※下記以外の用例は→「ひかり」
列車愛称の「ひかり」
第二次世界大戦前に朝鮮総督府鉄道・南満州鉄道が運行した急行列車に命名されたのが最初である。
戦後、九州島内を走る気動車準急・急行に用いられた後、1964年10月1日の東海道新幹線開業に際して愛称公募で文句なしの第1位となり、速達列車(超特急)の愛称として抜擢された。
1992年に「のぞみ」が運行開始してからは比較的停車駅が多いか、もしくは「のぞみ」と同じ停車駅であるが最高速度220km/h止まりのため時間がかかる準速達列車の愛称とされた。全列車が東海道新幹線内270km/h化した2003年10月以降は後者は消滅し、前者のみを指す愛称となっている。また、「のぞみ」の増加に伴い運転本数も年々減少している。
2014年時点では山陽新幹線全区間、つまり東京~博多間を直通する「ひかり」は臨時便を除き消滅している。
JR西日本の山陽新幹線を走行している「ひかり」には、民営化以降、100系で通常2両の2階建て車両を4両に増やした「グランドひかり」、0系座席配列を横4列としビュッフェの拡張や映画室をとりつけた「ウエストひかり」、同じく0系で子供用サロンを装備した「ファミリーひかり」といった専用車両による愛称付き「ひかり」の充当が目立っていた時期もある。
2000年以降これらの車両の退役に代わって、「ウエストひかり」の座席コンセプトを受け継いだ700系7000番台「ひかりレールスター」が登場、東海道区間と異なり「のぞみ」と同等程度の本数を誇っていた。
しかし、2011年からの九州新幹線との乗り入れ運転開始に伴い、直通種別「さくら」に譲る形で大きく数を減らしている。2014年には通年運行の「ひかりレールスター」は1往復を残すのみとなり、他は一部の東海道直通の「ひかり」(昼間は新大阪〜岡山を各駅に停車するのみ)があるのみとなっている。
停車駅
東京駅〜岡山駅・広島駅間のひかりの停車パターン ◯=停車 レ=通過 △=一部列車が停車 ◇=一部列車が停車(一日1~数便程度) ✕=設定なし
パターン1 | パターン2 | パターン3 | |
東京駅 | ◯ | ◯ | ✕ |
品川駅 | ◯ | ◯ | ✕ |
新横浜駅 | ◯ | ◯ | ✕ |
小田原駅 | レ | △ | ✕ |
熱海駅 | △ | レ | ✕ |
三島駅 | △ | レ | ✕ |
静岡駅 | ◯ | レ | ✕ |
浜松駅 | ◯ | レ | ✕ |
豊橋駅 | レ | △ | ✕ |
名古屋駅 | ◯ | ◯ | ◯ |
岐阜羽島駅 | レ | ◯ | ◯ |
米原駅 | レ | ◯ | ◯ |
京都駅 | ◯ | ◯ | ◯ |
新大阪駅 | ◯ | ◯ | ◯ |
新神戸駅 | ◯ | ✕ | ◯ |
西明石駅 | ◯ | ✕ | △ |
姫路駅 | ◯ | ✕ | ◯ |
相生駅 | ◯ | ✕ | △ |
岡山駅 | ◯ | ✕ | ◯ |
新倉敷駅 | ◇ | ✕ | レ |
福山駅 | ◇ | ✕ | ◯ |
新尾道駅 | ◇ | ✕ | レ |
三原駅 | ◇ | ✕ | レ |
東広島駅 | ◇ | ✕ | レ |
広島駅 | ◇ | ✕ | ◯ |
山陽区間のみ運行の停車パターン ◯=停車 レ=通過 ✕=設定なし
下り列車
パターン1 | パターン2(東海車両) | |
新大阪駅 | ◯ | ◯ |
新神戸駅 | ◯ | ◯ |
西明石駅 | ◯ | ◯ |
姫路駅 | ◯ | ◯ |
相生駅 | レ | ◯ |
岡山駅 | ◯ | ◯ |
福山駅 | ◯ | ◯ |
新尾道駅 | レ | レ |
三原駅 | ◯ | ◯ |
東広島駅 | ◯ | レ |
広島駅 | ◯ | ◯ |
新岩国駅 | レ | ◯ |
徳山駅 | ◯ | ◯ |
新山口駅 | ◯ | ◯ |
新下関駅 | ◯ | ◯ |
小倉駅 | ◯ | ◯ |
博多駅 | ◯ | ◯ |
パターン1 | パターン2 | パターン3(東海車両) | |
博多駅 | ◯ | ◯ | ◯ |
小倉駅 | ◯ | ◯ | ◯ |
新下関駅 | レ | ◯ | レ |
新山口駅 | ◯ | ◯ | ◯ |
徳山駅 | ◯ | ◯ | レ |
新岩国駅 | ◯ | ◯ | レ |
広島駅 | ◯ | ◯ | ◯ |
東広島駅 | ◯ | ◯ | レ |
三原駅 | ◯ | レ | レ |
新尾道駅 | ◯ | ◯ | レ |
福山駅 | ◯ | ◯ | ◯ |
新倉敷駅 | ◯ | レ | レ |
岡山駅 | ◯ | ◯ | ◯ |
相生駅 | ✕ | レ | レ |
姫路駅 | ✕ | ◯ | ◯ |
西明石駅 | ✕ | ◯ | レ |
新神戸駅 | ✕ | ◯ | ◯ |
新大阪駅 | ✕ | ◯ | ◯ |
余談
2003年以前は、ひかり号・こだま号で始発駅を発車したあとと、終着駅に到着する前に、「ひかりチャイム」と呼ばれるチャイムが流されていた。現在は、この「ひかりチャイム」の分割民営化後のバージョンが、山陽新幹線の新神戸駅〜博多駅の間での接近メロディとして使われている。
関連タグ
新幹線 東海道新幹線 山陽新幹線
のぞみ こだま みずほ さくら ひかりレールスター
0系 100系 300系 700系 N700系