基本データ
概要
1999年創設。
障害重賞競走へのグレード制導入に伴い、それまで春秋2回行われてきた中山大障害を秋季のみの開催として春季開催分を模様替えする形で整備された。
原則として皐月賞前日の土曜日に、国内の障害競走では唯一のメインレースとして施行される。
沿革
当初は中山大障害と同様10レースでの施行であったが、2000年から国際招待競走となると同時にメインレースで施行されるようになった。
2011年からは招待競走ではなくなったが、現在でも日本の障害競走の中では数少ない国際競走であり、外国馬の優勝も複数頭ある。
その2011年は東日本大震災の影響で7月に延期され、出走資格が「3歳以上」に変更された。また、芝コース設定の関係で施行距離は4,260mとなった。
コース
中山大障害と同じく、中山競馬場の障害コース・大障害コースを使用する。
当初は前身の中山大障害と全く同じコースで施行されていたが、2001年の第3回からコースが変更され4,250mとなった。これにより、平地・障害を合わせたJRAのレースで単独最長の距離となっている。
また、コースの設計上左右ともに急コーナーがあり、高さ1.6mの大竹柵・大生垣を含めた障害飛越は12回、加えて坂路を5回通過するという非常にタフな内容となっている。
中山大障害との違いは、大生垣通過後の向正面から芝外回りコースにはいり、置障害3つをクリアする点である。このため中山大障害に比べて障害飛越は1回多く、坂路の通過は1回少なくなっている。
飛越の回数こそ増えたものの難易度は下がっており坂路もないため、レース終盤のペースは大障害よりも速い。タフなコースをクリアした末に飛越しながらスピード勝負をするという、大障害とはまた異なる過酷さを持つコースと評される。
歴代優勝馬
回数 | 開催年 | 優勝馬 | 性齢 | 備考 |
---|---|---|---|---|
第1回 | 1999年 | メジロファラオ | 牡6 | |
第2回 | 2000年 | ゴーカイ | 牡7 | |
第3回 | 2001年 | ゴーカイ | 牡8 | 連覇 |
第4回 | 2002年 | セントスティーヴン | 騸8 | |
第5回 | 2003年 | ビッグテースト | 牡5 | |
第6回 | 2004年 | ブランディス | 騸7 | |
第7回 | 2005年 | カラジ | 騸10 | 外国馬 |
第8回 | 2006年 | カラジ | 騸11 | |
第9回 | 2007年 | カラジ | 騸12 | 3連覇、最高齢制覇 |
第10回 | 2008年 | マルカラスカル | 牡6 | |
第11回 | 2009年 | スプリングゲント | 牡9 | |
第12回 | 2010年 | メルシーモンサン | 牡5 | |
第13回 | 2011年 | マイネルネオス | 牡8 | |
第14回 | 2012年 | マジェスティバイオ | 牡5 | |
第15回 | 2013年 | ブラックステアマウンテン | 騸8 | 外国馬 |
第16回 | 2014年 | アポロマーベリック | 牡5 | |
第17回 | 2015年 | アップトゥデイト | 牡5 | |
第18回 | 2016年 | オジュウチョウサン | 牡5 | |
第19回 | 2017年 | オジュウチョウサン | 牡6 | |
第20回 | 2018年 | オジュウチョウサン | 牡7 | |
第21回 | 2019年 | オジュウチョウサン | 牡8 | |
第22回 | 2020年 | オジュウチョウサン | 牡9 | 5連覇 |
第23回 | 2021年 | メイショウダッサイ | 牡8 | |
第24回 | 2022年 | オジュウチョウサン | 牡11 | |
第25回 | 2023年 | イロゴトシ | 牡6 | 九州産馬GI級初制覇 |
第26回 | 2024年 | イロゴトシ | 牡7 |