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作詞:加賀大介 / 作曲:古関裕而


概要編集

夏の甲子園(全国高校野球選手権大会)の大会歌として大会の開会式、閉会式で演奏され奉唱される。発表は1948年


白球を追う青春を高らかに歌い上げ、そこで築き上げた日々は必ず成果として報われる、と歌い上げる応援歌である。


大会期間中甲子園球場では伊藤久男とコロムビア男声合唱団の歌ったバージョンを収録したCDが販売されている。

東北新幹線福島駅の発車メロディにもなっている。


この「栄冠は君に輝く」の作詞者である加賀大介氏は自身も野球少年であったが、少年時代に病を得て片足切断を余儀なくされ、野球への夢を絶たれたという経歴の持ち主でもある。

そんな彼だからこそ、あとに続く子どもたちに夢を託すべく素直に努力と栄冠を讃える歌になったとも言われる。


また、この曲が作られたのは物資(特に食糧)や人材(徴兵本土空襲による戦死の影響)の不足で野球(のみならずスポーツ競技そのもの全て)をする事すらままならなかった第二次世界大戦終結(1945年)直後の事である。

ここで言うところの「栄冠」とは本義においては野球ができる事そのものを指し、また野球を通して得られた友情や人生観(によって送られるこれからの人生)の事を指す。本来、試合の勝ち負けや大会の結果(敗退すること、優勝すること)は関係ない曲なのである。

もっと言えば、この曲は甲子園に出た球児を前提とした曲なので、その意味で言う「栄冠」とは「甲子園に来たこと」つまり、甲子園に来ている(1回戦くじ引きの)時点でその栄冠は既に得ている。つまり、この曲は「地方大会を勝ち進んだ子たちを『よくがんばったね』とねぎらう歌」なのである。

が、歌詞内ではその部分の可視化があまりに弱い(この曲が作られた当時は、そんな事は常識で言う必要すら無かった)ために誤解を受ける事も多くなってしまった。あまつさえ時代が進むにつれて、この本来の意味は忘れられ誤解の解釈が本当のものになってしまった時もあったりした。それゆえにその部分をより明確に可視化させたアンサーソングが作られる事にもなっている。


関連タグ編集

全国高校野球選手権大会


エール(朝ドラ):劇中では伊藤久男がモデルとなった佐藤久志がどん底の淵から復活するときに、歌唱した歌である。


ふり向くな君は美しい:冬の国立(全国高等学校サッカー選手権大会)の大会歌(イメージソング)。本曲に対するアンチテーゼを示すアンサーソング「敗者の讃歌」として作られているが、実は伝えたいメッセージ自体には両曲ともに共通する部分もある

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