「サートゥルナーリア」(Saturnalia)とは、
1:古代ローマで行われていた祭。
2:1が名前の由来の競走馬。本項で記述。
必然的勝利
極限の攻防にあっては
勇気と誤断の交錯が
結果を左右する
逆転の可能性は常にある
ところがいま見たものは
少しばかり様相が異なる
これは不動の精神と
研ぎ澄まされたセンス
そして力量の差がもたらした
必然の勝利である
≪名馬の肖像 2022年ホープフルステークス≫
経歴
父はロードカナロア、母はシーザリオ、母の父はスペシャルウィーク。
生産はノーザンファーム、馬主はキャロットファーム。調教師は母シーザリオも管理した角居勝彦。
2018年(2歳)
6月10日の阪神競馬場新馬戦でミルコ・デムーロを背にデビュー。単勝オッズ1.1倍の圧倒的人気に応え、デビュー戦を勝利で飾る。
2戦目の萩ステークス(オープン)でも持ったままで快勝。
そして3戦目のホープフルステークス(GⅠ)で重賞初挑戦にしていきなりGⅠ勝利を決めた。
2019年(3歳)
前哨戦を挟まずに皐月賞(GⅠ)に直行する。
ここまでの3戦はデムーロが騎乗していたが、皐月賞ではクリストフ・ルメールが騎乗した。
皐月賞では1.7倍の圧倒的1番人気に推されるが、2着馬ヴェロックスとの競り合いで進路を塞いだのではないかと審議になった。しかし、判定はそのままサートゥルナーリアの勝利となり、無敗で皐月賞を勝つのはディープインパクト(2005年)以来14年ぶり、2歳GⅠ勝利を含むとミホノブルボン(1992年)以来27年ぶりとなった。
令和初の日本ダービーでは、NHKマイルカップでルメールが騎乗停止になったため、ダミアン・レーンが代わりに乗った。
単勝オッズは1.6倍の圧倒的1番人気に推されたが、ロジャーバローズの4着に敗れ初黒星を喫した。
ダービー終了後に放牧に出され、秋シーズンは神戸新聞杯(GⅡ)から始動した。
神戸新聞杯では再びルメールが騎乗し、持ったまま(一発もムチを打たないまま)圧勝。
陣営は次走を菊花賞ではなく、天皇賞(秋)に決定。
ルメールがアーモンドアイに騎乗するため、クリストフ・スミヨンが騎乗する。
レースは前半を3・4番手の辺りでうかがう形だったが、最後の直線でアーモンドアイに大きく引き離され、結果は6着。初めて掲示板から漏れることとなった。
有馬記念はファン投票4位に選ばれた。
ここまでGⅠ2勝を挙げている中山競馬場でのGⅠということで3番人気だった。
直線で伸びを欠いたアーモンドアイを抜き去るも、リスグラシューには5馬身も離されての2着に敗れた。
この年は最優秀3歳牡馬を受賞した。
2020年(4歳)
古馬としての初戦は金鯱賞(GⅡ)。
苦手な左回りでありながら単勝オッズ1.3倍に応えて勝利。
宝塚記念ではファン投票3位の票数を集めたが、降雨で馬場状態が悪化もあったのか4着に敗れた。
11月に東京競馬場で行われるジャパンカップ に出走を予定していたが、左前脚に腫れが見られたことから回避、有馬記念へ向けて調整するもこれも回避した。
翌2021年1月15日、現役を引退することが発表された。1月20日付で登録抹消、今後は種牡馬の予定。