概要
1940年、日本国内の西洋馬術の普及や発展などを目的として開場した。
同年に開催予定であったが日中戦争の影響で中止となった、東京オリンピックの馬術種目の会場として使用予定であったとされる。
第二次大戦後は晴れて二度の東京オリンピック(1964年開催と2021年開催)の馬術種目競技の舞台となった。
今日では各種専門馬術の競技会が定期的に開催。
「愛馬の日」(第二次大戦後は秋分の日)や「馬に親しむ日」などでは、体験乗馬やホースショーなどのイベントが行われている。
また1982年に千葉県白井市に日本中央競馬会(JRA)競馬学校が開設されるまで、競馬(旧国営競馬や中央競馬)の騎手養成所が併設されていた。
メイン競技場には一般観客用のスタンドがあり、広大な敷地の一部は緑地になっており、いずれも開門時間中は誰でも無料で入場可能。
その他JRA系列ではない「馬事公苑」という名の入ったウマに関連する施設が、官公庁・民間問わず全国に多く所在する。
主な一般来場客向け施設
観戦スタンド
乗馬体験機
キッズスペース
見学用放牧場
芝生広場
観賞用の池
(リニューアル工事前は日本庭園もあった)
略歴
1940年
9月29日、帝国競馬協会が購入していた土地での建設工事が終了し開場。
1944年
「修練場」に改称。
1948年
「農林省畜産局競馬部東京競馬事務所」に改称され、騎手養成所が再開設。
1950年
第1回長期騎手講習を開始。
1954年
JRAの管轄下となり再び「馬事公苑」に改称。
1964年
東京五輪の馬術競技での会場使用。
1982年
JRAの競馬学校開校に伴い、騎手養成施設がそちらへ移管。
2016年
2回目の東京五輪での会場使用が決定し、その整備工事のため休場。
2017年
2回目の東京五輪開催前後の整備工事に伴い、栃木県宇都宮市にあるJRAの「競走馬総合研究所」旧本所に仮移転し、「馬事公苑宇都宮事業所」を開設。
2023年
11月3日、世田谷本苑の工事が完了しリニューアル・オープン、記念イベントが開催された。
馬事公苑 花の15期生
第15期長期騎手講習(1964年~1966年)の受講生は後のスター騎手揃いで、「花の15期生」と呼ばれた。
アクセス
桜新町駅 徒歩約15分
経堂駅 徒歩約20分