ピクシブ百科事典

オルフェーヴル

おるふぇーゔる

日本中央競馬会(JRA)に所属していた競走馬。史上7頭目となるクラシック3冠馬。
目次[非表示]

誕生~デビュー

2008年5月、北海道の白老ファームにて誕生。
ステイゴールド、母オリエンタルアート、母の父がメジロマックイーンという血統で、いわゆる「ステマ配合」の馬である。
(ステマ配合とは、父のステイゴールドと、母の父メジロックイーンの名前からついた通称。)
ちなみに、母のオリエンタルアートには当初ディープインパクトが付けられたが、3度種付けを行い3回とも不受胎だったため、急遽ステイゴールドが付けられたという経緯がある。
馬主は一口馬主クラブのサンデーレーシングであり、募集価格は総額6000万円に設定された。
その後、全兄のドリームジャーニーも所属していた栗東の池江泰寿厩舎に入厩。

2010年8月、新潟競馬場の新馬戦でデビュー。
サクッと勝利しデビュー勝ちをおさめたものの、勝利後に鞍上の池添謙一騎手を振り落し、勝利後の記念撮影が中止となるハプニングを引き起こすなど、ただでは済まない馬だった。
その勢いでオープン特別の芙蓉ステークスへ出走したが、ホエールキャプチャにクビ差で敗れてしまう。
次走のGⅡ京王杯2歳ステークスでも、1番人気でありながら10着と大敗。2歳時代はほとんど良いところなく終わってしまった。

3歳時代

オルフェーヴルの年明け初戦は、GⅢシンザン記念。最後の直線で豪脚を見せるも2着。続くGⅢきさらぎ賞でも3着と、勝ちきれないレースが続いた。

その後、皐月賞への出走権をかけGⅡスプリングステークスへ出走。この時は東日本大震災によって、本来の開催地である中山競馬場が使用できなかった。
そのため、地元の阪神競馬場にて行われたこの競走で、オルフェーヴルは他馬をまとめて差し切りゴールイン。念願の重賞初制覇を飾ると同時に、皐月賞への優先出走権を手に入れた。

皐月賞

4月24日、オルフェーヴルはGⅠ皐月賞へと出走。
前走で勝利したにもかかわらず、単勝オッズ10.8倍の4番人気と評価は芳しくなかった。
東日本大震災により、本来とは違う東京競馬場で行われたこのレース。
レース前の低評価や、外寄りの6枠12番と言う悪条件を乗り越え、自慢の末脚を見せつけて勝利。1番人気のサダムパテックに3馬身差をつけての完勝であった。
悲願のクラシック制覇を成し遂げたオルフェーヴルは、クラシック2冠目の日本ダービーへと向かった。

日本ダービー

5月29日に行われた日本ダービー
台風の影響により、不良馬場での開催となったこのレース、オルフェーヴルは堂々の1番人気。しかしながら単勝オッズは3.0倍と、圧倒的な人気を誇っていたわけではなかった。
色々と不確定要素が多い中、レースがスタート。
馬場のコンディションから、池添騎手と池江調教師は「外を回るべき」と判断していた。
しかし、第3コーナーで大外に持ち出せず、最後方で迎えた府中の直線。
が、オルフェーヴルはそんな事はお構いなしに爆走。2着のウィンバリアシオンの追撃を振り切り、1着でゴール板を駆け抜けた。
この時、3着のべルシャザールとは、約9馬身もの差をつけていた。

こうして、2冠を制したオルフェーヴルは一旦放牧へ出される。
クラシック3冠へ向け、ファンの期待も高まりつつあった。

菊花賞

秋初戦のGⅡ神戸新聞杯も勝利したオルフェーヴルは、いよいよ牡馬クラシックの最後の1冠、GⅠ菊花賞へと出走した。
3冠馬誕生への期待か、単勝オッズは1.4倍の1番人気。
前走と比べても馬体が逞しくなっており、確かな「成長」を感じさせる雰囲気であった。
陣営やファンの期待を背に、レースがスタート。
好スタートを切ったオルフェーヴルは、そのまま内側へ向かった。
多少かかる気配を見せたものの、うまく折り合いをつけて好位追走。そして、第3コーナーから仕掛けはじめ、直線へ。
そして、2着のウィンバリアシオンに2馬身半の差をつけ、1着でゴールイン。
遂に、史上7頭目となるクラシック3冠馬の栄光を手にした。

スタンドからの歓声に迎えられ、感動のウイニングラン。
池添騎手も感無量・・・かと思いきや、ウイニングラン中にオルフェーヴルはまたも池添騎手を振り落した。しかも今回は、内ラチに池添騎手の脇腹を叩きつけるという、なんか別の意味での成長を見せていた。
新馬戦の時と変わらぬその光景に、観客はある種の安心感を覚えたとか覚えてないとか。

こうして、見事クラシック3冠を達成したオルフェーヴルは、グランプリレース有馬記念へ。
ダービー馬エイシンフラッシュや、GⅠ6勝の女傑ブエナビスタ、日本競馬史上初のドバイワールドカップヴィクトワールピサなど、並み居る強豪を抑えての1番人気。
ファンの期待と(馬券的な意味での)人気に応え、ここでも見事な勝利を飾り、ナリタブライアンから実に17年ぶりに3歳にして4冠を制覇。
さらに、兄弟そろっての有馬記念制覇という快挙も成し遂げた。

こうして、オルフェーヴルは2011年の最優秀3歳牡馬並びに年度代表馬に選出された。

4歳時代

阪神大賞典

年が明け、古馬となったオルフェーブルの初戦は、天皇賞(春)のステップレースであるGⅡ阪神大賞典に決定。
単勝オッズ1.1倍という、驚異的な人気であった。
しかし、ここでオルフェーヴルはまたも一悶着起こしてしまう。
スタート後、第3コーナーを回っていき、最初のホームストレッチにかかったオルフェーヴルは2番手追走。
そして第1コーナーへ回っていったオルフェーヴルは、直線に入ったところで先頭に立った。
ところが、向こう正面の直線でオルフェーヴルは逸走し、それを池添騎手が抑えるといきなり失速。
故障したかのようにズルズル後退していくその姿に、スタンドからは悲鳴が上がった。
しかしながら、そこから再度スパートをかけ、最後の直線へ。
上がり3ハロン36.7秒と言う超ハイペースで追走した。
結果は、1着のギュスターヴクライに半馬身差詰め寄り2着。
あんなアクシデントにも関わらず2着である。池添騎手が「バケモノです」と語ったのも頷ける。
しかしながら、このレース中の逸走によって、オルフェーヴルには平場競走再審査の制裁が与えられてしまう。
天皇賞への出走も、再審査の結果次第という事になった。

天皇賞(春)

その後の再審査では、無事に合格。天皇賞(春)への出走も可能となった。
余談だが、この時オルフェーヴルは初めてダートコースを走っている。
実際の競走ではないものの、池江調教師は「ダートでの走りがすごく良かった。一度ダートも走らせてみたい」と語った。

そして本番の天皇賞(春)では、単勝オッズ1.3倍の1番人気に支持された。
が、上がり3ハロン34.0秒とレース中3位タイのペースで追走したものの、全く見せ場なく11着と大敗してしまった。
敗因は未だにわかっていないが、3冠馬とは思えないレースであった事だけは確かである。

そして、オルフェーヴルが次に出走したのは、グランプリレース宝塚記念であった。

宝塚記念

天皇賞(春)からおよそ2か月後、オルフェーヴルはGⅠ宝塚記念に出走した。
ファン投票1位での出場だったが、前走での大敗のせいか単勝オッズは3.2倍。1番人気の3冠馬とは思えない倍率であった。
そして始まったレース。それまで見せていた気性難も鳴りを潜め、折り合いがついたままレースを運ぶオルフェーヴル。
最後の直線で一気に差し切り、ルーラーシップなど強敵の追撃もものともせず2馬身差の快勝。
「3冠馬、ここにあり」と観客に示したレースであった。

海外遠征

宝塚記念後の7月、オルフェーヴルの陣営はある発表をした。
それは、フランスにて行われる競馬界最高峰のレース「凱旋門賞」への挑戦。
同じステイゴールド産駒のナカヤマフェスタが凱旋門賞2着であった事からも、日本馬初の凱旋門賞制覇への期待は高まった。
しかし、ここで陣営は凱旋門賞でのオルフェーヴルの騎乗を、主戦騎手である池添謙一ではなく、外人騎手のクリストフ・スミヨンに依頼。
池江調教師は「凱旋門賞を勝つための苦渋の選択だった」と話している。
ちなみに、池添騎手は凱旋門賞を相当楽しみにしていたらしく、安田美沙子、及び四位騎手との対談では

四位「その前に鞍上のオファーがあるかどうかだね」
池添「大丈夫だと思いますよ。まさか、外人ジョッキーとかは無いですよねぇ」
一同「それは無いですよ(笑)

という話をしていた。
また、過去の凱旋門賞及びフォワ賞のビデオを「穴が空くほど見ている」とも語っていた。( ;ω;)ウッ…

そんな悲喜こもごもの中、8月にオルフェーヴルは帯同馬アヴェンティーノと共にフランスへ飛んだ。
ステップレースのGⅡフォワ賞では、5頭立てという少数の中でキッチリ1着。
ますます凱旋門賞制覇への期待が高まっていた。

凱旋門賞

2012年10月7日、いよいよ第91回凱旋門賞の発走が迫っていた。
日本馬初の快挙に向け、国内の競馬ファンの期待も最高潮に達していた。
しかしこの凱旋門賞では、直前になって有力馬の回避が相次いだ。
日本でGⅠエリザべス女王杯を連覇し、アイルランドのGⅠアイリッシュチャンピオンステークスも優勝していたスノーフェアリーが故障のためレースを回避。
前年度覇者にして、当年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスの優勝馬デインドリームも、ドイツ国内で発生した馬伝染性貧血によって移動禁止措置が取られ、出走不可能に。
前年度のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス優勝馬ナサニエルも、熱発により回避するなど、色んな意味でオルフェーヴルにはついている展開となった。
しかし、一般的に不利とされる大外枠からの出走など、不安要素が0とは言えない状態であった。

そして、凱旋門賞がついにスタート。
オルフェーヴルは後方でレースを進めていき、大外を回って直線へ向かう。
迎えた直線で、オルフェーヴルはついに先頭に立ち、後続を突き放した。
この時、誰もがオルフェーヴルの勝利を確信しただろう。


しかし、ここで思わぬ伏兵がやってきた。
オリビエ・ペリエ騎乗の4歳牝馬ソレミアが、馬群を抜けだしオルフェーヴルに並んだのだ。
そして、残り50m付近でソレミアに差され、ゴールイン。結果は2着。
日本馬による凱旋門賞制覇は、またしても成らなかった。
しかし、レース動画を見てもらえればわかる通り、3着の馬とは大きな差がついていた。

オルフェーヴルは、本場の馬に遜色ない走りを見せたのである。
池江調教師はインタビューで、「日本の馬が世界トップレベルに居るのは事実だが、自分の技術が世界レベルになかった」と語り、「明日から出直して、何とかこのレースに勝つために戻ってきたい」と、再挑戦を匂わせるかのような話をした。

その後、帰国したオルフェーヴルはGⅠジャパンカップに出走。
騎乗したのは相棒(?)の池添謙一騎手。
ロンシャンで後塵を拝したソレミアとのリベンジに加え、牝馬3冠馬ジェンティルドンナとの牡牝3冠馬対決に注目が集まった。

しかし、鞭が入るとヨレる癖の為か直線でジェンティルドンナと軽く接触。
幸い何事もなかったが、ジェンティルドンナにハナ差届かず2着入線。
レースは審議となったが、結局降着は無く2着で確定となった。
ちなみに、ソレミアは見事に撃沈し13着だった。

オルフェーヴルはその後、年末の有馬記念を回避し休養。
年明け初戦のGⅡ産経大阪杯を勝利し、宝塚記念、そして凱旋門賞を目指し調整が続けられていた。
ところが、宝塚記念を10日後に控えた6月13日、調教中に運動誘発性肺出血(EIPH)を発症していた事が明らかとなった。
このため、オルフェーヴルは急遽宝塚記念を回避し、放牧へ出された。
だが、幸い程度も軽かったため遠征計画は予定通り実行され、2度目のフランス遠征が敢行された。
去年に続いて前哨戦のフォワ賞を快勝し、凱旋門賞に向けて期待は最高潮に達していた。

ところが、本番の凱旋門賞。
オルフェーヴルは中団でレースを進めたものの、最後に抜け出したフランスオークス馬トレヴを捉える事が出来ず、昨年と同じ2着に敗れた。
そのトレヴの走りは、奇しくも昨年のオルフェーヴルに通ずる物であった。

オルフェーヴルは帰国後、ラストランである有馬記念へ向けて順調に調整が続けられた。
鞍上は、デビュー以来国内では常に苦楽を共にしてきた池添謙一騎手に決定。
そして2013年12月22日、三冠馬のラストランを見ようと中山競馬場には11万人以上の観客が詰めかけた。
そしてスタートした、第58回有馬記念。オルフェーヴルはやや後方につけてレースを進めた。
そのまま向こう正面へ向かい、第3~第4コーナー付近で大外を回り、先頭に立った。
オルフェーヴルにとって最後となる、競馬場の直線。一完歩ごとに差は開き、後続を1馬身、2馬身とちぎっていく。
もはや、彼の勝利を妨げられる者はどこにも居なかった。
彼はそのまま8馬身差という大差をつけ、ゴールイン。
波乱に満ちた三冠馬の競走馬生活は、後続を8馬身差ちぎっての圧勝で幕を閉じた。
こうして三冠馬オルフェーヴルは引退、種牡馬として新しい生活をスタートさせる。
父のステイゴールドや、同じサンデーサイレンス系の三冠馬ディープインパクトを追い越せる種牡馬になれるか、彼の産駒が走り始める時が楽しみである。

ちなみに、オルフェーヴルのラストランで2着に入ったのは屈腱炎で長期休養していたオルフェーヴルの同期、ウインバリアシオン
彼は過去、日本ダービーと神戸新聞杯、菊花賞でオルフェーヴルの2着に入っていた馬だった。
最後までオルフェーヴルに追い付く事は出来なかったが、彼もまた一年以上のブランクを感じさせない走りで二冠馬ゴールドシップ相手に2着を確保した。

現在の競走成績

2歳新馬 1着
芙蓉ステークス 2着
京王杯2歳ステークス(GⅡ) 10着
シンザン記念(GⅢ) 2着
きさらぎ賞(GⅢ) 3着
スプリングステークス(GⅡ) 1着(阪神開催)
皐月賞(GⅠ) 1着(東京開催)
東京優駿(GⅠ) 1着
神戸新聞杯(GⅡ) 1着
菊花賞(GⅠ) 1着
有馬記念(GⅠ) 1着
阪神大賞典(GⅡ) 2着
天皇賞(春)(GⅠ) 11着
宝塚記念(GⅠ) 1着
フォワ賞(GⅡ) 1着
凱旋門賞(GⅠ) 2着
ジャパンカップ(GⅠ) 2着
大阪杯(GⅡ) 1着
フォワ賞(GⅡ) 1着
凱旋門賞(GⅠ) 2着
有馬記念(GⅠ) 1着

関連タグ

競馬 競走馬

pixivに投稿された作品 pixivで「オルフェーヴル」のイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 274927

コメント