概要
新幹線の列車愛称「ひかり」のうち、700系7000番台使用列車の通称。2000年3月営業運転開始。
投入背景
山陽新幹線にて当時運用されていた、通称「ウエストひかり」用の0系の陳腐化と車両の高速化や山陽区間の速達化も兼ねて、当時JR東海にて新製されていた700系(16両編成)をJR西日本がアレンジする形で、専用の700系7000番台(8両編成)が製造されることになった。
塗色は500系の色違いで黄帯とした。指定席は「ウエストひかり」時代の0系同様、2列+2列席とし、8号車の新大阪寄りには「コンパートメント」席を設置。「ひかりレールスター」運用時の4号車は、試験的に導入されていた「サイレンスカー」(車内放送や検札、車内販売の声掛けを省略した)が本格採用された。
終焉・九州新幹線との相互直通運転開始後の処遇
0系の6両編成、100系の4・6両編成が相次いで運用離脱・引退するなか、それら運用の置き換えのため700系7000番台は徐々に「こだま」への運用に転属していった。そして2011年春の九州新幹線全線開業によって山陽新幹線よの相互直通運転が開始され、「ひかり」運用の大半が「みずほ」・「さくら」に変更され、「ひかりレールスター」を名乗る列車は大幅減少し、速達タイプと呼ばれる列車は2012年3月改正で消滅した。
- 「サイレンスカー」については2011年3月改正をもって終了している。
- 2011年の九州新幹線全線開業以降、ダイヤ改正の度に「ひかり」運用は縮小され、2012年3月改正で速達タイプと呼ばれる列車が消滅し、同改正で一日一本に削減されたが、2013年3月改正で1.5往復に増強されたが、その後こだまへの統合などで2022年3月改正時点で「ひかりレールスター」は「ひかり590号」(小倉発岡山行き)と「ひかり592号」(博多発新大阪行き)の上り2本のみとなった。更に次の2023年3月のダイヤ改正では「ひかり590号」は新下関始発に変更、「ひかり592号」は「こだま840号」に格下げとなり、「ひかりレールスター」は九州と関西から姿を消し上り1本のみとなった。
余談
- ちなみに、700系7000番台の「こだま」運用は一部ファンより『こだまレールスター』と呼ばれることもある。
- 同車両は本来のぞみ運用に入ることはないが、ダイヤ乱れが発生した場合に8両編成の臨時「のぞみ」で充当されることがある。その場合、『のぞみレールスター』と呼ばれたりする。