりと」という意味を指す上、エアグルーヴ(上記の通り実馬の祖母)との関係もクローズアップされているため、モチーフは当馬と推測されている。
モブが名前ありで本格的にシナリオに絡むのは(ゲーム版では)初の事態である。一部のプレイヤーからは「実名実装後の差し替えを前提として登場させた」と期待されているが、果たして…?

↓キタサンブラックシナリオ実装前に投稿されたウマ娘化

ドゥラメンテ
ドゥラメンテ(ウマ娘)

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