※メイン画像はテイエムオペラオー(ウマ娘)とナリタタイシン(ウマ娘)(彼女たちが騎乗しているのはそれぞれのモチーフ馬)。史実では彼女たちのモチーフ馬となったテイエムオペラオー号とナリタタイシン号は、いずれも中山競馬場で行われる皐月賞を制している(ナリタタイシン号:1993年、テイエムオペラオー号:1999年)。
概要
所在地は千葉県船橋市で、敷地の一部が隣接する市川市となっている。
中央競馬の競馬場として現在日本中央競馬会(JRA)が所有・運営。
1906年開場の松戸競馬場を起源とし、旧中山村(現市川市)への移転と改称を経て、1927年に現在地に移転。
観客スタンドを西側に置いており、南北に伸びるメインコースはJRAの主要4場(東京競馬場、中山競馬場、京都競馬場、阪神競馬場)の中では最も直線が短く、全体としても小さい。
ただし第2コーナーから分岐して第3コーナーで合流する外回りコースを持ち、芝平地コースの内・外回りの間を縫う用にほぼ8の字状の障害コースが整備されている。
このため他の競馬場とは異なり馬場全体が楕円形ではなく、スタンドから反対側までの奥行きがある。
1周距離は、芝Aコース使用時で内回り1、667.1m、外回り1、839.7m、直線は310m。
ダートコースでは1、493m、直線は308m。
コース全体の高低差は芝で5.3m、ダートで4.5mであり、JRAの競馬場で最も高低差が大きい。
特にゴール前では残り180mから70mの地点に高さ2.2mの上り勾配があり、JRAではこれを「急坂」としている。
この急坂に加えて、上記の直線の短さも相まって差し・追込脚質の競走馬は不利とされ、近代競馬の結晶との呼び声高いディープインパクトをして国内唯一の敗戦を喫したレース場でもある。
障害コースは中山グランドジャンプと中山大障害のみで使用される大障害コースのほか、一瞬馬の姿が見えなくなるほどの深い谷状のバンケットなどが有名である。
地下道や庭園の一角では、有馬記念などの歴代優勝馬の写真やプレートが展示。
内馬場の一部はファミリー客向けに整備されており、遊具の他ポニーとのふれあい施設がある。
アクセス
専用の臨時改札口より地下道「ナッキー・モール」での法典門経由で、スタンドまで徒歩で約10分。
もしくは屋外一般道を経て正門まで徒歩で約15分。
路線バスで約15分。
路線バスで約10分。
主な競走 (2023年現在)
重賞競走 G1
競走名 | 施行時期 | 距離 | 出走条件 | 1着本賞金 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
農林水産省賞典中山グランドジャンプ | 4月中旬 | 障害・芝4,250m | 4歳以上 | 6,600万 | |
皐月賞 | 4月最終週 | 芝2,000m | 3歳 | 2億円 | |
スプリンターズステークス | 10月上旬 | 芝・外1,200m | 3歳以上 | 1億7,000万 | |
農林水産省賞典中山大障害 | 12月下旬 | 障害・芝4,100m | 3歳以上 | 6,600万 | |
有馬記念(グランプリ) | 12月下旬 | 芝2,500m | 3歳以上 | 5億円 | |
ホープフルステークス | 12月最終週 | 芝2,000m | 2歳 | 7,000万 |
なお、皐月賞と有馬記念の2競走は満員札止め確実で混雑しやすい事から、退場規制を設けるなどの措置も行っている。
重賞競走 G2
競走名 | 施行時期 | 距離 | 出走条件 | 1着本賞金 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
アメリカジョッキークラブカップ | 1月下旬 | 芝・外2200m | 4歳以上 | 6,200万 | |
中山記念 | 2月下旬 | 芝1,800m | 4歳以上 | 6,700万 | |
報知杯弥生賞ディープインパクト記念(皐月賞トライアル) | 3月上旬 | 芝2,000m | 3歳 | 5,400万 | 2020年より「報知杯弥生賞」から改称 |
フジテレビ賞スプリングステークス(皐月賞トライアル) | 3月中旬 | 芝1,800m | 3歳 | 5,400万 | |
日経賞 | 3月下旬 | 芝2,500m | 4歳以上 | 6,700万 | |
ニュージーランドトロフィー(NHKマイルカップトライアル) | 4月上旬 | 芝・外1,600m | 3歳 | 5,400万 | |
紫苑ステークス(秋華賞トライアル) | 9月上旬 | 芝2,000m | 3歳牝 | 5,200万 | 2023年よりGⅢから昇格。 |
朝日杯セントライト記念(菊花賞トライアル) | 9月中旬 | 芝・外2,200m | 3歳 | 5,400万 | |
産経賞オールカマー | 9月下旬 | 芝・外2,200m | 3歳以上 | 6,700万 | |
スポーツニッポン賞ステイヤーズステークス | 12月上旬 | 芝3,600m | 3歳以上 | 6,200万 |
重賞競走 G3
競走名 | 施行時期 | 距離 | 出走条件 | 1着本賞金 | 備考 |
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日刊スポーツ賞中山金杯 | 1月5日 | 芝2,000m | 4歳以上ハンデ | 4,300万 | |
フェアリーステークス | 1月上旬 | 芝・外1,600m | 3歳牝 | 3,700万 | |
京成杯 | 1月中旬 | 芝2,000m | 3歳 | 4,000万 | |
夕刊フジ賞オーシャンステークス | 3月上旬 | 芝・外1200m | 4歳以上 | 4,300万 | |
ローレル競馬場賞中山牝馬ステークス | 3月上旬 | 芝1,800m | 4歳以上牝ハンデ | 3,800万 | |
フラワーカップ | 3月中旬 | 芝1,800m | 3歳牝 | 3,700万 | |
マーチステークス | 3月下旬 | ダ1,800m | 4歳以上ハンデ | 3,800万 | |
ダービー卿チャレンジトロフィー | 4月上旬 | 芝・外1,600m | 4歳以上ハンデ | 4,100万 | |
京成杯オータムハンデキャップ | 9月上旬 | 芝・外1,600m | 3歳以上ハンデ | 4,100万 | サマーマイルシリーズ第4戦 |
カペラステークス | 12月上旬 | ダ1,200m | 3歳以上 | 3,800万 | |
ターコイズステークス | 12月中旬 | 芝・外1,600m | 3歳以上牝ハンデ | 3,800万 |
白井分場
美浦トレーニングセンターが開設された1978年まで、東京競馬場同様敷地内や現白井市の白井分場で競走馬の調教が行われていた。
白井分場は1979年4月に馬事公苑白井分場として騎手養成所に転用。
1982年にJRAの競馬学校が開校し、現在に至る。
外部リンク
関連項目
船橋市内にある地方競馬の競馬場。