概要
スポーツ競技などでの記録向上や相手選手およびチームを不利にする為に薬物投与などを行う事でありオリンピックやワールドカップなどの世界的主要大会では違反行為となり、発覚すれば記録取消、以後の出場禁止などとなる。
ドーピング行為とみなされる薬品はそれぞれの大会の主催者、団体により定められており検査などでそれらの薬品を服用、投与したことが発覚した場合大会への出場が認められない。このリストの中には一般人が普段摂取する可能性があるカフェインやアルコールなども含まれており非常に厳しいことがうかがえる。
また、ドーピングがその当日には発覚しなかった場合でも、後日発覚する場合もあり記録などが差し替えられる場合も少なくない。
特にロシアでは国家ぐるみで関与するなど、世界的な報道に大きく挙げられるほどの大騒動が起きている(シャラポワの引退・ロシア選手団のオリンピック資格停止等)。
なお五輪で何故ドーピングが禁止行為なのかは「フェアプレイに反する」「副作用で死亡する選手がいるため、選手の未来のために禁止対応をしている」「反社会的行為である」とされている。
スポーツにおける性別確認とドーピングの関係
スポーツにおける性別確認の記事も参照。
自然な状態でテストステロン値が高い女性アスリートに対し医学的・薬学的手法によってこれらの値を下げることを要求するのは、アスリートに自身の体が自然に産生しない物質を摂取するしないように求める、ドーピング規則の目的に完全に反しているとの意見がある。
スポーツ競技における性別に関する問題は議論の対象であるため一概には言えないが、男性ホルモンの過少申告のためにドーピングを行う事例もあるということである。
語源
アフリカの先住民が、儀式などの時に飲んだ強い酒『ドープ(dop)』が語源と言われている。
余談
ゲーム用語として、RPGなどではパラメータを増強するアイテムのことをスラング的に「ドーピングアイテム」と呼ぶことがある。使うだけでパラメータを底上げする、という性質がドーピング行為と似ている、という由来であると思われる。
一般的にはポジティブなニュアンスが皆無であるため、公式で「ドーピングアイテム」と命名されていることはまずあり得ない。
また、締切間近の漫画家などが徹夜作業の際、栄養ドリンクなどを飲むことや、風邪で学校や仕事を休むレベルであるにもかかわらず、風邪薬を飲んで学校や仕事にいくことを「ドーピングする」などと言ったりする。
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ROC:残ったロシア選手はこう扱われ、極力「ロシア」を出さないことが義務付けられた。