どの福島駅?
概要
福島市栄町に所在し、1887年(明治20年)12月15日に日本鉄道(→東北本線)の駅として開業。
国有化を経て、1982年の東北新幹線開業で当駅も停車駅となった。
東北新幹線の大宮駅と仙台駅の間に位置する駅としては最も大きな規模を誇る。
その他、奥羽本線(山形新幹線)に福島交通飯坂線、阿武隈急行線が当駅を発着しており、県庁所在地のターミナル駅として多くの利用客がいる。
東北新幹線の「やまびこ」、山形新幹線の「つばさ」が停車し、特に「つばさ」の大半は14番線ホームで上記「やまびこ」と分割・併合を行っている。
作曲家の古関裕而が福島市出身という事から、発車メロディには彼が作曲した『高原列車は行く』(在来線)および『栄冠は君に輝く』(新幹線)が採用されている。
東北本線などは当駅で仙台方面行き、郡山方面行き、庭坂・米沢方面行きと運転系統が分かれている。また福島交通と阿武隈急行は1面2線のホームを共用しており、JR線と改札口は異なるが乗換の際はホームから直接乗り換えることができる。
駅構造、のりば
JR東日本
在来線は、単式ホーム1面1線と切り欠きのない島式ホーム1面2線、切欠きを持つ島式ホーム1面3線の計3面6線のホームを有する地上駅。他に1番線〜2番線との間には通過線がある。
かつては3面5線式だったが、奥羽本線の標準軌化に際し、切り欠き式ホームが増設された。
なお東北本線は上下の発着番線が一定していない。
新幹線は、島式ホーム2面4線、及び通過線2線を有する高架駅。
山形新幹線は現状、奥羽本線との間の新在連絡線が単線で、配線の関係で14番線を上下とも使用しており、ダイヤ作成上のネックになっている。
なお新在連絡線自体は複線化が既に確定しており、その際には山形方面からの上り線が、現状では予備ホームである11番線に接続するため、山形新幹線の上下が分離されることになる。
今後の予定
2020年3月3日に、山形新幹線から新幹線上りホーム(11番線)に接続する新たなアプローチ線を新設する計画を発表。また、新型車両にE8系を投入する計画も発表。
在来線
番線 | 路線 | 方向 | 行き先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
11・12 | 東北・秋田新幹線 | 上り | 郡山・大宮・東京方面 | 11番線は予備ホーム |
13・14 | 東北・秋田新幹線 | 下り | 仙台・盛岡・秋田方面 | |
14 | 山形新幹線 | 下り | 米沢・山形・新庄方面 | |
〃 | 〃 | 上り | 郡山・大宮・東京方面 |
阿武隈急行線と福島交通飯坂線は、JR1番線北側に行き止まりの島式ホーム1面2線を共有し、改札口も2社で共同で使用されている。またJRとの連絡改札口もある。
利用状況
近況
JR東日本
- 2021年(令和3年)度の1日平均乗車人員は11,703人でる。
- 近年は利用者が減少傾向にある。
- なお、福島駅という名前がついている駅では当駅より大阪の同名駅(乗車人員は約3万人弱)の方が多く、クイズに出題される時はひっかけ問題になるので要注意。
利用状況比較表
事業者名 | JR東日本 | |
---|---|---|
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 14,932人 | 29,864人 |
2009年(平成21年)度 | 14,781人 | 29,562人 |
2010年(平成22年)度 | 14,161人 | 28,322人 |
2011年(平成23年)度 | 14,380人 | 28,760人 |
2012年(平成24年)度 | 15,869人 | 31,738人 |
2013年(平成25年)度 | 16,726人 | 33,452人 |
2014年(平成26年)度 | 17,725人 | 35,450人 |
2015年(平成27年)度 | 16,608人 | 33,216人 |
2016年(平成28年)度 | 16,536人 | 33,072人 |
2017年(平成29年)度 | 16,482人 | 32,964人 |
2018年(平成30年)度 | 16,461人 | 32,922人 |
2019年(令和元年)度 | 16,219人 | 32,438人 |
2020年(令和2年)度 | 11,017人 | 22,034人 |
2021年(令和3年)度 | 11,703人 | 23,406人 |
隣の駅
新幹線については「新幹線停車駅一覧」を参照。
路線 | 前の駅 | 次の駅 | |
---|---|---|---|
JR東日本 在来線 | |||
東北本線 | 南福島駅 | 当駅 | 東福島駅 |
奥羽本線(山形線) | − | 当駅 | 笹木野駅 |
福島交通・阿武隈急行 | |||
飯坂線 | − | 当駅 | 曽根田駅 |
阿武隈急行線 | − | 当駅 | 卸町駅 |
余談
キャラクター
主に当駅を中心に福島エリア独自で使われている「福島ももか」というキャラクターが存在する。
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JRバス東北のターミナルの南限
当駅東口からは、川俣高校前とを結ぶJRバス東北福島支店の一般路線『福浪線』が発着しており、同社の一般路線バスのターミナルとしては南限にあたる。かつては路線名が示す通りに常磐線浪江駅まで伸びていたが、2000年代に入りしばらくしてから川俣高校前以遠を短縮している。また、かつては磐越東線船引駅へ向かう路線もあり、同駅がJRバス東北の一般路線最南端のターミナルとなっていたが、これも2005年に廃止になった。
ちなみに同じ福島県でも白河駅・新白河駅〜磐城棚倉駅の『白棚線』はJRバス関東白河支店による運営であるため、福島県には2つのJRバスの拠点が存在することになる(JRバス関東は他に、高速バスのみ担当するいわき支店もある)。