データ
コース | 阪神・芝2400m |
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条件 | 3歳牡牝 |
斤量 | 馬齢(牡馬56、牝馬54) |
備考 | 3着以内の馬に菊花賞の優先出走権付与 |
※1995年は京都2000m(阪神・淡路大震災により阪神競馬場が使用不能になったため)、2020~22年は中京2200mで施行。
※菊花賞のステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬は菊花賞の出走候補馬(3頭)に優先出走が認められているほか、春のクラシック競走およびNHKマイルカップで2着以内の成績を収めた馬にも出走資格が与えられる。
概要
阪神競馬場で行われる秋の3歳限定戦。格付けは、GⅡ。東のセントライト記念と共に3着以内に菊花賞の優先出走権が付与されるトライアルレースとなっている。
レース名の通り神戸新聞社から寄贈賞の提供を受けている。コースは創設時より2000m(一時1600m~1900mと変更はあった)だったが、2007年より2400mで施行されている。なお、京都競馬場大改修工事が行われた2020年~22年、阪神競馬場改修工事が行われた2024年は中京2200m。過去に何度か中京開催があったほか、1995年は阪神・淡路大震災によって阪神競馬場がほぼ1年間使用不能となったため京都2000mにて施行された。
なお、本レースは形式的には菊花賞のトライアルではあるが、ジャパンカップを目指す馬が使うことも多い。外国馬出走も認められている。
主な優勝馬
関西で行われるため、関西馬の実績馬が出走、そして本競走優勝後に菊花賞を制する馬を多く輩出している。以下、菊花賞優勝馬・その他GⅠ(級)優勝馬を記述する。なお馬の太字は本競走優勝後同年の菊花賞を制した馬である。
年 | 優勝馬 | 騎手 | 備考 |
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1954年 | ダイナナホウシュウ | 上田三千夫 | 1954年皐月賞優勝。 |
1956年 | トサモアー | 松永高徳 | 牝馬。1955年阪神3歳ステークス優勝。 |
1957年 | ミスオンワード | 栗田勝 | 牝馬。1957年桜花賞・優駿牝馬優勝。 |
1962年 | リユウフオーレル | 宮本悳 | 1963年天皇賞(秋)・有馬記念優勝。 |
1965年 | ダイコーター | 栗田勝 | |
1971年 | ニホンピロムーテー | 福永洋一 | |
1974年 | キタノカチドキ | 武邦彦 | 1973年阪神3歳ステークス・1974年皐月賞優勝。 |
1976年 | トウショウボーイ | 福永洋一 | 当時日本レコードタイム1.58.9で勝利。1976年皐月賞・有馬記念、1977年宝塚記念優勝。顕彰馬。 |
1978年 | バンブトンコート | 河内洋 | 1977年阪神3歳ステークス優勝。 |
1980年 | ノースガスト | 田島良保 | |
1981年 | アグネステスコ | 西浦勝一 | 牝馬。1981年エリザベス女王杯優勝。 |
1982年 | ハギノカムイオー | 伊藤清章 | 1983年宝塚記念優勝。 |
1983年 | スズカコバン | 田島良保 | 1985年宝塚記念優勝。 |
1987年 | マックスビューティ | 田原成貴 | 牝馬。1987年桜花賞・優駿牝馬優勝。 |
1989年 | オサイチジョージ | 丸山勝秀 | 1990年宝塚記念優勝。 |
1993年 | ビワハヤヒデ | 岡部幸雄 | 1994年天皇賞(春)・宝塚記念優勝。 |
1997年 | マチカネフクキタル | 南井克巳 | |
2002年 | シンボリクリスエス | 岡部幸雄 | 2002年~2003年天皇賞(秋)・有馬記念連覇。 |
2003年 | ゼンノロブロイ | K・デザーモ | 2004年天皇賞(秋)・ジャパンカップ・有馬記念優勝。 |
2004年 | キングカメハメハ | 安藤勝己 | 2004年NHKマイルカップ・日本ダービー優勝。ラストラン。 |
2005年 | ディープインパクト | 武豊 | レースレコード1.58.4で勝利。2005年牡馬三冠、2006年天皇賞(春)・宝塚記念・ジャパンカップ・有馬記念優勝。顕彰馬。 |
2007年 | ドリームジャーニー | 武豊 | 同年より芝2400mに延長。2006年朝日杯3歳ステークス、2009年宝塚記念・有馬記念優勝。 |
2008年 | ディープスカイ | 四位洋文 | 2008年NHKマイルカップ・日本ダービー優勝。 |
2010年 | ローズキングダム | 武豊 | 2009年朝日杯3歳ステークス、2010年ジャパンカップ優勝。 |
2011年 | オルフェーヴル | 池添謙一 | 2011年牡馬三冠、2011年・2013年有馬記念、2012年宝塚記念優勝。2012年~2013年凱旋門賞2着。顕彰馬。 |
2012年 | ゴールドシップ | 内田博幸 | 2012年皐月賞・有馬記念、2013年~2014年宝塚記念連覇、2015年天皇賞(春)優勝。 |
2013年 | エピファネイア | 福永祐一 | 2014年ジャパンカップ優勝。 |
2014年 | ワンアンドオンリー | 横山典弘 | 2014年日本ダービー優勝。 |
2016年 | サトノダイヤモンド | C・ルメール | 2016年有馬記念優勝。 |
2017年 | レイデオロ | C・ルメール | 2017年日本ダービー、2018年天皇賞(秋)優勝。 |
2018年 | ワグネリアン | 藤岡康太 | 2018年日本ダービー優勝。 |
2019年 | サートゥルナーリア | C・ルメール | 2019年皐月賞優勝。 |
2020年 | コントレイル | 福永祐一 | 2020年牡馬三冠、2021年ジャパンカップ優勝。 |
2021年 | ステラヴェローチェ | 吉田隼人 | |
2022年 | ジャスティンパレス | 鮫島克駿 | 2023年天皇賞(春)優勝。 |
2023年 | サトノグランツ | 川田将雅 | |
2024年 | メイショウタバル | 浜中俊 | |
2025年 |
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京都新聞杯 - 1999年までは同じく菊花賞トライアルだった。
同時期に行われるトライアルレース
紫苑ステークス・ローズステークス - 牝馬限定戦。秋華賞トライアル。
神戸新聞及び系列紙提供のJRA重賞
クイーンカップ・デイリー杯2歳ステークス - デイリースポーツ提供。