概要
生年月日 | 1976年12月9日 |
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出身地 | 滋賀県栗太郡栗東町(現・栗東市) |
開業年 | 2024年 |
所属 | 栗東トレーニングセンター |
騎手時代の所属厩舎 | 北橋修二厩舎(デビュー~2006年)⇒フリー(2006年~引退) |
血液型 | B型 |
身長 | 160cm |
体重 | 51kg |
愛称 | 祐一(媒体によっては『ユーイチ』または『ユウイチ』とも表記)、いっくん、祐ちゃん、祐くん、福永先生 |
騎手時代の通算勝利数 | 2,636勝(JRA)、87勝(NAR) |
「天才」と呼ばれ一世を風靡しながら落馬事故で無念の引退を余儀なくされた悲運の名騎手・福永洋一の息子として生を受けた後、騎手として平成時代から令和時代に掛けてGⅠ45勝を制する活躍し、令和初の三冠ジョッキーに輝いた。
来歴
騎手デビューまで
1976年
12月9日、滋賀県栗太郡栗東町(現・栗東市)にて二人兄妹の長男として誕生。
1990年
近江兄弟社中学校2年生の時に騎手になると決めた。
1992年
母親から猛反対されたが説得し、日本中央競馬会(JRA)競馬学校を受験するが、実技テスト前に骨折し不合格。
1993年
再び受験して合格。騎手課程に第12期生として入学した。
12期生にはテイエムオペラオーの唯一無二のパートナーとして知られる和田竜二、JRA初の双子騎手として知られる柴田大知・柴田未崎(現調教助手)兄弟、JRA初の女性騎手の一人で引退後は競馬評論家・解説者として活躍している細江純子などがいる。
祐一の父洋一、岡部幸雄、柴田政人、伊藤正徳といった名手が揃った馬事公苑第15期長期騎手講習は「馬事公苑花の15期生」と呼ばれ、福永が入学した騎手課程第12期生はそれになぞらえ「競馬学校花の12期生」と称された。
騎手時代
1996年
競馬学校を卒業して騎手免許(平地・障害)を取得し、北橋修二厩舎(栗東トレーニングセンター)所属となる。
3月2日、中京競馬場の第2競走で初騎乗初勝利を挙げ、第3競走でも勝利し、史上2人目のデビュー2連勝を飾る。一年目に53勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手を獲得。
1997年
7月22日、シルクフェニックスでエンプレス杯(JpnⅡ)を勝ち、初重賞制覇。早くも「天才二世」と騒がれるようになった。
11月15日、キングヘイローで東京スポーツ杯3歳ステークス(現東京スポーツ杯2歳ステークス)を勝利して中央重賞初勝利。
1998年
この年はキングヘイローとクラシック三冠に挑んだ。
4月19日、皐月賞ではスペシャルウィークを抑えこみ、横山典弘騎乗のセイウンスカイを猛然と追い詰めたが、2着に敗れた。
6月7日、東京優駿(日本ダービー)では顔面蒼白・頭の中も真っ白となって大逃げを打ってしまい、武豊騎乗のスペシャルウィークの14着に惨敗。この騎乗は誰の目にも明らかなミスで、評価を大きく損ねてしまう。新人としては上手い部類ではあったのだが、「父の名声で有力馬に騎乗しているに過ぎない」などという口さがない言葉も囁かれ、以後大一番の馬券では中々信用されなくなってしまう。
11月8日、菊花賞では横山典弘騎乗のセイウンスカイの5着に敗れた。
12月27日、有馬記念では的場均騎乗のグラスワンダーの6着に敗れた。キングヘイローもこの頃には気性難持ちであることが明らかになり、新人には荷が重い存在であるとして主戦騎手をベテランの柴田善臣に変えられてしまった。後を継いだ柴田は「自分や岡部さんはあくまで付属品であって、キングヘイローは祐一くんの馬だ」とフォローしている(その後も福永はキングヘイローに騎乗する機会があったが、なかなか勝利を挙げることができなかった)。
1999年
4月17日、小倉大賞典の本馬場入場の際に落馬事故で左腎臓摘出の大けがを負うが7月に復帰。
12月12日、朝日杯3歳ステークス(現・朝日杯フューチュリティステークス)を北橋厩舎所属のエイシンプレストンで制した。
これ以降、牝馬戦や短距離・マイル戦を中心に着実に勝利を積み重ねた。
2000年
3月26日、キングヘイローは高松宮記念で悲願のGⅠ初勝利を果たしたが、鞍上は柴田善臣であった。福永は2着となったディヴァインライトと共に後ろからそれを眺めることとなる。騎乗後の「一番いて欲しくない馬が前にいた」というコメントからもその無念さが窺える他、後に「負けて悔しかったレースは?」と聞かれた際にこの2000年高松宮記念を挙げている。
現在も事ある毎にキングヘイローへの思い入れの強さを覗かせる彼だけに、GⅠを勝たせてやれなかった後悔は非常に強い。2000年高松宮記念についても「自分が2着だったからっていうんじゃなくて、これまで自分が乗っていたのに、なんでGⅠを勝たせてあげられなかったんだろう、っていう悔しさです」「でも、馬のことを思って、『やっとタイトルがとれてよかったな』という気持ちもあって……複雑な心境でした」とコメントしている。
2005年
5月22日、優駿牝馬(オークス)をシーザリオで勝つ。その後、アメリカンオークスステークスに招待され、シーザリオと共に渡米。
7月3日、シーザリオでアメリカンオークスステークスを勝ち、日本生産・調教馬初のアメリカGⅠ競走優勝という偉業を達成した。
2006年
2月28日、北橋修二調教師が定年により引退し、福永は3月からフリーとなった。
2013年
5月26日、エピファネイアで東京優駿に挑むが、ゴール前で武豊が騎乗するキズナに大外から差されて2着に敗れるという屈辱を味わった。このころには堂々たる一流騎手に成長していたが、東京優駿だけは中々勝てず、この時点ではまだ「大事な時にポカをやらかす」・「クラシック三冠レースでは福永は買わない」といった評価が抜けていなかった。父・福永洋一も東京優駿には勝てずじまいだった。
10月6日、エイシンフラッシュで毎日王冠を勝ち、重賞100勝を達成。
10月20日、エピファネイアで菊花賞を勝ち、牡馬クラシック・長距離GⅠの初勝利。
2018年
5月27日、ワグネリアンで平成最後の東京優駿を勝つ。キングヘイローでの初挑戦から20年、19回目での勝利であった。
初制覇までの所要回数19回は、柴田政人と並ぶ最多である。北橋師も「祐一もちゃんと乗れるようになったなと思った」と初めて褒めた。
2019年
3月19日、キングヘイローが他界。その5日後(3月24日)の高松宮記念をミスターメロディで勝つ。着順は「3-4-7-13-5」で「さよなら、キングヘイロー号」とも読めた。
2020年
4月19日、皐月賞をコントレイルで勝ち、史上11人目のクラシック三冠勝利ジョッキーとなった。
コントレイルは5月31日の東京優駿、10月25日の菊花賞も無敗で勝利し、史上8頭目の三冠馬、及び史上3頭目の無敗の三冠馬となった。福永は43歳で、最年長での達成であった。
同年、松山弘平騎手がデアリングタクトで史上初無敗の牝馬三冠を最年少(30歳)で達成している。
2021年
1月10日、シンザン記念をキングヘイローの孫・ピクシーナイトで勝ち、JRA2400勝を達成。
5月2日、ワールドプレミアで天皇賞(春)を勝利。八大競走完全制覇まで、残すところは有馬記念のみとなった。
5月30日、シャフリヤールで東京優駿を勝ち、騎手として史上3人目となるダービー連覇を達成。都合、初制覇を含め4年で3回ダービーを制覇していることとなる。これは現在ダービー勝ち数トップ(2022年現在、6回)の武豊に迫るハイペースだった。
10月3日、ピクシーナイトでスプリンターズステークスを勝ち、14年ぶりの3歳馬による勝利。インタビューでも「キングヘイローにようやく恩返しできた」と語った。
12月12日、ピクシーナイトで香港スプリントに挑戦するが、第4コーナーで先頭を走っていたアメージングスターが転倒。ピクシーナイトも巻き込まれて転倒し、福永騎手も落馬。ピクシーナイトは左前脚橈側手根骨を剥離骨折、福永は左鎖骨を骨折した。事故直後、福永は自らの足で救急車に乗り込んだが、「この時の記憶がない」らしく、恐らく脳震盪の状態だったのではないかと推察している。
政府から新型コロナウイルス対策で帰国後14日間の自宅での隔離(通院目的の外出は可能)が命ぜられていた分、有馬記念の騎乗が見送られるなど日程に比較的余裕が生まれていたことから、2022年2月中を目標に当面の間リハビリに専念した。
2022年
1月5日、肝臓疾患で入院していたワグネリアンが急死。福永の心の奥で一つの考えが強くなっていった。
「このまま騎手を続けていては馬たちと長く向き合えないのではないだろうか。
調教師になれば、今よりももっと長く馬たちと向き合えるようになるはずだ。
騎手も続けたいけど、一通り勝ちたかったレースには勝てたわけだし、
そろそろ騎手とは違う立場で競馬に関わってもいいのではないか。」
福永は、予てより引退後のビジョンとして調教師転向を思い描いていたが、今回こそが調教師を目指す絶好のチャンスと捉え、戦線復帰を目指しつつも調教師試験の受験を決意する。
2月5日、2か月ぶりに復帰し、スマッシングハーツでアルデバランステークスを勝つ。
2月20日、カフェファラオとの初コンビでフェブラリーステークスに勝ち、テン乗りでカフェファラオを連覇に導いた。
4月17日、ジオグリフで皐月賞を勝つ。同じコンビで自身の東京優駿三連覇をかけ、5月29 日のレースに挑んだが6着に敗れる。武豊がドウデュースで1着、東京優駿6勝目とした。
12月8日、福永は難関とされる調教師試験を一発で合格し、念願の調教師免許を獲得した。騎手免許と調教師免許は同時に所有できない(調騎分離)という規則に従い、騎手免許の更新期限が来る2023年2月末を以て騎手引退が決定した。
12月25日、ボルドグフーシュで自身最後となる有馬記念に挑む。八大競走完全制覇の最後のチャンスだったが、イクイノックスの2着に敗れた。イクイノックスの母父はキングヘイローであり、不思議な縁を感じさせた。
この年、福永は13年連続JRA年間100勝を達成した。
2023年
2月19日、オーヴェルニュと前年の帝王賞以来のコンビでフェブラリーステークスに挑んだが、折り合いを欠いて10着と惨敗。
2月25日、リメイクと共にサウジアラビアへ遠征し、リヤドダートスプリント(GⅢ)に出走。エリートパワーの3着に敗れたが、日本勢では最上位であった。
3月4日、阪神競馬場で引退式が行われ、当日開催されたチューリップ賞の本馬場入場では、競走馬時代に騎乗経験のある誘導馬のミツバに騎乗した。
引退式のスピーチにおいては、涙ながら改めて家族や周囲、そしてファンへの感謝を示した。
「福永洋一の息子として生まれてこなければ、騎手の道を選ぶこともなかったですし、豊さんの存在がなければ、騎手の道を志すこともなかったと思っています。母親に対しては、まったく競馬に興味のなかった自分が急に騎手になるということで驚かせてしまい、つらい思いをずっと27年間もさせ続けて、こんな親不孝はないなと思っていましたが、最後はケガもありましたが健康な状態で引退できて、ようやく長きにわたった親不孝を終えることができて、ホッとしていますし申し訳なく思っています。」
「騎手としての僕は、福永洋一と北橋先生、その2人の作品だと思っています。ジョッキーとしては出来が悪くて、北橋先生には迷惑を掛けっぱなしでしたが、沢山の人に支えてもらったおかげで、ここまで勝利を積み上げることができました。僕のことを『努力の天才』と言って下さるファンの方もいますが、自分が努力できたのは、沢山のファンの方々が支えてくれて、その想いに応えるためには頑張ることしかできませんでした。本当はもっと勝たなきゃならないぐらい応援してもらっていましたが、思うように勝てなくて、応援してくださる方々の期待に本当に応えられたかどうかは今でも分かりませんが、一生懸命真面目に勤め上げることしかできませんでした。これからは調教師として一からスタートすることになります。ようやく2人の元から巣立つことができたのかなと思います。」
「デビュー以来多くのファンに応援してもらえて本当に幸せな騎手人生だったし、自分には過ぎた騎手人生でした。これからは調教師として応援してもらった皆様にまた応援してもらえるような馬を競馬場に送り出したいと思います。最高の騎手人生でした。本当にありがとうございました!」
調教師時代
2024年
以降は厩舎開業を目指してその準備期間に充て、2024年3月に栗東トレセンにて、同年を以て定年を迎えた安田隆行と松永昌博の両氏から管理馬とスタッフを引き継ぐ形で開業。
管理馬には騎手時代に自身が騎乗したデュアリストなどが含まれ、スタッフの一人はラインクラフトの元担当厩務員であった。
イメージカラーにはシャア専用ゲルググを意識したワインレッドが選ばれている。
調教師としての初陣は3月9日のコーラスステークス。安田厩舎からの転厩馬であるレオノーレ(コントレイルと同じくノースヒルズ系の持ち馬)で鞍上に武豊を迎えて参戦するも、スパーキングレディカップ勝ち馬であったレディバグの2着に敗れてしまう。
それから1ヶ月は最高で2着というもどかしいレースが続いていたが、4月7日に松永厩舎からの転厩馬であるマルカブリッツにて調教師として初勝利、さらに同日、安田厩舎からの転厩馬エーデルブルーメ(鞍上は弟分・川田将雅)にて2勝目を掲げた。
4月13日、アーリントンカップで、堀内岳志厩舎からの転厩馬であるチャンネルトンネル(鞍上は坂井瑠星)にて調教師として重賞デビューを果たし、同レースでは3着に粘って本番のNHKマイルCへの優先出走権を獲得するも、GⅠ初挑戦となる本番では6着と惜敗。
それでも、翌週5月11日、京王杯スプリングカップでは、安田厩舎から引き継いだNHKマイルC優勝馬・ダノンスコーピオン(鞍上は戸崎圭太)で挑んで4着と粘りこみ、鞍上の戸崎騎手も復活を期待するコメントをした。この結果を受け、ファンからはその腕前に更なる期待が高まっている。
そして8月18日、CBC賞にて幸英明騎手騎乗のドロップオブライトが制したことで調教師として初の重賞制覇を果たした。
人物
テレビゲームマニア(キングヘイローも登場するウマ娘もプレイ済み)。
幼少期は信長の野望や三國志が好きだったほか、競馬ゲームも好きなようで、時間さえあれば実際のレースの合間を縫ってまでプレイしていたことから周りに呆れられたことも(騎手として大成することを目指す『ジーワンジョッキー』シリーズも「イメージトレーニングのため」と称してプレイしており、後に同シリーズに手綱の動きに関するアドバイザーとして携わった)。
コラムでの情報発信なども積極的に行っていたため、pixivでもそこそこイラストが投稿されている。
2016年7月に普段から仲のいい川田将雅と共にホリプロとマネジメント契約を締結(藤田菜七子も同年4月に契約締結)した為、メディアへの出演も多い。
GⅠレース前にはテレビ番組のインタビューでコースの特徴やレース展開の予測を披露してくれることがあるが、実際のレースでも解説・予測通りに展開することがありファンを驚かせている。こういった分析力の高さが、福永の活躍を支えているのだろう。
結婚観について
2013年、元フジテレビアナウンサーの松尾翠と結婚。3人の子供を授かっている。
今でこそ親子で写真を撮ったり良い家庭(夫)と評される福永だが、結婚の数年前には独身貴族を貫いていたせいか、「3日目になったら帰ってくれんかな」や「知らない誰かが家にいるの嫌だ」などテレビで発言していた。また、同期の和田竜二騎手の奥さんに「結婚なんて人生の墓場」(和田騎手の交際経緯は福永が関わっているのだが)としつこく言ったせいで出禁にされている。
なお、結婚後に同じ番組で再び質問された際は、先述した感情はいざやってみると無くなっており、幸せであると語った。
もちろん、他の番組で和田騎手から不評を買ったのは言うまでもない。
騎乗スタイル
序盤は控え、中団~ラスト直線でごぼう抜きの末脚を見せる、通称・差し追込戦法が多く、先述のキングヘイローでダービー初騎乗した際を除いて、逃げ戦法を取ることはほとんどない。
これは「一度逃げることを覚えてしまうと、その後の成長が見込めなくなる」からとし、特に2歳馬に騎乗する際には道中折り合いをつけることを覚えさせる目的で敢えて馬群に入れる戦法を取るようにしている。
その結果、馬群を抜け出せずに晴れのデビュー戦で敗北を喫することも多いものの、このような若駒を育てるような騎乗を基本とすることから、競馬ファンからは「競馬を教える騎乗」としばしば称される。騎手を引退した2023年に至っては、後続に託した騎乗馬の多くが中央・地方重賞を総なめにし、引退から1ヶ月ちょっとしか経たない段階で「福永が降りた馬はよく走る」と称賛することが囁かれ出している。
なお、的場均ほどではないが、馬にムチを打つことを嫌う傾向があり、追込みの際にも見せムチしか行わない場合も多かった。これは、孔子やキリストの「自分がされて嫌なことは人にもしない」「自分がして欲しいと思うことを人にしてあげなさい」という思いやりに関する教えからであるとしている。
つまり、自分が馬だった場合、「何もしてないのにムチで叩かれたり、ちょっと暴れただけで怒られたら嫌」であり、それよりも「気分をおだてて走る気にさせてくれる」方がいいからこそ、突き詰めて身に付けた騎乗スタイルなのである。
主な騎乗馬
GⅠ勝利馬
※勝鞍は福永とコンビを組んだもののみ記載。★はJRA顕彰馬
※海外重賞は()に開催国を、地方交流重賞は〈〉に開催地を記載する。
- プリモディーネ…'99桜花賞
- エイシンプレストン…'99朝日杯3歳ステークス、'01香港カップ(香港)、'02/'03クイーンエリザベス2世カップ(香港)
- スターリングローズ…'02JBCスプリント〈盛岡〉
- ピースオブワールド…'02阪神ジュベナイルフィリーズ
- エイシンチャンプ…'02朝日杯フューチュリティステークス
- サニングデール…'04高松宮記念
- ダイワエルシエーロ…'04優駿牝馬
- メイショウボーラー…'05フェブラリーステークス
- ラインクラフト…'05桜花賞、'05NHKマイルカップ
- シーザリオ…'05優駿牝馬、'05アメリカンオークスステークス(アメリカ)
- フサイチリシャール…'05朝日杯フューチュリティステークス
- フサイチパンドラ…'06エリザベス女王杯
※2着入線だったが、1着に入線したカワカミプリンセスが進路を妨害したとして降着となり繰り上げで優勝。
- ローブデコルテ…'07優駿牝馬
- レーヴディソール…'10阪神ジュベナイルフィリーズ
- ジョワドヴィーヴル…'11阪神ジュベナイルフィリーズ
- ストロングリターン…'12安田記念
- エピファネイア…'13菊花賞
- ジャスタウェイ…'13天皇賞(秋)、'14ドバイデューティーフリー(ドバイ)
- ビッグアーサー…'16高松宮記念
- ヴィブロス…'16秋華賞
- ケイティブレイブ…'17帝王賞〈大井〉、'18川崎記念〈川崎〉、'18JBCクラシック〈金沢〉
- ワグネリアン…'18東京優駿
- ミスターメロディ…'19高松宮記念
- インディチャンプ…'19安田記念
- コントレイル…'19ホープフルステークス、'20皐月賞、'20東京優駿、'20菊花賞、'21ジャパンカップ
- ワイドファラオ…'20かしわ記念<船橋>
- ワールドプレミア…'21天皇賞(春)
- シャフリヤール…'21東京優駿
- ピクシーナイト…'21スプリンターズステークス
- カフェファラオ…'22フェブラリーステークス、'22マイルチャンピオンシップ南部杯〈盛岡〉 ※現役最後の交流G1制覇。
- ジオグリフ…'22皐月賞 ※現役最後のG1制覇。
重賞勝利馬
福永とのコンビで、GIIまたはGIIIを制覇した馬たち。
- シルクフェニックス(1997年・1998年エンプレス杯<川崎>)※現役最初の交流重賞勝利。
- キングヘイロー(1997年東京スポーツ杯3歳ステークス)※現役最初のJRA重賞勝利。
- テイエムオオアラシ(1998年小倉記念)
- マコトライデン(1998年シリウスステークス)
- マルカコマチ(1999年京都牝馬ステークス)
- リキセレナード(2000年小倉3歳ステークス)
- ニホンピロスワン(2000年ローズステークス)
- ビハインドザマスク(2000年セントウルステークス、2002年京都牝馬ステークス)
- マルカキャンディ(2001年府中牝馬ステークス)
- アドマイヤマックス(2001年東京スポーツ杯2歳ステークス)
- ハギノハイグレイド(2002年東海ステークス)
- ネオユニヴァース(2003年きさらぎ賞)
- エコルプレイス(2003年グランシャリオカップ<旭川>)
- キングカメハメハ(2004年毎日杯)
- ヒシアトラス(2005年平安ステークス)
- サイドワインダー(2005年関屋記念)
- ワンモアチャッター(2005年チャレンジカップ)
- マルカシェンク(2005年デイリー杯2歳ステークス)
- カンパニー(2005年京阪杯、2006年大阪杯、2007年関屋記念)
- アドマイヤフジ(2006年日経新春杯)
- アドマイヤメイン(2006年毎日杯)
- スウィフトカレント(2006年小倉記念)
- トロピカルライト(2006年兵庫ジュニアグランプリ<園田>)
- エイシンドーバー(2007年京王杯スプリングカップ)
- ドラゴンファイヤー(2007年シリウスステークス)
- マルカシェンク(2008年関屋記念)
- サクラメガワンダー(2008年鳴尾記念、2009年金鯱賞)
- マルカフェニックス(2008年阪神カップ、2010年スワンステークス)
- ジェルミナル(2009年フェアリーステークス)
- アーリーロブスト(2009年京成杯)
- メイショウバトラー(2009年マリーンカップ<船橋>)
- アーバンストリート(2009年シルクロードステークス)
- セイウンワンダー(2010年エプソムカップ)
- セレスハント(2010年サマーチャンピオン<佐賀>、2011年東京スプリント<大井>、2013年北海道スプリントカップ<門別>)
- メリッサ(2010年北九州記念)
- キングスエンブレム(2010年シリウスステークス)
- アリゼオ(2010年毎日王冠)
- リアライズノユメ(2010年エーデルワイス賞<門別>・兵庫ジュニアグランプリ<園田>)
- トゥザグローリー(2011年日経賞、2012年日経新春杯・鳴尾記念)
- レディアルバローザ(2011年・2012年中山牝馬ステークス)
- ルーラーシップ(2011年金鯱賞、2012年アメリカジョッキークラブカップ)
- ダークシャドウ(2011年エプソムカップ・毎日王冠)
- マルカフリート(2011年北海道スプリントカップ<門別>)
- フレールジャック(2011年ラジオNIKKEI賞)
- エーシンヴァーゴウ(2011年アイビスサマーダッシュ)
- トーセンジョーダン(2011年札幌記念)
- ロードカナロア★(2011年京阪杯、2012年シルクロードステークス)
- ギュスターヴクライ(2012年阪神大賞典)
- ストローハット(2012年ユニコーンステークス)
- コパノリッキー(2013年兵庫チャンピオンシップ<園田>)
- ソリタリーキング(2013年マーキュリーカップ<盛岡>)
- マジンプロスパー(2013年CBC賞)
- エイシンフラッシュ(2013年毎日王冠)
- ブライトライン(2013年みやこステークス)
- ニシケンモノノフ(2013年兵庫ジュニアグランプリ<園田>)
- タガノグランパ(2014年ファルコンステークス)
- ワイルドフラッパー(2014年マリーンカップ<船橋>)
- トーホウアマポーラ(2014年CBC賞)
- キャトルフィーユ(2014年クイーンステークス)
- ヴァンセンヌ(2015年東京新聞杯)
- リアルスティール(2015年共同通信杯)
- サトノクラウン(2015年弥生賞)
- カフェブリリアント(2015年阪神牝馬ステークス)
- ベストウォーリア(2015年プロキオンステークス)
- シュヴァルグラン(2016年阪神大賞典・アルゼンチン共和国杯)
- エンジェルフェイス(2016年フラワーカップ)
- クリプトグラム(2016年目黒記念)
- ガリバルディ(2016年中京記念)
- ヴゼットジョリー(2016年新潟2歳ステークス)
- ジューヌエコール(2016年デイリー杯2歳ステークス)
- カデナ(2016年京都2歳ステークス、2017年弥生賞)
- カフジテイク(2017年根岸ステークス)
- サングレーザー(2018年マイラーズカップ・札幌記念)
- レッドアンシェル(2019年CBC賞、2020年北九州記念)
- キメラヴェリテ(2019年北海道2歳優駿<門別>)
- ミヤマザクラ(2020年クイーンカップ)
- パフォーマプロミス(2020年鳴尾記念)
- ブラヴァス(2020年新潟記念)
- ヴァンドギャルド(2020年富士ステークス)
- レッドベルオーブ(2020年デイリー杯2歳ステークス)
- デュアリスト(2020年兵庫ジュニアグランプリ<園田>)
- シヴァージ(2021年シルクロードステークス)
- オーヴェルニュ(2021年平安ステークス)
- ファインルージュ(2021年紫苑ステークス)
- アンドヴァラナウト(2021年ローズステークス)
- シャドウディーヴァ(2021年府中牝馬ステークス)
- グランブリッジ(2022年関東オークス<川崎>・ブリーダーズゴールドカップ<門別>)
- バーデンヴァイラー(2022年マーキュリーカップ<盛岡>、2023年佐賀記念<佐賀>)※現役最後の交流重賞勝利。
- リメイク(2022年カペラステークス)※現役最後のJRA重賞勝利。
その他騎乗馬
新馬戦や条件戦、国際戦など一度でも騎乗経験のある馬達を、五十音順で記載。
- アーネストリー
- アイポッパー
- アヴェンチュラ
- アカイイト
- アグネスデジタル
- アサクサキングス
- アスターペガサス
- アドマイヤキッス
- アドマイヤリード
- アフリカンゴールド
- アリストテレス
- アルナシーム
- アルバート
- イズジョーノキセキ
- インティライミ
- ヴァーミリアン
- ヴァレーデラルナ
- ヴィクティファルス
- ヴィブラフォン
- ヴィルシーナ
- ウインバリアシオン
- ウインプリメーラ
- ヴェラアズール
- ヴェントヴォーチェ
- ウリウリ
- エーシンクールディ
- エーシンフォワード
- エアウィンザー
- エアスピネル
- エアトゥーレ
- エアパスカル
- エアハリファ
- エアロロノア
- エイジアンウインズ
- エイシンニーザン
- エイシンバーリン
- エイシンブルズアイ
- エイシンボストン
- エタリオウ
- エポカドーロ
- エリカヴィータ
- エルウェーウィン
- エルトンバローズ
- オーシャンブルー
- オースミグラスワン
- オースミジェット
- オールアットワンス
- オグリワン(オグリキャップの息子) ※現役最初の重賞参戦時の騎乗馬。
- オメガハートランド
- オレハマッテルゼ
- カテドラル
- カネヒキリ
- キセキ
- ギベオン
- ギルデッドミラー
- キングストレイル
- クィーンズバーン
- クラウンプライド
- クリソプレーズ(クリソライト・マリアライト・リアファル・クリソベリル兄妹の母親)
- クリノガウディー
- クリノドラゴン
- クリンチャー
- グレースアドマイヤ(リンカーン・ヴィクトリー兄弟の母親)
- グレーターロンドン
- グレープブランデー
- グレナディアガーズ
- グローリーヴェイズ
- グロリアムンディ
- ケイアイガーベラ
- ケイアイノーテック
- ケイデンスコール
- ゴールスキー
- ゴールデンジャック
- ゴールデンチェリー
- ゴールドティアラ
- ゴッドスピード
- コパノリチャード
- コンクシェル
- サウンズオブアース
- サウンドキアラ
- サカラート
- サブライムアンセム
- サマーウインド
- サンライズマックス
- シーイズトウショウ
- シーキングザベスト
- シーズグレイス ※現役最初のJRA・GI参戦時の騎乗馬(シャドウスケイプの母)。
- ジェラルディーナ
- シェルズレイ(シャイニングレイ・レイパパレ兄妹の母親)
- ジェンティルドンナ★
- シャケトラ
- シャザーン
- ジャスティンカフェ
- ジャスティンスカイ
- ジャンダルム
- ジュンライトボルト
- ジョーカプチーノ
- ショウナンバシット
- シルクジャスティス
- シルクフェイマス
- シルバーステート
- シルポート
- シンボリグラン
- スエヒロコマンダー
- スズカフェニックス
- スズカマンボ
- ステキシンスケクン
- ステファノス
- ステラリア
- ストロングブラッド
- スマートファルコン
- スマートロビン
- スリーロールス
- セリフォス
- センテリュオ
- ゼンノパルテノン
- タイセイビジョン
- タイセイレジェンド
- タイニーダンサー
- タイムトゥヘヴン
- ダコール
- タスカータソルテ
- タスティエーラ
- タッチングスピーチ
- ダノンカモン
- ダノンシャーク
- ダノンスマッシュ
- ダノンバラード
- タワーオブロンドン
- ダンツフレーム
- チャクラ
- チュウワウィザード
- テイエムサウスダン
- テイエムスパーダ
- ディアデラマドレ
- ディアドラ
- ディヴァインライト
- ディヴィーナ
- テスタマッタ
- デニムアンドルビー
- デュランダル
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- トーセンビクトリー
- トゥードジボン
- トウカイトリック
- ドナウブルー
- ドライスタウト
- トロワゼトワル
- ドンクール
- ドンフランキー
- ナリタクリスタル
- ヌーヴォレコルト
- ネヴァブション
- ネロ
- ノーリーズン
- ノボトゥルー
- ハーパー
- ハギノアレグリアス
- ハギノハイブリッド
- パッションダンス
- ハヤブサナンデクン
- ピースオブエイト
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- ヒストリカル
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- ビッグゴールド
- ビッグリボン
- ヒットザターゲット
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キングヘイローとの縁
上記に示される27年に及ぶ騎手としてのキャリアにおいて、若手時代に騎乗したキングヘイローは福永自身にとってもファンにとっても特別な縁や思い入れがある馬として挙がる。
戦績だけ見ればG1を取り逃すどころかダービー惨敗だの主戦交代した後にキングに負かされる等の苦い思い出の方が目立つのだが、
- 人馬共に父親が圧倒的な実績を持つ天才だったが、不慮の事故・病気でその才を失った。
- 人馬共に初挑戦のクラシックで惜敗も惨敗も経験する。
- 人馬共に圧倒的な実力者の前に負け続けた上で覚醒。
- 2018年にウマ娘アニメ化にあたってキングヘイローが登場することが急遽決定し当時のエピソードに注目が集まり、そのアニメのダービー回の直後に開催された日本ダービーで福永の初ダービー制覇。
- そのダービー制覇の翌年にキングヘイローが逝去したが、数日後に開催された高松宮記念で今度は福永が1着となり弔い合戦を勝利で飾る。
- 2021年にウマ娘アニメ2期やアプリ開始でさらに知名度が上がった年のダービーも2連覇かつ通算3勝を達成。しかもこの頃から母父キングヘイローの馬が次々と実績を挙げて注目され、福永自身も母父キングのピクシーナイトでスプリンターズステークス勝利へ。
- 2022年、現役最後の有馬記念ではキングヘイローの孫の2着という、かつての2000年の高松宮記念を想起させる決着。
…生まれや経歴の共通点、そしてメディア等でキングヘイローに注目が集まった直後の大一番やキングの子孫との絡みでのレース結果など、
長いキャリアと箇条書きマジックを考慮したとしてもここまで続けば特別な縁を感じざるを得ないコンビとなっている。
福永本人もダービー惨敗、高松宮記念など当時の話題を度々インタビュー等で挙げる事があり、「恩人と呼べるような馬」とも評している。
キングヘイロー(ウマ娘)
アニメ一期にて主要キャラとして扱われた黄金世代たちは、まだ企画コンセプトが固まっていなかったこともあってか、キャラ付けの中で「主戦騎手の性格・エピソードを盛り込まれている」というものがあるのだが。
他のメンバーが、「実馬の性格に騎手自身あるいは戦法に合わせた性格が付与」されているのに対し、キングだけはほぼ福永祐一そのものといっても過言ではなく「主戦騎手を美少女化して実馬の性格を申し訳程度に付与」されている感じになっている。
先述の通り、ウマ娘のアニメ一期放映およびキングヘイローのウマ娘化が成された年にダービー初制覇を成し遂げたわけだが、奇しくも福永がダービー初制覇したその日に放映された回(史実ではスペシャルウィークの春秋連覇の前に7着に終わった第120回天皇賞秋を題材とした回)にて、キングヘイローは「ライバルが強いほど、私も強くなりますわ」というコメントを残していた。
関連イラスト
2018年、初の日本ダービー制覇を記念したイラスト。キングヘイロー(ウマ娘)、かつての相棒を祝福。
関連タグ
福永洋一:実父で元中央競馬騎手。