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馬術

ばじゅつ

馬を乗りこなす術。 馬に乗り、馬を御(ぎょ)する技術。馬に乗ってそれをあやつる技術。その技術を競う競技 馬場・障害・クロスカントリーなどがある。
目次 [非表示]

概要

競技者がにのり競うアニマルスポーツ競技

騎乗する馬を用いて障害物を超え進み優劣を競う。

馬を飼うのが富裕層とされ富裕層を中心に行われてきた。


オリンピックでは長きに渡って行われている種目で、ヨットセーリング)の一部種目を除けば唯一の男女別の存在しない種目でもある。

見た目の動きの美麗さを競う「馬場馬術」、決められた障害物を既定の方法で越えなければならない「障害飛越競技障害馬術)」、この2種とクロスカントリーも加えた3種で競われる「総合馬術」がある。

1900年のパリが最初で、その後2大会の空きを経て1912年のストックホルムから継続し現在に至っている。

近代五種でも馬術が競技として行われていたが、2021年の東京オリンピックの近代五種の馬術競技において起こった馬への殴打が問題視され、2028年ロサンゼルスオリンピックより馬術が近代五種より外されることとなった。

現代馬術の種類

現代における馬術を大きく分類すると「ブリティッシュ馬術」と「ウェスタン馬術」の2つに分類されるとも指摘されている。「ブリティッシュ馬術」はヨーロッパ発祥の馬術であり、それに対して「ウェスタン馬術」は新大陸におけるカウボーイ乗馬を起源とした馬術である。


「ブリティッシュ馬術」と「ウェスタン馬術」は技術もスタイルも大きく異なっている。ただし双方に共通する大きな特徴もあり、それは愛馬精神の尊重である。


なお競技としては、かしこまった「馬場馬術」だけでなく、テントペギングのように騎兵競技の面があるものや、馬上槍試合やジョストのような武道的側面を有する競技、ポロのように球技的な競技も行われており、それらにも馬術が含まれている。

ブリティッシュ馬術

イギリスの上流社会のたしなみを反映した流派であり、運動の正確さ、美しさなどを重視する。


馬術家の礼儀・作法も重んじており、公式の場では燕尾服・トップハット(シルクハット)や軍服などの正装を要求する。ほとんど見られることはないが、女性の正装はロングドレス、つば付きの帽子で胸に花をつけサイドサドルを用いる。


乗馬スタイルは、手綱を比較的緊密に用いて馬への細かい指示を可能にしている。馬具はシンプルな、脚を使いやすい鞍(サドル)を用いる。オリンピックをはじめとした、公式の馬術競技で競われる種目のほとんどはブリティッシュ馬術に由来する。


一般的に障害競技では乗蘭にメット、馬場馬術競技では乗蘭、あるいは燕尾服にハットが義務付けられる。基本的には、収縮課目であるか否かで乗蘭と燕尾服の使用が分かれるような慣習があり、収縮課目では燕尾服とするのが一般的である。乗蘭には黒と赤があるが、赤は本来、狐狩りのリーダーが着るものであり、通常は黒の乗蘭を用いる。

オリンピック競技はブリティッシュ馬術で行われる。

ウェスタン馬術

未開拓の新大陸(西部開拓時代)で長距離の騎乗を行うことを目的とした、カウボーイ乗馬に端を発する馬術である。服装も、カウボーイハット(Cowboy hat)、バックル(belt buckle)、ジーンズ...とウェスタンファッションが正装である。


長時間座っても疲れない堅牢な鞍(サドル)を使用し、手綱はルーズレインと呼ばれ、馬が自由に首を動かしバランスをとりやすい様ゆるませ、ハミに直接プレッシャーを掛けるのではなく、手綱(レイン)を馬の首に触れてコントロールする乗り方が特徴。これは、カッティング競技などで必要な馬の反射神経を最大限に活用させるための工夫でもある。

カウボーイの仕事から発生した馬術である。ウエスタンホースマンシップレイニングバレルレーシングカッティングなどの競技も存在する。ロデオ競技にその技術が使われてはいるが、ロデオ競技とは別物である。


一般的に、ウェスタンにおいては片手手綱での騎乗も特長のひとつとされているが、これは利き手を作業のためにあけておくために必要な高等技術であり、上級競技以外の競技や基礎練習などでは、両手手綱が基本となる。日本でそういわれているが、ブリティッシュでも、ポロ、儀典などの科目においては、片手手綱が必須である。多くの場合、片手で4本の手綱を繰る。


また、ブリティッシュ馬術における軽速歩が無いといわれることもあるが、日本でそういわれているだけのことで、「Posting Trot」といわれる乗り方がある。ただ、「Posting Trot」はブリティッシュの用語である上、ブリティッシュでもこの歩法はかなり最近用いられるようになったものである。それ以前には存在しないし、伝統的なスパニッシュ馬術などにも存在しない。

伝統日本馬術

日本での馬術は武芸十八般にも数えられているように、武芸の重要な科目であった。乗馬は苗字帯刀と同じく武士の特権であり、明治4(1871)年4月19日に平民に乗馬が解禁されるまで、騎乗する権利は身分により制限された。武芸であることから日本の馬術流派の多くは騎乗したまま弓を扱う騎射の技術もを含んでいる。


特色として、蹄鉄が伝えられていなかったので、わらじをはかせていたか、蹄が硬いので何もはかせずに乗っていたことがあげられる。また、去勢の技術が伝えられていなかったこと、戦場には人を齧るくらい元気な牡馬が尊ばれていた。このような癖の強い「悪馬」の調教や乗馬法も考案され、「悪馬新当流」のように流派名とした例もある。


日本の古来の乗馬位置は西洋馬術と反対の右乗りである。平治物語絵巻や1887年のイギリス・イラストレーテッド・ロンドン・ニュースなど古くから明治初期まで日本人が馬には右から乗っていたことを示す絵画が存在する。

日本の馬術流派

  • 小笠原流

・大坪流

・大坪古流

・大坪本流

・大坪新流

  ・荒木流

   ・通明流

  ・上田流

    ・解龍流

  ・大泉流

  ・大熊流

  • 八条流(高麗流)

  ・新八条流

   ・二宮流

  ・八条当流

   ・山形流

  • 人見流
  • 一全流

 ・調息流

  • 悪馬新当流(神当流)

・徒鞍流

・常心流

・鎌倉流

・賀茂悪馬流

競技種目としては流鏑馬笠懸打毬などがある。


脚(きゃく)

日本の馬術用語。

騎乗者のあし(下腿・ふくらはぎ)を意味する。馬のあしは肢(あし)と表現して区別する。脚の馬腹との接触は人馬のコミュニケーションにおいて重要で、馬を推進させる方向に働く。


日本馬術の挑戦

オリンピックに於いて日本は馬術でメダルを取れない。21東京オリンピックにて、戸本一真選手が障害馬術において日本人選手として89年振りに入賞(4位)を果たした。


では89年前、メダルを取ったのは誰かご存知だろうか?それは

西竹一陸軍中尉。「バロン西」の名で知られる、イケメン紳士だ。

西は硫黄島の戦いで有名だ。そして西の相棒は「ウラヌス号」。西はウラヌス号を手に入れるためにわざわざ欧米まで飛び、その美しい馬体に惚れた。

西とウラヌス号のコンビは32ロサンゼルスオリンピックにて、見事金メダルを獲得した!こんにち破られることのない記録である。

その後西とウラヌス号は死地となる硫黄島へ赴くこととなる。

だが西は戦争で戦馬の調教をしていたが馬が生きた消耗品、兵器として扱われることに葛藤を感じていたという。


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