大阪杯
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おおさかはい
JRA(日本中央競馬会)が阪神競馬場の芝コースで開催するGⅠ競走。メイン画像は2013年優勝のオルフェーヴル。
1957年にハンデキャップ制重賞「大阪盃競走」として創設。
以降改修工事や震災の被害による閉場に伴う京都競馬場での代替開催を除いて、全て阪神競馬場で行われる。
1962年に産経新聞社賞の提供(スポンサー協力)を受けてからは、1964年に当時の発行新聞の題字表記に合わせて「サンケイ大阪杯」、1989年に旧来の漢字表記戻ったことで「産経大阪杯」に改称。
1973年に賞金別定戦に変更。
1984年のグレード制導入でGⅡに格付け。
1995年より地方競馬所属、2003年より外国調教馬のうち資格を有する馬の参加が認められる。
2017年のGⅠ昇格に伴い現在の正式名に改称され、負担重量が別定から定量に変更。
また産経新聞社の優勝杯提供がセントウルステークス(GⅡ)に変更となった。
本競走は長らく天皇賞(春)のステップレースとして認知されていた。
2016年以前の春競馬で中距離GⅠ競走が宝塚記念しかなく、中距離に特化した有力馬は距離適性が必ずしも合わないリスクを承知の上で長距離の天皇賞(春)またはマイル戦の安田記念に出走するケースも少なくなかった。
大阪杯のGⅠ昇格に伴い、天皇賞(春)と宝塚記念と合わせて春古馬中長距離三冠競走が確立。
また優勝馬には当該年のアイリッシュチャンピオンステークスへの優先出走権が与えられる。
(レース距離の変遷)
- 1957年 - 1964年:1,800m
- 1965年:1,850m
- 1966年 - 1971年:1,900m
- 1972年 - :2,000m
いずれも芝コース。
(当該年における本競走の優先出走権が付与されるレース)
いずれもJRA所属馬は1着以内、地方競馬所属馬は2着以内。
馬の太字は最優秀古馬牡馬・牝馬受賞馬。騎手の太字は騎手顕彰者。
Rはレコードタイム。
回 | 年 | 馬名 | 騎手 | 備考 |
---|---|---|---|---|
昭和 | 創設・阪神芝1800mで施行 | |||
第1回 | 1957年 | ホマレイチ | 大根田裕也 | 基準タイム1.50 4/5 |
第2回 | 1958年 | カツラホマレ | 大根田裕也 | 初の牝馬制覇。鞍上の大根田は史上初の騎手連覇。 |
第3回 | 1959年 | キヨスガタ | 内藤繁春 | 鞍上の内藤初重賞勝利。 |
第4回 | 1960年 | ウイルデイール | 宇田明彦 | 現行タイム変更後の基準タイム1.50.2 前年皐月賞馬。 |
第5回 | 1961年 | コダマ | 栗田勝 | 前年二冠馬。顕彰馬 |
第6回 | 1962年 | スギヒメ | 諏訪真 | 牝馬。前年桜花賞馬。 |
第7回 | 1963年 | リユウゼツト | 大石五十夫 | 牝馬。同年年度代表馬リユウフオーレル5着。 |
第8回 | 1964年 | テツノオー | 大辻省二 | 同年天皇賞(春)馬ヒカルポーラ6着。 |
第9回 | 1965年 | ヤングヒーロー | 新井仁 | 同年のみ阪神芝1850mで施行。 |
距離を1900mに変更 | ||||
第10回 | 1966年 | バリモスニセイ | 諏訪真 | 基準タイム1.56.4。1番人気キーストン7着。 |
第11回 | 1967年 | リユウフアーロス | 宮本悳 | R 1.56.1。 |
第12回 | 1968年 | ヤマピツト | 池江泰郎 | 前年オークス馬。 |
第13回 | 1969年 | ダテホーライ | 宇田明彦 | 同年宝塚記念馬。 |
第14回 | 1970年 | シュンサクオー | 小野幸治 | R 1.55.8。同年天皇賞(春)馬リキエイカン4着。 |
第15回 | 1971年 | ケイタカシ | 池江泰郎 | R 1.54.7。 |
距離を芝2000mに変更 | ||||
第16回 | 1972年 | フイドール | 武田博 | 基準タイム2.06.6。 |
第17回 | 1973年 | ニホンピロムーテー | 武邦彦 | R 2.02.5。同年より賞金別定戦。1971年菊花賞馬。 |
第18回 | 1974年 | キヨノサカエ | 福永洋一 | |
第19回 | 1975年 | スカイリーダ | 高橋成忠 | R 2.00.9 |
第20回 | 1976年 | ロングホーク | 松田幸春 | |
第21回 | 1977年 | ゴールドイーグル | 内田国夫 | 最高齢勝利(7歳) |
第22回 | 1978年 | キングラナーク | 岩元市三 | |
第23回 | 1979年 | メトロジャンボ | 目黒正徳 | 天皇賞馬ホクトボーイ4着、テンメイ6着、エリモジョージ9着 |
第24回 | 1980年 | ハシクランツ | 柴田光陽 | |
第25回 | 1981年 | サンシードール | 栗田伸一 | 鞍上の栗田伸は初の騎手父子制覇かつ、唯一の重賞勝ち。 |
第26回 | 1982年 | サンエイソロン | 小島太 | |
第27回 | 1983年 | ヒカリデユール | 河内洋 | 同年有馬記念勝利。 |
グレード制導入。GⅡ格付け | ||||
第28回 | 1984年 | カツラギエース | 西浦勝一 | R 2.00.6。同年宝塚記念・JC勝利。 |
第29回 | 1985年 | ステートジャガー | 田原成貴 | ミスターシービー2着。 |
第30回 | 1986年 | サクラユタカオー | 小島太 | 同年天皇賞(秋)勝利。 |
第31回 | 1987年 | ニシノライデン | 田原成貴 | 同年天皇賞(春)で2着入線も斜行により失格。 |
第32回 | 1988年 | フレッシュボイス | 武豊 | 前年安田記念馬。鞍上の武豊は2人目の騎手父子制覇。 |
平成 | ||||
第33回 | 1989年 | ヤエノムテキ | 西浦勝一 | 前年皐月賞馬。 |
第34回 | 1990年 | スーパークリーク | 武豊 | 1988年菊花賞・1989年天皇賞(秋)優勝。 |
第35回 | 1991年 | ホワイトストーン | 田面木博公 | 阪神競馬場改修により京都競馬場で施行。 |
第36回 | 1992年 | トウカイテイオー | 岡部幸雄 | 前年二冠馬。同年JC勝利 顕彰馬 |
第37回 | 1993年 | メジロマックイーン | 武豊 | 1990年菊花賞・1991~1992年天皇賞(春)優勝、同年宝塚記念勝利。顕彰馬 |
第38回 | 1994年 | ネーハイシーザー | 塩村克己 | 同年天皇賞(秋)勝利。 |
第39回 | 1995年 | インターマイウェイ | 松永幹夫 | R 1.59.3 12番人気での勝利。単勝14040円 |
第40回 | 1996年 | タイキブリザード | 岡部幸雄 | |
第41回 | 1997年 | マーベラスサンデー | 武豊 | 同年宝塚記念勝利。 |
第42回 | 1998年 | エアグルーヴ | 武豊 | 牝馬。1996年優駿牝馬、1997年天皇賞(秋)優勝。鞍上の武豊は2人目の騎手連覇。 |
第43回 | 1999年 | サイレントハンター | 吉田豊 | |
第44回 | 2000年 | メイショウオウドウ | 飯田祐史 | |
第45回 | 2001年 | トーホウドリーム | 安藤勝己 | R 1.58.4 |
第46回 | 2002年 | サンライズペガサス | 安藤勝己 | 鞍上の安藤勝は3人目の騎手連覇。 |
第47回 | 2003年 | タガノマイバッハ | 安藤勝己 | 鞍上の安藤勝は史上唯一の騎手3連覇。 |
第48回 | 2004年 | ネオユニヴァース | M.デムーロ | |
第49回 | 2005年 | サンライズペガサス | 幸英明 | 最高齢勝利タイ。かつ唯一の隔年制覇。 |
第50回 | 2006年 | カンパニー | 福永祐一 | 鞍上の福永祐は3人目の騎手父子制覇。 |
第51回 | 2007年 | メイショウサムソン | 石橋守 | 前年の二冠馬。同年天皇賞春秋勝利。 |
第52回 | 2008年 | ダイワスカーレット | 安藤勝己 | 前年の牝馬二冠馬・エリザベス女王杯馬。同年有馬記念優勝。 |
第53回 | 2009年 | ドリームジャーニー | 池添謙一 | 同年宝塚記念・有馬記念優勝。 |
第54回 | 2010年 | テイエムアンコール | 浜中俊 | |
第55回 | 2011年 | ヒルノダムール | 藤田伸二 | R 1.57.8 同年天皇賞(春)優勝。 |
第56回 | 2012年 | ショウナンマイティ | 浜中俊 | |
第57回 | 2013年 | オルフェーヴル | 池添謙一 | 2011年牡馬三冠・有馬記念、前年宝塚記念優勝、同年凱旋門賞2着・有馬記念勝利。顕彰馬 |
第58回 | 2014年 | キズナ | 武豊 | 前年東京優駿優勝。 |
第59回 | 2015年 | ラキシス | C.ルメール | 前年エリザべス女王杯優勝。 |
第60回 | 2016年 | アンビシャス | 横山典弘 | |
GⅠ昇格 | ||||
第61回 | 2017年 | キタサンブラック | 武豊 | 2015年菊花賞、2016年天皇賞(春)・JC優勝、同年天皇賞(春)連覇・天皇賞(秋)・有馬記念勝利。顕彰馬 |
第62回 | 2018年 | スワーヴリチャード | M.デムーロ | |
第63回 | 2019年 | アルアイン | 北村友一 | 2017年皐月賞優勝 |
第64回 | 2020年 | ラッキーライラック | M.デムーロ | 牝馬。2017年阪神JF、前年エリザベス女王杯優勝、同年エリザベス女王杯連覇。 |
第65回 | 2021年 | レイパパレ | 川田将雅 | 前年無敗三冠馬コントレイルを破り優勝。 |
第66回 | 2022年 | ポタジェ | 吉田隼人 | 1番人気エフフォーリアは9着。 |
第67回 | 2023年 | ジャックドール | 武豊 | R 1.57.4 |
第68回 | 2024年 | ベラジオオペラ | 横山和生 | 鞍上の横山和は4人目の騎手父子制覇。 |
レースレコード |
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騎手の勝利数 |
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騎手の親子制覇 |
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