基本データ
以下は2024年現在。
開催競馬場・設定コース | 東京競馬場・芝1,600m |
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格付け | GⅠ(国際競走) |
出走資格 | サラブレッド系4歳以上牝馬・JRA所属馬、地方競馬所属馬、外国調教馬(優先出走) |
優先出走権 | 阪神牝馬ステークス1着/福島牝馬ステークス1着、外国調教馬、レーティング上位5頭(2012年より、106ポンド以上であることが条件) |
負担重量 | 定量(55kg) |
賞金 | 1着:1億3,000万円、2着:5,200万円、3着:3,300万円、4着:2,000万円、5着:1,300万円 |
正賞 | 日本馬主協会連合会会長賞、ブリーダーズカップ・チャレンジ賞 |
出走に際しては、出馬投票を行った馬のうち優先出走権を持つ馬から優先して割り当て、その他の馬は「通算収得賞金」+「過去1年間の収得賞金」+「過去2年間のGI・JpnI競走の収得賞金」の総計が多い順に出走することができる。
地方競馬所属馬の優先出走権について
地方競馬所属馬は、阪神牝馬ステークス、福島牝馬ステークスのいずれかで2着以内の成績を収めた馬に優先出走権が与えられる。
また、高松宮記念及び大阪杯で2着以内の成績を収めた地方競馬所属馬は、本競走か安田記念のいずれか1競走に優先出走が可能。他にも指定された外国の国際GⅠ競走(2歳GⅠ競走は除く)、および地方競馬で行われるダート交流GⅠ・JpnⅠ競走(2歳GⅠ・JpnⅠ競走は除く)を優勝した地方競馬所属馬には本競走の出走資格が与えられる。
概要
毎年5月、JRA(日本中央競馬会)の東京競馬場で開催されるGⅠ競走。名称はローマ神話の勝利を司る女神に由来し、その名の通り東京競馬場の芝1,600m(約1マイル)で開催される。
古馬牝馬路線の充実化を目的として、2006年に創設された比較的新しいGⅠ競走。2017年にGⅠに格上げされた大阪杯とホープフルステークスに次ぐ新しいGⅠ競走だが、これらと異なり前身となるレースを持たず、完全新設のGⅠ競走としては最も新しいレースである。
マイル戦ではあるものの、毎年中距離から短距離までの有力馬が集まる傾向にある。
レースレーティングの観点においても秋開催のエリザベス女王杯に引けを取らないようなレベルのメンバーが集っており、春の古馬女王決定戦としても位置付けられている。
競走内容の傾向としては「(とにかく)荒れるGⅠ」でも知られており、3連単が万馬券にならなかったのは2011年と2020年だけである。また、2024年は14番人気(15頭立てのブービー人気)のテンハッピーローズが勝ち、初の単勝万馬券を記録した。
また平地の芝GⅠとして、2009年産駒の2頭がそれぞれ2連覇を記録した。
ほかにも同じ東京競馬場で行われ、同距離である安田記念制覇馬が本レースを勝つケースもある。
2017年より、本競走の1 - 3着馬には当該年に行われるジャック・ル・マロワ賞(G1)への優先出走権が付与されることになった。
2018年より安田記念とともにデスティナシオンフランスの名称でジャック・ル・マロワ賞と提携。
2021年よりムーラン・ド・ロンシャン賞(G1)も対象競走に追加され、上位3頭に優先出走権が付与される。
2020年からブリーダーズカップ・チャレンジの対象競走に指定され、優勝馬には当該年のブリーダーズカップ・フィリー&メアターフへの優先出走権と出走登録料・輸送費用の一部負担の特権が付与される。
歴代優勝馬
馬の太字は同年の最優秀4歳以上牝馬受賞馬。
回 | 年 | 馬名 | 齢 | 騎手 | 3連単配当金 | 備考 |
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第1回 | 2006年 | ダンスインザムード | 5 | 北村宏司 | 11,650円 | 初代勝ち馬。 |
第2回 | 2007年 | コイウタ | 4 | 松岡正海 | 2,283,960円 | |
第3回 | 2008年 | エイジアンウインズ | 4 | 藤田伸二 | 23,000円 | |
第4回 | 2009年 | ウオッカ | 5 | 武豊 | 80,580円 | 最大着差7馬身。同年年度代表馬。前年・同年安田記念制覇。 |
第5回 | 2010年 | ブエナビスタ | 4 | 横山典弘 | 85,770円 | |
第6回 | 2011年 | アパパネ | 4 | 蛯名正義 | 3,620円 | ブエナビスタを破るが、最後の勝利となる。 |
第7回 | 2012年 | ホエールキャプチャ | 4 | 横山典弘 | 75,320円 | |
第8回 | 2013年 | ヴィルシーナ | 4 | 内田博幸 | 193,570円 | |
第9回 | 2014年 | ヴィルシーナ | 5 | 内田博幸 | 407,940円 | 初の連覇。 |
第10回 | 2015年 | ストレイトガール | 6 | 戸崎圭太 | 20,705,810円※ | JRA史上初の牝馬最高齢のGⅠ勝利。 |
第11回 | 2016年 | ストレイトガール | 7 | 戸崎圭太 | 48,310円 | 2頭目の連覇。かつ牝馬最高齢のGⅠ勝利記録を更新。ラストラン。 |
第12回 | 2017年 | アドマイヤリード | 4 | C.ルメール | 918,770円 | |
第13回 | 2018年 | ジュールポレール | 5 | 幸英明 | 63,640円 | |
第14回 | 2019年 | ノームコア | 4 | D.レーン | 175,040円 | レコードタイム1.30.5 |
第15回 | 2020年 | アーモンドアイ | 5 | C.ルメール | 7,340円 | |
第16回 | 2021年 | グランアレグリア | 5 | C.ルメール | 28,750円 | 鞍上のルメールは最多勝利及び騎手として3人目の連覇。 |
第17回 | 2022年 | ソダシ | 4 | 吉田隼人 | 43,780円 | 初の白毛馬の古馬GⅠ優勝。 |
第18回 | 2023年 | ソングライン | 5 | 戸崎圭太 | 12,830円 | ソダシの連覇を阻む。前年・同年安田記念制覇。 |
第19回 | 2024年 | テンハッピーローズ | 6 | 津村明秀 | 916,640円 | 14番人気馬の勝利。鞍上の津村はGⅠ初制覇。 |
※2015年は、5番人気のストレイトガールが勝利し、2着に12番人気のケイアイエレガント、3着に18番人気(最下位)のミナレットが入り、GⅠ史上最高(全体では2019年5月1日現在4位)の配当金を記録した。
なおミナレットが勝利した新馬戦は2021年現在JRA三連単の歴代最高配当であり、3着が同着だったもう1つの3連単も1000万円を超える配当であった。
関連動画
2006年(第1回)
2015年(第10回)。
2020年(第15回)。アーモンドアイ7冠達成