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やまびこ

やまびこ

山や谷で大きな声を発した際に遅れて反響が聞こえる現象及びそれを由来とした列車愛称。
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曖昧さ回避編集

  1. で大きなを発した際に遅れて反響が聞こえる現象。また、それを起こすと考えられた山のあるいは妖怪。⇒山彦
  2. 1.に由来する列車名。→本項目で解説
  3. 2.に由来する、『超特急ヒカリアン』に登場するキャラクター。⇒やまびこ(ヒカリアン)

在来線「やまびこ」編集

特急に乗って


在来線時代の「やまびこ」は、いずれも東北本線で運行された列車であった。


初代の「やまびこ」は1959年(昭和34年)2月1日東北本線福島駅盛岡駅間を運行する客車列車の準急として登場した。運転区間は1960年(昭和35年)6月1日から郡山駅~盛岡駅間、1961年(昭和36年)10月1日から郡山駅~青森駅間に延長されたが、1963年(昭和38年)10月1日に廃止された。


2代目の「やまびこ」は1965年(昭和40年)10月1日、東北本線の仙台駅~盛岡駅間が電化されたことに伴い、特急「つばさ」(上野駅秋田駅間、東北本線・奥羽本線経由)に併結する盛岡駅発着編成が独立する形で登場した。同時に、483系電車(10両編成)での電車特急としての運行となった。

1967年(昭和42年)10月1日からは東京駅発着となった。

1968年(昭和43年)10月1日から二等車が1両減車されて9両編成での運行となったが、1970年(昭和45年)7月1日からは普通車が3両増結されて12両編成での運行となった。

1972年(昭和47年)3月15日には初の増発が行われ、2往復増の3往復体制に。同年10月2日にはさらに定期1往復・季節1往復が増発された。

1973年(昭和48年)4月1日からは東京駅の新幹線工事に伴い、全列車が上野駅~盛岡駅間の運転となる。1978年(昭和53年)10月2日にはL特急に指定され、1往復が青森駅まで延長され「はつかり」に改称した。

1982年(昭和57年)6月22日、翌日の東北新幹線大宮駅~盛岡駅間の開業に伴い新幹線の列車名に移行する形で在来線特急「やまびこ」は廃止となる。


新幹線「やまびこ」編集

満二十歳!

東北新幹線で運行される列車愛称で、東海道山陽新幹線の「ひかり」に相当する(ただし後述するが一部例外もある)。


音の響きに反して山形県には行かないので注意。


停車駅編集

以下のパターンが存在する。


各駅停車タイプ編集

東京駅 - 上野駅 - 大宮駅 - (小山駅) - 宇都宮駅 - (那須塩原駅) - 新白河駅 - 郡山駅 - 福島駅 - (白石蔵王駅) - 仙台駅


かつて運行されていた「あおば」の運行パターンを引き継いだタイプであり、事実上「なすの」を延長した各駅停車タイプ(東海道・山陽新幹線の「こだま」に相当する)。


しかし、実は「白石蔵王駅のみ通過」という列車が多く、完全な各駅停車ではない場合がある。というのも、白石蔵王駅は東北本線白石駅からはかなり離れており、他の在来線との接続もないため、非常に不便で1日の平均乗車人数が900人にも満たない駅だからである。


その他に、小山駅を通過する列車が下り1本、那須塩原駅を通過する列車が1往復設定されている。


つばさ連結タイプ編集

東京駅 - 上野駅 - 大宮駅 - 宇都宮駅 - 郡山駅 - 福島駅 - 白石蔵王駅 - 仙台駅


基本的に、東京駅~福島駅間で山形新幹線つばさ」を連結しているタイプ。先述の各駅停車タイプと異なり小山駅・那須塩原駅・新白河駅を通過するが、白石蔵王駅には停車するものが多い。やまびこ単体の運用でも70%弱はこの運用での運用である。


東京駅・大宮駅・福島駅・仙台駅には全列車が停車する。上野駅にはほとんどの列車が停車するが、最速達列車は通過する(速達タイプに関しては後述)。臨時列車は宇都宮駅および郡山駅を通過することが多い。

かつては大宮駅を通過し、東京駅~福島駅間をノンストップで運転する列車や、盛岡駅発着の列車も存在した。


現在はE5系のみが使用されているが、過去には200系K編成(2001年9月まで)やE4系(2012年9月まで)、E2系1000番台(2024年3月まで)も使用されていた。

また、E2系0番台はE3系1000・2000番台との連結ができないため、「つばさ」との併結を行う列車に使用されたことは一度もない。


2022年3月ダイヤ改正以降は日中の大半の列車が臨時列車化したため、「つばさ」が単独走行する場合が多くなった。



準速達タイプ編集

東京駅 - 上野駅 - 大宮駅 - 宇都宮駅 - 郡山駅 - 福島駅 -(白石蔵王駅) - 仙台駅 - 古川駅 - くりこま高原駅 - 一ノ関駅 - 水沢江刺駅 - 北上駅 - 新花巻駅 - 盛岡駅


東北新幹線が開業した1982年から今に至るまで運用されており、「やまびこ」と言えばこのタイプを思い浮かべる人が多い。


仙台駅~盛岡駅間は原則各駅停車となる。ただし、臨時列車の場合はくりこま高原駅や水沢江刺駅を通過するものも稀に存在する。また、2022年3月ダイヤ改正後は、前述のつばさ連結タイプやはやぶさの削減によって、白石蔵王駅停車や盛岡行の列車が増えたが、需要復活によって


現在の使用列車はE5系とE2系(仙台行の一部/臨時代走)に統一されているが、過去には200系(H編成・K編成・F編成、2004年3月まで)やE4系(2005年12月まで)も使用されていた。

また、E4系使用列車の大半は東京~仙台駅間を16両編成、仙台駅~盛岡駅間を8両編成で運転していた。


区間運転編集

「郡山駅~仙台駅間」や「仙台駅~盛岡駅間」のように、区間を限定して運行されるもの。各駅停車となる。


速達タイプ編集

東京駅 - (上野駅) - 大宮駅 - (福島駅) - 仙台駅


現行の「はやぶさ」や「はやて」に勝るとも劣らないスピードを誇るタイプであり、「スーパーやまびこ」とも呼ばれている。

定期列車では上下に1本ずつ(131号・124号)設定されている。2本とも上野駅を通過するが、「つばさ」と連結しているため福島駅には停車する。2018年3月までは盛岡始発の上り(盛岡~仙台は各駅停車)も存在したが、現在は仙台発着に統一された。


毎週金曜日の夜には臨時列車の「やまびこ249号」が運転されていた。

この列車は上野駅には停車するが、福島駅を通過するため大宮駅~仙台駅をノンストップで結んでいる。

コロナ禍による臨時列車削減のため2023年現在は運転されていない。


秋田新幹線開業の1997年3月22日から東北新幹線八戸延伸の2002年11月30日までは、「こまち」を併結する列車も設定されていた(当時は「はやて」がまだ登場していなかった)。基本的にこのスーパーやまびことの併結であったが、一部は準速達タイプ(宇都宮・福島などに停車)と併結する運用もあった。


使用車両はE2系であるが、200系(2001年9月まで)やE4系(2012年3月まで)による運用もあった。


使用車両・編成編集

E2系E5系H5系のいずれかが使用される。秋田新幹線こまち」で使用されるE6系を連結しているものも存在する。

山形新幹線「つばさ」(E3系2000番台・E8系)を連結するものはE5系・H5系で運転される。


なお、E5系H5系E6系を使用する列車でも、「はやぶさ」の場合と異なり、回復運転時を除いて本来の最高速度である320km/hでの運転は行われず、E2系やE3系と同じ最高速度275km/hでの運転となる(なお、E2系・E3系は宇都宮以南が240km/hに制限されるがE5系以降は大宮まで275km/h走行が可能となっている)。

ただしE8系を連結した編成に限り、宇都宮以北の最高速度は300km/hに設定されている。


かつては200系E1系、E3系0番台、E4系も使用されていたが、老朽化やスピードアップのネックとなる等の理由で撤退していった。

E1系もしくはE4系で運転される「やまびこ」は「Maxやまびこ」として区別していた。


関連タグ編集

木霊/こだま エコー 列車愛称

はやぶさ はやて なすの あおば つばさ こまち

483系 485系

200系 400系 E1系 E2系 E3系 E4系 E5系 E6系 E8系 H5系

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