圧倒せよ。
2012年JRA CM「スプリンターズステークス」編より
概要
1967年創設。
代替開催を除いて中山競馬場の芝1,200mコースで行われる、秋のJRA短距離王決定戦。
1974年に読売新聞社から優勝杯の提供(スポンサー協力)を受け、1982年まで「読売杯スプリンターズステークス」の名称で開催。
1984年のグレード制導入時はGⅢ、1987年にGⅡ、1990年にGⅠに昇格。
1994年に国際競走の指定を受け、1997年からはファンファーレの生演奏が行われるようになった。
創設から1980年までは月末から10月初旬、1981年から1989年までは3月中旬、1990年から99年までは12月下旬(有馬記念の前週)、2000年以降は創設時と同じ9月末から10月初旬の開催となっている(香港スプリントとの開催時期が被るという事情もあった。)。
1996年の高松宮記念の整備までは唯一の1,200mのGⅠ競走であった。
競走条件
出走資格:サラ系3歳以上(出走可能頭数:16頭)
JRA所属馬
地方競馬所属馬
外国調教馬
負担重量:定量(3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減)
優先出走権
キーンランドカップ、セントウルステークスのいずれかの競走で中央競馬所属馬は1着、地方競馬所属馬は2着以内となった馬に、本競走への優先出走権が与えられる。
歴代優勝馬
馬の太字は同年の最優秀短距離馬(2023年度より最優秀スプリンター)受賞馬。
回 | 年 | 優勝馬 | 騎手 | 備考 |
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昭和 | ||||
第1回 | 1967年 | オンワードヒル | 牧野三雄 | |
第2回 | 1968年 | スズハヤテ | 増田久 | |
第3回 | 1969年 | タケシバオー | 吉永正人 | 同年の天皇賞(春)馬。顕彰馬。 レース名「英国フェア開催記念」 |
第4回 | 1970年 | タマミ | 中島啓之 | 同年の桜花賞馬。史上初の牝馬制覇 |
第5回 | 1971年 | ケンサチオー | 藤本勝彦 | |
第6回 | 1972年 | ノボルトウコウ | 森安重勝 | |
第7回 | 1973年 | キョウエイグリーン | 東信二 | |
第8回 | 1974年 | サクライワイ | 小島太 | 当時の芝1200mレコード1.08.4 |
第9回 | 1975年 | サクライワイ | 小島太 | 初の連覇。 |
第10回 | 1976年 | ジャンボキング | 的場均 | |
第11回 | 1977年 | メイワキミコ | 増沢末夫 | |
第12回 | 1978年 | メイワキミコ | 増沢末夫 | 2頭目の連覇。 |
第13回 | 1979年 | サニーフラワー | 岡部幸雄 | |
第14回 | 1980年 | サクラゴッド | 小島太 | |
第15回 | 1981年 | サクラシンゲキ | 東信二 | サクラユタカオーの半兄。 |
第16回 | 1982年 | ブロケード | 柴田政人 | 前年の桜花賞馬。 |
第17回 | 1983年 | シンウルフ | 飯田明弘 | |
グレード制導入(GⅢ) | ||||
第18回 | 1984年 | ハッピープログレス | 飯田明弘 | 同年の安田記念馬。鞍上の飯田は3人目の連覇。 |
第19回 | 1985年 | マルタカストーム | 菅原泰夫 | |
第20回 | 1986年 | ドウカンテスコ | 田村正光 | |
GⅡ昇格 | ||||
第21回 | 1987年 | キングフローリック | 田村正光 | 鞍上の田村は4人目の連覇。 |
第22回 | 1988年 | ダイナアクトレス | 的場均 | 東京芝1400mで施行。 |
平成 | ||||
第23回 | 1989年 | ウィニングスマイル | 田村正光 | |
GⅠ昇格 | ||||
第24回 | 1990年 | バンブーメモリー | 武豊 | 当時の日本レコード1.07.8かつ最後の勝利。 |
第25回 | 1991年 | ダイイチルビー | 河内洋 | 同年の安田記念馬。1番人気ケイエスミラクルはレース中に故障・予後不良となる。 |
第26回 | 1992年 | ニシノフラワー | 河内洋 | 同年の桜花賞馬。鞍上の河内は5人目の連覇。 |
第27回 | 1993年 | サクラバクシンオー | 小島太 | |
第28回 | 1994年 | サクラバクシンオー | 小島太 | 3頭目の連覇かつ当時の日本レコード1.07.1で勝利。鞍上の小島もサクライワイ以来の連覇達成。 |
第29回 | 1995年 | ヒシアケボノ | 角田晃一 | 最後の勝利。 |
第30回 | 1996年 | フラワーパーク | 田原成貴 | 同年の高松宮杯馬。初の春秋スプリントGⅠ制覇。2着エイシンワシントンとは鼻差2cmの接戦。 |
第31回 | 1997年 | タイキシャトル | 岡部幸雄 | 同年のマイルCS馬。顕彰馬。 |
第32回 | 1998年 | マイネルラヴ | 吉田豊 | タイキシャトルの連覇・ラストランを阻む。 |
第33回 | 1999年 | ブラックホーク | 横山典弘 | 初GⅠ制覇。 |
開催時期変更 | ||||
第34回 | 2000年 | ダイタクヤマト | 江田照男 | 最低16番人気での勝利。 |
第35回 | 2001年 | トロットスター | 蛯名正義 | 同年の高松宮記念馬。2頭目の春秋スプリントGⅠ制覇。レコード1.07.0 |
第36回 | 2002年 | ビリーヴ | 武豊 | 新潟芝1200mで施行。 |
第37回 | 2003年 | デュランダル | 池添謙一 | ビリーヴの連覇・ラストランを鼻差で阻む。 |
第38回 | 2004年 | カルストンライトオ | 大西直宏 | |
第39回 | 2005年 | サイレントウィットネス | F.コーツィー | 初の外国馬・香港馬勝利。 |
第40回 | 2006年 | テイクオーバーターゲット | J.フォード | 初の豪州馬勝利。 |
第41回 | 2007年 | アストンマーチャン | 中舘英二 | |
第42回 | 2008年 | スリープレスナイト | 上村洋行 | 鞍上の上村唯一のGⅠ勝利。 |
第43回 | 2009年 | ローレルゲレイロ | 藤田伸二 | 同年の高松宮記念馬。3頭目の春秋スプリントGⅠ制覇。2着ビービーガルダンとは史上最小1cmの鼻差勝利。 |
第44回 | 2010年 | ウルトラファンタジー | ライ・ホイウィン | 2頭目の香港馬勝利かつ、最高齢8歳での勝利。 |
第45回 | 2011年 | カレンチャン | 池添謙一 | 翌年高松宮記念制覇で春秋スプリントGI制覇。 |
第46回 | 2012年 | ロードカナロア | 岩田康誠 | 現在のレコード1.06.7で勝利。同年香港スプリント制覇。 |
第47回 | 2013年 | ロードカナロア | 岩田康誠 | 4頭目の連覇。同年の高松宮記念・安田記念制覇で4頭目の春秋スプリントGⅠ制覇かつ香港スプリント連覇も果たす。顕彰馬。 |
第48回 | 2014年 | スノードラゴン | 大野拓弥 | 新潟競馬場で施行。大野拓弥GI初勝利。 |
第49回 | 2015年 | ストレイトガール | 戸崎圭太 | 同年のヴィクトリアマイル優勝。牝馬最高齢6歳での勝利。 |
第50回 | 2016年 | レッドファルクス | M.デムーロ | GIで1番人気の連勝ストップ。 |
第51回 | 2017年 | レッドファルクス | M.デムーロ | 5頭目の連覇。 |
第52回 | 2018年 | ファインニードル | 川田将雅 | 5頭目の春秋スプリントGI制覇。 |
令和 | ||||
第53回 | 2019年 | タワーオブロンドン | C.ルメール | サマースプリントシリーズチャンピオン。 |
第54回 | 2020年 | グランアレグリア | C.ルメール | 前年の桜花賞馬かつ同年の安田記念馬。鞍上のルメールは8人目の騎手連覇。 |
第55回 | 2021年 | ピクシーナイト | 福永祐一 | 14年振り3歳制覇。モーリス産駒GI初勝利。 |
第56回 | 2022年 | ジャンダルム | 荻野極 | 史上初の母(ビリーヴ)&息子同一GⅠ制覇。荻野極はGⅠ初勝利。 |
第57回 | 2023年 | ママコチャ | 川田将雅 | ソダシの全妹。 |
第58回 | 2024年 | ルガル | 西村淳也 | 骨折による休養明けからの初GⅠ制覇。西村淳也初GⅠ制覇。 |
スプリンターズSア・ラ・カルト
馬名の☆は牝馬
連覇
・☆サクライワイ
・☆メイワキミコ
・サクラバクシンオー
・ロードカナロア
・レッドファルクス
春秋スプリント制覇
3連覇
・ロードカナロア(12~13年) ※秋春秋3連勝+香港S12~13年連覇で短距離GⅠ5連勝
春秋連覇
・☆フラワーパーク(96年) ※第26回高松宮杯(1200m)→SS
・トロットスター(01年)
・ローレルゲレイロ(09年)
・ファインニードル(18年)
秋春連覇(高松宮記念→SS)
・☆ビリーヴ(02~03年)
・☆カレンチャン(11~12年)
隔年制覇
なし
親子制覇
・☆ビリーヴ(02年)→ジャンダルム(22年) ※母と息子の同一GⅠ制覇は史上初
レコードタイム(2024年3月現在)
最速
・2012年 ロードカナロア 1:06.7
最遅
・1979年 ☆サニーフラワー 1:12.8
最多勝利
騎手
・小島太 5勝(74-75☆サクライワイ 80サクラゴッド 93-94サクラバクシンオー)
調教師
・境勝太郎 4勝(73☆キョウエイグリーン 81サクラシンゲキ 93-94サクラバクシンオー)