概要
1918年に開業し、1937年に旧日本競馬会に移管。
1949年以降は新制度の中央競馬の競馬場として、現在日本中央競馬会(JRA)が所有・運営する。
コースは右回り仕様で、JRAの競馬場で最も全体の規模が小さい。
芝コースは一周1,600m(Aコース使用時)、直線292m。
ダートコートは一周1,444.6m、直線295.7m。
障害コースは、一部で通常の芝コースと併用。
併用区間ではレースの度に職員達が人力で障害を設置・撤去し、専用部分ではモニター近くに山型のバンケットがあるのが特徴的である。
地元グルメとして「鳥ぎん」のもつ煮などが有名。
アクセス
JR東日本・阿武隈急行・福島交通の福島駅から、福島交通バスで約15分。
開催日には、宮城県仙台市より高速バスの一部が競馬場前まで延長運行される。
主な競走
重賞競走 GⅢ
競走名 | 開催時期 | 距離 | 出走馬 | 1着本賞金 | 備考 |
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福島牝馬ステークス | 4月下旬 | 芝1,800m | 4歳以上牝 | 4,000万 | |
ラジオNIKKEI賞 | 7月上旬 | 芝1,800m | 3歳 | 4,000万 | |
七夕賞 | 7月上旬 | 芝2,000m | 3歳以上 | 4,300万 | サマー2000シリーズ第1戦 |
福島記念 | 11月上旬 | 芝2,000m | 3歳以上 | 4,300万 | 農林水産省賞典 |
余談
梅雨や真夏日の開催が多いため、馬場とレース展開が荒れやすい競馬場ともいわれる。
JRAの競馬場では唯一、代替開催を含めてGⅠ・GⅡ競走が一度も開催されていない。
3歳未勝利戦(2000年まで4歳未勝利戦)が秋まで実施されていた頃は、同時期の福島開催で特別3レース以外はすべて未勝利戦で組まれていた事もあり、「福島ドナドナシリーズ」とも呼ばれた。
1993年7月11日に最大入場者数の47,391人を記録。
2011年の東日本大震災では、スタンドなどに甚大な被害が発生し翌年4月まで開催中止。
その後の2021年と2022年にもそれぞれ地震の影響で施設内に破損が確認されたため、一部日程の開催中止や新潟競馬場での代替開催となった。
雑貨等の物販店であるターフィーショップ前の展示で、アイドルホース達が季節にちなんだワンショット劇場が展開。
開催期間外でも展示内容は定期的に入れ替わっている。
近年では白毛のアイドルホースソダシがサツマイモになった姿がSNSなどで話題となった。
関連項目
(実況中継が行われるメディア)