角居勝彦
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すみいかつひこ
角居勝彦は平成時代から令和時代かけて活動した関西を代表するJRA所属の元調教師、元調教助手(1964年 - )。
天理教を信仰している一族のもとに育ち、競馬界については全く縁がない環境に育つ。
大学進学を第一進路に定めていたが、大学受験に失敗。家族から就職を勧められて親元から独り立ちすべく、「動物と触れ合える仕事がしたい」というささやかな動機からサラブレッドの生産牧場に就職。サラブレッドと触れ合う中で、馬たちが競走馬デビューしたらどうなるのかが気になり、JRAへの転身を決意。
競馬学校厩務員課程終了後、厩務員・調教助手として中尾謙太郎厩舎に配属され、ナリタハヤブサなどを担当するが、担当馬たちが思うような結果を残せなかったことから、一時期は仕事を対するやり甲斐を失ってしまう。
1997年に、調教助手時代の仕事ぶりに感銘を受けていたことから、心機一転のため松田国英厩舎に移籍。スタッフ同士のミーティングを通じて情報共有を行う体制に感化されて、JRAでの仕事にやり甲斐を再び感じるようになったところ、松田調教師からの後押しもあって調教師を目指す気持ちが強まり、2000年に調教師免許を取得。
森秀行と藤沢和雄の下で1年近く研修した後、2001年に自らの厩舎を開業した。
2006年、デルタブルースでオーストラリアGI初制覇。
2007年、ウオッカで64年ぶり史上3頭目の牝馬のダービー制覇達成。
2009年、ウオッカで牝馬初のGI7勝。
2011年、ヴィクトワールピサで日本馬によるドバイワールドカップ初制覇。
通算762勝、GI38勝の実績を残し、「実家の家業(天理教の布教活動)を継ぎたい」という意向の下、2021年2月末を以て引退。
引退後は布教活動の傍ら、調教師時代から行っていた引退馬の支援活動やホースセラピーのボランティア活動などに力を入れている。
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