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誘導編集

こちらの記事では競走馬のマリアライトを解説しています。


アフガニスタンで産出される同名鉱物の擬人化はマリアライト(宝石姫)のタグを推奨。



概要編集

馬名マリアライト
英語表記Marialite
生年月日2011年2月19日
性別
毛色黒鹿毛
ディープインパクト
クリソプレーズ
母の父エルコンドルパサー
競走成績20戦6勝
獲得賞金4億1350万8000円
馬主(有)キャロットファーム
生産牧場ノーザンファーム
管理・調教久保田貴士厩舎(美浦)

父は言わずと知れた無敗の三冠馬にして大種牡馬ディープインパクト。

母はエルコンドルパサー産駒のクリソプレーズ。クリソプレーズは現役時は条件馬だったが全弟にジャパンカップダート勝ちのアロンダイトがおり、マリアライト以外にもジャパンダートダービーを勝った半兄クリソライト(父ゴールドアリュール)、半弟に神戸新聞杯勝ちのリアファル(父ゼンノロブロイ)やジャパンダートダービー・チャンピオンズカップ・帝王賞などを勝つクリソベリル(父ゴールドアリュール)を産んでいる。


本馬を含め母クリソプレーズの仔は『緑玉髄』を指す母の名からの連想で宝石の名前を持つ馬が多く、当馬は同じく玉髄の一種である『マリアライト』から名付けられた。

ちなみに、マリアライトの石言葉「達成」「成功」

その血統背景から、名前の通り競走馬としての成功が期待されていた。


現役時代編集

2014年(3歳)編集

体質が弱かったため2歳は走れずデビューは3歳の1月。この新馬戦では勝利するものの、その後は芳しい結果が出せず、3歳クラシック戦線とは無縁のままこの年は7戦2勝でシーズンを終えた。


2015年(4歳)編集

年明け初戦(東京1800m)は敗れるが、その後距離を伸ばした潮来特別(2勝クラス・中山2500m)を勝利して3勝目を挙げる。以後陣営は2000m未満のレースを使うことはなかった。

次戦も問題なく勝ってオープン入りすると、続くマーメイドS(G3)、オールカマー(G2)は2着、5着と負けてしまうが、牝馬の中距離女王決定戦のエリザベス女王杯には出走することができた。

レース本番は雨の影響で稍重馬場と発表された。6番人気のマリアライトは直線で抜け出すと、1番人気ヌーヴォレコルトの追撃を振り切り優勝。重賞初勝利をG1で飾り、久保田調教師に初めてのG1タイトルをプレゼントした。また鞍上の蛯名正義騎手はこれでJRA牝馬限定G1完全制覇となった。

その後は年末の有馬記念にも出走し、12番人気ながらも優勝したゴールドアクターから0.1秒差の4着と健闘した。ちなみにこのレースは半弟リアファルとの姉弟対決だったが、リアファルはレース中に故障を発生し最下位入線になってしまった。


2016年(5歳)編集

初戦は日経賞からスタートするが再びゴールドアクターに負けて3着、続く目黒記念では1番人気に推されるが最後に差されてクビ差の2着と惜敗した。

3戦目は春のグランプリ宝塚記念。1番人気は前年の2冠馬ドゥラメンテ、2番人気には前年の菊花賞とその年の天皇賞(春)を勝ったキタサンブラックが来ており、他にも前年優勝馬のラブリーデイ、翌年の同レースを優勝することになるサトノクラウン、更にマリアライトと同期のワンアンドオンリートーホウジャッカルも参戦し、マリアライトは8番人気であった。

宝塚記念、阪神競馬場は晴れていたものの馬場は稍重であった。スタートするとマリアライトは中団につけ、3コーナーから位置を上げていくと、直線では逃げたキタサンブラックを捉えて先頭に立つと、競走能力を喪失するほどの凄まじい末脚で追い込んでくるドゥラメンテも封じて優勝した。

牝馬による宝塚記念勝利はスイープトウショウ以来11年ぶり。またディープインパクトとの父娘制覇となった。

秋はオールカマーから始めるが前年と同じく5着。連覇を狙ったエリザベス女王杯ではスタート直後に躓いてしまった不利もあってクイーンズリングの6着に敗退。引退レースの有馬記念は枠番抽選で大外の8枠16番を引いてしまった不運もあってか、終い伸びきれずサトノダイヤモンドの10着に敗れた。

年末のJRA賞では、宝塚記念での勝利が評価されて最優秀4歳以上牝馬に選出された。


クラブ規定により牝馬は原則6歳3月までしか走れないため、これに従い翌年2017年1月15日に競走馬登録を抹消。現役を引退し、故郷のノーザンファームにて繁殖入りした。

2018年生まれの初子オーソクレース(牡・父エピファネイア)がホープフルステークス菊花賞で2着に入っている。


産駒編集

番目生年名前性別父馬
12018オーソクレースエピファネイア
22019カルセドニーロードカナロア
32021マリアライトの2021レイデオロ

エピソード編集

道悪が苦手な馬が多いディープ産駒としては珍しくタフな馬場を得意としており、勝ったG1はどちらも重馬場であった。パワーのある血統を受け継いでいたのだろう。

2022年現在、宝塚記念を勝利した唯一のディープ産駒である。


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