概要
漫画『魔人探偵脳噛ネウロ』の第6話(TVアニメ版は第1話)の犯人・至郎田正影が考案した至高にして究極の料理。正式名称は「ドーピングコンソメスープ」なのだが、長いので「DCS」と略されることが多い。
数え切れない高級食材と、多種多様な違法薬物の計70種の食材を精密なバランスで配合し、7日7晩煮込み続けて完成させた料理。
単行本のオマケによると、他にも「電球の■」「湯葉の■」「人の■を■したもの」……など、もはや食材なのかも怪しい訳の分からない材料が数多く入っていた。
(ちなみに「ごはんにかけてもいける」らしい)
肉体を超人級に活性強化する奇跡の料理。一瞬で肉体が倍くらいデカくなるという物理法則なんてあったもんじゃない代物で、その成分は血液や尿からは決して検出されず、尚且つ配合した全ての薬物の効果も数倍となり、血管から注入(たべ)る事で更に数倍になるという。
犯行を自白した至郎田が逃亡のため自らに注入、上半身のみが発達・肥大化した異形と化す。しかしその強化された肉体もネウロが相手ではまるで役に立たず、あっさりと謎を食われ見る影もなく痩せ衰えた姿になってしまった。
ちなみに本作は体裁としては推理漫画であり、このとき一応アリバイトリックの推理は行われたのだが、完全に6話の見せ場はDCSへと持っていってしまわれている。
原作でのこの話は6話とかなり早期にあたるが、一応5話まではネウロの魔力以外は現実的な設定だったのだがこのエピソードをきっかけに変態犯人の変貌・変身が露骨になり、あくまでネウロは推理漫画というより娯楽漫画であると読者も認識を改めることとなった。
このエピソードをアニメで第1話にもってきたのは作品の世界観の理解のためには正解だったろう。
その推理漫画とは思えないブッ飛んだ展開とネーミングセンス、さらには擬音の誤読(「クシカツ」「ゴシカァン」など)が当時の2ちゃんねるの人々にインパクトを与え話題になった。多い日で1日に5スレ作られる程、その威力は大きかった。萌えキャラ化も存在する。
その衝撃は他の同業の漫画家にも及んでおり、様々な作品でパロディ化されている。
この回のジャンプの巻末コメントにおいて、作者の松井優征は「理論的には、人間は牛乳とほうれん草だけで生きていけるのでは…?今度試してみます。」とコメントしてる事もコアなファンの間では有名。
ちなみに、ドラマCD版のエピソードにおいて「ゴクチューですよ!」なるTV番組に出演した至郎田は新たな料理として「ドーピングホワイトシチュー」なるものを開発していた。アシスタントの女子アナウンサーも、そのくせになる味わいに「ドォーン!」となっていた。
至郎田が『真説 ボボボーボ・ボーボボ』にゲスト出演した際には「DCS(ドーピングコンソメスープ)真拳」という真拳になっていた。
材料
単行本のおまけでは伏せ字になっている物が殆どなので、作中で判明した物と判読できる物のみを記載する。
- 牛スネ肉
- 骨付き鶏
- タマネギ
- ニンジン
- セロリ
- ニンニク
- クレソン
- 長ネギ
- パセリ
- タイム
- ローリエ
- 卵白
- 黒粒コショウ
- 塩
- 太刀魚
- 湯葉の■
- 鴨肉
- チコリ
- アスパラガス
- ヴィネガー
- レモン皮
- モリーユ
- ポルト酒
- 砂糖
- コカイン
- ヘロイン
- 覚醒剤
- モルヒネ
- ペンタゾシン
- ステロイド系テストステロン
- ステロイド系DHDA
- ヒト成長ホルモンhGH
- 伯方の■
- ■■の粉末
- カマキリの■
- 電球の■
- ■■味噌
- ■■こ
- 男の■
- 女の■
- DH■A
- DHA
- おいしくつくろうという情熱
etc.