基本データ
コース | 中山競馬場・芝2,000m |
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開催時期 | 12月28日(中央競馬年内最終日の開催) |
出走資格 | サラブレッド系2歳牡馬・牝馬 フルゲート18頭 |
負担重量 | 牡馬55kg、牝馬54kg |
備考 | 地方競馬所属馬・外国調教馬出走可能 |
地方所属馬は、同年の東京スポーツ杯2歳ステークスと京都2歳ステークスのどちらかで2着以内、またはJRAの2歳芝重賞で優勝した場合に本競走の優先出走権が付与。
概要
2023年現在、大阪杯と同じくJRAのGⅠレースとしては最も新しい。
名称の「ホープフル」は、英語で「希望に満ちている」などを指す「Hopeful」に由来する。
1984年創設の3歳牝馬限定重賞「ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス」を前身とし、名称は当時のスポンサーである現日経ラジオ社の愛称・「ラジオたんぱ」に基づいたものである。
開催時期は12月末で、有馬記念と同週に行われていた。
多くのファンからは、同時期に中山競馬場で行われていた「テレビ東京杯3歳牝馬ステークス」(現フェアリーステークス)を引き合いに出して「3歳牝馬ステークス・西」とも呼ばれた。
1991年、牡馬と牝馬の路線区別化で阪神3歳牝馬ステークス(現阪神ジュベナイルフィリーズ)が創設。
これに合わせてたんぱ杯では牡馬とせん馬限定戦に変更(2000年に牝馬も出走可能となる)。
距離を2,000mに延長、名称も「ラジオたんぱ杯3歳ステークス」とした。
その後2001年に馬齢表記が国際基準に変更された事に伴い、「ラジオたんぱ杯2歳ステークス」改名。
2006年には日経ラジオ社の愛称が「ラジオNIKKEI」に変更されて、「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス」となる。
2014年に2歳中距離路線の改革も相まって、それまで中山競馬場開催の朝日杯フューチュリティステークスと開催競馬場を交換。
同時に現在の名称に改称し、GⅡに昇格。
これに伴ってラジオNIKKEIの寄贈賞がとりやめとなり、同社の賞提供はGⅢに昇格した京都2歳ステークスに変更となった。
そして2017年にGⅠに昇格し、現在2歳中距離王決定戦として位置づけられている。
以降は12月28日開催となり、中央競馬の中では、一年で最後に行われるGⅠ競走となっている。
歴代優勝馬
太字は最優秀3歳(現2歳)牡馬・牝馬受賞馬。
回次 | 開催年 | 優勝馬 | 騎手 | 備考 |
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創設・ラジオたんぱ杯3歳牝馬S | ||||
第1回 | 1984年 | ニホンピロビッキー | 河内洋 | |
第2回 | 1985年 | ダイナカンパリー | 樋口弘 | |
第3回 | 1986年 | ドウカンジョー | 田島信行 | テレ東賞馬コーセイと同時で最優秀3歳牝馬受賞。 |
第4回 | 1987年 | プリンセススキー | 田島良保 | |
第5回 | 1988年 | タニノターゲット | 小島貞博 | |
第6回 | 1989年 | レガシーワイス | 武豊 | |
第7回 | 1990年 | イソノルーブル | 五十嵐忠男 | 最後の牝馬優勝馬。1991年優駿牝馬優勝。 |
出走資格変更・ラジオたんぱ杯3歳Sに改称 | ||||
第8回 | 1991年 | ノーザンコンダクト | 藤田伸二 | |
第9回 | 1992年 | ナリタタイシン | 清水英次 | 1993年皐月賞優勝。 |
第10回 | 1993年 | ナムラコクオー | 上村洋行 | |
第11回 | 1994年 | タヤスツヨシ | 小島貞博 | 1995年東京優駿優勝。 |
第12回 | 1995年 | ロイヤルタッチ | O・ペリエ | |
第13回 | 1996年 | メジロブライト | 松永幹夫 | 1998年天皇賞(春)優勝。 |
第14回 | 1997年 | ロードアックス | 岡部幸雄 | |
第15回 | 1998年 | アドマイヤベガ | 武豊 | 1999年東京優駿優勝。 |
第16回 | 1999年 | ラガーレグルス | 佐藤哲三 | |
第17回 | 2000年 | アグネスタキオン | 河内洋 | 2001年皐月賞優勝。 |
馬齢改正・ラジオたんぱ杯2歳Sに改称 | ||||
第18回 | 2001年 | メガスターダム | 渡辺薫彦 | |
第19回 | 2002年 | ザッツザプレンティ | 河内洋 | 2003年菊花賞優勝 |
第20回 | 2003年 | コスモバルク | 五十嵐冬樹 | 初の地方所属馬(ホッカイドウ競馬)優勝。2006年シンガポール国際カップ優勝。 |
第21回 | 2004年 | ヴァーミリアン | 武豊 | 2007年・2010年川崎記念、2007年~2009年JBCクラシック3連覇、2007年JCダート・東京大賞典、2008年フェブラリーS、2009年帝王賞優勝。 |
第22回 | 2005年 | サクラメガワンダー | 安藤勝己 | |
ラジオNIKKEI杯2歳Sに改称 | ||||
第23回 | 2006年 | フサイチホウオー | 安藤勝己 | 鞍上の安藤は初の騎手連覇。 |
第24回 | 2007年 | サブジェクト | O・ペリエ | |
第25回 | 2008年 | ロジユニヴァース | 横山典弘 | 2009年東京優駿優勝。 |
第26回 | 2009年 | ヴィクトワールピサ | 武豊 | 2010年皐月賞・有馬記念、2011年ドバイWC優勝。 |
第27回 | 2010年 | ダノンバラード | 武豊 | 鞍上の武豊は2人目の騎手連覇。 |
第28回 | 2011年 | アダムスピーク | C・ルメール | |
第29回 | 2012年 | エピファネイア | 福永祐一 | 2013年菊花賞、2014年ジャパンカップ優勝。 |
第30回 | 2013年 | ワンアンドオンリー | C・ルメール | 2014年東京優駿優勝。 |
施行場変更・GⅡ昇格・ホープフルステークスに改称 | ||||
第31回 | 2014年 | シャイニングレイ | 川田将雅 | |
第32回 | 2015年 | ハートレー | H・ボウマン | |
第33回 | 2016年 | レイデオロ | C・ルメール | 2017年東京優駿、2018年天皇賞(秋)優勝。 |
GⅠ昇格 | ||||
第34回 | 2017年 | タイムフライヤー | C・デムーロ | |
第35回 | 2018年 | サートゥルナーリア | M・デムーロ | 2019年皐月賞優勝。 |
第36回 | 2019年 | コントレイル | 福永祐一 | 2020年牡馬三冠、2021年ジャパンカップ優勝。顕彰馬。 |
第37回 | 2020年 | ダノンザキッド | 川田将雅 | |
第38回 | 2021年 | キラーアビリティ | 横山武史 | 鞍上の横山武史は初の騎手親子制覇。 |
第39回 | 2022年 | ドゥラエレーデ | B・ムルザバエフ | 鞍上は14番人気で重賞・GⅠ初制覇。 |
第40回 | 2023年 | レガレイラ | C・ルメール | 現名改称&GI昇格後初の牝馬による制覇。 |
騎手のGⅠ勝利記録
2023年現在、有名ベテラン騎手武豊の唯一勝利経験のないJRAの平地GⅠ競走である。
なお同氏は前身でGⅠ昇格前のラジオたんぱ杯、ラジオNIKKEI杯時代に計5回優勝をしている。
同名のOP競走
現行の本レースとは別に同名のオープン特別競走が1988年から2013年まで開催されていた。
会場とコースは同じく中山競馬場の芝2,000mであったが、JRAはこちらを前身の一つとはしていない。
主な優勝馬にウイニングチケット(1992年)、エアシャカール(1999年)、トーセンジョーダン(2008年)、ベルシャザール(2010年)等がいる。
海外の同名レース
現在米国と英国それぞれで「Hopeful Stakes」というレースが開催されている。英国の方は、勝ち鞍がG3までの3歳限定戦(格付けL)だが、米国の方は、BCジュベナイルの前哨戦としても使われるG1である。後の三冠馬が5頭出走していることもあり、日本同様、今後の路線を占う1戦となっている。
ゲーム作品において
アプリゲーム『ウマ娘プリティーダービー』で本レースをモデルにしたレースが登場している。
初心者トレーナーが目標未達成でゲームオーバーの壁となりやすく、一部からは「ホープレスステークス」とも呼ばれる。
また史実で当時のラジオたんぱ(NIKKEI)杯とOP戦のホープフルSのどちらかの優勝馬をモデルにしたキャラクターは、GⅠのホープフルSが目標通過地点となっている事が多い。
関連項目
:同じく2歳GⅠレース。
:毎年12月29日に大井競馬場で開催される地方交流GⅠレース。
(ラジオNIKKEI提供のJRA重賞)