概要
現在の施設の所有・レースの開催者は、愛知県、名古屋市、豊明市の3自治体で構成される一部事務組合の愛知県競馬組合である。
前身は名古屋市港区にあった1949年6月開場の地方競馬の競馬場で、現施設は元々は1977年に開設されたその所属競走馬の管理・調教のためのトレーニングセンターであった。
2016年、施設の老朽化や2026年に開催予定のアジア大会での選手村利用を契機とした再開発のために「弥富トレーニング」への併用移転が正式に決定。
2022年3月に旧競馬場で閉場式が行われ、4月に「名古屋競馬場」の名称のままで現施設が開場した。
旧競馬場については当面は場外馬券発売場として一部場内での営業が続いている。
施設
コースは新旧施設ともに右回りのダート仕様。
旧施設は1周1,100m、幅23m。
直線距離は194mで、晩年は現存する国内競馬場で最も短かった。
かつては障害競走も行われており、内馬場にその名残りがあった模様。
新施設は1周1,180m、幅30mで、直線距離は300m。
設定距離は900m、920m、1,500m、1,700m、2,000m、 2,100m。
近隣の笠松競馬場など他の地方競馬や、JRAレースの場外馬券発売も行っている。
交通アクセス
広い土地と自然環境を求めて現在地にトレーニングセンターが開設されたため、マイカーやバイクでの来場が最も便利である。
レース開催や場外馬券発売時に利用できる広い無料駐車場が用意されている。
競馬場近くを伊勢湾岸自動車道が開通しており、湾岸弥富ICまたは弥富木曽岬ICが最寄りとなっている。
鉄道の駅からかなり離れた場所のため、競馬開催時にのみ以下の場所から無料のシャトルバスが運行されている。
約25分。
・名古屋駅(名鉄バスセンター)
約40分。
・サンアール名古屋(旧競馬場内にある場外馬券発売場)
約40分。
旧施設については、2004年に開業した名古屋臨海高速鉄道(あおなみ線)の名古屋競馬場前駅から徒歩3分ほどの位置である。
なお当駅は2022年3月に港北駅に改称。
マスコット
いずれも競走馬をデフォルメ化したデザイン。
胴体を名古屋城のしゃちほこをモチーフにしているため、常に逆立ち状態である。
758ドリームゲッターズ(グループ名)
7番:かけるくん
5番:あたるくん
8番:ゆめちゃん
関連項目
同県豊明市にある第三セクター所有の競馬場で、現在はJRAが運営とレース開催を行う。
かつては愛知県競馬組合のレースも開催されており、休止が続く今日でも名古屋競馬場の場外馬券が発売されている。